JPS61212475A - 立炉における原料反発面の硬化肉盛方法 - Google Patents
立炉における原料反発面の硬化肉盛方法Info
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- JPS61212475A JPS61212475A JP5634985A JP5634985A JPS61212475A JP S61212475 A JPS61212475 A JP S61212475A JP 5634985 A JP5634985 A JP 5634985A JP 5634985 A JP5634985 A JP 5634985A JP S61212475 A JPS61212475 A JP S61212475A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
く技術分野〉
本発明は、高炉等の立炉内への原料装入を調整するムー
バブルアーマ−のアーマ−プレートや炉口部を保護する
鉱石受金物のプレートライナなどの原料反発面の硬化肉
盛方法に関する7〈従来技術〉 一般に、大型高炉においては、第6図に示すように、炉
頂装入装置の1つとして炉口部に鉱石やコークス等の装
入原料を均等あるいは所定位置に装入せしめるムーバブ
ルアーマ−21が設けられ、また落下する装入原料から
炉口部内壁を保護する鉱石受金物22が設けられている
。上記ムーバブルアーマ−21は、表面がアーマ−プレ
ート23で覆れており、炉口マンテル24に固着された
ビン25に上端の吊フツク部26を係合して吊下げられ
る一方、下端に取付けた連結棒27を介して駆動レバー
28によって上記ピン25の回りに回動させられる。い
ま、大ベル29が図示のペルカップ30当接位置から図
中の2点鎖線で示す下降限31に向かって下がり始める
と、ベルカップ30内の原料はベルカップ端縁の間隙か
ら炉内へ落下する。このとき、ムーバブルアーマ−21
が待機□ 位置(第6図(a)参照)にある場合は、落
下する装入原料は、ムーバブルアーマ−に当たることな
く直接炉壁付近の鉱石受金物の表面を覆うプレートライ
ナ32に衝突して跳ね返り、その近くに頂部33を形成
して堆積する。一方、ムーバブルアーマ−2Iが傾動さ
れて押出位置(第6図(b)参照)にある場合は、装入
原料は、ムーバブルアーマ−のアーマ−プレート23に
よって反発され、炉の中心近くに項部34を形成して堆
積する。ムーバブルアーマ−21は、第7図に示すよう
に、駆動レバー28によって2点鎖線で示す後退位置3
5と突出位置36の間の任意の位置に保持され、原料の
初期落下曲線37と接する実線で示す位置38から突出
位置36へ向かって傾くにつれて、跳ね返って堆積する
原料の頂部は炉の中心へ向かって33から34へ移動す
る。突出位置にあるムーバブルアーマ−と原料の初期落
下曲線の交点39から下方のアーマ−プレート23およ
び鉱石受金物のプレートライナ32は、落下する原料に
よる衝突摩耗や擦過摩耗を受けるので、特に厚肉に作ら
れている。アーマ−プレート23は、装入原料の種類や
装入スケジュールなどにより傾動位置を複数点に限定し
て使用されることも多い。その場合第8図に示す如く原
料反発面に部分的摩耗40を生じて、新品や均等摩耗時
の原料落下軌跡4!は、軌跡42のように変化し、装入
位置の変動43が生じることになる。同様のことが上記
プレートライナ32についてもいえ、このような原料反
発面の不均一摩耗が、正確な位置への原料装入を困難に
し、ひいては不平均−装入による高炉操業の不安定化を
もたらす。そのうえ、上記アーマ−プレートやプレート
ライナの使用環境が、通常600〜800℃短時間では
1100℃にも達する高温の炉内雰囲気に直接さらされ
るという苛酷なものであるため、上記不均一摩耗は一層
促進される。以上の理由から、高温において優れた耐熱
、耐衝撃、耐摩耗性をもつプレート材料とその反発面の
保護方法の開発が、高炉の安定操業維持の上からも切望
されている。
バブルアーマ−のアーマ−プレートや炉口部を保護する
鉱石受金物のプレートライナなどの原料反発面の硬化肉
盛方法に関する7〈従来技術〉 一般に、大型高炉においては、第6図に示すように、炉
頂装入装置の1つとして炉口部に鉱石やコークス等の装
入原料を均等あるいは所定位置に装入せしめるムーバブ
ルアーマ−21が設けられ、また落下する装入原料から
炉口部内壁を保護する鉱石受金物22が設けられている
。上記ムーバブルアーマ−21は、表面がアーマ−プレ
ート23で覆れており、炉口マンテル24に固着された
ビン25に上端の吊フツク部26を係合して吊下げられ
る一方、下端に取付けた連結棒27を介して駆動レバー
28によって上記ピン25の回りに回動させられる。い
ま、大ベル29が図示のペルカップ30当接位置から図
中の2点鎖線で示す下降限31に向かって下がり始める
と、ベルカップ30内の原料はベルカップ端縁の間隙か
ら炉内へ落下する。このとき、ムーバブルアーマ−21
が待機□ 位置(第6図(a)参照)にある場合は、落
下する装入原料は、ムーバブルアーマ−に当たることな
く直接炉壁付近の鉱石受金物の表面を覆うプレートライ
ナ32に衝突して跳ね返り、その近くに頂部33を形成
して堆積する。一方、ムーバブルアーマ−2Iが傾動さ
れて押出位置(第6図(b)参照)にある場合は、装入
原料は、ムーバブルアーマ−のアーマ−プレート23に
よって反発され、炉の中心近くに項部34を形成して堆
積する。ムーバブルアーマ−21は、第7図に示すよう
に、駆動レバー28によって2点鎖線で示す後退位置3
5と突出位置36の間の任意の位置に保持され、原料の
初期落下曲線37と接する実線で示す位置38から突出
位置36へ向かって傾くにつれて、跳ね返って堆積する
原料の頂部は炉の中心へ向かって33から34へ移動す
る。突出位置にあるムーバブルアーマ−と原料の初期落
下曲線の交点39から下方のアーマ−プレート23およ
び鉱石受金物のプレートライナ32は、落下する原料に
よる衝突摩耗や擦過摩耗を受けるので、特に厚肉に作ら
れている。アーマ−プレート23は、装入原料の種類や
装入スケジュールなどにより傾動位置を複数点に限定し
て使用されることも多い。その場合第8図に示す如く原
料反発面に部分的摩耗40を生じて、新品や均等摩耗時
の原料落下軌跡4!は、軌跡42のように変化し、装入
位置の変動43が生じることになる。同様のことが上記
プレートライナ32についてもいえ、このような原料反
発面の不均一摩耗が、正確な位置への原料装入を困難に
し、ひいては不平均−装入による高炉操業の不安定化を
もたらす。そのうえ、上記アーマ−プレートやプレート
ライナの使用環境が、通常600〜800℃短時間では
1100℃にも達する高温の炉内雰囲気に直接さらされ
るという苛酷なものであるため、上記不均一摩耗は一層
促進される。以上の理由から、高温において優れた耐熱
、耐衝撃、耐摩耗性をもつプレート材料とその反発面の
保護方法の開発が、高炉の安定操業維持の上からも切望
されている。
さて、この種のプレート材料としては、従来、高Mn−
高Crオーステナイト系鋳鋼が用いられていたが、広範
囲の温度変化や炉況の急変で表面このため、上記鋳鋼に
少量のNiを添加して高温靭性の強化が図られたが、早
期摩耗は避けられず、ただプレート厚さの増大等によっ
て使用寿命の延長を図るばかりであった。例えば、実公
昭48=41283号や実公昭52−35289号には
このような寿命延長策が示されている。また、実開昭5
3−50205号では、上記高Mn−高Crオーステナ
イト系鋳鋼に代って、反発板に高温耐摩耗性の良い高C
r鋳鉄、その裏当支持材に高Mn−高Cr鋳鋼を夫々使
用している。しかし、この場合も使用寿命を延ばすには
材料を厚肉にせざるを得ないのが実情である。そのため
、プレートの厚肉化がムーバブルアーマ−全体の重量増
をもたらし、傾動装置の大型化と消費動力の増大をもた
らすばかりでなく、耐用限に達した際の取替えをも困難
にし、取替えれば大量のスクラップを生ぜしめる。これ
らの常置を除くべくプレートを薄肉にしようとすると、
前述の如く高炉操業が不安定になって熱効率が低下し燃
料消費が増える一方、さらに、これらの欠点が、鉄鋼の
生産コストに影響し、価格上昇の一因ともなる。
高Crオーステナイト系鋳鋼が用いられていたが、広範
囲の温度変化や炉況の急変で表面このため、上記鋳鋼に
少量のNiを添加して高温靭性の強化が図られたが、早
期摩耗は避けられず、ただプレート厚さの増大等によっ
て使用寿命の延長を図るばかりであった。例えば、実公
昭48=41283号や実公昭52−35289号には
このような寿命延長策が示されている。また、実開昭5
3−50205号では、上記高Mn−高Crオーステナ
イト系鋳鋼に代って、反発板に高温耐摩耗性の良い高C
r鋳鉄、その裏当支持材に高Mn−高Cr鋳鋼を夫々使
用している。しかし、この場合も使用寿命を延ばすには
材料を厚肉にせざるを得ないのが実情である。そのため
、プレートの厚肉化がムーバブルアーマ−全体の重量増
をもたらし、傾動装置の大型化と消費動力の増大をもた
らすばかりでなく、耐用限に達した際の取替えをも困難
にし、取替えれば大量のスクラップを生ぜしめる。これ
らの常置を除くべくプレートを薄肉にしようとすると、
前述の如く高炉操業が不安定になって熱効率が低下し燃
料消費が増える一方、さらに、これらの欠点が、鉄鋼の
生産コストに影響し、価格上昇の一因ともなる。
一方、プレートの薄肉化を図るためには、このプレート
の反発面に耐熱性、高温耐摩耗性を有する表面硬化肉盛
溶接棒で盛金すれば良いことは従来から知られている。
の反発面に耐熱性、高温耐摩耗性を有する表面硬化肉盛
溶接棒で盛金すれば良いことは従来から知られている。
このような溶接棒としては、例えばタングステン炭化物
系合金のものがあるが、前述の組成のアーマ−プレート
に適用した場合、盛金に割れの多発が認められるうえ、
この溶接棒自体が非常に高価なため、実際には使用する
ことができない。現在の表面硬化肉盛溶接技術に鑑みて
、端的に言って、未だ適切な溶接棒も適切な盛金方法も
開発されていないのが実情である。
系合金のものがあるが、前述の組成のアーマ−プレート
に適用した場合、盛金に割れの多発が認められるうえ、
この溶接棒自体が非常に高価なため、実際には使用する
ことができない。現在の表面硬化肉盛溶接技術に鑑みて
、端的に言って、未だ適切な溶接棒も適切な盛金方法も
開発されていないのが実情である。
〈発明の目的〉
そこで、本発明の目的は、アーマ−プレートやプレート
ライナの表面に、高温下でも優れた耐衝撃、耐摩耗性を
有し長期間安定して装入原料を反発できる反発面を、適
切な表面硬化肉盛溶接によって形成する方法を提供する
ことである。
ライナの表面に、高温下でも優れた耐衝撃、耐摩耗性を
有し長期間安定して装入原料を反発できる反発面を、適
切な表面硬化肉盛溶接によって形成する方法を提供する
ことである。
〈発明の構成〉
上記目的を達成するため、本発明の硬化肉盛方法は、ア
ーマ−プレートやプレートライナなどの原料反発面に、
下盛り用の溶接棒により、一定の幅と高さの連続ビード
を装入原料の落下方向に一定の角度をなして所定のピッ
チで盛金してバッファ層となし、次いで上記バッファ層
間をニオブ炭化物系の硬化肉盛溶接棒で上記連続ビード
のビード高さよりも高くならないように盛金して第1層
を形成し、さらにこの第filの上に上記ニオブ炭化物
系または下盛り用の溶接棒で盛金して第2層を形成する
ことを特徴とする。
ーマ−プレートやプレートライナなどの原料反発面に、
下盛り用の溶接棒により、一定の幅と高さの連続ビード
を装入原料の落下方向に一定の角度をなして所定のピッ
チで盛金してバッファ層となし、次いで上記バッファ層
間をニオブ炭化物系の硬化肉盛溶接棒で上記連続ビード
のビード高さよりも高くならないように盛金して第1層
を形成し、さらにこの第filの上に上記ニオブ炭化物
系または下盛り用の溶接棒で盛金して第2層を形成する
ことを特徴とする。
〈実施例〉
以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は、ムーバブルアーマ−のアーマ−プレートの詳
細を示し、(a)は正面図、(b)は(a)図における
b−b断面図、(C)は平面図である。アーマ−プレー
ト1は、装入原料を反発する反発板2と、この反発板2
の裏面上方の吊フツク部3と、これに連らなり連結棒(
第6図参照)が取付けられる下端の突起部4からなり、
耐熱性鋳鋼で一体に鋳造される。第7図で述べた交点3
9から下方の反発板2の厚肉部表面には、第1 (a)
、(b)図に示す如く、硬化肉盛溶接によって盛金層5
が形成され、この盛金部は反発板2の全表面積の略70
%程度である。
細を示し、(a)は正面図、(b)は(a)図における
b−b断面図、(C)は平面図である。アーマ−プレー
ト1は、装入原料を反発する反発板2と、この反発板2
の裏面上方の吊フツク部3と、これに連らなり連結棒(
第6図参照)が取付けられる下端の突起部4からなり、
耐熱性鋳鋼で一体に鋳造される。第7図で述べた交点3
9から下方の反発板2の厚肉部表面には、第1 (a)
、(b)図に示す如く、硬化肉盛溶接によって盛金層5
が形成され、この盛金部は反発板2の全表面積の略70
%程度である。
上記耐熱性鋳鋼の化学組成は、C:0.3〜0.5重量
%(以下重量%)、Mn:10〜16%、St: 0.
3〜1.Q%、Cr:14〜18%、Ni:3〜8%、
P:60.05%、S :60.05%、微量のNb
、N、V、W、Mo、残部Feおよび不可避的不純物で
ある。この鋳鋼は、完全オーステナイト組織を呈し、こ
の組織中に上記微量の炭化物形成元素による高硬度の微
少炭化物を形成して、優れた耐熱性と耐摩耗性を有して
いる。
%(以下重量%)、Mn:10〜16%、St: 0.
3〜1.Q%、Cr:14〜18%、Ni:3〜8%、
P:60.05%、S :60.05%、微量のNb
、N、V、W、Mo、残部Feおよび不可避的不純物で
ある。この鋳鋼は、完全オーステナイト組織を呈し、こ
の組織中に上記微量の炭化物形成元素による高硬度の微
少炭化物を形成して、優れた耐熱性と耐摩耗性を有して
いる。
一方、上記硬化肉盛溶接にはニオブ炭化物系表面硬化肉
盛溶接棒を用い、その溶着金属組成は、C:5.5%、
Cr:22%、Moニア%、W:2%、v: 1%、N
b:8%、残部Feである。
盛溶接棒を用い、その溶着金属組成は、C:5.5%、
Cr:22%、Moニア%、W:2%、v: 1%、N
b:8%、残部Feである。
上記溶着金属は、耐摩耗鋳鋼では鋳造技術や耐衝撃性の
制約から実現不可能な程の多量の炭素を含有することが
でき、素地中にクロム炭化物、ニオブ炭化物、タングス
テン炭化物、モリブデン炭化物等の高硬度微少炭化物を
多量に析出せしめる一方、Mo 、W、V等の添加によ
り高温焼戻し抵抗を高めて、650℃以下ならば常温の
硬度HRC(ロックウェルCスケール)65を保持し、
さらにそれ以上の温度に対しても軟化傾向が他の合金系
より少なく、非常に優れた高温耐摩耗性を有する。特に
、ニオブを8%含有せしめているため各種高温度複炭化
物を球状微細化し、素地全面に過共析の炭化物を析出せ
しめるので、焼結や鉄鉱石等の微小研摩粒子による研摩
耗を受けようとも、高硬度過共析炭化物により素地が強
化されているため柔い素地の早期摩耗が防止されるもの
であり、例えば、常温においてさえタングステン炭化物
系溶着金属よりも優れた耐摩耗性を有している。従って
、本発明のニオブ炭化物系溶接棒は、耐摩耗性に優れる
反面非常に高価な溶接棒として周知のタングステン炭化
物系溶接棒に比べて、安価で経済、的であるという利点
をも有する。
制約から実現不可能な程の多量の炭素を含有することが
でき、素地中にクロム炭化物、ニオブ炭化物、タングス
テン炭化物、モリブデン炭化物等の高硬度微少炭化物を
多量に析出せしめる一方、Mo 、W、V等の添加によ
り高温焼戻し抵抗を高めて、650℃以下ならば常温の
硬度HRC(ロックウェルCスケール)65を保持し、
さらにそれ以上の温度に対しても軟化傾向が他の合金系
より少なく、非常に優れた高温耐摩耗性を有する。特に
、ニオブを8%含有せしめているため各種高温度複炭化
物を球状微細化し、素地全面に過共析の炭化物を析出せ
しめるので、焼結や鉄鉱石等の微小研摩粒子による研摩
耗を受けようとも、高硬度過共析炭化物により素地が強
化されているため柔い素地の早期摩耗が防止されるもの
であり、例えば、常温においてさえタングステン炭化物
系溶着金属よりも優れた耐摩耗性を有している。従って
、本発明のニオブ炭化物系溶接棒は、耐摩耗性に優れる
反面非常に高価な溶接棒として周知のタングステン炭化
物系溶接棒に比べて、安価で経済、的であるという利点
をも有する。
次に、上記アーマ−プレートを上記ニオブ炭化物系溶接
棒を用いて硬化肉盛する方法について説明する。
棒を用いて硬化肉盛する方法について説明する。
ニオブ炭化物系溶接棒は、硬化肉盛材として最適なこと
は既に述べたとおりであるが、高合金であるため線膨張
係数が非常に大きく、アーマ−プレートなどの異材金属
上に盛金した場合、冷却過程において線膨張係数の差に
より不特定方向に無数の割れを生じるという問題がある
。このため、硬化肉盛においては、上記割れを防止し、
盛金層の剥離を発生させないような方法が是非とも必要
となる。
は既に述べたとおりであるが、高合金であるため線膨張
係数が非常に大きく、アーマ−プレートなどの異材金属
上に盛金した場合、冷却過程において線膨張係数の差に
より不特定方向に無数の割れを生じるという問題がある
。このため、硬化肉盛においては、上記割れを防止し、
盛金層の剥離を発生させないような方法が是非とも必要
となる。
第2図はこのような硬化肉盛方法を示す図、第3図は第
2図の■−■断面図である。これらの図によって硬化肉
盛溶接の手順を述べれば次のようになる。
2図の■−■断面図である。これらの図によって硬化肉
盛溶接の手順を述べれば次のようになる。
(イ)反発板2の原料反発面6の外周縁に下盛り川のオ
ーステナイト炭化物系溶接棒を用いて、ビード幅W +
= 10〜15+u、ビード高さHt=6〜7mm+
の全周ビード7を盛金してバッファ層を形成する。
ーステナイト炭化物系溶接棒を用いて、ビード幅W +
= 10〜15+u、ビード高さHt=6〜7mm+
の全周ビード7を盛金してバッファ層を形成する。
(ロ)上記原料反発面6に、上記オーステナイト炭化物
系溶接棒により、ビード幅w、=IO〜15sua、ビ
ード高さH,=3〜3.5mmの連続ビード8.8.・
・・を装入原料の落下方向と直角をなしてピッチP=2
0〜40+uで盛金してバッファ層を形成する。
系溶接棒により、ビード幅w、=IO〜15sua、ビ
ード高さH,=3〜3.5mmの連続ビード8.8.・
・・を装入原料の落下方向と直角をなしてピッチP=2
0〜40+uで盛金してバッファ層を形成する。
(ハ)上記各バッファ層(8,8)間を前述のニオブ炭
化物系硬化肉盛溶接棒を用いて高さが略■。
化物系硬化肉盛溶接棒を用いて高さが略■。
になるように盛金(9)して埋め込む。
こうして、反発面6上に硬化肉盛の第1層を形成する。
(ニ)次に、上記第1層の上全面を、略全周ビード7の
高さHlにな4よう上記ニオブ炭化物系硬化肉盛溶接棒
によって盛金(10)L、硬化肉盛の第2層を形成する
。
高さHlにな4よう上記ニオブ炭化物系硬化肉盛溶接棒
によって盛金(10)L、硬化肉盛の第2層を形成する
。
なお、上記バッファ層用のオーステナイト炭化物系溶接
棒の溶着金属の化学組成と機械的性質は、−例として、
C: 1.0%、Mn:17%、St:0.2%、C
r:9%、Nb : 3%、および、抗張力91.8g
/IIIe” 、降伏点65 、3 kg/ ll1o
+”、伸び12%、絞り21%、溶接のままの硬度HR
C28、冷間加工後の硬度HRC45である。反発板に
さらに大きな衝撃が加わるような場合は、耐クリープ性
のさらに良い抗張力I Q Q kg/a+a”程度の
溶接棒を用いればよい。また、バッファ層の上記ピッチ
Pの限定理由は、P<2Qmmではバッファ層金属量が
増える反面硬化肉盛金属量が減って第1層の耐摩耗性が
確保し難くなり、一方P〉40+amでは硬化肉盛金属
の割れと剥離を防止すべきバッファ層が減って、その役
割を果たさなくなるからである。また、反発面の四周の
バッファ層は角からの硬化肉盛金属の剥離を防止するの
に有効である。
棒の溶着金属の化学組成と機械的性質は、−例として、
C: 1.0%、Mn:17%、St:0.2%、C
r:9%、Nb : 3%、および、抗張力91.8g
/IIIe” 、降伏点65 、3 kg/ ll1o
+”、伸び12%、絞り21%、溶接のままの硬度HR
C28、冷間加工後の硬度HRC45である。反発板に
さらに大きな衝撃が加わるような場合は、耐クリープ性
のさらに良い抗張力I Q Q kg/a+a”程度の
溶接棒を用いればよい。また、バッファ層の上記ピッチ
Pの限定理由は、P<2Qmmではバッファ層金属量が
増える反面硬化肉盛金属量が減って第1層の耐摩耗性が
確保し難くなり、一方P〉40+amでは硬化肉盛金属
の割れと剥離を防止すべきバッファ層が減って、その役
割を果たさなくなるからである。また、反発面の四周の
バッファ層は角からの硬化肉盛金属の剥離を防止するの
に有効である。
以上のような手順で硬化肉盛されたアーマ−プレートは
、高炉内の高温で苛酷な雰囲気中での実際の使用におい
て、優秀な耐摩耗性を示すことが確められ、しかも薄肉
の硬化肉盛層によって十分な使用寿命が確保できて軽量
となり、傾動装置の小型化、消費動力の低減、取替えの
容易化など種々の効果をもたらす。
、高炉内の高温で苛酷な雰囲気中での実際の使用におい
て、優秀な耐摩耗性を示すことが確められ、しかも薄肉
の硬化肉盛層によって十分な使用寿命が確保できて軽量
となり、傾動装置の小型化、消費動力の低減、取替えの
容易化など種々の効果をもたらす。
なお、上記実施例の硬化肉盛層による耐摩耗性を大略試
算すれば次のようになる。本実施例の母材である鋳鋼は
一般構造用鋼SS41に比して略2倍の耐摩耗性を有し
、本実施例のニオブ炭化物系硬化肉盛金属は上記SS4
1に比して略100倍の耐摩耗性を有することが従来の
実験で知られている。従って、ニオブ炭化物系硬化肉盛
溶接金属は、母材鋳鋼に対して略50倍の耐摩耗性をも
っていることになり、溶着金属の1n+m肉厚は母材鋳
鋼の50nua肉厚に匹敵する。例えば鋳鋼のみで厚さ
80m−に作られたアーマ−プレートが50mm摩耗す
る(即ち厚さが30mmになる)と交換されるものとす
れば、ニオブ炭化物系硬化肉盛層7Illffiはそれ
のみで母材鋳鋼の厚さ350 ff1ff1%即ち母材
鋳鋼の7倍の耐摩耗性を示すことになる。
算すれば次のようになる。本実施例の母材である鋳鋼は
一般構造用鋼SS41に比して略2倍の耐摩耗性を有し
、本実施例のニオブ炭化物系硬化肉盛金属は上記SS4
1に比して略100倍の耐摩耗性を有することが従来の
実験で知られている。従って、ニオブ炭化物系硬化肉盛
溶接金属は、母材鋳鋼に対して略50倍の耐摩耗性をも
っていることになり、溶着金属の1n+m肉厚は母材鋳
鋼の50nua肉厚に匹敵する。例えば鋳鋼のみで厚さ
80m−に作られたアーマ−プレートが50mm摩耗す
る(即ち厚さが30mmになる)と交換されるものとす
れば、ニオブ炭化物系硬化肉盛層7Illffiはそれ
のみで母材鋳鋼の厚さ350 ff1ff1%即ち母材
鋳鋼の7倍の耐摩耗性を示すことになる。
上記実施例では、1層目のバッファ層8を、第2図の如
く装入原料の落下方向と直角をなして盛金したが、第4
図に示すように上記落下方向と平行に1本または複数本
盛金(II)してもよく、また第5図に示すように菱状
(12)に配列してもよい。また、バッファ層s用の溶
接棒は、実施例のオーステナイト炭化物系のものに限ら
れず、低水素系等の下盛り用の溶接棒を適用でき、第2
層にニオブ炭化物系硬化肉盛溶接棒(第3図10参照)
でなく上記下盛り用の溶接棒を適用することもできる。
く装入原料の落下方向と直角をなして盛金したが、第4
図に示すように上記落下方向と平行に1本または複数本
盛金(II)してもよく、また第5図に示すように菱状
(12)に配列してもよい。また、バッファ層s用の溶
接棒は、実施例のオーステナイト炭化物系のものに限ら
れず、低水素系等の下盛り用の溶接棒を適用でき、第2
層にニオブ炭化物系硬化肉盛溶接棒(第3図10参照)
でなく上記下盛り用の溶接棒を適用することもできる。
さらに、このような硬化肉盛方法は、炉口部内壁を保護
する鉱石受金物22のプレートライナ32にも適用でき
ることはいうまでもない。
する鉱石受金物22のプレートライナ32にも適用でき
ることはいうまでもない。
〈発明の効果〉
以上の説明で明らかなように、本発明の硬化肉盛方法は
、アーマ−プレートやプレートライナなどの原料反発面
に、下盛り用溶接棒により連続ビードのバッファ層を所
定ピッチで盛金し、次いでこのバッファ層間をニオブ炭
化物系硬化肉盛溶接棒で盛金して第1層を形成し、この
第1層の上に上記ニオブ炭化物系または下盛り用の溶接
棒で盛金して第2層を形成しているので、高炉内の高温
繰返しや熱衝撃などの苛酷な条件下でも軽量で長寿命の
原料反発金物が得られ、高炉の安定操業と燃料低減を図
り、ムーバブルアーマ−の駆動動力低減や取替の容易化
を図ることができ、その効果は絶大である。
、アーマ−プレートやプレートライナなどの原料反発面
に、下盛り用溶接棒により連続ビードのバッファ層を所
定ピッチで盛金し、次いでこのバッファ層間をニオブ炭
化物系硬化肉盛溶接棒で盛金して第1層を形成し、この
第1層の上に上記ニオブ炭化物系または下盛り用の溶接
棒で盛金して第2層を形成しているので、高炉内の高温
繰返しや熱衝撃などの苛酷な条件下でも軽量で長寿命の
原料反発金物が得られ、高炉の安定操業と燃料低減を図
り、ムーバブルアーマ−の駆動動力低減や取替の容易化
を図ることができ、その効果は絶大である。
第1 (a) 、 (b) 、 (c)図はムーバブル
アーマ−のアーマ−プレートの詳細図、第2図は本発明
の硬化肉盛方法の一実施例を示す図、第3図は第2図の
■−■断面図、第4図、第5図は本発明の変形例を示す
図、第6図は高炉の炉頂部の縦断面図、第7図は第6図
の部分詳細図、第8図はアーマ−プレートの原料反発面
の部分的摩耗を示す図である。 ■・・・アーマ−プレート、 2・・・反発板、5・・
・盛金層、 6・・・原料反発面、 7・・・全周ビー
ド(バッファ層)、 訃・・連続ビード(バッファ層
)、9・・・ニオブ炭化物系硬化肉盛層(第1層)、
lO・・・ニオブ炭化物系硬化肉盛層(第2層)。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼折 代 理 人 弁理士 青白 葆 外2名・第2図 113図 第4図 ■ 第5図 第6図 (t)) (0) 第7図
アーマ−のアーマ−プレートの詳細図、第2図は本発明
の硬化肉盛方法の一実施例を示す図、第3図は第2図の
■−■断面図、第4図、第5図は本発明の変形例を示す
図、第6図は高炉の炉頂部の縦断面図、第7図は第6図
の部分詳細図、第8図はアーマ−プレートの原料反発面
の部分的摩耗を示す図である。 ■・・・アーマ−プレート、 2・・・反発板、5・・
・盛金層、 6・・・原料反発面、 7・・・全周ビー
ド(バッファ層)、 訃・・連続ビード(バッファ層
)、9・・・ニオブ炭化物系硬化肉盛層(第1層)、
lO・・・ニオブ炭化物系硬化肉盛層(第2層)。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼折 代 理 人 弁理士 青白 葆 外2名・第2図 113図 第4図 ■ 第5図 第6図 (t)) (0) 第7図
Claims (4)
- (1)立炉内への原料の装入を調整するムーバブルアー
マーのアーマープレートや炉口部を保護する鉱石受金物
のプレートライナなどの原料反発面の硬化肉盛方法にお
いて、 上記原料反発面に、下盛り用の溶接棒により、一定の幅
と高さの連続ビードを上記装入原料の落下方向に一定の
角度をなして所定のピッチで盛金してバッファ層となし
、次いで上記バッファ層間をニオブ炭化物系の硬化肉盛
溶接棒で上記連続ビードのビード高さよりも高くならな
いように盛金して第1層を形成し、さらにこの第1層の
上に上記ニオブ炭化物系または下盛り用の溶接棒で盛金
して第2層を形成することを特徴とする硬化肉盛方法。 - (2)上記特許請求の範囲第1項に記載の硬化肉盛方法
において、上記バッファ層が装入原料の落下方向と直角
をなすことを特徴とする硬化肉盛方法。 - (3)上記特許請求の範囲第1項または第2項に記載の
硬化肉盛方法において、上記バッファ層が原料反発面の
外周縁に上記下盛り用の溶接棒を盛金して形成されてい
ることを特徴とする硬化肉盛方法。 - (4)上記特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか
に記載の硬化肉盛方法において、上記連続ビードの幅お
よび高さが夫々10〜15mmおよび3〜4mmであり
、上記所定のピッチが20〜40mmであって、上記下
盛り用の溶接棒がオーステナイト炭化物系の溶接棒であ
ることを特徴とする硬化肉盛方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5634985A JPS61212475A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 立炉における原料反発面の硬化肉盛方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5634985A JPS61212475A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 立炉における原料反発面の硬化肉盛方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61212475A true JPS61212475A (ja) | 1986-09-20 |
JPH0469027B2 JPH0469027B2 (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=13024750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5634985A Granted JPS61212475A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 立炉における原料反発面の硬化肉盛方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61212475A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999050018A1 (en) * | 1998-04-01 | 1999-10-07 | Tricon Metals And Services, Inc. | Clad plate and method of making |
JP2013216722A (ja) * | 2012-04-04 | 2013-10-24 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd | 成型コークス製造設備およびその装入装置 |
-
1985
- 1985-03-19 JP JP5634985A patent/JPS61212475A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999050018A1 (en) * | 1998-04-01 | 1999-10-07 | Tricon Metals And Services, Inc. | Clad plate and method of making |
JP2013216722A (ja) * | 2012-04-04 | 2013-10-24 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd | 成型コークス製造設備およびその装入装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0469027B2 (ja) | 1992-11-05 |
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