JPS6116700B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は逆円錐台面体の下方開口部内に円錐体
を配設してなる環状溝形ホツパーの払出し装置に
関するものである。

このような環状溝形ホツパーは、逆円錐台面体
の下方開口部と円錐体の下方部との間に環状の排
出口が形成され、従来の逆円錐体の下端に円形の
排出口を形成したものと比較して排出口の面積を
大きくすることができ、排出が良好である反面、
貯蔵している粉粒体の流動性が良い場合には、出
すぎて困るという問題もある。つまり、この環状
溝形ホツパーの排出口を底面、即ち水平面に設け
ると、粉粒体はとどまることを知らず落下し、排
出口の開閉が困難となるのである。しかも、この
落下の勢いは、粉粒体の物性、圧密度等によつて
大きく変化するから、益々開閉の調節が困難とな
る。

本発明は上記のような欠点を改善すべくなされ
たもので、その目的は内容物の排出量を比較的簡
単に調節する事が出来、しかも労力の軽減を図り
つつ排出が連続的に行なうことのできる環状溝形
ホツパーの払出し装置を提供するにある。

即ち、上記目的を達成するために、本発明で
は、逆円錐台面体の下方開口部内に円錐体を配設
してなる環状溝形ホツパーにおいて、該円錐体の
下端部を該逆円錐台面体の下端より下方に延長し
てその間に排出口を形成し、該延長した下端部に
隣接あるいは連接して水平棚を設け、該排出口を
開閉するため上下に移動自在としたゲートを設
け、更に該円錐体の下方に回転自在なテーブルフ
イーダーを設けるとともに該テーブルフイーダー
に固定した掻き落し羽根が該テーブルフイーダー
の回転にともなつて該水平棚上を旋回するように
し、かつ、該テーブルフイーダーの一側部下方に
積替用ホツパーを設けるとともに、該積替用ホツ
パの上部から該テーブルフイーダーの上面に延長
するスクレーバーを配設してなるのである。

以下、本発明の良好な実施例について第１図お
よび第２図を参照しながら説明する。

逆円錐台面体１の下方開口部内に円錐体２を突
設して環状溝形のホツパー３を形成する。この環
状溝形のホツパーでは、逆円錐台面体１の下端と
円錐体２の下方円錐面との間が分離され、ここに
環状の排出口３′が形成される。即ち、本実施例
では円錐体２の下端縁４を逆円錐台面体１の下端
縁４′よりも下方に延長させるとともに更にこれ
を水平に張出して環状の水平棚５を形成し、この
水平棚５と逆円錐台面体１の下端との間に還状の
排出口３′を形成したもので、好ましくは図示の
ように逆円錐台面体１の下端縁４′を垂直にする
ことである。

この水平棚５あるいは円錐体２の下端縁と逆円
錐台面体１の下端部との間には、油圧シリンダ等
の駆動装置１９により下方にスライドして前記排
出口３′を開閉するゲート６を設ける。このゲー
ト６は、一体の円筒体でも良いし、縦割りにより
分割されたものでも良い。また必ずしも円周全面
を上下動自在なゲートで覆わなくとも良い。

この水平棚５の下方には、棚５から落下する粉
粒体を受けるための中空円盤状のテーブルフイー
ダー８が配置される。このテーブルフイーダー
は、払出し口が環状である点に対応させて、中空
すなわち環状の板体となし、その下方の環状レー
ル１２の上をローラー１３を介して円周方向に自
転できる構造とした。このテーブルフイーダーの
上には、水平棚５から落下した粉粒体が堆積する
から、少なくとも一方の縁には立上り部１４を設
けて、落ちこぼれを防ぐ。本実施例では、立上り
部１４をテーブルフイーダーの内周側縁に設け
た。

また、図から明らかなように、テーブルフイー
ダー８に固定され、水平棚５の上面に位置する掻
き落し羽根１７がテーブルフイーダー８の回転に
伴つて水平棚５の上面に堆積する粉粒体を掻き落
す構造とした。

さらに、テーブルフイーダー８の側部下方には
少なくとも一つの積替用ホツパー１５を設けてい
る。そして、この積替用ホツパー１５の上部から
テーブルフイーダー８の上面に延長するスクレー
バー１６を固定的に設け、テーブルフイーダー８
の回転に伴つて掻き落し羽根１７によつてテーブ
ルフイーダー８上に掻き落された粉粒体をスクレ
ーバー１６によつてベルトコンベア２０上に落下
させる。

なお、本装置外周には、フラツシングおよび荷
こぼれによる飛散を防ぐため防護カバー１８を設
けることが好ましい。

以上のような本発明では、逆円錐台面体１の下
方開口部内に円錐体２を配設してなる環状溝形ホ
ツパー３において、該円錐体２の下端部を該逆円
錐台面体１の下端より下方に延長してその間に排
出口を形成し、該延長した下端部に隣接あるいは
連接して水平棚５を設け、該排出口を開閉するた
め上下に移動自在としたゲート６を設けたことに
より、ゲートの上下移動によつてホツパー内部の
粉粒状物の排出量を調節することができ、またゲ
ートはホツパーの側部に設けられていて粉粒体の
鉛直荷重がかからないため、ゲート自体の構造を
格別強個にする必要がなく、かつ開閉が容易とな
る。また、ゲートの下端と水平棚との間に粉粒体
の目詰りが生じても、ゲートを更に上昇させて目
詰りをしている粉粒体の上方の粉粒体を排出する
ことによつて下方の目詰りを解消させることが可
能となる。

更に該円錐体２の下方に回転自在なテーブルフ
イーダー８を設けるとともに該テーブルフイーダ
ー８に固定した掻き落し羽根１７が該テーブルフ
イーダーの回転に伴つて該水平棚上を旋回するよ
うにし、かつ、該テーブルフイーダー８の一側部
下方に積替用ホツパー１５を設けるとともに、該
積替用ホツパー１５の上部からテーブルフイーダ
ー８の上面に延長するスクレーバー１６を配設し
たことにより、テーブルフイーダー８及び掻き落
し羽根１７の回転駆動装置を単一構造とすること
ができ、またテーブルフイーダーの回転数を変え
ることによつて、払出し量を制御することがで
き、従つて、ベルトコンベアの搬送力に直結した
払出しが可能となる。

さらに水平棚５上の粉粒体を掻き落し羽根１７
によつてテーブルフイーダー８上におとし、さら
にスクレーバー１６によりテーブルフイーダー８
上の粉粒体をベルトコンベア２０上に落下させる
という２段階落し構造を採用することにしたの
で、掻き落し羽根１７、スクレーバー１６個々に
かかる粉粒体の負荷が小さくなり、小さな動力で
もつて確実かつ迅速にベルトコンベア２０上へ粉
粒体を移送できる等種々の作用効果を奏すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適な実施例を示す平面図で
あり、第２図はその―断面図である。 １…逆円錐台面体、２…円錐体、３…ホツパ
ー、３′…排出口、５…水平棚、６…ゲート、８
…テーブルフイーダー、１０…アーム、１５…積
替用ホツパー、１６…スクレーバー、１７…掻き
落し羽根。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 逆円錐台面体１の下方開口部内に円錐体２を
   配設してなる環状溝形ホツパー３において、該円
   錐体２の下端部を該逆円錐台面体１の下端より下
   方に延長してその間に排出口を形成し、該延長し
   た下端部に隣接あるいは連接して水平棚５を設
   け、該排出口を開閉するため上下に移動自在とし
   たゲート６を設け、更に該円錐体２の下方に回転
   自在なテーブルフイーダー８を設けるとともに該
   テーブルフイーダー８に固定した掻き落し羽根１
   ７が該テーブルフイーダー８の回転にともなつて
   該水平棚上を旋回するようにし、かつ、該テーブ
   ルフイーダー８の一側部下方に積替用ホツパー１
   ５を設けるとともに、該積替用ホツパ１５の上部
   から該テーブルフイーダー８の上面に延長するス
   クレーバー１６を配設してなることを特徴とする
   環状溝形ホツパーの払出し装置。