JPS6120866Y2

JPS6120866Y2 -

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Publication number: JPS6120866Y2
Application number: JP1977158916U
Authority: JP
Priority date: 1977-11-25
Filing date: 1977-11-25
Publication date: 1986-06-23
Also published as: DE2850952C2; DE2850952A1; GB2008860A; GB2008860B; JPS5484016U; MY8500535A

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、充電用発電機の出力電圧を所定値
に制御して蓄電池に充電する充電発電機の制御装
置の構造、特にそのブラシホルダ及び電圧調整器
の外筐に関するものである。

先ず、この種の一般的な回路を第１図に示し説
明する。第１図に於て、１は図示しない車輪に装
備され、内燃機関（図示せず）によつて駆動され
る交流発電機で三相星形結線された電機子コイル
１０１と界磁コイル１０２を有する。２は上記交
流発電機１の交流出力を整流する全波整流器で、
２０１，２０２，２０３はそれぞれ第１、賃２、
第３の整流出力端である。３は上記発電機１の出
力電圧を所定値に制御する電圧制御回路で以下の
部品にて構成されている。即ち、３０１は上記界
磁コイル１０２の両端に接続されたサージ吸収用
ダイオード、３０２は上記界磁コイル１０２の界
磁電流を遮断する開閉素子であるトランジスタ、
３０３は該トランジスタ３０２のベース回路に設
けられたベース抵抗、３０４は上記トランジスタ
３０２をオン・オフ制御するトランジスタ、３０
５は上記発電機１の出力電圧を検出し、この出力
電圧が所定値以上に達した時に付勢される検出素
子を構成するゼナーダイオード、３０６，３０７
は上記発電機１の第２整流出力端２０２にそれぞ
れ直列接続され電圧の分圧回路を構成する抵抗、
４は蓄電池、５はキースイツチ、６は充電表示
灯、７はこの充電表示灯６と並列に接続された初
期励磁用抵抗である。

以上の様に構成された一般的な装置の動作を説
明する。先ず、内燃機関の起動に際しキースイツ
チ５を閉成すると、蓄電池４からキースイツチ
５、抵抗７及び充電表示灯６、抵抗３０３を介し
てトランジスタ３０２にベース電流が供給され
て、トランジスタ３０２は導通するためこのトラ
ンジスタ３０２を通じて蓄電池４から界磁コイル
１０２に界磁電流が供給されて、界磁起磁力が発
生する。この時初期励磁抵抗７には電位差が生じ
る為、充電表示灯６は点灯して蓄電池４の非充電
状態を表示する。

この状態で機関が起動して発電機１が駆動され
るとその回転数に応じて電機子コイル１０１には
交流出力が誘起される。この出力は全波整流器２
によつて全波整流される。ここでその整流出力電
圧が所定値以下のとき、抵抗３０６，３０７にて
構成される分圧回路の分圧点電位がまだ低いの
で、ゼナーダイオード３０５は不導通状態を保持
しており、それによつて発電機１の出力電圧は回
転数の上昇に伴つて上昇している。

その後発電機１の回転数が更に上昇して、それ
に伴つて出力電圧が所定値以上になれば、上記分
圧回路の分圧点電位も高くなり、それによつてゼ
ナー・ダイオード３０５は導通しこのゼナー・ダ
イオード３０５を通じてトランジスタ３０４は導
通する。このトランジスタ３０４が導通すればト
ランジスタ３０２は不導通となつて界磁コイル１
０２の界磁電流を遮断して発電機１の出力電圧を
低下させる。

この出力電圧が所定値まで低下すると再びゼナ
ーダイオード３０５、トランジスタ３０４は不導
通となり、トランジスタ３０２は導通して界磁コ
イル１０２は付勢されるので、発電機１の出力電
圧は再び上昇する。

上述した動作を繰返して、発電機１の出力電圧
は所定値に制御され、この制御された電圧にて蓄
電池４を所定電圧に充電するのである。

一方、充電表示灯６は、第２整流出力端２０２
の出力電圧が蓄電池４の電源電圧値に略々等しい
値になれば抵抗７の電位差の低下により消灯して
蓄電池４の充電状態を表示する。

以下、第２図、第３図、第４図に示す従来装置
について説明する。

図に於て、３１は上記電圧調整器３の外筐を形
成する金属製ケース、３１１はこのケース３１の
底部にシリコンゴム接着剤３１２によつて接着さ
れ、上面を混成厚膜集積回路で構成されたセラミ
ツク基盤、３１３はこのセラミツク基盤３１１の
上面に注入硬化されたシリコンゲル、８，９，１
０は上記電圧調整器３のプラス電極３０８、フイ
ールド電極３０９、アース電極３１０とそれぞれ
接続されるブラシホルダの端子を形成するプラス
端子、フイールド端子、アース端子である。１１
は熱硬化性又は熱可塑性樹脂で成形されたブラシ
ホルダ、１２はこのブラシホルダ１１に保持され
た２個のブラシ、１３はこれらのブラシ１２と上
記端子８，９とを電気的に接続するピツグテー
ル、１４は上記ブラシホルダ１１の締付用ねじ、
１５はワツシヤ、１６はスプリングワツシヤ、１
７は上記ねじ１４、ワツシヤ１５、スプリングワ
ツシヤ１６と、上記各端８，９とを絶縁するため
のブツシユ、１８は上記ブラシ１３の加圧用コイ
ルスプリング、１９は上記電圧調整器１３、ブラ
シホルダ１１を装着してなるリヤブラケツトであ
る。

以上の様に構成された従来装置の構造を説明す
る。先ず、電圧調整器３のケース３１の底部に、
上面を混成厚膜集積回路で構成された電圧調整器
のセラミツク基盤３１１をシリコンゴム接着剤３
１２に接着し、その上にシリコンゲル３１３を注
入硬化させ電圧調整器３を形成する。次にブラシ
１２から出ているピツグテール３にコイルスプリ
ング１８を通し、これを樹脂成形されたブラシホ
ルダ１１に挿入し、ピツグテール１３の他方をブ
ラシ端子８及びフイールド端子９に半田付けし、
電気的に接続する。この時アース端子１０も同時
にブラシホルダ１１に組付けてブラシホルダ１１
の関連部は完成し、これに上記の完成した電圧調
整器３の外部引出し電極であるプラス電極３０
８，フイルド電極３０９，アース電極３１０のそ
れぞれを上記ブラシホルダ１１のプラス端子８、
フイールド端子９、アース端子１０の穴に通し半
田付けする。

この様にブラシホルダ１１と電圧調整器３とを
固着して一体となつたものをリヤブラケツト１９
の内側に組込んだ構造となつている。

しかしながら、上述した従来装置に於ては、金
属ケース３１は熱伝導が良く、しかも、リヤブラ
ケツト１９の温度が高くなるので、逆に金属ケー
ス３１がリヤブラケツト１９から受熱し、電圧調
整器３の温度は高くなる。また電圧調整器３のケ
ース３１とブラシホルダ１１を別々に作る必要が
ある。また、プラス電極３０８、フイールド電極
３０９、アース電極３１０はそれぞれ別方向に突
出しており、一方向、一列にそろつていない為、
ブラシホルダ１１の電極８，９，１０に半田付け
する際時間がかかる。また、ブラシホルダ１１に
於けるブラシ１２の挿入穴の形成方向と、ブラシ
ホルダ１１に於ける交流発電機のブラケツト１９
への取付穴の形成方向が異なるため、ブラシホル
ダ１１を成形する際、抜方向が二方向となり、そ
のためブラケツト１９への取付穴を割る等の設計
的な制約を受けていた。従つて強度的に弱くな
り、全体として高価で信頼性の低い製品とならざ
るを得ない欠点があつた。

この考案は、上記欠点を解消する優れた充電発
電機の制御装置を提供するものである。

以下第５図、第６図、第７図に示すこの考案の
一実施例について説明する。各図に於て、２０は
上記ブラシホルダ１１と上記電圧調整器３のケー
ス３１を樹脂によつて一体成形したブラシホルダ
兼ケースで、ブラシ１２を挿する挿入穴２０ａ
と、混成厚膜集積回路等からなる制御回路部を収
納する収納穴２０ｂと、ブラケツト１９に対して
の取付穴２０ｃは各々同一方向、即ちブラケツト
１９への装着後において軸方向に各々穿設する様
に設定されている。３１４は上記電圧調整器３の
金属製ヒートシンクである。

以上の様に構成された実施例装置においては、
先ず、上面を混成厚膜集積回路で形成された電圧
調整器のセラミツク基盤３１１の電極部の貫通穴
に外部引出し用プラス電極３０８、フイールド電
極３０９、アース電極３１０を抜通して半田付け
する。次にこのセラミツク基盤３１１をヒートシ
ンク３１４にシリコン接着剤３１２で接着して、
電圧調整器の本体を形成する。

次にブラシホルダ兼ケース２０のブラシ挿入穴
２０ａにブラシ１２のピツグテール１３にコイル
スプリング１８を通して挿入する。そして、各電
極８，９，１０をブラシホルダ２０に固定し、こ
の電極８，９に上記ピツグ・テール１３をそれぞ
れ半田付けする。次に上記電圧調整器の本体のリ
ード側を前にして、その電圧調整器の本体を上記
ブラシホルダ兼ケース２０の収納穴２０ｂに挿入
し、上記ブラシホルダの各端子８，９，１０と電
圧調整器３の各端子３０８，３０９，３１０を半
田付けする。その後、ブラシホルダ兼ケース２０
の収納穴２ｂ内に柔軟性のある樹脂を注入硬化さ
す。この様に、ブラシホルダと電圧調整器３が一
体となつたものをリヤブラケツト１８の内側にお
いて、ブラシホルダ兼ケース２０の取付穴に絶縁
ブツシユ１４を介してワシヤ１６、スプリングワ
シヤ１６、ねじ１７で締付け固着して装置の製作
を完了する。

即ち、この実施例にあつては、ブラシホルダと
電圧調整器のケースとを樹脂により一体成形した
ので、リヤブラケツト１９の温度が高くなつても
ブラシホルダ兼ケース２０により断熱され電圧調
整器３の本体が高温に到る不具合は解消され、
又、従来装置の如く電圧調整器３のケース３１と
ブラシホルダ１１を別々に作る必要がないので製
作が容易で生産性が向上する。又、ブラシホルダ
１１と電圧調整器３のケースとは、ブラシホルダ
に於けるブラシ挿入穴２０ａとブラケツト１９へ
の取付穴２０ｃ及び電圧調整器のケースに於ける
制御回路部収納穴２０ｂが各々同一方向に穿設し
得る如く一体成形したので、ブラシホルダ兼ケー
ス２０の成形時には抜き方向が一方向のみとな
り、従つて従来の如く、ブラシホルダ１１におけ
るブラケツト１９への取付穴を割る等の不具合も
解消できる。更にプラス電極３０８、フイールド
電極３０９、アース電極３１０は各々同一方向に
突出する様に取り付けられているので、ブラシホ
ルダの電極８，９，１０に半田付けする際にも容
易で製作時間が短縮できる。

以上の様にこの考案によれば、ブラシホルダと
電圧調整器のケースとを樹脂で一体的に成形する
様にしているので、交流発電機に対しての取付部
分であるリヤブラケツトが高温となつても、リヤ
ブラケツトからの受熱が少なく、電圧調整器の温
度上昇を低くすることができ、信頼性を向上する
効果がある。また、ブラシホルダと電圧調整器の
ケースとは、ブラシホルダに於けるブラシ挿入穴
と交流発電機への取付穴及び電圧調整器のケース
に於ける制御回路部収納穴が各々同一方向に穿設
し得る如く一体成形する様にしているのでブラシ
ホルダを一方向抜型とすることが出き、さらに電
圧調整器のケースを同時につくることができるの
で、安価となると共にブラシホルダの取り外しが
容易となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な装置の電気回路図、第２図は
従来装置を示す平面図、第３図は従来装置を示す
正面図、第４図は第２図の−線断面図、第５
図はこの考案の一実施例を示す平面図、第６図は
第５図に示す実施例の正面図、第７図は第５図の
−線断面図である。図中、１は交流発電機、１０１は電機子、１０
２は界磁コイル、２は全波整流器、３は電圧調整
器、４は蓄電池、５はキースイツチ、６は充電表
示灯、７は初期励磁抵抗、８，９，１０はブラシ
ホルダの電極、１１はブラシホルダ、１２はブラ
シ、１３はピツグテール、１４は絶縁ブツシユ、
１５はワツシヤ、１６はスプリングワツシヤ、１
７はねじ、１８はコイルスプリング、１９はリヤ
ブラケツト、２０はブラシホルダ兼ケース、２０
ａはブラシ挿入穴、２０ｂは混成厚膜集積回路収
納穴、２０ｃは取付穴、３１１はセラミツク基
盤、３１２は接着剤、３１３は注形樹脂、３１４
はヒートシンクである。尚、図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数個のスリツプリングに摺接して交流発電機
の界磁コイルに界磁電流を供給する複数個のブラ
シと、これらのブラシを保持するブラシホルダ部
と、上記界磁コイルに流れる界磁電流を制御する
ことによつて出力電圧を制御する制御回路部を有
し、上記交流発電機に取付けられる電圧調整器と
を備えたものに於て、上記ブラシホルダ部に於け
るブラシ挿入穴と上記交流発電機への取付穴及び
上記電圧調整器のケースに於ける制御回路部収納
穴とが各々同一方向に穿設し得る如く上記ブラシ
ホルダ部と上記電圧調整器のケース部とを樹脂に
より一体成形してなる充電発電機の制御装置。