JPS6118740A - ヒドロキシナフタレンおよびその誘導体の製造法 - Google Patents

ヒドロキシナフタレンおよびその誘導体の製造法

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JPS6118740A
JPS6118740A JP14014184A JP14014184A JPS6118740A JP S6118740 A JPS6118740 A JP S6118740A JP 14014184 A JP14014184 A JP 14014184A JP 14014184 A JP14014184 A JP 14014184A JP S6118740 A JPS6118740 A JP S6118740A
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JP
Japan
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fatty acid
formylnaphthalene
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organic
mixture
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JP14014184A
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Susumu Naito
進 内藤
Aiko Nakanori
中野里 愛子
Takashi Suzuki
喬 鈴木
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はナツトアルデヒド類を有機脂肪酸のごとき有機
溶媒の存在下、過酸化水素または有機過酸もしくはこれ
らの混合物で酸化することによりヒドロキンナフタレン
およびその誘導体を製造する方法に関する。
本発明により得られるヒドロキシナフタレン類は医薬、
農薬、染料等の中間体もしくは原料として、あるいはプ
ラスチックの原料として有用な物質である。
本発明は、このような有用な物質を工業的に効率よく製
造する方法を提供するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、ヒドロキシナフタレン類のfM造方法としては、
タール酸から分離する方法、あるいはナフタレン核のス
ルホン化、アルカリ熔融による方法等が一般的な方法と
して知られている。
しかし前者においては異性体間はもちろん、同族体間で
も物性の差が小さいヒドロキシナフタレン類の混合物を
原料とするため、高純度品にまで精製するのは困難をと
もない、又後者においては反応の選択性が必ずしも高く
ない上、廃棄物の処理が必要となるなどの欠点を有して
いる。
一方、芳香族アルデヒド類を過酸化水素あるいは有機過
酸で酸化してフェノール誘導体を合成する方法はバイヤ
ービリガー反応として良く知られている。
この方法は、異性体純度の高い生成物を与える点に特徴
があり、近年芳香族炭化水素化合物のカルボニル化によ
る芳香族アルデヒドの工業的製造が可能になったことと
あいまって注目されて来ている。しかしながら、この方
法はアルキル基またはアルコキシ基等のどどき電子供与
基を核に有するアルキル置換ベンツアルデヒドのとと詠
吻香族アルデヒド類にのみ効果的であって、ベンツアル
デヒドのごとき核中に電子供与基を有しない芳香族アル
デヒド類に上記方法を適用しても、対応するフェノール
類の生成は起り得ないと認識されて来ている。この様な
認識の下ではアルデヒド基が存在する同一環内にアルキ
ル基のごとき電子供与基が存在しないナフトアルデヒド
類は、一般的にはベンツアルデヒドと同様に過酸酸化に
よってヒドロキシナフタレン類を生成させることは出来
ないであろう七予測され、事実この様な方法によってヒ
ドロキシナフタレン類を得ることはこれまで知られてい
ない。
本発明はこの様な現状に鑑み、ナフタレン核のスルホン
化、アルカリ熔融などの手段によらず、工業的に有効な
方法によりヒドロキシナフタレンおよびその誘導体を製
造することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記のごとき現状に基づき、ナフタレン
核のスルホン化、アルカリ熔融の手段によらないヒドロ
キシナフタレンおよびその誘導体の製造法について鋭意
研究を重ねた結果、意外にも、アルデヒド基が存在する
環内にアルキル基を有しないアシルナフタレン類を過酸
化水素のごとき過酸化物上反応させることによりヒドロ
キシナフタレン類が得られることが判りだ。本発明はこ
の様N事実に基づいて達成したものである。
すなわち、本発明は下記の一般式(1)〔式中、Rは水
素原子または炭素数1〜10のアルキル基もしくはアル
コキシ基を示し、n=1〜4である。〕 で表わされるナフトアルデヒド類を、有機脂肪酸または
有機脂肪酸と有機脂肪酸エステルもしくは芳香族炭化水
素との混合物の存在下、過酸化水素または有機過酸もし
くはこれらの混合物の一種で酸化することな特徴とする
ヒドロキシナフタレンおよびその誘導体の製造法に関す
る。
本発明における上記一般式(1)で表わされるナフトア
ルデヒド類はアルデヒド基が存在する同一環内にアルキ
ル基もしくはアルコキシ基のごとき電子供与基を有しな
いものであって、たとえばナフタレンあるいは2−メチ
ルナフタレンのごときアルギルナフタレンを触媒の存在
下にホルミル化することにより得られ、具体的にはたと
えば、ホルミルナフタレン、2−メチル−6−ホルミル
ナフタレン、2−エチル−6−ホルミルナフタレン、2
−プロピル−6−ホルミルナフタレン、2−イソプロピ
ル−6−ホ゛ルミルナフタレン、1.6−ジメチル−6
−ホルミルナフクレン、1,3−ジエチル−6−ホルミ
ルナフタレン、1,4−ジメチル−6−ホルミルナフタ
レン、2−ブチル−6−ホルミルナフタレン、1−メチ
ル−3−エチル−6−ホルミルナフタレン、1−メチル
−5−ホルミルナフタレン、1−エチル−5−ホルミル
ナフタレン、1−プロピル−5−ホルミルナフタレン、
1゜6−シメチルー5−ホルミルナフタレン、2−メト
キシ−6−ホルミルナフタレン、1−メトキシ−6−ホ
ルミルナフタレン、1−メトキシ−5−ホルミルナフタ
レン、2−メトキシ−5−ホルミルナフタレン、等が例
示される。これらのうち反応性、高純度な生成物の得や
すさ、取り扱い易さ入手性、さらには工業的な利用性な
どの点から、特にホルミルナフタレン、2−メチル−6
−ホルミルナフタレン、1−メチル−6−ホルミルナフ
タレン、2−エチル−6−ホルミルナフタレン、1−エ
チル−6−ホルミルナフタレン、1−メチル−5−ホル
ミルナフタレン、2−メチル−5−ホルミルナフタレン
、2−プロピル−6−ホルミルナフタレン等が本発明に
おける有用な原料として例示できる。
本発明の方法は、有機脂肪酸または有機脂肪酸と有機脂
肪酸エステルもしくは芳香族炭化水素との混合物からな
る溶媒の存在下に行なわれる。有機脂肪酸としては炭素
数1〜4の低級脂肪酸であって、たとえば、ぎ酸、酢酸
、プロピオン酸、酪酸であり、有機脂肪酸エステルは、
たとえば、ぎ酸メチル、ぎ酸エチル、酢酸メチル、酢酸
エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、な
どが例示される。また芳香族炭化水素としてはベンゼン
、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどがある。
これら溶媒の使用量は通常、原料ナフトアルデヒド類に
対して2〜10重量倍であり、5〜8重量倍量が好適で
ある。2重量倍量よりも少ない場合は反応が円滑に、十
分に行なわれず不純物の生成が起り易く不適である。一
方10重量倍量よりも多い場合、反応自体には格別不都
合はないが経済的な点から決められる。
また、溶媒中の水分量は少ない方が望ましく、反応の選
択率を高めるためには20wt%(対溶媒)以下である
ことが必要であり、15wt96以下の水分量であるこ
とが望ましい。水分量が多い場合には反応の進行が阻害
され、選択性が低下することとなるので好ましくない。
本発明では過酸化水素または有機過酸もしくはその混合
物のうちの一種が使用される。工業的には過酸化水素を
用いるのが好適である。有機過酸は過酸化水素と低級脂
肪酸とから合成されろ過カルボン酸で、過酢酸、過フロ
ピオン酸などが例示できる。
本発明において過酸化水素の供給は、過酸化水素をその
まま又は低級脂肪酸溶液として反応に使用することが出
来る。過酸化水素の低級脂肪酸溶液は酸触媒を使用しな
くとも滞留時間の長い場合には一部の過カルボン酸を生
成することがあるが、支障なく使用できる。過酸化水素
は通常60〜95wt%の濃度のものが使用されるが、
高濃度のものが望ましく60〜95wt96のものが望
ましい。過酸化水素または有機過酸もしくはこれらの混
合物は、原料ナフトアルデヒド類に対してモル比で1.
00〜1.10の範囲で使用される。この範囲以上の使
用は特に利することなく、場合によっては副反応を伴っ
て不利益をもたらすことがある。
本発明を実施するのに適する反応温度は、30℃から1
50℃の範囲にあり、もつとも好ましくは50℃から9
0”Cの範囲である。反応温度が50″C以下のときは
反応速度が遅く実用的でなく、一方、反応温度が150
℃を越えると反応の選択率が低下して不利である。
本発明の方法は、発熱を伴う反応であり、反応に際して
反ル6温度を上記の範囲に保持するため、反応熱に対地
出来る除熱を考慮しなければならない。これには通常は
内部又は外部熱交を用い仮面による除熱方法が適する。
工業的に火施する場合には減圧又は加圧の反応圧力下、
所定反応温度において溶媒が沸騰出来る条件での実施が
好ましく、溶媒蒸気の蒸発にともなう潜熱の吸収により
除熱することが出来る。
本発明の反応は極めて大きな反応速度を有するため反応
に要する時間は短かく、好ましい条件においては30分
以下で酸化反応を終了することが可能である。
酸化反応によって得られる反応混合物は、主として原料
ナフトアルデヒド類に対応するヒドロキシナフタレン類
、反応溶媒及び水から成りその他少址の副生高沸分を含
む。この混合物がら、溶媒及び水を除去し、高沸分を分
離することで目的生成物を得ることができる。
尚、分離された水を含む溶媒は公知の方法により精製し
たのち再度使用することができる。
〔発明の効果〕
本発明Pこよれば、従来工業的に製造することが困難よ
されていたナフトールおよびその誘導体を、スルポン化
−アルカリ溶融のごとき煩雑な方法によることなく、容
易にかつ高純度で製造することができ、工業的に極めて
有意義な方法である。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 かくはん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを附した
反応容器に、ぎ酸 ioy及びα−ナフトアルデヒド 
59を加え、かきまぜながら水浴上で50℃に加熱する
。あらかじめぎ酸21yを90%過酸化水素 3.5I
とを調合した混合物 9.4gを滴下ロートから約5分
間にわたりかくはん下、滴下する。滴下にともなって激
しい発熱が認められるが、必要に応じて水冷して内温な
50℃に保持する。
滴下終了後その温度で60分間経過せしめたのち、水を
加えて加水分解を行ったのち、反応混合物から目的生成
物を分離して得た。該生成物をガスクロマトグラフィー
により分析した結果、α−ナツトアルデヒドの反応率8
0%、α−ナフトールへの選択率は89%であった。
実施例 2 ぎ酸 57g、α−ナフトアルデヒド 2011ぎ酸 
80gと9096過酸化水素 8.94gとを調合した
混合物 569を使用し、反応温度を60℃とした以外
は実施例1と同様に行った。α−ナンドアルデヒドの反
応率 89%、α−ナフトールの選択率 90.596
であった。
実施例 3 実施例1においてα−ナフトアルデヒドに代6gを用い
た以外は実施例1と同様に行った。
心wミ?し 2−メチル−6−勢+幸ヰ今ナフクレンの反応率50%
、2−メチル−6−ヒドロキシナフタレンの選択率90
%であった。
実施例 4 実施例1においてα−ナフトアルデヒドに代えて1,4
−ジメチル−6−ホルミルナフタレン 6gを用いた以
外は実施例1と同様に行なった。1.4−ジメチル−6
−ホルミルナフタレンの反応率60%、1,4−ジメチ
ル−6−ヒドロキシナフタレンの選択率7696であっ
た。
実施例 5 実施例1においてα−ナツトアルデヒドに代えて2−プ
ロピル−6−ホルミルナフタレン6.5gを用いた以外
は実施例1と同様に行なった。2−プロピル−6−ホル
ミルナフタレンの反応率6096.2−プロピル−6−
ヒドロキシナフタレンの選択率70%であった。
実施例 6 ぎ酸 20g、α−ナフトアルデヒド 5Iを実施例1
に使用したと同様の反応器に仕込み、を要して滴下した
。滴下終了後約60分間その温度に保持して反応を終了
させた。反応後、反応混合物から目的生成物を分離し、
ガスクロマ味 トゲラフイーで分析した結果、欠−ナフトアルデヒドの
反応率78%、徴−ナフトールへの選択率は70%であ
った。
特許出願人  三菱瓦斯化学株式会社 代表者 長 野 和 吉

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 〔式中、Rは水素原子または炭素数1〜10のアルキル
    基もしくはアルコキシ基を示し、n=1〜4である。〕 で表わされるナフトアルデヒド類を、有機脂肪酸または
    有機脂肪酸と有機脂肪酸のエステルもしくは芳香族炭化
    水素との混合物の存在下、過酸化水素または有機過酸も
    しくはこれらの混合物の一種で酸化することを特徴とす
    るヒドロキシナフタレンおよびその誘導体の製造法。
JP14014184A 1984-07-06 1984-07-06 ヒドロキシナフタレンおよびその誘導体の製造法 Pending JPS6118740A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6538161B2 (en) * 2000-02-18 2003-03-25 Taiho Industries Co., Ltd. Fluorescent substances

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6538161B2 (en) * 2000-02-18 2003-03-25 Taiho Industries Co., Ltd. Fluorescent substances

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