JPS611731A - 雌螺子アンカ−工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コンクリート、岩盤等（以下母材〈従来の技
術〉 従来、アンカーボルトの固着方法として、母材に穿孔し
その孔にカートリッジを装填し、ドリル等に接合したア
ンカーボルトを回転しながら挿入してカートリッジを破
砕し、カートリッジに収容された液状合成樹脂を硬化さ
せアンカーボルトを固着する方法が知られている。また
、カートリッジの他に液状合成樹脂を孔に注入し、アン
カーボルトを挿入硬化させ固着させる方法も知られてい
る。

しかしながら、この工法ではアンカーボルトの取外しが
出来ない欠点があるため、近年、外周筒の雄螺子と螺旋
方向を異にした内線子を有するインサートアンカーが知
られている。（特許第８７７４６４号） 〈発明が解決しようとする問題点〉 このインサートアノカーは、内面に雌螺子の形成された
雄螺子ボルトであるため必要とするアンカーボルトを固
着させるためにはインサートアノカーの外径は大きくな
らざるを得す、樹脂アンカーのカートリッヂのサイズは
大きくなる欠点があった。

また１機械据付は工事等の場合、インサートアンカーの
他に必ずアンカーボルトが必要であり。

工程が二重となる欠点を有していた。

しかもこのインサートアンカー紘市販され、既に寸法の
決まった規格品であるためアンカーボルトの径、ピッチ
等が規制され任意のアンカーボルトが使用できないとい
う欠点も有していた。

また１通常インサートアンカーは鉄であり、屋外に露出
した場所、海中、海岸等腐食性の著しい場所では、鉄の
アンカーボルトとともにインサートアンカーも腐食し取
り外すことが不可能になるという欠点も有していた。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、前述の欠点を解消したもので、作業能率及び
経済性にすぐれた雌螺子アンカーを提雄螺子ボルトを硬
化可能な固着材料で母材に穿孔した孔内に硬化固着させ
、雄螺子ボルトを取り外し可能にすることを特徴として
いる。

以下、図面により本発明の雌螺子アンカーについて説明
する。第１図は本発明の１態様を示す概略図で６０、母
材１に穿孔された孔２に硬化可能な固着材料３を注入し
離型剤の塗付された雄螺子ボルト４を孔中央部に位置す
る様孔底まで挿入固着させており、第２図において雄螺
子ボルトを螺旋方向に回転し堆外して形成された雌螺子
アンカー５が示されている。

雄螺子ボルト４の形状は、螺旋状雄螺子ボルトでおれば
ボルト径、ピッチ等は任意に選択できる。

ただし、ボルト底部の形状は取り外し時に容易に回転す
る形状でありその形状は特に限定されないが１例えば、
平底、丸底５円錐等があげられる。

雄螺子ボルトの材質は使用目的に応じて任意に選べる。

例えば、鉄、ステンレス、チタン等の金属ボルト、　Ｆ
ＲＰ、　ＰＶＣ，ナイロン、ポリカーボネート等のプラ
スチックボルト、セラミックボルト等があげられる。

離型剤は硬化可能な固着材料に雄螺子ボルト固着後、螺
旋方向の回転により容易に取り外しのできるものであれ
ば特に限定されないが、例えば、ワセリン、ポマード、
クリーム、マーガリン、バター、グリース、機械油、パ
ラフィンワックス等があげられる。

これらの離型剤は、使用する雄螺子ボルトに均一に塗付
し使用する。塗付量は硬化可能な固着材料が硬化後、雌
螺子が形成できる量でちり、ネジ山部より高くならない
量である。

硬化可能な固着材料は、孔に注入でき強固に硬化するも
のが好ましく例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
アクリルウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、セメント、石
膏等の無機接着材があげられる。

これらの熱硬化性樹脂には、充填材を任意に入れること
ができる。例えば、ガラス、陶磁器、自然石、人工石等
の粒状充填材；ガラス、陶磁器、自然石、人工石等の粉
砕品；硫酸カルシウム、炭酸カルシウム等の粉状充填材
；ガラス繊維、麻等の繊維充填材があげられる。

無機接着材にも充填材、混和材を任意に充填できる。

次に１本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。

実施例１ 外径１２■（Ｍ１２）長さ１５０■の全雄螺子鉄ボルト
にワセリン約１ｆを全面に均一に塗付し、圧縮強度２５
０〜／ｃｄコンクリートに内径１４，５φ■長さｉｏＯ
■の穿孔を行ない不飽和ポリエステル６０部。

炭酸カルシウム３５部、二酸化ケイ素５部、硫酸カルシ
ウムで希釈した過酸化ベンゾイル２〇−粉末６部を混合
した硬化可能な固着材料を孔内に約１２Ｆ　注入し、前
記雄螺子ボルトを埋込み養生２４時間後上部にダブルナ
ツトを取り付け、スパナにて螺旋方向に回転し雄螺子ボ
ルトを取り外し、その取り外し難易度を第１表に示した
。

その後、同仕様雄螺子ボルトを再度取り付けその難易度
を第１表に示した。、ｔた、この雄螺子ボルトをセンタ
ーホールジヤツキを用いて油圧ポンプで引抜き、その時
の引抜荷重を測定した。その結果を第１表に示す。

実施例２ 外径１２　ｍ　（Ｍ１２　）長さＬ５０ｓｕ＋の全雄螺
子ボルトにグリース約１９を全面に均一に塗付したもの
を用いる以外は実施例１と同様に行なった。その結果を
第１表に示す。

実施例３ 硬化可能な固着材料をエポキシ樹脂１００部、芳香族ア
ミンｉｏｏ部を混合したものを用いる以外は実施例１と
同様に行なった。その結果を第１表に示す。

実施例４ 全雄螺子鉄ポル）Ｋ代えてＦＲＰポル）１用いる以外は
実施例１と同様に行なった。その結果を第１表に示す。

実施例５ 穿孔径を１９部ｗ　Ｋ、変える以外は実施例１と同様に
行なった。

比較例１ 圧縮強度２５０Ｋｇ／ａｌ！の；ンクリー）［内径１４
．５１１１φ長さ１００　ｗｍの穿孔を行ない不飽和ボ
リエ、ステル６゜部、炭酸カルシウム３５部、二酸化ケ
イ素５部、硫酸カルシウムで希釈した過酸化ベンゾイル
２０チ粉末６部を混合した硬化可能な固着材料を孔内に
約１２２注入し、外径１２　ｙ　（Ｍ１２　）長さ１５
０　ｍｓの全雄螺子鉄ボルトを埋込み、養生２４時間後
上部にダブルナツトを取付はスパナにて螺旋方向に回転
し、その取シ外し難易度を第１表に示した。

また、この雄螺子ボルトをセンターホールジヤツキを用
いて油圧ポンプで引抜き、その時の引抜荷重を測定した
。その結果を第１表に示す。

第　１　表 〈効　果〉 実施例から明らかな様に、離型剤を塗付した雄螺子ボル
トは螺旋方向に回転することにより容易に取り外し、取
付けることができ硬化した固着材料は非常に良好な雌螺
子アンカーとな９うる。

しかも、その引抜強度は実用強度以上であり、引抜状況
はコンクリート／硬化可能な固着材料の界面より剥離ま
たはボルト破断であシ、雌螺子部の強度が十分であるこ
との裏付けにほかならない。

また、雌螺子を形成する硬化可能な固着材料の厚み、す
なわち穿孔径は必要最少限で良いことが実施例５で明ら
かであシ、本発明の雌螺子アンカーは作業性、経済性に
優れている。

また、本発明の雌螺子アンカーは雄螺子ボルトを埋込ん
だまま機械・設備等を据付叶ができる。

すなわち、従来の樹脂アンカーとして使用でき、インサ
ートアンカーの様に新らたにアンカーボルトを取付ける
工程が省は作業性、経済性が向上することも見逃せない
。

しかも機械・設備等の据付け、雄螺子ボルトの腐食、老
朽化、破損等によシ雄螺子ボルト交換の必要が生じた場
合は容易に雄螺子ボルトを交換でき、機械・設備等を容
易に更新できる効果がある。

また、本発明の雌螺子アンカーは施工現場において、直
接使用する雄螺子ボルトに対する適合が迅速であり即離
螺子アンカーをその場で形成できるため雄螺子ボルト規
格寸法の煩雑性に左右され・ることはない。また、雄螺
子ボルト製品の規格寸法等のバラツキによる不適合が発
生しない効果がある。

示す概略図、第２図は、形成された雌螺子アンカーを示
す断面図である。図中；ｌは母材、２は孔、３は硬化可
能な固着材料、４は雄螺子ボルト、５は雌螺子アンカー
を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、母材に穿孔された孔内に、離型剤を塗布した雄螺子
   ボルトを硬化可能な固着材料により該孔内に硬化固着さ
   せ、該雄螺子ボルトを取り外し可能にすることを特徴と
   する雌螺子アンカー工法 ２、硬化可能な固着材料が、熱硬化性樹脂であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の雌螺子アンカー
   工法