JPS61171792A - コ−クス製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コークス特に高炉原料として好適な冶金用コ
ークスの製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

近時、高炉の大型化ならびに原料炭質の多様化に伴なっ
て、コークス製造に当っても、これに対処することが要
望されている。

これら要望に対して装入炭の嵩密度を増加させてコーク
ス炉の生産性および生成コークスの品質を向上させ、よ
って低品位炭を利用しようとする試みが行なわれている
。

そのコークス製造方法の一つとして装入炭全量を圧密成
型し圧密成型ケーキとして装入するスタンプチャージ法
によるコークス製造方法がある。

この方法による場合装入炭嵩密度は大巾に増加し、増加
率は従来の粉炭装入法に比べ３０〜４０悌にも達し生成
する＝−クスは、組織が緻密化してコークス強度、とシ
わけ潰裂強度ＤＩの向上が顕著となる。

以上の点からスタンプチャージ方式が注目され、実用化
されている。例えば特開昭５２−９５７０２号に「乾留
すべき石炭を突固める方法および装置として本方式によ
る方法及び装置が開示されている。

このスタンプチャージ方式によるコークス炉にりいて述
べる。

第３図はスタンプチャージ方式のコークス炉の立面を示
す模式図、第４図は同じく平面を示す模式図である。

第３図ならびに第４図において、１はコークス炉炭化室
、２は燃焼室、３は炉壁、４は石炭槽、５は圧密装置、
６はスタンプケーキ装入装置、７は押出装置、８は走行
台車、９はコークスガイド車、１０は消火車、１１は集
塵車、１２はスタンプケーキ（圧密炭ケーキ）である。

第３図ならびに第４図に示すスタンプチャージ方式コー
クス炉によるコークス製造に当っては、圧密装置５によ
って炉壁３との隙間を１０〜２０■とじた直方体状に作
られたスタンプケーキ１２をスタンプケーキ装入装置６
にてコークス炉炭化室１内に送シ込む。このあとスタン
プケーキ１２は、炭化室１の両側にある燃焼室２からの
伝熱により１５〜２５時間に亘って約１０００℃まで加
熱し乾留する。乾留後生成した赤熱コークスは、押出装
置７によシコークガイド車９を介して消火車１０に積載
される。

上述のスタンプチャージ方式によるコークス製造方法に
ては、炉壁３からの輻射伝熱を受けたスタンプケーキ１
２の側面は、乾留開始後炉壁３との隙間は発生ガスの通
路となるが、約１時間乃至２時間位で溶融軟化し膨張し
、炉壁３と接触し、伝導伝熱によシ、スタンプケーキ１
２の内部は乾留が進行し溶融固化する。特に生成コーク
ス上面表層部は、粉炭装入法の場合と同様に自由膨張し
て第５図に示すように強度の低いスポンジコークス１３
が生成する。

第６図に装入炭嵩密度とコークス膨張収縮との関係を示
す。即ち装入時のコールレベルに対し乾留後のコークレ
ベルとの差を、最初のコールレベルに対して百分率で縦
軸に表わしたものであシ、コークレベルが高くなってい
る場合は膨張でその逆の場合は収縮を示す。

第６図に示す如く、従来の粉炭装入（嵩密度α７２５　
Ｔ／／’）であればコークレベルは収縮するが、嵩密度
が０．９５　、１．００　、１．０５　、１．１０　（
Ｔ〜）と増すごとに膨張度合が増える。

一方第７図は、装入時に１ケーキに特殊な目印を付して
おき、それを乾留した後、どのように変化　　　１１し
たかを測定した結果を示したものである。第７図におい
て、０内値は乾留後の目印位置を表わし、〔〕内値は乾
留前の目印との差を百分率で表わしたもので、単なる数
値は装入時の位置を示す。即ち装入時トータルのコーク
レベル８４０■に対シコークレペルは９０２■と６２ｍ
５上部へ膨張しておシ、その膨張率は７．４−である。

然しこの膨張は、上部のみで、下部については、スタン
プケーキの自重によシ、膨張が抑制され、むしろ５〜１
０■収縮している。

第５図に示す如く上部に生成するコークスは所謂スポン
ジコークスであシ、脆弱でコークス強度が不良で全体の
品質低下を来たす。

生産性ならびに品質向上を図るためＫは、とのような強
度の低いスポンジコークスの生成をなくす必要があシ、
そのためにスタンプケーキの膨張を抑制する方法の開発
が要望されていた。これら要望に応えるために、本出願
人は、先に特願昭５９−２０９６５５号でスタンプチャ
ージ方式によるコークスの製造方法において、乾留時の
スタンプケーキの膨張収縮を予め推定し、その値によっ
てスタンプケーキの重力付加圧を変更調節し乾留時の膨
張率を一定とし成型スタンプケーキを炭化室に装入後、
乾留期間内、スタンプケーキの上面表層部に前記付加重
力を付加することによって加圧することを要旨とする「
コークス製造方法」を出願した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

叙上の如く、スタンプチャージ方式によるコークス製造
方法は本質的にはコークス品質ならびに生産性の向上の
ために有効な方法であるが、装入物の嵩密度が高いため
乾留時の膨張度合が高い。

％に室炉上部において膨張が大きく、装入スタンプケー
キの高さ制限及びポーラス状のスポンジコークスの多量
発生によシ、コークス品質ならびに生産性の低下をも九
らすのでこの問題点を解決する必要がある。即ち本発明
の目的は、スタンプケーキの膨張を抑制し、コークスの
品質ならびに生産性の向上を図るコークス製造方法を提
供するＫある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、前述の如き問題点を解決し発明の目的を達成
するためになされたもので、前述のスタンプケーキの上
面表層部に重力付加する特願昭５９−２０９６５５号の
コークス製造方法を更に改良するものである。

即ち本発明は、スタンプチャージ方式によるコークスの
製造方法において、スタンプケーキ成型後、乾留過程に
おいて、炭化室内部の該スタンプケーキの上面表層部に
断熱シートを載置し前記スタンプケーキを乾留すること
を特徴とするコークス製造方法である。

〔作用〕

従来のコークス製造方法は第７図のスタンプケーキ内の
膨張収縮測定結果よシ明らか表如く、スタンプケーキ内
の膨張収縮は位置毎に差があシ特に上部における膨張が
大きくかつスポンジコークスが生成する。

これに対して、本発明方法はスタンプケーキの上面表層
部の略全面に亘って断熱シートを載置することによシ加
熱ゾーンを十分利用でき、スタンプケーキ上面の自由膨
張が抑制され、生成するコークスは組織が緻密化されこ
れＫよって生産性の向上ならびに省エネルギーの効果を
奏するものである。断熱シートは約１０００℃に耐える
断熱材であれば材質は何でもよく、加重の必要がないの
で作業性についても同等問題はない。

次に本発明の実施例について述べる。

〔実施例〕

粒度−３ｍ８０％−水分９１に調！ｌｌ第１表に示す組
成と成分の実炉配合炭を圧密成型法によシ、嵩比重１．
０５乾量智の高さ８４０■　巾３７５■　長さ９８５■
の圧密ケーキを作シ、あらかじめ目印を付して訃き２５
０ゆ電気炉に装入し、乾留後、その目印の位置を測定し
た結果を第１固着に第２図に示す。第１図及び第２図に
おいて単なる数値は装入時の位置を乾留後の測定数値は
０値で示した。第１図はコールレベルの上面がフリーで
ある従来法の場合であシ、装入スタンプ＋−＋ｏｘ−ｇ
＊″°“°“Ｋ″ＬＩＩＭ”０°−″１ベルが８８７■
と４７■膨張している。しかもその膨張は第１図に明ら
かな如く、１番上の部分が膨張しておシ、上部には第５
図に示す如くスポンジコークスが生成した。−１第２図
は、スタンプケーキの上面表層部に軽量断熱材（約（Ｌ
５ｋｌｉＦ）スタンプケーキ面積と略同じもの）を載置
し乾留した場合の測定図である。第２図に示す如く装入
コールケーキの高さ８４０ｍＫ対し乾留後のコークレベ
ルは、８３５■と５ｍ収縮しておシ上部にはスポンジコ
ークスの発生はなく緻密なコークスが生成した。

第１表　実炉配合炭の配合割合−及び成分これら第１図
ならびに第２図の方法にて生成コークスの強度を測定し
た結果、第１図の上面フリーの場合におけるＤＩ、５は
９ａ、５断熱材を置いた第２図の場合はＤＩ代は９２．
５と明らかに品質に差があ夛、本発明法によるコークス
強度は高く優れたものが製造される。

〔発明の効果〕

本発明のコークス製造方法によれば従来のスタンプチャ
ージ装入方式による嵩比重アップに加うるに、スタンプ
ケーキの上面表層部に断熱シートを載置することにより
、スタンプケーキ上部の膨張を抑えて、乾留終了時のコ
ークレベルを適当に収縮させ、抑えることくよシ容易に
既設コークス炉に適用しうるものである。また断熱シー
トによシ上面表層部の自由膨張を抑制し、強度の低いス
ポンジコークスの生成が防止され、強度の硬いコークス
が能率曳く生産されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は実施例における装入及び乾留後のス
タンプケーキ内の膨張収縮測定図、纂３図及び第４図は
スタンプチャージ方式のコークス炉の夫々立面及び平面
図、第５図は乾留後のコークスの状態説明図、ｇ６図は
嵩密度と膨張率との関係グラフ、第７図はスタンプケー
キ内の膨張収縮測定図である。 図において１・・・炭化室、２・・・燃焼室、５・・・
圧密装置、６・・・スタンプケーキ装入装置、７・・・
押出装置、１２・・・スタンプケーキ、１３−・・スポ
ンジコークス、１４・・・断熱シート。 なお各図中同一符号は同一または相当部分を示すもので
ある。 代理人　弁理士　　木　村　三　朗 第１図　　　　第２図 第６図 ｉ１２７１　（ｔｒｉ　Ｔ／　ｍ”） 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スタンプチヤージ方式によるコークスの製造方法におい
   て、スタンプケーキ成型後、乾留過程において、炭化室
   内部の該スタンプケーキの上面表層部に断熱シートを載
   置し前記スタンプケーキを乾留することを特徴とするコ
   ークス製造方法。