JPS61210043A - 有機化合物水溶液の濃縮方法 - Google Patents

有機化合物水溶液の濃縮方法

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JPS61210043A
JPS61210043A JP4933585A JP4933585A JPS61210043A JP S61210043 A JPS61210043 A JP S61210043A JP 4933585 A JP4933585 A JP 4933585A JP 4933585 A JP4933585 A JP 4933585A JP S61210043 A JPS61210043 A JP S61210043A
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JP
Japan
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organic compound
aqueous solution
concentration
density fluid
electrolyte
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JP4933585A
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English (en)
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Shozaburo Saito
斉藤 正三郎
Kunio Arai
邦夫 新井
Ikutaro Tayama
田山 育太郎
Yasunobu Minamino
南野 康信
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野) 本発明は常圧で共沸点を有する有機化合物水溶液の濃縮
方法に関するものである。
従来の技術) 醗酵法などで製造される有機化合物は、しばしば水との
混合物として得られ、かつ低濃度であることが多い。こ
のため、かかる有機化合物を燃料あるいは化学工業用原
料などとして使用するには、濃縮・分離する必要がある
従来、これら有機化合物水溶液の濃縮方法としては蒸留
法が用いられ、また近年に至って高密度流体を用いて有
機化合物水溶液から有機化合物を抽出・濃縮する技術が
提案されるようになった(特開昭56−562(11号
公報、同59−141528号公報などを参照)。
発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記蒸留法では、水の蒸発潜、熱が大き
いこともあり熱経済的に不利であるばかりでなく、水と
共沸点を有する有機化合物、例えばエタノール、n−プ
ロパツール、n−フタノールなどのアルコール類、メチ
ルエチルケトンなどのケトン類などは、共沸点組成以上
には濃縮できないという欠点がある。
また、前記高密度流体を用いる方法でも有機化合物の濃
縮度に限界があり、高濃度に濃縮することは困難である
本発明は、以上の従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、共沸点を有す
る有機化合物水溶液から有機化合物を高度に濃縮あるい
は純粋物質として分離する方法を提供することにある。
問題点を解決するための手段) 即ち本発明は、常圧で共沸点を有する有機化合物水溶液
に電解質を加えて、臨界点以上あるいは臨界点近傍にあ
る高密度流体と接触せしめ、有機化合物を抽出すること
を特徴とする有機化合物水溶液の濃縮方法を提供するも
のである。
本発明に適用される有機化合物とは、常圧においてその
水溶液が共沸点を有する有機系化合物であり、具体的に
はエタノール、n−プロパツール、n−ブタノールなど
のアルコール類、メチルエチルケトンなどのケトン類な
どを挙げることができ、これら有機化合物水溶液の濃度
は、通常、1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%
である。
また、本発明の電解質とは、水などの溶媒に溶解して溶
液がイオン電導を行うような通常の電解質であるが、本
発明に適用される有機化合物水溶液に対し溶解性のある
ものが好ましく、例えば塩化カルシウム、塩化コバルi
−(n) 、塩化水銀(■)、塩化銅、塩化リチウム、
過塩素酸カルシウム、過塩素酸ストロンチウム、過塩素
酸バリウム、過塩素酸リチウム、臭化カルシウム、臭化
カルシラ仏、臭化ストロンチウム、硝酸カルシウムなど
を挙げることができるが、好ましくは塩化リチウムであ
り、これら電解質は適用される有機化合物水溶液の種類
により適宜選定される。これらの電解質の有機化合物水
溶液中の濃度は、通常、0.5重量%〜飽和溶解度、好
ましくは0.5〜5.0重量%である。
更に、本発明において有機化合物の抽出剤として使用さ
れる高密度流体の種類としては、メタン、エタン、プロ
パン、ブタン、エチレン、プロピレンなどの炭化水素類
、ハロゲン化メタン、ハロゲン化エタンなどのハロゲン
化炭化水素類および二酸化炭素、アンモニア、二酸化硫
黄、亜酸化窒素、塩化水素、硫化水素などの化合物を挙
げることができるが、無臭、無毒など取り扱い性の点か
ら二酸化炭素が最も好ましい。
これら高密度流体は、臨界点以上あるいは臨界点近傍の
温度、圧力下にあるものであり、例えば二酸化炭素の場
合は、二酸化炭素の臨界点(臨界温度;31.3℃、臨
界圧カニ72.8気圧)以上、あるいは該臨界点近傍の
条件下にあるもので、具体的には該二酸化炭素の圧力6
5〜300気圧、好ましくは70−140気圧、同温度
15〜60℃、好ましくは20〜50℃である。
また、エチレンの場合は、圧力45〜200気圧、好ま
しくは50〜100気圧、同温度5〜40℃、好ましく
は8〜40℃である。
これら高密度流体により前記有機化合物水溶液を抽出・
濃縮する際の高密度流体と有機化合物水溶液との流量比
は、重量比で、通常、10〜1OO1好ましくは13〜
20である。
このように、常圧で共沸点を有する有機化合物水溶液に
電解質を添加し、かかる水溶液を抽出剤である高密度流
体と接触させると、高密度流体への水の溶解性を著しく
抑制するか、および/または高密度流体への有機化合物
の溶解性が著しく向上し、高密度流体相へ有機化合物が
選択的に移動し、高濃度に抽出・濃縮され、次にこの高
密度流体相系を減圧および/または温度変化を与えるこ
とにより、抽出剤と有機化合物とに分離することができ
、高濃度または純粋な有機化合物が得られる。
以下、図面を用いて本発明を更に詳細に説明する。
第1図はエタノール−水系のx−y線図(相平衡図)、
第2図は本発明の一実施態様で有機化合物水溶液の濃縮
工程図である。
まず、第1図について説明すると、第1図は共沸点を有
する有機化合物水溶液の例としてエタノール水溶液1.
電解質として塩化リチウム、高密度流体として二酸化炭
素を例としたエタノール−水系の相平衡図である。
第1図のAで示す曲線は、圧カフ60mHg下でのエタ
ノール−水系の気液平衡曲線である。
曲線Aから圧カフ60mHg下ではエタノール濃度95
.6重量%で共沸組成となり、常圧蒸留法では共沸組成
以上の濃度に濃縮できないことが分かる。また、第1図
のBで示す曲線は、温度35℃、圧力100気圧におけ
る二酸化炭素−水一エタノール系の相平衡関係で各相か
ら二酸化炭素を控除した時の平衡曲線である。エタノー
ルの低濃度域では、高密度二酸化炭素によって効率よく
濃縮が行えることが分かるが、その濃縮限界はエタノー
ル濃度約91重量%であり、常圧蒸留におけるエタノー
ルの共沸組成95.6重量%を超えることはできないこ
とが分かる。
これに対し、第1図Cで示す曲線は、温度35℃、圧力
95気圧で電解質として塩化リチウムを該エタノール水
溶液に3重量%加えた場合の相平衡関係で、各相から二
酸化炭素、塩化リチウムを控除した時の平衡曲線である
曲線Cから、電解質として塩化リチウムを系内に導入す
ることによって、エタノールの低濃度域では、電解質を
導入しない方法に比べ高密度二酸化炭素によって更に効
率よく抽出・濃縮が行えることが分かる。また、常圧蒸
留法におけるエタノールの共沸組成95゜6重量%以上
の濃度に容易に濃縮されることが理解できる。
このように本発明は電解質を溶解した有機化合物水溶液
に、高密度流体と接触させることによって高度に濃縮あ
るいは純粋物として分離でき、従来法より格段優れた方
法であることが分かる。
次に、第2図に基づいて本発明の実施態様を説明する。
第2図において、抽出塔1は下部セトラー2、  。
棚段、充填物などを内部に有する回収部3、濃縮部4お
よび上部セトラ一部5とにより構成されている。
原料となる有機化合物水溶液はポンプ6、加熱器7を経
る間に所定の圧力、温度に調節され、回収部3へ送られ
る。ここで原料となる有機化合物水溶液は、電解質を含
んだ還流液と混合される。
また、抽出剤となる流体はポンプ8、加熱器9を通る間
に臨界点以上または臨界点近傍の高密度流体となって回
収部3へ送られる。回収部3で電解質を溶解した有機化
合物水溶液と高密度流体が接触し、有機化合物が高密度
流体相に抽出される。
濃縮部4では有機化合物を抽出した高密度流体相が還流
液と接触することにより更に濃縮され上部セトラ一部5
を経てパルプ10に至る。この高密度流体相はパルプ1
0で減圧され高密度流体相に溶解していた有機化合物は
抽出液分離器11において抽出剤である流体と分離され
る。分離された有機化合物の一部は電解質と混合された
後、ポンプ12を経て還流液として濃縮部4に戻される
他はパルプ13を経て濃縮液として取り出される。抽出
液分離器11で濃縮液と分離された抽出剤である流体は
、パルプ14を経て外部へ放出されるか、または圧縮器
(図示せず)によって再圧縮され高密度流体として再循
環される。
一方、回収部3で高密度流体に抽出されなかった抽出液
は下部セトラー2を経てパルプ15に至る。パルプ15
で減圧され、抽残液分離器16で抽残液と抽出剤とに分
離される。分離された抽出剤である流体は、管17を経
て外部に放出されるか、または圧縮機(図示せず)によ
って再圧縮され、高密度流体となって再循環される。抽
残液分離器16で抽出剤と分離された抽残液は、逆浸透
膜、蒸発缶などの電解質回収装置18へ送られる。
電解質回収装置18で回収された電解質は、管19を経
て還流液に混合され、再循環され、余剰の抽残液は管2
0を経て外部へ送出される作用) 本発明は、有機化合物水溶液に電解質を溶解させ、高密
度流体に接触させることにより、高濃度または純粋の有
機化合物を効率的に得るものである。
実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1〜2、比較例1〜2 第2図の工程図に従い、エタノール水溶液を原料、二酸
化炭素を高密度流体、塩化リチウムを電解質としてエタ
ノール水溶液の濃縮を行った。
抽出塔操作条件 圧力;95気圧 温度;35℃ 高密度流体と原料との流量比(重量比);20厘llW
戊 上記の原料を用いて抽出を行った結果を第1表に示す。
第1表に示すように、本発明(実施例1〜2)によれば
常圧蒸留法で共沸混合物を生じてしまう共沸濃度95.
6重量%の場合(比較例1)、高密度流体のみを使用す
る従来の高密度流体による抽出法による濃縮限界濃度9
1.0重量%の場合(比較例2)に比し、これらの濃度
を超える高濃度のエタノールを容易に製造することがで
きる。
発明の効果) 以上のように本発明によれば、有機化合物水溶液から高
濃度または純粋の有機化合物を分離、濃縮するにあたり
、有機化合物水溶液に電解質を加え、高密度流体と接触
させることによって容易にその抽出・濃縮が行える。ま
た、得られた高濃度または純粋の有機化合物は燃料や化
学工業用原料として広範囲に利用することが可能である
【図面の簡単な説明】
第1図はエタノール水系のx−y線図(相平衡図)、第
2図は本発明の一実施態様であり、を機化合物水溶液の
濃縮工程図である。 1:抽出塔 3:回収部 4:濃縮部 11:抽出液分離器 16:抽残液分離器18:電解質
回収装置 特許出願人  三菱化工機株式会社 代理人 弁理士  白 井 重 隆 X;エタノール1度(波相またlは重洸稽)(1!分奈
) 第2Wt

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)常圧で共沸点を有する有機化合物水溶液に電解質
    を加えて、臨界点以上あるいは臨界点近傍にある高密度
    流体と接触せしめ、有機化合物を抽出することを特徴と
    する有機化合物水溶液の濃縮方法。
JP4933585A 1985-03-14 1985-03-14 有機化合物水溶液の濃縮方法 Pending JPS61210043A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8580116B2 (en) 2006-02-07 2013-11-12 Industrial Research Limited Near-critical fluid extraction process

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8580116B2 (en) 2006-02-07 2013-11-12 Industrial Research Limited Near-critical fluid extraction process

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