JPS61213335A - 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金 - Google Patents

歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金

Info

Publication number
JPS61213335A
JPS61213335A JP60052460A JP5246085A JPS61213335A JP S61213335 A JPS61213335 A JP S61213335A JP 60052460 A JP60052460 A JP 60052460A JP 5246085 A JP5246085 A JP 5246085A JP S61213335 A JPS61213335 A JP S61213335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
dental
alloys
casting
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60052460A
Other languages
English (en)
Inventor
Shosuke Otsuka
大塚 昌助
Hideyo Maniwa
間庭 秀世
Yuji Sadakane
貞金 雄治
Tadashi Hirasawa
平澤 忠
Susumu Hirano
進 平野
Kazuhiko Endo
一彦 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SHIKEN KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SHIKEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SHIKEN KOGYO KK filed Critical NIPPON SHIKEN KOGYO KK
Priority to JP60052460A priority Critical patent/JPS61213335A/ja
Publication of JPS61213335A publication Critical patent/JPS61213335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、歯科用、特に歯冠修復のだめの鋳造用で、か
つ経済性の良いNi−Cr合金の改良技術に関するもの
で、詳しくは前記合金に新たにCuを添加することによ
って、同合金の機械的特性を向上させて融点を下げ、操
作性を良くすると共に、耐4姓 訃巾 Ni/7−1碗
出シイ庄T七才六とシIFFつイ人体への為害性を小さ
クシ、使用安全性を高めたことを特徴とする技術に関す
る。
従来技術 Ni−Cr合金は、耐食性が良い、機械的強度も比較的
に良く加工性もある、また価格が安い等の特徴がもては
やされて歯科用としても古くから板状。
線状材等の加工用合金として実用されて来ている。
ところが近来の金価格の高騰、乱高下等の変動の影響で
、このNi−Cr合金の経済性が、その低比重・軽量の
利点とも合わせて鋳造用としても注目されるようになり
、また、鋳造機の発達にも支えられて陶材焼付用をも含
めた歯科鋳造用合金として採用されるに至っている。
さらに、最近ではNi−Cr合金が接着性レジンとの接
着性にも優れていることが明らかとなり、いわゆる接着
ブリッジ(アドヒージョンブリッジ)用合金として好適
とされ、その利用範囲の拡大に拍車がかかつているのが
現状である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、歯科鋳造用としてのNi−Cr合金には
、従来少くとも二つの大きな欠点が指摘されている。
その一つは合金の高融点であシ、他の一つ、より重要な
点はNiの人体に対する為害性である。すなわち、 歯科鋳造用合金として融点が高いことは、融解鋳、進用
設備に特別に高価格な機器−たとえば高周り 彼融解鋳造機その他−を要することが多く、シかも酸化
を起して鋳造欠陥を生じ易く、埋没材との焼付による鋳
肌あれを起したシ、鋳造収縮量が多くなったシ変形した
シして適合性が悪くなる等々、多くの難点を生じる原因
をなしている。
また、Niの為害性は、皮膚、粘膜等との接触によるア
レルギー反応が指摘され、そのほか一部には発癌性等も
云々されている。この為、Ni−Cr合金の選択にあた
ってはNiの唾液・体液相当液等への溶出量が、一つの
目安とされている。
なお、上記二つの問題点の他にも、たとえば、歯冠修復
用としての鋳造用Ni−Cr合金は、特にブリッジ用な
どの場合、ビッカース硬さHv=200〜300のもの
が好ましいのに現在流通している合金の硬さは凡そビッ
カース硬さHv 200以下か300以上のものが殆ん
どである。
以上のことからみて、健康保険適用の材料として採用さ
れた程の有用性の高い歯科鋳造用Ni−Cr合金におい
て、現在量も望まれているものは、融点が低くて操作性
が良好で、何よりも為害性の殆んど無い、適度の硬さを
有する合金である。
(ロ)発明の構成 問題点を解決するための手段 上述の要求に応えるべく開発されたのが本発明合金であ
って、その構成成分は次のとおシである。
(1)重量比で、Cr 1〜50 %、 Cu 4〜3
0%、残余の成分がNiからなる歯科鋳造用Ni−Cr
−Cu合金。
(2)  重量比で、0.5〜15%のMoとW、  
0.5〜20チのCo・■n11PdIIFe、0.O
O1〜10チのSi*B・Ga * Ca・Mn ・A
lのうちのいずれか一種または二種以上の前記元素を添
加したことを特徴とする上記(1)記載の歯科鋳造用N
i−Cr−Cu合金。
上記のうち(2)記載の要件は、歯科鋳造用合金として
必要な諸特性を持つ(1)記載の合金の特性をよυ一段
と向上させるために添加したものでこれも、また本発明
合金の技術的範囲に属するものである。
これらの合金では、融点が1200℃以下、成分によっ
ては1030℃程度迄低下しておυ、通常の医院内技工
室や歯科技工所で最も多く設備されているし、体液相当
液への溶出量を公知合金のV100程度迄低下させるこ
とかでさ、しかも硬さはHv =250@後という特性
を備えた合金を得ることができた。
作   用 ここで、本発明合金の成分および成分限定の理由を述べ
れば、次のとおシである。
(al  本発明の基盤となるNi−Cr合金は、耐食
性の高い合金として公知であシ、工業用、一般用とし態
皮膜を形成して耐食性を向上させることに基くが、あま
シ含有量が多くなると、合金の融点が上昇し、硬くなシ
過ぎる不都合が目立つようになる為4少なくとも融点が
上昇しない範囲として、50チ(重量比、以下に述べる
数値はすべて重量比を示す。)を上限とした。
(b)  Cuは、融点を下げ、ある範囲迄は合金の硬
さを適度に高めるが、その範囲を越すと、著しく脆くす
るので、本発明の目的に有効な範囲を採って4〜30チ
を選択することが必要とされる−0(c)  Moおよ
びWは、合金の耐酸化性および高温強度を上げ、靭性を
も増すのに有効であるが、限度てくるので、効果が明瞭
な0.5〜15チの範囲に止めた。
(d)  Coも、合金の耐食性の向上に寄与し、高温
強度、耐酸化性を上昇させるが、限度以上の添加は、融
点の急上昇9機械的特性の劣化を来すので、効果の楠徘
1、得ふ範囲で好寸りかちざふ影響が窺れない0.5〜
20%とした。
(e)  InとPdとは、合金の融点低下に明らかに
寄与するが、多量の添加は耐食性を損うほか、経済性も
失わせるので、0.5〜20%の範囲とした。
(f)  Feは、合金の硬さを増し、しかも靭性を上
げるが、添加量が多くなると耐食性を低下させ、また口
腔内での審美性を害するので、0.5〜20チと制限し
た。
(g)  Si、 B、 Ga、 Ca、 Mn、 A
l1等の元素は、いずれ多量の添加は耐食性2機械的特
性の劣化を来すので、0.001〜10チの範囲に制限
した。
上述の成分限定範囲は、各元素の単独添加の他。
それら元素の二種以上の添加の場合における効果ならび
に悪影響を勘案して定めたものである。
なお、これらの成分の範囲限定の理由の一部は、後述の
本発明実施例の説明中において示されているので参照さ
れたい。
実施例 以下、本発明を実施例によって、さらに詳細に説明する
高純度のNiおよびCrを原料として、Ni:Cr=8
5 : 15の合金を真空高周波融解炉によって融製し
、この合金をベースにして、Cuを、それぞれ5・10
・15−20・25・30%、脱酸剤として胤とSiと
を各、凡そ2.5チを添加して表1の如き合金を作成し
た。
上記複数種の合金について、その融点と鋳込率との測定
値を表IK:示す。
(以下余白) 表1 合金の組成と溶融温度および鋳造試験結果(注1
)2〜7は本発明実施例合金の別々のサンプル(注2)
表1中、()内のチは、Ni 85%、 Cr 15%
から成る合金を母合金とし、それにCuを加えて合計1
00髪どした場合の、自の添加多量を示す。
この結果から明らかなように、Cuの添加量が増えるの
に従い融点が下、9、Cu添加量が30 %近くでは融
は始めの温度(固相点)が1150℃近く迄低くなシ、
鋳込率は90 ’16強迄1上昇している。すなわち、
極めて融は易くなって、かつ鋳造性が良くなったことを
示している。一方、ビッカース硬すHvは、Cuの添加
量の増加と共に1第1図に示す如く上昇し、30チCu
ではHv =300となシ、ブリッジ用等に最適な硬さ
のものとなっている。
すなわち、第1図は、横軸にCuの添加量(りを、縦軸
にビッカース硬さHvをとってNi−Cr合金ゴOチの
範囲で、さきに述べた要望事項に沿うビッカース硬さH
v 200〜300の硬さが得られている事が解る。
そして、更に注目される点は、Niの腐食性俸溶出性を
示すリンゲル液中における分極抵抗の値であって、これ
は第2図に示すとおシである。
第2図は、横軸にCuの添加量(チ)をとシ、縦軸に分
極抵抗の逆数の平均値(μ5scIr2)または腐食速
度の平均値(μA−α−2)を採って示した。分極抵抗
の逆数の平均値と腐食速度の平均値の銅濃度依存性の図
であって、同図によればCuの添加量の増加と共に分極
抵抗が増大し、その逆数は低下していることが明らかで
、耐食性が増していること、すなわちNiの溶出量が数
分の一程度に減少していることが解る。
について、Cuの添加量の増加と共に融解し易く、鋳造
性も良くなり、硬さはブリッジ用等として適切なものと
なシ、歯科用として更に重要なNiの溶出量の低下が顕
著になる事が明らかにされた。
上記以外の添加元素による効果も検討の上、それらの合
金の一部を用いて鋳造歯冠を作成し、実際に口腔中に取
付けて約1〜6か月賦用させてみた結果、諸添加元素の
効果は明瞭であって所望の各特性を満足し、実用上も操
作性が向上し、為害性は現われず、また審焚性も保たれ
、充分に実用励値を有することが確認された。口腔中で
の試用は本発明出願時点においても継続して実施されて
おシ、何らの異状も検出されていない。
これらの実施例から良く解るように、本発明Ni−Cr
−Cu合金は歯科鋳造用の合金として極めて有用性の高
いものである。
なお、上述、実施例には、具体的に名称を挙げて実証し
てないが本発明合金の添加材とされている1、その他の
添加元素、すなわち、前述のMoとW。
Co e In e Pd a FeおよびB−Ga−
Ca−Mの一種またはそれ以上を、本発明の添加量規制
の範囲において止揚実施例のNi−Cr−Cu合金と実
質的な相違は認められなかった。
それらについては、表2を参照されたい。
(以下余白) 表2 合金の別の組成例と溶融温度 および鋳造試験結果 また、これら本発明合金は、加工用としても有用性が高
い。
以上の結果からみて、本発明合金は前記目的。
効果を充分に達成しておシ、歯科鋳造用合金として好ま
しいものであることが明らかとなった。
(ハ)発明の効果 本発明合金は、以上述べたように、溶融温度を低くして
通常設備されている都市ガスおよび酸素を用いて容易に
融解し、また鋳造することが可能である上に適度の硬さ
を保持して操作性、加工性に優れ、接着性レジンとも接
着性がよく特に何よシもNiの耐食性が向上し溶出量が
従来合金に比べ数分の一程度迄減少する等1人体への為
害性を無くした歯科鋳造用の有用で、かつ経済性に優れ
たNi−Cr−Cu合金を提供することができる。
【図面の簡単な説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比で、Cr1〜50%、Cu4〜30%、残
    余がNiからなる歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金。
  2. (2)重量比で0.5〜15%のMoとW、0.5〜2
    0%のCo・In、Pd・Fe、0.001〜10%の
    Si・B・Ga・Ca・Mn・Alのうちのいずれか一
    種または二種以上の前記元素を含むことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の歯科鋳造用Ni−Cr−Cu
    合金。
JP60052460A 1985-03-18 1985-03-18 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金 Pending JPS61213335A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60052460A JPS61213335A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60052460A JPS61213335A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61213335A true JPS61213335A (ja) 1986-09-22

Family

ID=12915327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60052460A Pending JPS61213335A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61213335A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030085286A (ko) * 2002-04-30 2003-11-05 강차원 치과용 비귀금속 합금
CN104388791A (zh) * 2014-11-14 2015-03-04 苏州蔻美新材料有限公司 一种牙科用铬基合金材料及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52120220A (en) * 1976-04-03 1977-10-08 Nippon Musical Instruments Mfg Corrosion resistant nickel based alloy
JPS56108849A (en) * 1980-01-31 1981-08-28 Sankin Kogyo Kk Dental ni alloy for casting
JPS5760045A (en) * 1980-09-30 1982-04-10 Taisei Shika Kogyo Kk Nickel-chromium alloy for dental casting
JPS6043452A (ja) * 1983-08-19 1985-03-08 Nippon Shiken Kogyo Kk 歯科用接着性ブリツジ用低融点Νi合金

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52120220A (en) * 1976-04-03 1977-10-08 Nippon Musical Instruments Mfg Corrosion resistant nickel based alloy
JPS56108849A (en) * 1980-01-31 1981-08-28 Sankin Kogyo Kk Dental ni alloy for casting
JPS5760045A (en) * 1980-09-30 1982-04-10 Taisei Shika Kogyo Kk Nickel-chromium alloy for dental casting
JPS6043452A (ja) * 1983-08-19 1985-03-08 Nippon Shiken Kogyo Kk 歯科用接着性ブリツジ用低融点Νi合金

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030085286A (ko) * 2002-04-30 2003-11-05 강차원 치과용 비귀금속 합금
CN104388791A (zh) * 2014-11-14 2015-03-04 苏州蔻美新材料有限公司 一种牙科用铬基合金材料及其制备方法
CN104388791B (zh) * 2014-11-14 2016-08-24 北京奥精医药科技有限公司 一种牙科用铬基合金材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4556534A (en) Nickel based casting alloy
US4459263A (en) Cobalt-chromium dental alloys containing ruthenium and aluminum
JPS59232248A (ja) 固定性及び可撤性義歯を製造するためのコバルト合金
US4007040A (en) Hard copper free dental gold alloys
US4530664A (en) Cobalt-chromium alloys
CA1240178A (en) Dental alloys with reduced gold content
JPS61295348A (ja) 歯科用陶材溶着用材料
US4319877A (en) Palladium-based dental alloy containing indium and tin
US4491561A (en) Dental alloy
US4483821A (en) Cobalt-chromium dental alloys
AU605022B2 (en) Palladium-silver alloys for dentures
JPS61213335A (ja) 歯科鋳造用Ni−Cr−Cu合金
US3574610A (en) Dental gold alloy
JPS6050857B2 (ja) 鋳造体の鋳肌が黒変しない低カラツト耐食性金合金
JP4470658B2 (ja) 超低溶融性及び超低収縮性の特に歯科用に適する金合金
JPS6055581B2 (ja) 低融高耐変色性歯科用ニツケル合金
JPS62146233A (ja) 歯科用Co基鋳造合金
JPS58107438A (ja) 歯科用低カラツト焼付合金
US5011311A (en) Dental alloy
JPH0156134B2 (ja)
JP3760488B2 (ja) 低融点高強度チタン合金及び鋳造物
CA1047284A (en) Nickel alloy
JPS6164846A (ja) 耐食性歯科鋳造冠用Ni−Cr合金
US4175953A (en) Non-precious dental alloy of Co-Ni-Cr containing Si and B
JP2003286526A (ja) 歯科用、装飾用の金・シリコン系合金