JPS6118177Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイ等に用いる空冷の４サ
イクルダブルオーバーヘツドカムエンジンの点火
栓冷却装置の改良に関する。

オートバイ用エンジンで、４サイクルダブルオ
ーバーヘツドカムエンジンを用いる場合、シリン
ダヘツドの前後に二つのカム軸が通り、この壁の
凹みに点火栓が位置するので、点火栓の冷却不足
が起る。これを補うため、シリンダヘツドの前上
部に走行風を受け止める導風板を設けたものがあ
るが、有効に点火栓付近に冷風を送れない。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

図は４気筒直列エンジンの中央から半分を示す
もので、シリンダヘツド１の前後に二つのカム軸
２，３があつて、各々カムカバー４，５で覆つて
あつて、中央６が深く凹んでいる。そして、この
中央６に、点火栓７，８が設けてある。点火栓７
は第一気筒用、点火栓８は第二気筒用である。而
して本考案は、上端９が、前側のカムカバー４か
ら上方に突出して離れ、第一気筒及び第二気筒の
二つのシリンダ分の巾を有する導風板１０を設け
る。そして、導風板１０の後下端１１は、中央に
凹み１２を設けて前側のカムカバー４に密着さ
せ、その導風板の両側における、前後のシリンダ
ヘツド間に設けられた各点火栓と対向する部分を
カムカバー４と隙間１３を設けて下方に向けてあ
る。導風板１０は、シリンダヘツド１へカムカバ
ー４を締着するボルト１４で共締する。

作用について説明する。

車を走行させると、走行風がカムカバー４と導
風板１０の上端９の間から導風板１０内に流れ
る。そして、凹み１２によつて左右に流れが分
れ、後下端１１と、カムカバー４の隙間１３から
不方に向つて吹出す。点火栓７，８が、この吹出
し風に直接当つて冷却が促進される。

以上説明したように、この考案は、上端が前側
のカムカバーから上方に離れ、二つのシリンダ分
の巾を有する導風板を設け、該導風板の後下端中
央を凹みを設けてカムカバーに密着させ、その両
側をカムカバーと隙間を設けて下方に向け、導風
板をカムカバーと一緒にシリンダヘツドに締着す
るようにしたので、導風板の上部で走行風を受止
め、導風板に沿つて走行風を左右に分けて、二つ
の点火栓に向けて吹出すことができ、冷却が促進
できて耐久性の向上ができる。又、導風板は、カ
ムカバーと共締めでシリンダヘツドに締着するの
で、単品製作ができると共に着脱も簡単である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２は平面図である。 １……シリンダヘツド、４……カムカバー、９
……上端、１０……導風板、１１……後下端、１
２……凹み、１３……隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端が前側のカムカバーから上方に離れ、二つ
   のシリンダ分の巾を有する導風板を設け、該導風
   板の後下端中央に凹みを設けてカムカバーに密着
   させ、その導風板の両側における、前後のシリン
   ダヘツド間に設けられた各点火栓と対向する部分
   をカムカバーと隙間を設けて下方に向け、導風板
   をカムカバーと一緒にシリンダヘツドに締着する
   ようにしたことを特徴とする４サイクルダブルオ
   ーバーヘツドカムエンジンの点火栓冷却装置。