JPS61211211A - ロ−ラチエ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ローラを、段付コロを介してブシュに取付け
ることを基本として、走行抵抗を減じかつローラ、ブシ
ュの摩耗を低減するとともに、リンクプレートとローラ
との間でスラスト力をも負担させうるローラチェーンに
関する。

ローラチェーン、特にコンベヤチェーンとして用いるロ
ーラチェーンには、ローラをガイド等に摺接しつつ転勤
させるため、リンクプレートからはみだす大径のローラ
を用いることによって、ローラとブシュとの回転数を低
減し、摩耗を減じるとともに、チェーンの搬送容量を向
上させたものが多用される。

このようなローラチェーンとしては、従来、第９図に示
すごとく、金属性のローラＡを直接ブシュＢに遊嵌した
ものがある。なおローラＡの内周面に、合成樹脂などか
らなるスベリ軸受を外挿したものもあり、又ローラＡ全
体を合成樹脂を用いて成形したものもある。

さらに第１０図に示すように、ローラＡとブシュＢとの
間に球軸受Ｃを介在させるものも知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし第９図に示すものは、ローラＡとブシュＢとがす
べり接触を行うため、転勤とともにローラＡ又はブシュ
Ｂが摩耗しやすく、長寿命のものが得られないほか、ロ
ーラＡとブシュＢとの間の摩擦係数が大であり走行抵抗
を増大させるという問題がある。なおスベリ軸受を用い
たものも、耐摩耗性は充分ではなく同様な問題点がある
。

又第１０図に示すものは、走行抵抗を減じるとはいえ、
価格が上昇し、汎用性に劣る。

なお第９〜１０図に示すいずれのものも、摺動部または
球軸受に充分な潤滑を施すことが、所定の寿命を得るた
めには、必須の要件となる。

本発明は、ブシュとローラとの間に段付コロを介在させ
、走行抵抗を低減できかつ比較的安価に生産しうるとと
もに、潤滑の簡略化にも役立ち、前記問題点を解決しう
るローラチェーンの提供を目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

以下、前記した目的を達成でき、問題点を解決しうる本
発明の手段の一実施例を図面に基づき説明する。

図においてローラチェーン１は、向き合う内リンクプレ
ート２．２を継ぐブシュ３の外周面に、該ブシュ７の中
心線と平行に複数個の段付コロ４−を配するとともに、
該段付コロ４を囲んでローラ５を外嵌しており、本実施
例では、コンベヤチェーンを形成する。

前記内リンクプレート２は、鋼板の端部を切断した長片
状をなし、かつピンチ点に設ける透孔２１に前記ブシュ
３を圧入することによって、該ブシュ３により向き合う
内リンクプレート２．２を継ぐ。

又内リンクプレート２には、各その外側に、同様な構成
の外リンクプレート６．６がピッチ点を互い違いに配さ
れるとともに、外リンクプレート６のピッチ点で圧入さ
れ両者を連結するピン２２がブシュ３を貫通することに
よって、内、外リンクプレート２．６はピッチ点で屈曲
可能に連結される。

前記段付コロ４は、円柱状の転動部９の両端に段差ｌ０
１１０を介して小径かつピン状の突部１１．１１を同心
に形成したコロ状体からなる。

又本実施例では、突部１１は、根元部２５と、その先端
に取付く当金２６とからなる。当金２６は、合成樹脂、
金属、セラミックなど、低摩擦性かつ摩耗性に優れる素
材を用いており、根元部２５と同径の基部２７に、前記
根元部２５先端の例えば四角穴からなる係止部に嵌り合
う嵌入部２９を設ける。なお嵌入部２９は、第４図に示
すごとく、根元部２５の係止部に嵌り合う十字状に形成
することもでき、又根元部２５にさらに小径の柱片を突
設して当金２６を嵌着することもできる。

又転動部９も、本実施例では、基部３１と受金３２とか
らなる。

受金３２は、本実施例では、前記突部１１と同径に切欠
いたヌスミ部３４に外挿するリング状をなし、本例では
、受金３２の外面が前記段差１０を形成する。なおヌス
ミ部３４は、突部１１よりもやや大径に形成することも
できる。

又段付コロ４は、前記当金２６．２６の外端面間の長さ
を、前記内リンクプレート２．２の向き合う内面間長さ
よりもやや短寸に形成する。又段付コロ４は前記ブシュ
３の中心線と平行に配されかつ該ブシュ３の外周面に互
いに近接しつつ等間隔で並置するごとく、転動部９の外
径寸度が設定される。

ローラ５は、ブシュ３の周囲に配した前記段付コロ４の
転動部９と当接して該段付コロ４を囲む内周面１３を有
する筒状の基体３６の両端に、前記段差１０に沿って垂
下することにより内面が前記段差１０を位置ズレ不能に
係合させる内フランジ１２を設けており、又内フランジ
１２は、前記突部１１の外端縁近傍で途切れている。又
内フランジ１２は、前記突部１１の長さに比べて厚さを
小に設定される。

ローラチェーン１は、段付コロ４を予めローラ５の前記
内周面１３に、転動部９を当接させつつその内孔部に配
置する。又一方の内リンクプレート２に突設したブシュ
３を、円周上に配した段付コロ４に挿入するとともに、
他方の内リンクプレート２にブシュ３を圧入することに
より、ローラ５−・を具えた内リンクを形成する。

しかる後、前記のごとく外リンクプレート６を、ブシュ
３を通るビン２２を用いて結合することにより、ローラ
チェーン１は形成できる。

〔作用］ 然して、ローラ５は、段付コロ４の転動部９を介してブ
シュ３に取付き、従ってローラ５の回転摩擦抵抗を減じ
チェーンの走行抵抗を低減できる。

又段付コロ４は、突部１１先端の当金２６が内リンクプ
レー１・２により位置決めされ、横ズレを防ぐ。又ロー
ラ５は、その内フランジ１２の厚さを突部１１の長さよ
りも小に設定しかつ内フランジ１２の内面が前記段差Ｉ
Ｏの位置ズレ不能に係合することにより、ローラ５と内
リンクプレート１２との接触が防止される。又ローラ５
と内リンクプレート２との間に働くスラスト力を負担で
きる。

又段差ｌＯおよび段付コロ４の端面には、当金２６、受
金３２を有し、ローラ５、内リンクプレート２と該当金
２６、受金３２を介して当接するため、その間での摩擦
抵抗を低減しかつ摩耗を減じ、かつ潤滑の手間を軽減し
うる。

第５〜６図はリテーナ３９を用いて段付コロ４を保持す
る本発明の他の実施例を示す。

リテーナ３９は合成樹脂、バネ鋼などの可撓性の素材を
用いて形成される。リテーナ３９は、前記突部１１を受
ける複数個の凹部４０を有するリング４１．４１を、継
ぎ片４２．４２により連結しており、ローラ５に間隔を
隔てて配した段付コロ４に、前記リング４１を内向きに
変形しつつ、前記凹部４０に突部１１を嵌合する。従っ
て、少数個の段付コロ４をも利用できる。

なおリテーナ３９は、第７図に示すように、鋼板の打抜
き体からなるリング４夏に、先端にネジ部４３を有する
継ぎ片４２を突設するごとく形成することもでき、かか
るリテーナ３９は、ネジ部４３が嵌入する穴部を存する
板状の他のリテーナ（図示せず）を用いて一体化する。

なお本発明のローラチェーン１は、第８図に示すように
、例えば内リンクプレー１・２の内面に、低摩擦材から
なるカラー４５を取付け、段付コロ４の突部１１を、該
カラー４５を介して内リンクプレート２の内面により位
置することもできる。

又カラー４５は、内リンクプレート２に設ける切欠部４
６に嵌入することもできる。又ローラ５の前記内フラン
ジ１２の内面に、同様な低摩擦材からなるカラー４７を
取付け、該カラー４７を介して前記段差１０を横ズレ不
能に位置決めすることもできる。

さらに当金２６、受金３２、カラー４５．４７にかえて
、段付コロ４の突部１１の先端部、段差１０、内リンク
プレー１−２の内面、ローラ５の内フランジ１２の内面
部分に、硫化処理、窒化処理、メッキ、溶射などにより
低摩擦係数かつ耐摩耗性の表面処理を施こし、さらには
段付コロ４自体を合成樹脂を用いて形成するなど、本発
明のローラチェーンは種々変形しうる。

〔発明の効果〕

このように本発明のローラチェーンは、ローラを段付コ
ロを介してブシュに外嵌しており、ローラの回転抵抗を
減じ、チェーンの走行抵抗を低減できかつチェーンの伝
達容量を増大できる。さらにローラは段付コロの内面に
より、又段付コロは内リンクプレートによって横ズレを
防止しているため、内リンクプレートとローラとの間に
作用するスラスト力をも負担できる。さらに段付コロの
端面、段差に受金、当金を設け、又適宜のカラーを使用
し、さらには段付コロ自体を合成樹脂を用いて形成する
ことにより、さらにチェーンの走行摩擦抵抗を低減でき
、寿命を延長するとともに、必要な給油量を低減でき、
さらには適宜材質の選定により、無潤滑にて使用しうる
ごとく構成しうるなど、多くの効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図はその
要部を示す分解斜視図、第３図は段付コロを略示する拡
大斜視図、第４図は段付コロの他の例を示す斜視図、第
５図は本発明の他の実施例を示す断面図、第６〜７図は
リテーナを示す斜視図、第８図は本発明のさらに他の実
施例を示す断面図、第９〜１０図は従来のローラチェー
ンを例示する断面図である。 ２−内リンクプレート、　　３−ブシュ、４・段付コロ
、　　　　　　５・−ローラ、６−外リンクプレート、
　　７−ピン、９−転動部、１】−・−突部、１２−内
フランジ、１３・−内周面、１４　・基体、３２−受金
、　３９−・リテーナ、４５．４７−カラー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）向き合う内リンクプレートを継ぐブシユの外周面
   に、円柱状の転動部の両端に段差を介して小径の突部を
   有しかつ前記ブシユの中心線と平行に配した複数個の段
   付コロに、該段付コロを囲みかつ前記転動部と当接する
   内周面を有する筒状の基体の両端に内面が前記段差と位
   置ズレ不能に係合する内フランジを設けたローラを外嵌
   する一方前記段付コロを、内リンクプレート内面にて位
   置決めするとともに、前記突部の長さに比して前記内フ
   ランジの厚さを小としたローラチェーン。