JPS61207008A

JPS61207008A - 電圧調整器

Info

Publication number: JPS61207008A
Application number: JP4800385A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Ishii; 哲郎石井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-03-11
Filing date: 1985-03-11
Publication date: 1986-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、交流電圧を連続的に変化させる目的に使用す
る電圧調整器に関する。

一定電圧に固定された交流電源（たとえば１００ボルト
の商用電源）から交流電圧を連続的に変化させて取り出
す手段として、しゆう動抵抗器を使う方法、位相制御を
行なう方法、ボルトスライダー（いわゆるスライダック
）を使う方法などが既に知られているが、これらはそれ
ぞれに欠点を有する。

しゆう動抵抗器は電力の一部を熱として捨てるもので、
主に小電力用に限られる。位相制御は交流波形の一部を
カットして実効電圧として調整する方法であって、電力
ロスはないが波形を乱してしまう。ボルトスライダーは
電力ロスはなく、波形を乱すこともないが、出力電圧を
しゆう動片から取り出すようになっているので、しゆう
動片とコイルの接触不良によりノイズを発生することが
あり、また決定的な欠点は、構造を解放した状態のまま
湿度の高い場所や水中ではろう電の危険があるため使用
できないという欠点である。

本発明の電圧調整器は、電力ロスも波形を乱すこともな
く、さらに全体を解放状態としたまま水中でも使用可能
なものである。

その構造、作動を図面をもって説明すると、第１図にお
いて、１．１１はコの字形の鉄心であり、これにコイル
２．２２を巻いてあり、これらはトランスの片方づつを
構成すると考えてよい。またはトランスを中央から切断
、分離したものと考えてもよい。いま、■、２の側が一
次側であるとし、１１．２２の側が二次側であるとする
。これらが接触または近接して図のように対向配置され
ており、さらに二次側は回転軸ＣＬのまわりに回転しろ
るようになっている。３．３３はコイルに至るリード線
である。

第１図は一次、二次側が同一平面に対向している状態を
示しており、これを対向角０の状態とする。この状態で
一次側のコイル２に交流電圧ｖｌを印加すると、電磁誘
導結合により、二次側のコイル２２に電圧ｖ２が発生す
る。これは通常のトランスとまったく同様の作用であり
、コイルの巻線比を１とするとＶｌ＝Ｖ２となる。ここ
で二次側をＣＬのまわりにθだけ回転させて第２図に示
す対向角０の状態とする。この状態においては電磁誘導
結合の作用が弱まるためＶｌ＞Ｖ２＞Ｏボルトとなる。

この状態で二次側コイルに負荷（たとえば抵抗）を接続
して電流を取り出すと、一次側コイルには二次側と同じ
大きさの電流しか流れず、したがって電力のロスは無い
。

さらに二次側を回転させて、一次側に対し直角に対向す
る第３図の状態とすると、電磁誘導の作用はほとんどな
くなり、Ｖ　２＝ｏボルトとなる。

この状態では二次側コイルにほとんど電流は流れず、一
次側コイルの自己インダクタンスは非常に大きくなって
おり、一次側にも電流はほとんど流れず、したがって電
力のロスは生じない。

第４図は以上の基本構造を実際の電圧調整器として構成
した場合の実施例を示す。

一次側と二次側はそれぞれケース４．５に固定されてお
り、ケース４．５は互いにはめ込まれていてＣＬのまわ
りに回転できるようになっている。

６はマウント用のフランジである。この図においては、
４の側が６により、たとえばパネル等に固定されており
、ケース５の側を回転させるようになっている。なお、
リード線３３は可とう性のある配線材料（、たとえばビ
ニール被覆線）で作られて゛おり、かつ、長さに余裕を
とってあり、ケース５の回転に対し、支障がないように
されている。

ここで一次側のリード線３を通じて一次コイル２に交流
電圧を印加すると二次コイル２２に交流電圧が発生し、
ケース５を回転させるとその回転角に応じて二次側電圧
が低下し、直角まで回転させたときにはほとんど０ボル
トとなる。（必ずしも比例関係ではない）この二次電圧はリード線３３によって出力として取り出
される。

なお、この実施例においては一次側と二次側を対向させ
、それらを任意の対向角までねじれさせる手段として、
ケースに固定し、ケースを互いに回転させることによっ
て実現するように構成しているが、何らこの方法に限定
されるものではない。

たとえば第５図に示すように二次側をシャフトに取付け
、シャフトを回転させるようにしても良い。

さらに、どのような構成とした場合でも、巻線材料とリ
ード線に表面絶縁処理されたもの（たとえばポリウレタ
ン線、およびビニール被覆線）を用い、その接続部を電
気絶縁材料でコーティングしておけば、全体を水中に沈
め、構造が水に浸されたとしても、導電部の露出がまっ
たくないためろう電がなく、動作に何らの支障をきたす
こともない。このため本発明の電圧調整器は多湿の場所
、あるいは水中においても安全に使用できるものである
。

本発明の詳細な説明すると、（ａ）　　まず、トランスの一次側と二次側を分離して
、接触または近接対向させ、導体の接触ではなく電磁誘
導によって電気エネルギーの伝達を行なうようにしたた
め、ろう電のおそれがなく、（ｂ）シたがって、多湿の
場所や水中でも安全に使用することができ、（（２）　　さらに対向角を可変とし、電磁誘導結合の
強さを変える（弱める）ことによって電圧の調整を行な
うようにしたため、入力電圧波形を乱すことなく二次側
（出力側）に取り出すことができるというすぐれた効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第Ｌ　２．３図は本発明の原理説明図。第４．５図は実
際の電圧調整器として構成した場合の構造断面図を示す
。１．１１・・・鉄心２．２２・・・コイル３．３３・・・リード線４．５・・・ケース６・・・・・シャフト

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トランスの一次側と二次側を分離した構造とし、
それぞれの部分を互いに接触または近接して対向配置し
、一次側から二次側へ電磁誘導結合によって電気エネル
ギーを伝達するとともに、対向角を任意角度回転させ、
電磁誘導結合の強さを弱めることによって二次側出力電
圧を調整する電圧調整器。
（２）第（１）項記載の特許請求の範囲において、一次
側、二次側のそれぞれの巻線、リード線およびそれらの
接続部を電気絶縁材料でコーティングして、導体の露出
部分を皆無とした電圧調整器。