JPS61185299A

JPS61185299A - 脱水槽

Info

Publication number: JPS61185299A
Application number: JP60025188A
Authority: JP
Inventors: 福沢　宗一; 保鹿森
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1985-02-14
Filing date: 1985-02-14
Publication date: 1986-08-18
Also published as: JPH0251356B2; KR860006591A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は脱水槽に係り、特に脱水性能の優れた脱水槽に
関するものである。

〔発明の背景〕

一般に、洗たく桟用の遠心脱水機においては、例えば特
公昭５９−３７９９４号公報に示されるように、その脱
水槽の壁面に溝、凹凸などを設けたものが、あるいは単
に複数個の脱水孔を穿孔したもの等が知られている。

しかし、このような脱水槽でに、実験の結果、従来の脱
水槽における槽壁からの距離と脱水率との関係を示すグ
ラフである、第６図に示すように、槽壁面近傍の布は、
中心寄りの布に比較して脱水率がかなり低く、全体的に
不均一となってしまう問題点が見受けられた。

〔発明の目的〕

本発明は、上述の問題点に鑑みなされたもので、脱水む
らが小さく、かつ高い脱水性能を有する脱水槽の提供を
、その目的とするものである。

〔発明の概要〕

本発明に係る脱水槽の構成は、槽の壁面に、吸水性素材
を設けるようにしたものである。

さらに補足すると、次のとおりである。

すなわち、従来の脱水槽において、内壁近傍の脱水率が
特に低いのは、脱水時に脱水が進行して、壁面に接する
部分の布の含水量が、与えられた遠心力に見合う値にま
で低下すると、布に含まれた水滴に加わる遠心力と、そ
の繊維と水滴との間の付着力が釣合って、それ以上、布
から水が外部へ離脱しなくなるからである。

この反面、連続した繊維中においては、水の移動に容易
であり、比較的小さな遠心力でも壁面に向って移動が行
われる。これは、繊維の毛細管現象の助けによるもので
、壁面から離れた中心部寄りの布の脱水率が早期に向上
する事実からも理解できるものである。また、繊維中の
水の移動によって、壁面に接する部分の含水量に次第に
増加するが、前述と同じ理由により、与えられた遠心力
に見合う含水量にまで低下すれば、それ以上、脱水は進
行しない。

すなわち、連続した繊維中での水の移動は容易であるが
、繊維から外部への水の移動は、与えられた遠心力が水
と繊維との付着力以上になったときのみ可能となる。

このため、本発明では、脱水槽の壁面に、内側へ複数個
突出させた凸部と、凸部によって形成される谷部と、同
谷部に複数個の脱水孔を設け、さらに、その内壁に多数
の細隙、細孔を有する素材を内張すすることによって、
毛細管現象を利用し、かつ同素材内に取込んだ水に凸部
の傾斜壁によって遠心力の周方向成分を付与し、移動し
易い素材内を経由のうえ、谷部に集水して回部の含水率
を高め、脱水を促進して、所期の目的を達するようにし
たものである。

〔発明の実施例〕

本発明に係る脱水槽の各実施例を、各図を参照して説明
する。

第１図は、本発明の一実施例に係る脱水槽を備えた洗た
く機の断面図、第２図は、第１図の八−Ａ線の個所の拡
大部分図、第３図は、第２図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、
第４図は、本発明の他の実施例に係る脱水槽を備えた洗
たく機の断面図、第５図は、従来型と本発明型との脱水
率の比較を示すグラフ図である。

まず、第１図ないし第３図に示すものにおいて、その洗
たく機は、全自動を含む２槽式洗たく機に係るものであ
る。

すなわち、２槽式洗たく機に係る洗たく機１の外装を形
成する外枠２内には、遠心脱水機（単に、脱水機という
。）３が設けられ、この脱水機３の中には、通常の強度
を有する脱水槽４が、モータ５により回転軸６を介して
駆動回転されるごとく設けられている。

このモータ５は、洗たく機１の上部に設けられた操作盤
７のタイマ８によって、一定時間回転するようになって
いる。

また、このモータ５を、洗たく機１の上部を被覆する蓋
９の開動作によって停止及び制動する、それぞれのスイ
ッチ１０及びブレーキ１１が、前記操作盤７内及び前記
モータ５の上部に設けられている。

さらに、このモータ５は、ばね１２によシ洗たく機１の
底板１３に弾性的に支承されており、前記のブレーキ１
１と蓋９とは、その普９の開動作によってブレーキ１１
を作動させる線材１４（蓋９との接続は（図示せず。）
によって接続されている。

前記の脱水槽４の上部で前記の蓋９の下の位置において
、脱水機３の上面に布の投入口１５が形成されており、
また脱水機３の外周には水受は槽１６が設けられ、この
水受は槽１６の底部には排水管１７及びダイアフラム１
８が設けられている。

１９ａ及び１９ｂは洗たく機１の脚である。

そして、前記の脱水槽４は、その壁面内側に、吸水性素
材に係る多数の細孔を有する、例えば連続気泡に係る樹
脂等の、内壁面２１ａの多孔質素材２１を内張すする形
で構成されている。

しかして、脱水槽４の壁面２４の形状は、第２゜３図に
、その詳細を示したように、内側に突出する複数個の凸
部２３゛と谷部２５と、補強用に係るリプ２２とで形成
されており、さらに、谷部２５には、複数個の脱水孔２
０が、内張すした多孔質素材２１を貫通する形で設けら
れている。

なお、２６は傾斜部を示すものである。

以上の脱水槽４の構成が、本発明の特徴とする構造に係
るものである。

上記のごとく構成された脱水機３により脱水を行うと、
初期の大量の含水は、主として脱水槽４の脱水孔２０よ
り排出され、水受槽１６．排水管１７を経て外部に流出
する。

脱水が進行して、布巾の含水量が低下し、通常の脱水槽
では、遠心力による布からの水の離脱が作用により、布
から多孔質素材２１内への水の移動が行われる。

また、多孔質素材２１に移動した水は、遠心力により外
周方向に向うが、凸部２３の傾斜面に係る傾斜部２６に
よって遠心力の周方向成分を付与され、移動し易い多孔
質素材２１内を経由して谷部２５に集まるため、回部の
含水量が高まって脱水孔２０よりの脱水が続行され、多
孔質素材２１内の排水が効率的に行われるものである。

このため、壁面２４に接した布の脱水率が向上して、脱
水むらが軽減し、特に、小容量に係るも−のの脱水時に
は、大幅に脱水率が向上する効果がある。

しかして、上記実施例において、その脱水槽の内側の壁
面は凹凸面としているが、この接触する面は、円滑な曲
面としてもよく、その吸水性素材。

多孔質素材により奏効するものである。

また、上記の実施例においては、吸水性素材として、毛
細管現象を呈するような細孔を有し、また吸水性素材に
係る、多数の細孔を有する樹脂等の多孔質素材を用いる
ようにしたものでおるが、これに同態様のセラミック材
を用いるようにすることができるものであり、また不織
布を吸水性素材に係るものとして、その用途に供するこ
とができるものである。

次に、第４図μ、さらに他の実施例を示したものである
。

しかして、図示の洗たく機は、１槽式の全自動洗たく機
に係るものであり、その脱水槽というのに、洗たく槽を
兼用するものである。

一一白かも〒すなわち、３１は洗たく機ＩＡの動作を制御するつまみ
、３２は支点３３を中心に開閉する蓋、３４は水道管（
図示せず）から給水弁３５を経て給水口６０から清水を
供給する接続管、３６は布類投入口、３７は布類が外槽
４４内へ落下するのを防止する蓋、３８は、通常の強度
を有する、洗たく槽を兼用する脱水槽で、その内壁面に
、さきの実施例のところで説明したと同様の材料に係る
多孔質素材４８を内張すし、その断面形状は、さきの実
施例で説明した第２，３図の形状を有するものである。

また、本実施例に係る脱水槽３８は、さきの実施例のも
のに比べ、径が大きい点を含み、その脱水時の振動軽減
用バランサ４０を有し、また脱水孔３９及び中空軸６１
を有するものである。

４１は攪拌翼で、その円筒状部には小羽根４３を、また
、はぼ円錐状部には羽根４２を有し、クラッチ部５１の
回転軸６２によって短時間に正逆転を繰返して洗たくを
行うものである。

（ｑ）４５ａ、４５ｂは吊り棒で、ばね４６を介して外槽４４
を懸垂するものである。５０は、外部に開口する排水管
で、図示していない電磁石で開閉する弁４９を有する。

５２は、モータ５５の動力をブーＩＪ５３，５４を介し
てクラッチ部４６に伝達するＶベルト、５６は、上記モ
ータ５５を支承するステー、５９は裏蓋、４７は外装ケ
ース、５７．５８は脚部である。

一方、上記のごとく構成された本実施例による脱水槽を
回転させることによって、遠心脱水に係る脱水を行うと
、さきに述べた実施例と同様の過程を経て脱水が進行し
、脱水むらの少ない高い脱水性能が得られるものである
。

しかして、本実施例に係るものにおける、さきの実施例
で説明した、被洗たく物と接触する面である内壁面は、
洗たく槽兼用に係るものとして、円滑な曲面とすること
が望ましいものである。

上記に述べた各実施例によれば、遠心脱水に供せられる
脱水槽の壁面を、内壁側に突出する複数個の凸部と、そ
の谷部によって形成される複数の溝部と、同溝部に穿孔
した複数の脱水孔によって構成し、さらに、その内壁側
に多孔質で毛細管現象を有する素材を内張すする構成と
したので、脱水むらが小さく、かつ高い脱水性能を有す
る脱水槽を提供できるようになり、その効果は大きいも
のである。

ここで、第５図は、従来型と、各実施例に係る本発明型
との脱水率の比較を示したものであるが、このグラフよ
り明らかなように、本発明型に係るものは、槽壁内側の
槽壁面のところから高い脱水率を所期できるものである
。

〔発明の効果〕

本発明によるときは、脱水むらが小さく、かつ高い脱水
性能を有する脱水槽を設けた脱水槽を提供することがで
きるものであって、すぐれた実用的効果を有する発明と
いうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る脱水槽を備えた洗た
く機の断面図、第２図は、第１図のＡ　−Ａ線の個所の
拡大部分図、第３図は、第２図のＢ−Ｂ線に沿う断面図
、第４図は、本発明の他の実施例に係る脱水槽を備えた
洗たく機の断面図、第５図は、従来型と本発明型との脱
水率の比較を示すグラフ図、第６図は、従来の脱水槽に
おける槽壁内側からの距離と脱水率との関係を示すグラ
フ図である。１、ＩＡ・・・洗たく機、４，３８・・・脱水槽、５゜
５５・・・モータ、２０・・・脱水孔、２１．４８・・
・多孔質素材、２１ａ・・・内壁面、２２・・・リブ、
２３・・・凸第　４目第　５　口ネ會！Ｐ１使し）らの距Ａ１

Claims

【特許請求の範囲】１、槽の壁面に、吸水性素材を設けるようにしたことを
特徴とする脱水槽。２、特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、槽の壁
面が、その内側へ突出する複数の凸部と、その凸部によ
り形成されて複数の脱水孔を穿孔した谷部とによって形
成されるとともに、その内側に吸水性素材を設けるよう
にしたものである脱水槽。３、特許請求の範囲第２項記載のものにおいて、脱水槽
の内側に、毛細管現象を有する多孔質素材を設けるよう
にしたものである脱水槽。