JPS61204348A - 鋳造合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、吸振性Ｃ二すぐれた鋳造合金に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

鋳造合金は、耐熱性が要求される物、耐蝕性が要求され
る物あるいは強靭性が要求される物などその鋳造品の用
途に応じて成分の配合を変え、要求に応じた特性を有す
る鋳造品を種々製造している。

しかしながら、工作機械のベッドやテーブル、工具ホル
ダ、測定機のベッドやテーブルなどのように振動を嫌う
素材を鋳造品によって製造した場合、鋳造品自体に吸振
性がないため別途吸振手段を設ける必要がある。たとえ
ば精密測定機などのベッドやテーブルにおいては、特ζ
：外部からの振動を嫌うためゴムなどの吸振材を素材で
チンドイツチした構造をとっているものもあるが、工作
機械のベッドやテーブルなどにおいては耐熱性および強
靭性が要求されるために、前述のような吸振構造を採用
することは不可能である。

〔発明の目的〕

この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その
目的とするところは、強靭性、耐熱性および耐蝕性など
は勿論のこと吸振性を有し、工作機械、測定機などの振
動を嫌う機器の素材として好適する鋳造合金を提供する
こと：：ある。

〔発明の概要〕

この発明は、前記目的を達成するために、特にフ冗・モ
ールド法によって鋳造される鋳造合金自体中電二、格子
状もしくは網目状に編成された耐熱性を有する繊維層か
らなる吸振材を１層もしくは複数局含有させ、外部から
の振動を前記吸振材によって吸振することができるよう
にしたことにある。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すものは、公知のフル拳モールド法によって
鋳造された鋳造合金を示すもので、この鋳造合金主体１
はねずみ鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、チルド鋳鉄などの強靭性
を有する鋳鉄である。この鋳造合金主体１の内部には前
記フル・モールド法によって鋳造中に含有（埋設）した
複数層の吸振材２会・・が内層されている。この吸振材
２はたとえば炭素繊維などの耐熱性の優れた繊維であシ
、鋳造合金主体１の内部にその縦方向、横方向に鋳込ま
れている。したがって、前記鋳造合金は、耐熱性、強靭
性は勿論のこと、その内部に含有された吸振材２・・・
（二よって外部から加わる振動を吸収する作用を果たし
、精密工作機械や測定機などのベッド、テーブルなどに
採用した悠合、鋳造合金自体が振動を吸収して他の部材
への伝達を防止することになる。その場合、特に、耐熱
性繊維を網目状あるいは格子状１’１編成すると、鋳造
合金の振動吸収作用が大である。

つぎに、前記鋳造合金の製造方法について第２図に基づ
き説明する。

第２図のに示すよう（二、発泡ポリスチロールなどによ
って模型３をたとえば２分割して第１模型３ａと第２模
型３ｂを成形する。つぎに、０に示すように、第１模型
３ａと第２模型３ｂとの間に前記吸振材２を介在する。

すなわち、第１模型３ａの第２模型３ｂとの接合面に炭
素繊維からなる多数本の繊維素材４・・・を格子状もし
くは網目状に編成して添設するとともに１、との吸振材
２を第１模型３ａの縦方向および横方向Ｃ二配設する。

この場合、前記繊維素材４の長さは第１、第２模型３ａ
、３ｂの側面から突出しないように高さおよび幅よシ短
くするのが望ましい。このように、第１模型３ａに炭素
繊維４・・・を添設したのち、この炭素繊維４・・・を
介在するように第２模型３ｂを接合して一体化した模型
３とする。つぎに、前記繊維層２・争・入シの模型３を
（（３）に示すように、砂型５の内部Ｃ二埋設する。こ
の砂型５は鋳枠６：：充填された砂によって形成され、
７は湯道％８は１押湯である。この状態で、前記湯道７
から溶湯９を流し込んで砂型５に充填すると、砂型５内
に埋設された前記模型３は発泡ポリスチロールであるた
めに燃焼消失し、その模型３が埋設されていた部分に溶
湯９が充填される。このとき、前記模型３の内部には吸
振材２・・・が含有しているために、溶湯９中に吸振材
２・・・が埋設された鋳造品１０となシ、この鋳造品１
０を砂型５から取出すことによって（Ｄ）に示すような
鋳造品１０となる。この鋳造品１０は内部に含有された
吸振材２・・・が外部からの振動を吸収する役目を果た
し、また、芯金または補強材としての役目を果たすこと
になる。したがって、鋳造合金自体の機械的強度よシ強
度アップが図れるという効果を奏する。

なお、前記一実施例においては、繊維層からなる吸振材
２を鋳造合金主体ｌの内部に１層だけ設けたが、２層以
上配設してもよく、また吸振材２の方向性も縦方向、横
方向に限定されず、斜め方向に配設してもよい。

さらに、吸振材２の材料も炭素繊維に限定されず、溶湯
９によって溶融しない程度の耐熱性を有する繊維であれ
ばよく、限定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、フル・モール
ド法によって鋳造される鋳造合金主体中に、格子状もし
くは網目状に編成された耐熱性を有する繊維層からなる
吸振材を含有させ、外部からの振動を前記吸振材によっ
て吸振することができるようにしたことを特徴とする。

したがって、強靭性、耐熱性および耐蝕性を有する鋳造
合金の特性に加えて吸振性を持たせることができるとい
う効果を奏する。このため、精密工作機械や測定機のベ
ッドやテーブルなどの振動を嫌う素材に好適するととも
に、前記吸振材によって鋳造品の機械的強度を向上させ
ることができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は鋳造
合金の斜視図、第２図（Ａ）〜（Ｄ）は鋳造合金の製造
工程を示す説明図である。 １・・・鋳造合金 ２・・・吸振材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋳造合金主体中に、耐熱性を有する繊維層からな
   る吸振材を１層もしくは複数層含有させたことを特徴と
   する鋳造合金。
2. （２）繊維層は、格子状もしくは網目状に編成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の鋳造合
   金。
3. （３）繊維層は、炭素繊維であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の鋳造合金。