JPS61161333A - 空気予熱器 - Google Patents

空気予熱器

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JPS61161333A
JPS61161333A JP60002198A JP219885A JPS61161333A JP S61161333 A JPS61161333 A JP S61161333A JP 60002198 A JP60002198 A JP 60002198A JP 219885 A JP219885 A JP 219885A JP S61161333 A JPS61161333 A JP S61161333A
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damper
inner cylinder
outer cylinder
combustion
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Hidetaka Urakubo
浦久保 秀隆
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Air Supply (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炉又は燃焼用機器の空気予熱器に関する。
昨今の省資源化、燃料費用の大幅な上昇に伴い、各種の
工業炉等の燃焼用機器はその熱効率を限界まで向上させ
ることが要求される。
一般に、工業炉等の燃焼用機器の熱効率を向上させる手
段の一つとして、従来より熱回収用の熱交換器即ち空気
予熱器の使用が知られている。
この空気予熱器は、工業炉等の燃焼用機器から排出され
る高温の燃焼ガスと炉に送る燃料用空気を熱交換即ち燃
焼ガスの余熱を利用して燃料用空気を予熱するもので、
伝熱面の形状等によりユングストローム形、シェルアン
ドチューブ形、プレート形等種々の形式がある。
このような空気予熱器を使用すれば、燃焼ガスの熱損失
を減少させると共に、燃焼用空気温度を高めて燃焼効率
を増加し、過剰空気量を少なくさせ工業炉全体の熱効率
を向上させることができる。
しかしながら、このような従来の空気予熱器においては
、燃焼ガスが伝熱部を流通する時に流通抵抗を受けて大
きな圧力損失を生じる欠点がある。
このため、通風ファンを設けて燃焼ガスを強制的に吸引
する必要がある。このような通風ファンの取付に伴って
、通常地上に設置される空気予熱器と工業炉及び該通風
ファンとを接続するダクト工事が必要となり、空気予熱
器付設に係わる工事が複雑なものとなり、これらの工事
費用だけでも通常工業炉システム全体の価格のかなりの
部分を占める。又、上記燃焼ガスの吸引通風ファンの駆
動用費用も無視できないものである。
更に、従来の空気予熱器では、燃焼ガスの全量が管形、
板形等の伝熱部を流れるため、工業炉の最大負荷時に合
わせてその設計をせざるを得なかった。この結果、通常
極めて短い最大負荷以外の大部分の通常運転時において
は、燃焼ガス吸引用及び燃焼用空気押込用の通風ファン
と共に不当に大きな能力を持つことになり、極めて不経
済であった。
このような実情に鑑み、従来燃焼用機器の負荷に応じて
環状空間からなる空気予熱室の伝熱部への燃焼ガス流量
を調節し得る空気予熱部と燃焼用機器本体とを有機的に
結合し、燃焼用機器システムの燃焼用空気−燃焼−燃焼
ガス系の圧力損失を小さく抑え得ると共に、熱応力の発
生が少ない該空気予熱部を燃焼用機器の通常の煙道ダク
ト又は煙突の一部として使用し、燃焼ガスの吸引通路フ
ァン並びにこれに付帯するダクト工事等を不要とすると
共に、動力の節減を図った空気予熱器が案出されている
(実公昭58−55333号公報参照)。
この空気予熱器は、燃焼用機器の燃焼ガスが流通する内
筒と、該内筒外周に配設され、前記燃焼用機器に供給す
る燃焼用空気の導入口と送出口とを有する外筒と、の間
に該燃焼用空気が流通する環状空間からなる空気予熱室
を形成する一方、前記内筒内にガス流量調節用のダンパ
を設けると共に前記空気予熱室内に、前記内筒の外周縦
方向に沿ってこれを取り巻くように列状に複数配設され
、かつ前記ダンパをバイパスして該内筒内のダンパの上
流部と下流部とを連通ずる外周面に多数のフィンを備え
た伝熱パイプを設けた構成である。
ところで、かかる従来の空気予熱器における前記ダンパ
は、これの弁体部外周端の相対向する2位置から延び内
筒及び外筒の外壁を貫通して突出する支軸を介して外筒
外壁に固設されたブラケットに回転可能に支持される構
成であった。
このような従来のダンパ取付構造では、内筒及び外筒と
ダンパの支軸との貫通状態が遊嵌状態となるために、燃
焼用空気が燃焼ガスに混入するのを、又、燃焼用空気が
外筒から外部に流出するのを夫々防止する必要がある。
しかしながら、ダンパの支軸は回転するものであるため
、該支軸と内筒及び外筒との貫通部分のシールを行うの
が困難であり、シールができても、シール構造が複雑な
ものとなる。
尚、ダンパを閉じると、ダンパの上流側に局部的な正圧
が生じる結果、前記支軸と内筒及び外筒との貫通部分を
介して空気予熱室内に燃焼ガスが流入する場合がある。
又、これ以外の特別な条件下でも空気予熱室内に燃焼ガ
スが流入する場合がある。
このように燃焼ガスが空気予熱室内に流入すると、該燃
焼ガス中に含まれている硫黄酸化物が凝縮して、支軸に
付着し、これが空気予熱室内の伝熱パイプに滴下して付
着し、該伝熱パイプの腐食という事態を生じる。
本発明は以上のような従来の実情に鑑み、ダンパ取付構
造の改良を行って、上記従来の不都合を解消することを
目的とする。
又、前記ダンパ取付構造部分において、燃焼ガスの凝縮
物が発生するのを防止することを目的とする。
このため、本発明は、燃焼ガスが流通する内筒と、該内
筒外周に配設され、燃焼用機器に供給する燃焼用空気の
導入口と導出口とを外周壁に有する外筒と、の間に該燃
焼用空気が流通する環状空間からなる空気予熱室を形成
する一方、前記内筒内に、両端部が該内筒及び前記外筒
に貫通する支軸を備えるダンパを設けると共に、前記空
気予熱室内に、前記ダンパをバイパスしてダンパの上流
部と下流部とを連通ずる複数の伝熱パイプを設け、前記
ダンパの支軸両側部分を回転自由に嵌挿する管を少なく
とも前記空気予熱室の内筒から外筒に至る全長に設けた
構成とする。゛ 又、空気予熱室内の微量空気を前記管内に流入させて、
該管内から前記内筒内に導出させるパージ空気通路を設
けた構成とする。
そして、前記ダンパの支軸両側部分を回転自由に嵌挿す
る管の適用により、燃焼用空気の燃焼ガスへの混入及び
燃焼用空気の外筒外部への流出を防止するに際し、簡単
なシー/L/機構を採用できる又、パージ空気通路の適
用により、前記管内において、燃焼ガスの凝縮物が発生
するのを防止でき、腐食の防止を図れる。
以下、第1の発明の実施例を第1図〜第6図に基づいて
説明する。
第1図(A)、(B)、(C)において、1は図示しな
い炉本体からの燃焼ガスが流通する煙道を構成する図示
しない炉本体の煙道ダクト部又は煙突に取り付けられた
空気予熱器である。そして、この空気予熱器1は、これ
の外円筒9両端の接続フランジ9fを介して煙道ダクト
部又は煙突に接続されている。5は空気予熱器1の内円
筒で1、この内円筒5の内側は燃焼ガスが流通する煙道
5Aを構成する。この内円筒5の煙道5Aの略中央には
、ガス流量調節用のダンパ6が配設されている。
このダンパ6は適宜回動することにより、煙道5Aを絞
ることができるようになっており、水平位置に位置させ
た時には、煙道5Aを塞ぐ。
又、上記外円筒9内周と内円筒5外周との間には、炉本
体の燃焼部に至る燃焼用空気が流通される環状空間から
なる空気予熱室9Aが形成されると共に、この空気予熱
室9A内には、ダンパ6をバイパスして該ダンパ6の上
流と下流を連通ずる外周面にスパイラルフィン13を備
えてなる伝熱パイプ8が内円筒5外周に配設されている
該外円筒9は、図の上端及び下端外周部に夫々空気導入
口9a及び空気送出口9bを備え、燃焼用空気が空気予
熱室9A内を煙道5Aの燃焼ガス流と逆方向に流通し得
るようになっている。10は外円筒9外周面に固着され
た保温材である。
そして、外円筒9の空気導入口9aには、外部空気を吸
込む図示しない通風ファンからの送風ダクトを接続し、
空気送出口9bには図示しない空気送出用ダクトを接続
して、該ダクトを炉本体の燃焼用空気供給部に接続する
11は空気予熱室9A内の略軸直角な面に軸方向に所定
間隔をもって2以上配設されて、該空気予熱室9A内を
軸方向に3以上の室に区画するバッフルプレートで、本
実施例においては3つ用意され、4つの室12A〜12
Dに区画している。ぞして、パンフルプレー)11夫々
には、上下に隣接するパフフルプレート11毎交互に相
反する位置に位置するように゛切欠かれた切欠部分から
なり、空気予熱室9A内の該切欠部分をいずれも除く部
位のパワフルプレート11の外周部分の周方向に沿う伝
熱パイプ配列可能領域の長さが、内周部分におけるそれ
よりも長くなるような形状の開口部14が設けられてい
る。この開口部14は、本実施例においては、前記内円
筒5外周上の一点から線点を通る法線を対称線として外
円筒9内周に■字形に延びる一対の切欠線に基づいて切
欠かれて扇形状に形成されている。そして、かかる開口
部14は、上下に隣接するパフフルプレート11毎交互
に相反する位置に位置するように設けられている。
ここで、前記伝熱パイプ8は、空気予熱室9A内のパフ
フルプレート開口部14をいずれも通らない部位に、内
円筒5の外周縦方向に沿ってこれを取り巻くように、か
つ内円筒5外周面から外円筒9内周面に行くに従って徐
々に数が増大するように複数同心状に配列されている。
次に、上述した各空気予熱器構成体の詳細構造について
説明する。
即ち、外円筒9の上端部と下端部には、上部管板15と
下部管板16が夫々設けられている。これら、上部管板
15及び下部管板16には、内円筒5及び各伝熱パイプ
8の貫通固定孔17.18が開設され、これら内円筒5
上端部と各伝熱パイプ8の両端部が夫々貫通されて溶接
により固定されている。
そして、上部管板15は、外円筒9上端の接続フランジ
91面に重置され、該接続フランジ9fとこれに接続さ
れる煙道ダクト部又は煙突の接続フランジとによって挟
持され、通しボルトをもって固定取付される。一方、下
部管板16は、熱による伝熱パイプ8の伸びと外円筒9
の伸びの差を吸収するため、外円筒9とは固定せず、該
外円筒9との間をバッキングによりシールして浮動する
ようになっている。これを第2図に示すと、図中、19
は下部管板16外周部下面にネジ等の固定具にょって固
定された環状のバッキングケースで、外円筒9内周面と
の間に環状の空間20を画成する。21はこの環状空間
20に充填されたパフキングである。
ダンパ6の支軸22は、第3図(A)、(B)に示すよ
うに、該ダンパ6の直径方向に設けられたパイプ体23
に嵌挿されて、該パイプ体23にネジ等の固定具により
固定取付される。又、支軸22の両側部分は内円筒5及
び外円筒9に貫通されている本発明に係わる管としての
スリーブチューブ24に回転自由に嵌挿されており、こ
のスリーブチューブ24は、外円筒9外周壁においてス
リーブサポートラグ25によって固定される。
これを第4図(A)〜(D)に示すと、スリーブサポー
トラグ25は所定の間隔をもって離間する一対のフラン
ジ板26.27相互を4つのリブ28で固定した構成で
ある。そして、スリーブチューブ24は、両フランジ仮
26.27に設けられたスリーブチューブ支持孔26A
、27Aに嵌入されて溶接若しくはボルトにより固定さ
れるか、前記支持孔26A。
27Aの一方又は両方とスリーブチューブ24とに設け
たねし構造により固定されると共に、一方のフランジ板
26をもって外円筒9外周壁にネジ等の固定具並びに溶
接により固定される。
尚、上記リブは放熱板及び補強材として作用し、軸受3
1の熱影響を防止する。
又、スリーブチューブ24と内円筒5との貫通状態は遊
嵌状態となるように、第4図(D)に示すように内円筒
5に設けた貫通孔29を長孔に形成してあり、この貫通
孔29とスリーブチューブ24との間には、石綿30が
介装されている。更に、スリーブサポートラグ25の外
側フランジ板27には、軸受31がネジ等の固定具によ
り固定支持され、この軸受31に、スリーブチューブ2
4を挿通してきた支軸22端部が支持されるようになっ
ている。
又、第3図(A)、  (B)に示すように、ダンパ6
のパイプ体23を間に挟んだ各半円周部には、ダンパ6
によって内円筒5内の煙道5Aを閉じた時、確実なシー
ルを行うためのリング部材を2分した形状の一対のシー
ル板32が夫々装備される。
このシール板32は、第3図(B)に示すように、ダン
パ6の半円周部夫々の相反する端面に溶接により固定さ
れ、ダンパ6を閉状態にした時内円筒5内周壁の相対向
する位置に張り出すように固定された弁座33に当接さ
れる。
次に、バッフルプレート11は第5図に示すように、中
心に内円筒5に嵌挿される開口部34を有すると共に、
伝熱パイプ8が貫通される貫通孔35を有しており、本
実施例においては、この貫通孔35は該伝熱パイプ8の
スパイラルフィン13を含む外径寸法よりやや大径に形
成され、伝熱パイプ8が遊嵌状態となる。そして、この
バフフルプレート11は内円筒5に嵌挿されて溶接によ
り固定され、外円筒9とは遊嵌状態となる。
伝熱パイプ8のスパイラルフィン13は、該伝熱パイプ
8外周面に高周波溶接によって固着されるが、本実施例
においては、伝熱パイプ8を流れる燃焼ガス中に含まれ
る硫黄酸化物による低温腐食を防ぐため、伝熱パイプ8
上部即ち最上位置のバッフルプレート11より上方の部
分には設けていない。尚、このスパイラルフィン13を
設けていない部分の長さは、燃焼ガス中の硫黄酸化物含
有量によって適宜決定される。
次に、かかる空気予熱器構成体の組立手順について説明
する。
(1)内円筒5、上・下部管板15.16、伝熱パイプ
8及びバッフルプレート11を全て溶接固定して一体の
構成体に組み立てる。
(2)予め第2図(C)のC−05sで示すように、縦
方向に2分割した外円筒9を(1)で組み立てた構造体
の両側から被せて、外円筒9の2分割体9B。
、  9C夫々に形成されたフランジ9c、9d相互を
ボルトをもって固定する。
(3)ダンパ6用のスリーブチューブ24とパイプ体2
3とを一体にした単一のパイプ体を内円筒5及び外円筒
9に差し込み、スリーブサポートラグ25を前記パイプ
体の外円筒9外周壁からの突出端部に嵌挿し、該スリー
ブサポートラグ25の内側フランジ板26を外円筒9外
周壁に固定具又は溶接によって固定する。
(4)パイプ体とスリーブサポートラグ25とを固定具
若しくは溶接又は、パイプ体とスリーブサポートラグ2
5のねじ構造により固定する。
(5)内円筒5の内部からダンパ6の直径長さ分だけパ
イプ体23を切断し、パイプ体23とスリーブチューブ
24とを分割して形成する。
+61 (51のパイプ体23を構成部品の一つとして
予め形成したダンパ6を内円筒5内に入れ、外円筒9の
外側から支軸22をスリーブチューブ24とパイプ体2
3に挿入する。
(7)ダンパ6をパイプ体23をもって支軸22に固定
具によって固定し、該支軸22の端部に軸受31を取り
付ける。
(8)支軸22がスリーブチューブ24に当たらない位
置で、軸受31をスリーブサポートラグ25の外側フラ
ンジ板27に固定具によって固定する。
ここで、かかる構成の空気予熱器の作用について説明す
る。
炉本体の煙道ダクトから供給される燃焼ガス(略400
℃)の一部は、伝熱パイプ8に流入し、他はダンパ6に
向けて流れ、夫々伝熱パイプ8内及び煙道5Aを通って
伝熱パイプ8と内円筒5の上端部に至り、ここで合流し
、煙突を介して外部に排出される。
一方、通風ファンを作動すると、外部空気は送風ダクト
を介して外円筒9の空気導入口9aがら空気予熱室9A
内の最上部の室12Aに強制的に導入される。該室12
A内に導入された空気は伝熱パイプ8を横切って流れ、
最上部のパンフルプレート11の開口部14を通って2
段目の室12Bに導入され、同様に3段目の室12C及
び最下部の室12Dに各開口部14を通って流れていき
、この間に空気と伝熱パイプ8内並びに煙道5Aを流れ
る燃焼ガスとの間に伝熱パイプ8及び内円筒5の外壁を
介して熱交換が行われる。従って、空気予熱室9Aを流
通した空気は加熱され最適な温度の燃焼用空気となって
、空気送出口9bから炉本体の燃焼用空気供給部に供給
され、バーナ等に導かれて燃焼用に供される。その結果
、発生した燃焼ガスは、炉の目的に供せられた後、炉本
体から排出され、前記空気予熱器に導入されるわけであ
る。
ここで、ダンパ6の作用・効果について説明する。
ダンパ6を操作し、その回転角度を変化させることによ
り煙道5Aにおける燃焼ガス流通面積を変化させれば、
煙道5A及び伝熱パイプ8を夫々流れる燃焼ガス流量の
割合が変化する。そして、特に、ダンパ6を前述したよ
うに、水平位置に位置させれば、煙道5Aが塞がれ燃焼
ガスの全量が伝熱パイプ8内を流れるわけである。従っ
て、炉の極めて短い最大負荷時には、ダンパ6を操作し
て煙道5Aを通過するようにして、伝熱パイプ8内を流
通する燃焼ガス量を減らせば、当該空気予熱器における
燃焼ガスの圧力損失を小さく抑えることができる。
又、炉の最大負荷時以外の大部分の通常運転時において
は、ダンパ6を操作して煙道5Aを絞り、該煙道5Aを
流れる燃焼ガス量を少なく抑えて伝熱パイプ8内を流れ
る燃焼ガス量を増大させることにより、効果的な熱回収
を図ることが可能になる。
かかる構成の空気予熱器によれば、ダンパ6の支軸22
両側部分を、内円筒5及び外円筒9に貫通支持されてい
るスリーブチューブ24に回転自由に嵌挿するようにし
たから、燃焼用空気の燃焼ガスへの混入及び燃焼用空気
の外円筒9外部への流出を防止するのに必要なシール機
構は、内円筒5及び外円筒9の、回転する構造ではない
スリーブチューブ24の貫通支持部に施せば良い。
即ち、前記シール機構は、例えば上記実施例に示したよ
うに、貫通孔29とスリーブチューブ24との間に石綿
30を介装すれば良い等、簡単に実施することができる
ところで、煙道5A内は、通常10IIIIILH20
程度の負圧なので、軸受31から漏れる燃焼ガス量は少
なく何等問題はない。
しかし、ダンパ6を閉じると、該ダンパ6の上流側(第
1図においては、ダンパ6の下側)に局部的な正圧が生
じる。
この結果、パイプ体23とスリーブチューブ24の間隙
から該スリーブチューブ24内に燃焼ガスが流入する。
この流入した燃焼ガスは、スリーブチューブ24の外側
を流れる空気予熱室9A内空気により冷却され、凝縮物
が生じる。この凝縮物は、スリーブチューブ24と支軸
22との間を伝わって、軸受31から流出するが、燃焼
ガス中の硫黄酸化物等が溶解しており、これがスリーブ
チューブ24.支軸22.スリーブサポートラグ25及
び軸受31に付着して、これらを腐食させる。
しかし、上記実施例によれば、スリーブチューブ24.
支軸22.スリーブサポートラグ25及び軸受31が凝
縮物の影響を受けるだけで、伝熱パイプ8には凝縮物が
接触ぜず、これの影響を受けずに済む。
従って、前記スリーブチューブ24.支軸22.スリー
ブサポートラグ25及び軸受31を夫々耐腐食性に優れ
た素材とするか、或いはこれらを簡単に交換できるよう
にすれば、凝縮物の影響による腐食が空気予熱器全体に
及ぶことがない。
尚、上記実施例においては、ダンパ6の支軸22両側部
分を回転自由に嵌挿する管として、内円筒5から外円筒
9に延びる部分の他に、該内円筒5内面から突出する部
分及び外円筒9外面から突出する部分を備えたスリーブ
チューブ24を採用するようにしたが、前記管は少なく
とも内円筒5から外円筒9に至る全長に設ければ良い。
この実施例を第6図に示す。
即ち、図において、スリーブチューブ36の両端部には
、夫々フランジ部36A、36Bが設けられている。
そして、このスリーブチューブ36は、内円筒5から外
円筒9に至る全長に配設され、前記フランジ部36A、
 36Bをもってボルト37A、 37B等の締付具に
より、夫々内円筒5と外円筒9とに固定される。
ここで、内円筒5とフランジ部36Aとを固定するポル
l−37Aと該内円筒5のボルト挿通孔38との貫通状
態は、遊嵌状態となるように、図に示すように該ボルト
挿通孔38を長孔に形成しである。
尚、ボルト37Aの先端ねし部には、ワッシャ付のナツ
ト39を嵌合し、内円筒5の熱膨張による変形を許容で
きるような、ボルト37Aによる締付力に設定する。
又、内円筒5の熱膨張を吸収する手段としては、前記ス
リーブチューブ36を、内円筒5と外円筒9とに完全に
固定し、該スリーブチューブ36をしやばら状に形成し
たものであっても良い。
更に、本実施例によれば、バッフルプレー目1に扇形状
の開口部14を形成すると共に、空気予熱室9A内のい
ずれの開口部を通らない部位に、内円筒5の外周縦方向
に沿ってこれを取り巻くように、かつ内円筒5外周面か
ら外円筒9内周面に行くに従って数が増大するように複
数同心状に配列される外周面にスパイラルフィン13を
備えた伝熱パイプ8を設けた構成により、次のような利
点を有する。
(1)空気予熱室9A内の外周部分に内周部分よりも多
くの伝熱パイプ8を配列できる結果、遠心力により外円
筒9に押し付けられて外周部分を高速で流れようとする
空気に多くの抵抗を与えることができ、外周部分と内周
部分で略同−の空気速度とすることができるから、配列
されている伝熱パイプ8を全て最も効果的に伝熱に関与
させることができる。
この場合、伝熱バイブ8の配列円周数が多い程、この効
果は大きくなる。
(2)第1図(B)に示した直線状の切欠からなる開口
部を設けたものと比較して、扇形状開口部では同一の開
口面積に対して、より多(の伝熱バイブ8を配列するこ
とができ、空気側の圧力損失を小さなものにしながら伝
熱パイプ8の配列数量を多く採れる利点がある。
次に、第2発明の実施例を第7図及び第8図に基づいて
説明する。
この第2発明は、空気予熱室内の微量空気をダンパの支
軸両側部分が回転自由に嵌挿される管内から内筒内に導
出させるパージ空気通路を設けた構成である。
即ち、第7図において、パージ空気通路は、一端が外円
筒9周壁に設けられた連通孔40に連通接続され、他端
がスリーブチューブ24の外円筒9周壁からの突出端部
外周壁に設けられた連通孔41に連通接続されたパージ
空気管42を形成することにより設けられる。
このパージ空気管42は、スリーブチューブ24の両側
端部において、夫々横方向に並列されて一対設けられて
いる。
43は前記パージ空気管42に介装された流M調整弁で
ある。
尚、パージ空気管42のスリーブチューブ24への連通
部は、第7図(C)のように、該パージ空気管42端部
をスリーブチューブ24にねじ込むことにより構成され
る。
かかるパージ空気通路の作用について説明すると、通風
ファンによって外部空気は、送風ダクトを介して外円筒
9の空気導入口9aがら空気予熱室9A強制的に導入さ
れるので、該空気予熱室9A内はある程度の圧力がある
。従って、この圧力により、空気予熱室9A内の微量の
空気は、パージ空気管42を介して支軸22とスリーブ
チューブ24との間に流入する。
このように、スリーブチューブ24に流入した空気は、
煙道5入内の燃焼ガスの圧力より高いため、スリーブチ
ューブ24内を流れて該スリーブチューブ24とダンパ
6のパイプ体23との間隙から煙道5A内に流出する。
従って、煙道5A内の燃焼ガスがスリーブチューブ24
内に流入することがなく、燃焼ガスの凝縮物が該スリー
ブチューブ24内で全く発生せず、スリーブチューブ2
4内での腐食をも完全に防止することができるわけであ
る。
又、前記流量調整弁43によって、パージ空気量を調整
できるので、燃焼用空気を節約でき、通風ファンを大き
なものにする必要がないという利点もある。
尚、上記実施例においては、パージ空気管42を、スリ
ーブチューブ24の両側端部において、夫々横方向に並
列させて一対設け、合計4本設けるようにしたが、スリ
ーブチューブ24の両側端部において、夫々1本設ける
ようにしても良い。
又、パージ空気は、空気予熱室9Aから取るようにした
が、図示しない通風ファンと外円筒9の空気導入口9a
との間のダクトから取るようにしても良い。
更に、パージ空気通路を次のように構成しても良い。
即L、第8図に示すように、空気予熱室9A内のスリー
ブチューブ24周壁にパージ穴44を設け、該パージ穴
44がら空気予熱室9A内の空気の微量をスリーブチュ
ーブ24内に流入させ、該スリーブチューブ24とダン
パ6のパイプ体23との間隙から煙道5A内に流出させ
るようにしても良い。
尚、このパージ穴44は、非常に小さくて良く、例えば
、3〜5鶴程度で充分である。
仮に、スリーブチューブ24及びシール機構(石綿30
)を設けない場合、内円筒5の貫通孔29は該内円筒5
の熱膨張を考慮して大径にする必要があるので、貫通孔
29から煙道5Aに流出する空気量は、非常に多量とな
るが、本実施例ではこれよりもはるかに少ないパージ空
気量で良く、燃焼用空気の損失を少なくできる。
以上説明したように本発明によれば、燃焼ガスが流通す
る内筒と、該内筒外周に配設される外筒と、の間に燃焼
用空気が流通する環状空間からなる空気予熱室を形成す
る一方、前記内筒内に、ガス流量調節用ダンパを設ける
と共に前記空気予熱室内に前記ダンパをバイパスしてダ
ンパの上流部と下流部とを連通ずる複数の伝熱パイプを
設けた空気予熱器において、前記ダンパの支軸両側部分
を回転自由に嵌挿する管の適用により、燃焼用空気の燃
焼ガスへの混入及び燃焼用空気の外筒外部への流出を防
止するに際し、簡単なシール機構を採用できると共に、
伝熱パイプが燃焼ガスの凝縮物の影響を受けるのを効果
的に防止できる等燃焼ガスの凝縮物による腐食が空気予
熱器全体に及ぶことがない。
又、パージ空気通路の適用により、前記管内において、
燃焼ガスの凝縮物が発生するのを防止でき、管内での腐
食の防止をも図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(C)は本発明に係わる空気予熱器の一
実施例を示す図で、(A)は正面縦断面大国、同図(B
)は同図(A)中C矢視図、第3図(A)はダンパの構
造を示す平面図、同図(B)は側面図、第4図(A)は
スリーブチューブ構造を示す平面図、同図(B)は正面
断面図、同図(C)は同図(B)の右側面図、同図(D
)は左側面図、第5図はバッフルプレートの平面図、第
6図は他の実施例のスリーブチューブ構造を示す正面断
面図、第7図はパージ空気通路の構造の一実施例を示す
図で、(A)は縦断面図、(B)は側面図、(C)横断
面図、第8図はパージ空気通路の構造の他実施例を示す
正面断面図である。 1・・・空気予熱器  5・・・内円筒  5A・・・
煙道6・・・ダンパ  8・・・伝熱パイプ  9・・
・外円筒9A・・・空気予熱室  22・・・支軸  
24.36・・・スリーブチューブ  42・・・パー
ジ空気管  44・・・パージ穴 特許出願人  株式会社 新潟鉄工所 代理人  弁理士  笹 島 冨二雄 第4図(B) 第6図 第8図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)燃焼ガスが流通する内筒と、該内筒外周に配設さ
    れ、燃焼用機器に供給する燃焼用空気の導入口と導出口
    とを外周壁に有する外筒と、の間に該燃焼用空気が流通
    する環状空間からなる空気予熱室を形成する一方、前記
    内筒内に、両端部が該内筒及び前記外筒に貫通する支軸
    を備えるダンパを設けると共に、前記空気予熱室内に、
    前記ダンパをバイパスしてダンパの上流部と下流部とを
    連通する複数の伝熱パイプを設け、前記ダンパの支軸両
    側部分を回転自由に嵌挿する管を少なくとも前記空気予
    熱室の内筒から外筒に至る全長に設けたことを特徴とす
    る空気予熱器。
  2. (2)燃焼ガスが流通する内筒と、該内筒外周に配設さ
    れ、燃焼用機器に供給する燃焼用空気の導入口と導出口
    とを外周壁に有する外筒と、の間に該燃焼用空気が流通
    する環状空間からなる空気予熱室を形成し、前記内筒内
    に、両端部が該内筒及び前記外筒に貫通する支軸を備え
    るダンパを設けると共に、前記空気予熱室内に、前記ダ
    ンパをバイパスしてダンパの上流部と下流部とを連通す
    る複数の伝熱パイプを設け、前記ダンパの支軸両側部分
    を回転自由に嵌挿する管を少なくとも前記空気予熱室の
    内筒から外筒に至る全長に設ける一方、該空気予熱室内
    の微量空気を前記管内に流入させて、該管内から前記内
    筒内に導出させるパージ空気通路を設けたことを特徴と
    する空気予熱器。
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