JPS61177824A - Fm受信機のマルチパス歪除去装置 - Google Patents

Fm受信機のマルチパス歪除去装置

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JPS61177824A
JPS61177824A JP1770985A JP1770985A JPS61177824A JP S61177824 A JPS61177824 A JP S61177824A JP 1770985 A JP1770985 A JP 1770985A JP 1770985 A JP1770985 A JP 1770985A JP S61177824 A JPS61177824 A JP S61177824A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無線受信機のマルチパス歪除去装置に関する。
本発明に係る無線受信機のマルチパス歪除去装置は、例
えばFMラジオ受信機等の無線受信機でマルチパス妨害
が発生したときに、その復調信号中に生じるマルチパス
歪を除去して間きやすい音とするために用いられる。
(従来の技術) マルチパス妨害は一般に電波の直接波と山やビル等で反
射された反射波とが干渉して生じるものであり、このマ
ルチパス妨害発生時には受信波の復調信号中にマルチパ
ス歪が生じ、音質を劣化させる。
このマルチパス歪は高域周波数成分を多く含むのでマル
チパス妨害発生時には、第12図に示されるように受信
機の出力の周波数特性の高域特性を下げ、それによりマ
ルチパス歪音を聴感上聞えに<クシでいる。なお、第1
2図において、縦座標は出力レベル、横座標は周波数を
あられし、実線はマルチパス妨害がないときの周波数特
性、破線はマルチパス妨害があるときの周波数特性であ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のマルチパス妨害時に高域の周波数特性を下げる方
法は、音楽の演奏音などの周波数特性を劣化させ、受信
機出力音の音質を悪くする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するために、本発明においては、一
つの形態として、無線受信機のマルチパス歪除去装置で
あって、標本化された復調信号の出力信号系列をディジ
タル信号処理して次の出力信号の予測値を演算し出力す
るディジタル信号処理回路、マルチパス妨害の発生を検
出する検出回路、および、該検出回路によりマルチパス
妨害が検出されたときにそのマルチパス妨害の発生期間
中、該ディジタル信号処理回路の出力信号を復調信号と
するように回路切換えを行うマルチパス妨害時切換え回
路を備えたことを特徴とする無線受信機のマルチパス歪
除去装置が提供される。
また、本発明においては、他の形態として、無線受信機
のマルチパス歪除去装置であって、復調信号を複数の周
波数帯域に分割する複数のフィル夕回路、該複数のフィ
ルタ回路毎にそれぞれ設けられた複数のディジタル信号
処理回路であって各個は対応するフィルタ回路の出力信
号を標本化して得た出力信号系列をディジタル信号処理
して次の出力信号の予測値を演算し出力するもの、該複
数のディジタル信号処理回路の各出力信号を加算して復
調信号の予測値とする加算回路、マルチパス妨害の発生
を検出する検出回路、および、該検出回路によりマルチ
パス妨害が検出されたときにそのマルチパス妨害の発生
期間中、該加算回路の出力信号を復調信号とするように
回路切換えを行うマルチパス妨害時切換え回路を備えた
ことを特徴とする無線受信機のマルチパス歪除去装置が
提供される。
上述のディジタル信号処理回路は、復調信号を標本化し
てアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ・デ
ィジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号系列
にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡回形
ディジタル・フィルタからなる予測回路、および、該予
測回路の出力信号をディジタル量からアナログ量に変換
するディジタル・アナログ変換回路を含み構成すること
が可能である。
また上述のディジタル信号処理回路は、復調信号を標本
化してアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ
・ディジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号
系列にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡
回形ディジタル・フィルタからなる予測回路、復調信号
の波高値を検出し該値を減衰させつつ保持する保持回路
、該予測回路の予測値の大きさが該保持回路の保持値の
大きさよりも大であるときに過去の復調信号の信号系列
の1つの信号値を該予測回路の出力信号とするように切
換えを行う切換え回路、および、該予測回路の出力信号
をディジタル量からアナログ量に変換するディジタル・
アナログ変換回路を含み構成することが可能である。
〔作用〕
本発明の一つの形態によれば、マルチパス妨害が発生し
たときには検出回路によりマルチパス妨害発生が検出さ
れ、マルチパス妨害切換え回路によりディジタル信号処
理回路が選択されて該ディジタル信号処理回路からの予
測信号が復調信号として利用される。よってマルチパス
妨害時にも無線受信機の高域周波数特性を低下させるこ
となくマルチパス歪を除去することができる。
また本発明の他の形態によれば、マルチパス妨害発生時
には復調信号は複数のフィルタ回路で複数の周波数帯域
成分に分割された後に、それぞれ対応するディジタル信
号処理回路で予測値が演算され、各周波数帯域成分の予
測値が加算回路で合成されるので、復調信号が多くの周
波数成分を含んだ複雑な波形をしている場合にも元の波
形に近似した予測波形を得ることができる。
〔実施例〕
本発明の一つの形態における一実施例としての無線受信
機のマルチパス歪除去装置が以下に説明される。第1図
は本発明に係る無線受信機のマルチパス歪除去装置をF
Mラジオ受信機に用いた場合の実施例を示すブロック図
である。
第1図において、アンテナ1から入力された受信波はF
M受信部2に導かれる。FM受信部2は高周波受信部、
周波数変換部、中間周波増幅部、FM検波部等を含み構
成されており、コンポジット信号が出力信号としてステ
レオ復調回路3およびマルチパス妨害検出回路11に出
力される。
ステレオ復調回路3はコンポジット信号からLおよびR
チャネル信号を復調し出力する回路である。なお、図面
を簡明にするために第1図中には片方のチャネルの出力
信号が出力された場合のみが示されている。
ステレオ復調回路3からの片方のチャネルの復調信号は
第1図中に1点鎖線で示されるディジタル信号処理に導
かれる。ディジタル信号処理部においては、復調信号は
アナログ・ディジタル(AD)変換器4、乗算器51を
介して加算器7の一方の入力端に導かれる。加算器7の
出力はディジタル・アナログ(DA)変換器8に導かれ
るとともに、信号予測部6および乗算器52を介して加
算器7の他方の入力端に導かれる。DA変換器8の出力
は増幅器9に導かれ、ここで増幅された後にスピーカ1
0に印加される。
乗算器51 、52は各々乗算係数K (at 、 K
 (blが“1”のときに入出力間が導通し、“0”の
ときにしゃ断するスイッチ回路として機能する。係数K
(a)。
K (blはマルチパス妨害検出回路11の出力信号に
より可変制御され、K (b)・1− K (a)の関
係にある。
マルチパス妨害がないときにはK (al=1 、 K
 (bl=oとなり、マルチパス妨害があるときにはK
fa)=O。
K (bl = 1となる。
第2図には信号予測部6の詳細な構成が示される。信号
予測部6は、入力端611から入力された信号を1サン
プル時間づつ遅延させる縦段接続された3個の遅延器6
01,602.および603、各遅延器601.602
および603の各出力端にそれぞれ接続された乗算器5
3 、54および55、乗算器53 、54および55
の各出力を加算し出力端612に送出する加算器604
を含み構成される。この信号予測部6、乗算器52、加
算器7を含む回路は巡回形ディジタル・フィルタを構成
するものである。
マルチパス妨害検出部11としては、従来から種々の形
式のものが知られている。例えば、第3図に示されるよ
うに、約60kH2以上の帯域を通過させる高域フィル
タ111と検出器112で構成することが可能である。
この回路は、マルチパス妨害発生時にコンポジット信号
中の高域成分(変調成分以上の周波数成分)が増加する
ことに着目し、高域成分の増加を検出してマルチパス妨
害の発生を検出するものである。
また第4図には、キャパシタ113と検出器114で構
成されるマルチパス妨害検出部の他の例が示される。こ
の回路は、マルチパス妨害発生時にはパイロット・キャ
リアがり、Rチャネル信号の周波数周期で振幅変調を受
けることに着目し、このパイロット・キャリアの低周波
AM成分(数百H2〜数kHz)を検出するものである
本実施例装置の動作が以下に説明される。
まず、マルチパス歪がない場合には、マルチパス妨害検
出部11から検出出力が送出されず、乗算器51 、5
2の係数K (a) 、 K (b)はK [a)=1
 、 K (b)=Oとなり、乗算器5Iが導通状態、
乗算器52がしゃ断状態となる。この場合、ステレオ復
調部3からの復調信号はAD変換器4でAD変換された
後に乗算器51、加算器7を経てDA変換器8に入力さ
れ、ここで再びDA変換された後に増幅器9を経てスピ
ーカ11に送出される。
マルチパス妨害が発生した場合には、スピーカ10への
出力信号にマルチパス歪が重畳される。
この場合のスピーカへの出力信号波形およびマルチパス
妨害検出部11のマルチパス検出信号波形が第5図に示
される。第5図において、(a)がマルチパス歪を受け
たスピーカへの出力信号波形であって、図中のDで示さ
れる区間が歪発生部分、(tl+がマルチパス検出信号
波形である。第5図からも明らかなように、マルチパス
妨害が発生するとスピーカへの出力波形は断続的に歪を
受ける。この歪部分の断続時間は数ミリ秒程度である。
マルチパス妨害検出部11がマルチパス妨害の発生を検
出すると、その検出出力によりマルチパス歪発生部分で
は乗算器51 、52の係数K (a) 、 K (b
lは、K (al・0 、 K (bl・1となって乗
算器51がしゃ断状態、乗算器゛52が導通状態となる
。これによりマルチパス歪発生部分では信号予測部6か
らの出力信号がスピーカ10に出力されることになる。
信号予測部6は、AD変換器4で標本化された復調信号
の信号系列を遅延器601〜603に順次に格納し、こ
れらの信号値に乗算器53〜55で係数K(11〜K(
3)を掛は合わせた後に加算器604で加算することに
より、次の信号の予測値を演算し出力する。この予測出
力信号は、乗算器52、加算器7を経て、DA変換器8
でアナログ信号に戻された後に増幅器9を経てスピーカ
10に印加されるとともに、再び信号予測部6に入力さ
れて次の予測値を演算するために用いられる。
上述の実施例では信号予測部には第2図に示されるよう
な2次の予測器を用いている。この理由は以下のとおり
である。すなわち信号予測部により予測を行う場合、マ
ルチパス歪発生部分め前後の長い時間にわたり信号をサ
ンプリングしその信号系列を記憶して予測を行えば予測
の精度は向上する。しかしながら、マルチパス歪は、第
5図に示されるように、一般に断続的に次々と発生する
ものであるため、長時間にわたり信号をサンプリングし
記憶して予測を行うことは適当でない。このため、1ミ
リ秒程度の時間にわたりサンプリングした信号から数ミ
リ秒にわたる歪部分の信号を予測する必要があり、この
目的のために第2図に示されるような2次の予測器が用
いられる。
一方、信号予測部6を2次の予測器で構成した場合、入
力信号周波数に対して予測時間すなわち歪発生部分の時
間長が長いと、予測値が実際の値から大きく外れてしま
う。第6図にはこの様子が示されており、図中、実線の
波形は実際の復調信号波形、破線の波形は予測出力信号
の波形である。
図からも明らかなように、予測時間が長くなるのに従っ
て予測出力信号の値は元の復調信号から大きく離れた値
となる。
この問題点を解決するための信号予測部の他の構成例が
第7図に示される。
第7図において、縦段接続された3個の遅延器601〜
603、遅延器601〜603の各出力に係数K +1
1 。
K f21 、 K (3+を掛ける3個の乗算器53
〜551乗算器53〜55の各出力を加算する加算器6
04からなる回路は、第2図に示されたものと同じであ
る。相違点としては、加算器604の出力は乗算器58
を経て加算器605の一方の入力端に導かれ、加算器6
05の他方の入力端には、遅延器602の出力が乗算器
59を経て導かれている。この加算器605の出力は出
力端612を介して信号予測部の予測出力信号として出
力される。
一方、入力端611は第7図中に1点鎖線で囲まれるピ
ーク保持回路61にも接続される。ピーク保持回路61
においては、入力端611からの入力信号5(1)は乗
算器56、加算器606を経て遅延器607、608に
順次に入力される。遅延器607の出力はまた乗算器5
7、加算器606を介して遅延器607の入力側に戻さ
れるようになっている。
上述の乗算器56 、57 、58 、59はそれぞれ
係数がKlcl 、 K(d) 、 K(e) 、 K
(f)であり、これらの各乗算器はその係数を“1″と
したときには入出力間が導通、“0”のときにはしゃ断
されるスイッチ回路として機能する。
なお、第7図の回路には、さらに入力端611における
入力信号5(1)、遅延器607.608の各出力信号
S (q) 、 S (r)、加算器604から出力さ
れる予測信号S (nlの大きさをそれぞれ検出する検
出回路が設けられ、また信号S (ilとS (q)の
大小関係を判定する比較回路、および信号S (n)の
絶対値と信号S (r)の大小関係を判定する比較回路
が設けられており、これら比較回路の出力に応じて各乗
算器の係数が可変制御されるようになっているが、図面
を簡単にするため第7図においてはこれらの回路は省略
されている。
係数K(C) 、 Kfdl 、 K(e) 、 K(
f)は信号S (i) 、 S (q)。
S (n) 、 S (r)の大小関係により次の第1
表および第2表のように変化する。
以下余白 第1表 第2表 第1表中、lは例えば0.002程度の小さい定数であ
り、この値によりピークホールドの時定数が変わる。
第7図の信号予測部を用いたマルチパス歪除去装置の動
作が以下に説明される。
マルチパス妨害の有無により第1図中の乗算器51 、
52が切り換えられる過程は前述のとおりである。
ピーク保持回路61の動作が第1表および第8図を参照
しつつ以下に説明される。第8図は入力信号S (i)
をアナログ的な信号波形で示したものである。
入力信号S (ilが増加しているときには、S (i
)は遅延器607の出力信号S (qlよりも大きくな
り、S (i) > S (Q)となる。この場合、乗
算器56 、57の係数K tel 、 K (d)は
、K(C)= 1 、 K(d)= Oとなり、乗算器
56が導通、乗算器57がしゃ断となる。したがって入
力信号S filは遅延器607.608に順次に入力
される。
入力信号S (1)が信号波形のピーク値(波高値)に
達すると、S (il≦S (Q)となる。その場合、
各係数はK(c)= O、K(dl= 1−i 、に変
わり、乗算器56はしゃ断されて代わりに乗算器57が
導通する。それにより波形のピーク値が遅延器607に
保持され、1サンプル周期毎に乗算器57、加算器60
6を介して循環される。その際、乗算器57の係数K 
(dlは11(1#0.002)であるので、保持され
たピーク値は循環を繰り返す毎に、lで決定される時定
数で徐々に減衰される。
上記の動作はマルチパス歪のない間中、行われており、
したがってピーク保持回路61は復調信号のピーク値を
常に保持して出力信号S (rlとして出力する。
次に・上述のピーク出力信号S (r)と予測回路から
の予測出力信号S (nlの絶対値との大小が比較され
、l 5(nl l < 5(rlのとき、すなわち予
測出力出力S (n)がピーク値以下である範囲では、
乗算器58 、59の係数はK(e)= 1 、 K(
rl= 0となり、乗算器59がしゃ断となる。したが
って予測回路の出力信号S (nlが乗算器58、加算
器605を経て予測部6から送出される。
一方、予測出力出力S (n)がピーク値を越えて)S
(n) l > 5(rlとなると、係数はK(e)=
 O、K(f)=1となって乗算器58がしゃ断、乗算
器59が導通となる。したがって遅延器602の内容が
乗算器59、加算器605を経て予測部6から送出され
る。これにより第9図に示されるようにピーク値の位置
で信号の傾きが反転されるようになり、第6図に示され
るように予測値が元の信号から大きく離れた値となるこ
とを防止できる。
すなわち、第9図中、PI 、 P2 、 P3をそれ
ぞれ遅延器601,602,603に格納されているサ
ンプル値とし、P4がPL 、 P2 、 P3から演
算される予測値とする。
予測値P4がピーク値を越えたときには上述のように遅
延器602の内容P2を予測値P5として出力すると、
この値は第1図の乗算器52、加算器7を経て予測部6
の入力側に戻され、したがって次の予測値はサンプル値
P2 、 P3 、 P5から演算されることとなり、
結局、ピーク値の位置で波形が反転される。ピーク値と
しての信号S (qlは徐々に減衰するものであるから
、予測信号の波形は振動を繰り返しつつ減衰する波形と
なる。
上述の2つの実施例装置は、正弦波のような比較的簡単
な形をした波形を予測するだけであり、音楽信号のよう
な多くの周波数成分を含む複雑な形をした信号波形を予
測するのには適しておらず、これらの回路では予測波形
が元の信号波形から外れて音質の低下を招くなどの問題
点がある。
第10図にはこの問題点を解決するための、本発明の他
に形態における一実施例としての無線受信機のマルチパ
ス歪除去装置が示される。
第10図において、復調部からの復調信号は低域フィル
タ21、帯域フィルタ22 、23、高域フィルタ24
にそれぞれ入力されて4つの周波数帯域0〜f (11
、f(1)〜f (2)、、 f (2)〜f(3)、
f(3)〜f(4)に分割される。これらの周波数帯域
としては、例えばO〜400Hz 、 400〜800
Hz 、 800〜1.6k Hzl、6に〜20k 
Hzを選定することが可能である。なお、分割される周
波数帯域としては4つに限らず、さらに多くすることも
可能である。
フィルタ21〜24の出力はそれぞれディジタル信号処
理部25〜28に導かれる。ディジタル信号処理部25
〜28は第1図に示されたものと同じ構成であり、AD
変換器4、乗算器51 、52、加算器7、信号予測部
6、DA変換器8を含む。信号予測部6としては、第2
図または第7図に示される回路を用いることが可能であ
る。
ディジタル信号処理部25〜28の出力はそれぞれ低域
フィルタ29の、帯域フィルタ30 、31、高域フィ
ルタ32に導かれる。フィルタ29〜32は周波数帯域
がフィルタ21〜24にそれぞれ対応しており、0− 
f (11、f (11〜r (2)、 f f21〜
f f3)、 f (31〜f (41である。フィル
タ29〜32の各出力は加算器33に導かれており、加
算器33の出力は増幅器を経てスピーカに印加される。
この第10図の実施例装置においては、人力信号はフィ
ルタ21〜24で4つの周波数成分に分割された後にデ
ィジタル信号処理部25〜28に入力されて予測が行わ
れる。したがって、人力信号の周波数成分が広帯域にわ
たる場合でも各ディジタル信号処理部25〜28で処理
する信号の周波数帯域は限定されたものとなり、適切な
信号予測が行える。
ディジタル信号処理部25〜28の出力はそれぞれフィ
ルタ29〜32を経た後に加算器33で加算され、元の
入力信号の周波数成分が再び合成される。したがって、
この実施例装置によれば、第11図に示されるように、
元の信号に近似した波形を予測することが可能である。
第11図において、(a)は入力信号波形、(blは第
1図装置を用いた場合の予測波形、(C)は第10図装
置を用いた場合の予測波形である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、マルチパス妨害が生じたときにも、無
線受信器の高域周波数特性を低下させることなく、マル
チパス歪を除去することができ、音楽などの演奏音の音
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一つの形態における1実施例としての
マルチパス歪除去装置のブロック図、第2図は第1図装
置における信号予測部の詳細を示すブロック図、第3図
、第4図はそれぞれ第1図装置におけるマルチパス妨害
検出部の詳細を示すブロック図、第5図は第1図装置の
動作を説明するだめの信号波形図、第6図は第2図回路
の問題点を説明するための予測信号波形図、第7図は第
1図装置における信号予測部の他の実施例を示すブロッ
ク図、第8図、第9図は第7図回路の動作を説明するた
めの信号波形図、第10図は本発明の他の形態における
1実施例としての無線受信機のマルチパス歪発生装置を
示すブロック図、第11図は第10図装置により得られ
る信号波形を説明するための図、第12図は従来形の受
信機における周波数特性を示す図である。 4・・・AD変換器、51〜59・・・乗算器、6・・
・信号予測部、 7,604〜606・・・加算器、8
・・・DA変換器、 601〜(io3 、607 、608・・・遅延器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無線受信機のマルチパス歪除去装置であって、標本
    化された復調信号の出力信号系列をディジタル信号処理
    して次の出力信号の予測値を演算し出力するディジタル
    信号処理回路、マルチパス妨害の発生を検出する検出回
    路、および、該検出回路によりマルチパス妨害が検出さ
    れたときにそのマルチパス妨害の発生期間中、該ディジ
    タル信号処理回路の出力信号を復調信号とするように回
    路切換えを行うマルチパス妨害時切換え回路を備えたこ
    とを特徴とする無線受信機のマルチパス歪除去装置。 2、該ディジタル信号処理回路は、復調信号を標本化し
    てアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ・デ
    ィジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号系列
    にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡回形
    ディジタル・フィルタからなる予測回路、および、該予
    測回路の出力信号をディジタル量からアナログ量に変換
    するディジタル・アナログ変換回路を含み構成される特
    許請求の範囲第1項記載の装置。 3、該ディジタル信号処理回路は、復調信号を標本化し
    てアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ・デ
    ィジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号系列
    にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡回形
    ディジタル・フィルタからなる予測回路、復調信号の波
    高値を検出し該値を減衰させつつ保持する保持回路、該
    予測回路の予測値の大きさが該保持回路の保持値の大き
    さよりも大であるときに過去の復調信号の信号系列の1
    つの信号値を該予測回路の出力信号とするように切換え
    を行う切換え回路、および、該予測回路の出力信号をデ
    ィジタル量からアナログ量に変換するディジタル・アナ
    ログ変換回路を含み構成される特許請求の範囲第1項記
    載の装置。 4、無線受信機のマルチパス歪除去装置であって、復調
    信号を複数の周波数帯域に分割する複数のフィルタ回路
    、該複数のフィルタ回路毎にそれぞれ設けられた複数の
    ディジタル信号処理回路であって各個は対応するフィル
    タ回路の出力信号を標本化して得た出力信号系列をディ
    ジタル信号処理して次の出力信号の予測値を演算し出力
    するもの、該複数のディジタル信号処理回路の各出力信
    号を加算して復調信号の予測値とする加算回路、マルチ
    パス妨害の発生を検出する検出回路、および、該検出回
    路によりマルチパス妨害が検出されたときにそのマルチ
    パス妨害の発生期間中、該加算回路の出力信号を復調信
    号とするように回路切換えを行うマルチパス妨害時切換
    え回路を備えたことを特徴とする無線受信機のマルチパ
    ス歪除去装置。 5、該ディジタル信号処理回路は、復調信号を標本化し
    てアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ・デ
    ィジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号系列
    にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡回形
    ディジタル・フィルタからなる予測回路、および、該予
    測回路の出力信号をディジタル量からアナログ量に変換
    するディジタル・アナログ変換回路を含み構成される特
    許請求の範囲第4項記載の装置。 6、該ディジタル信号処理回路は、復調信号を標本化し
    てアナログ量からディジタル量へ変換するアナログ・デ
    ィジタル変換回路、該標本化された復調信号の信号系列
    にもとづいて次の復調信号の予測値の演算を行う巡回形
    ディジタル・フィルタからなる予測回路、復調信号の波
    高値を検出し該値を減衰させつつ保持する保持回路、該
    予測回路の予測値の大きさが該保持回路の保持値の大き
    さよりも大であるときに過去の復調信号の信号系列の1
    つの信号値を該予測回路の出力信号とするように切換え
    を行う切換え回路、および、該予測回路の出力信号をデ
    ィジタル量からアナログ量に変換するディジタル・アナ
    ログ変換回路を含み構成される特許請求の範囲第4項記
    載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6420731A (en) * 1987-07-16 1989-01-24 Fujitsu Ten Ltd Mobile radio receiver

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58120323A (ja) * 1982-01-13 1983-07-18 Nippon Gakki Seizo Kk 雑音除去装置

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