JPS61159563A - 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 - Google Patents
機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法Info
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- JPS61159563A JPS61159563A JP28485A JP28485A JPS61159563A JP S61159563 A JPS61159563 A JP S61159563A JP 28485 A JP28485 A JP 28485A JP 28485 A JP28485 A JP 28485A JP S61159563 A JPS61159563 A JP S61159563A
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- strength
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、80 kl f /11161”以上の機械
的強度の優れた高強度工業用純チタン鍛造材の製造法に
関す(従来技術) チタンは耐食性に優れているために化学工業に、また軽
量で高強度であるため航空機用材料として、さらに非磁
性構造材としての利用法もあり、その需要はますます増
加する傾向にちるが、それとともに各種構造部材として
のチタンの材料緒特性の向上、新品種の出現に対する期
待も大きいと言える。工業用純チタンの機械的強度レベ
ルは、不純物元素としての酸素、窒素、炭素、鉄量によ
って支配され、これらの元素量の多寡によってその強度
レベルに応じて軟質材(例えばJIS規格1種)、硬質
材(例えばJIS規格3種、ASTM規格B581Gr
−3)が規格化されている。近年チタンの需要拡大に伴
って、高耐食性、あるいは非磁性高強度構造材としての
用途も広がりつつある。またAsTM規格B581 G
r −4材はその高強度構造材に該当すると言える。
的強度の優れた高強度工業用純チタン鍛造材の製造法に
関す(従来技術) チタンは耐食性に優れているために化学工業に、また軽
量で高強度であるため航空機用材料として、さらに非磁
性構造材としての利用法もあり、その需要はますます増
加する傾向にちるが、それとともに各種構造部材として
のチタンの材料緒特性の向上、新品種の出現に対する期
待も大きいと言える。工業用純チタンの機械的強度レベ
ルは、不純物元素としての酸素、窒素、炭素、鉄量によ
って支配され、これらの元素量の多寡によってその強度
レベルに応じて軟質材(例えばJIS規格1種)、硬質
材(例えばJIS規格3種、ASTM規格B581Gr
−3)が規格化されている。近年チタンの需要拡大に伴
って、高耐食性、あるいは非磁性高強度構造材としての
用途も広がりつつある。またAsTM規格B581 G
r −4材はその高強度構造材に該当すると言える。
この規格を詳しく述べれば、主たる不純物元素としての
酸素は最大0.40 wt%を含有し、引張強度は56
に9f/w”以上、耐力は49〜66.5 kg f/
m”の範囲に、伸びは15係以上とされ、工業的製造法
で得られる通常の強度レベルとしては70 kgt /
鵡2程度を有すると言える。
酸素は最大0.40 wt%を含有し、引張強度は56
に9f/w”以上、耐力は49〜66.5 kg f/
m”の範囲に、伸びは15係以上とされ、工業的製造法
で得られる通常の強度レベルとしては70 kgt /
鵡2程度を有すると言える。
(発明が解決しようとする問題点)
しかし、このASTM規格B581 Gr −4材にお
いても、純チタン高強度構造材用素材の強度レベルとし
ては未だ不満足であり、80に9f/−級の強度レベル
を有し、かつ全伸び≧20憾なる充分な延性をそなえた
工業用純チタン高強度材を得ることがで診れば、チタン
合金(例えばTl −3AL−2,5V合金等)と強度
、延性ともに充分競合可能となる。
いても、純チタン高強度構造材用素材の強度レベルとし
ては未だ不満足であり、80に9f/−級の強度レベル
を有し、かつ全伸び≧20憾なる充分な延性をそなえた
工業用純チタン高強度材を得ることがで診れば、チタン
合金(例えばTl −3AL−2,5V合金等)と強度
、延性ともに充分競合可能となる。
また純チタンの方が低コストで製造可能であり、また熱
間鍛造成形時の変形抵抗もチタン合金にくらべ著しく小
さいために、製造性が優れる等の利点がある。従って8
0に9f/m”級の純チタン高強度構造材の開発は意義
があると言える。
間鍛造成形時の変形抵抗もチタン合金にくらべ著しく小
さいために、製造性が優れる等の利点がある。従って8
0に9f/m”級の純チタン高強度構造材の開発は意義
があると言える。
ここで工業用純チタンとはC0,15vt %以下、F
e O,15wt 4以下、N O,07wt ’4以
下、Ho、01wt %以下、残部Tlの材料である。
e O,15wt 4以下、N O,07wt ’4以
下、Ho、01wt %以下、残部Tlの材料である。
従って本発明の材料はC0,1S wt係以下、HO,
01vrt%以下、N O,07wt 4以下、Fe
O,15wt %以下、0O140〜0.60 wt
4、残部TIである。
01vrt%以下、N O,07wt 4以下、Fe
O,15wt %以下、0O140〜0.60 wt
4、残部TIである。
(問屋点を解決するための手段)
本発明者らは上記の目的に従い、80に9f/m”級の
強度レベルを有する高強度工業用純チタン鍛造材を得る
ことを目的として、強度レベル調整用不純物元素として
の酸素量と、鍛造温度、鍛造比、鍛造材の結晶粒径、鍛
造後熱処理条件、及び鍛造材の機械特性値との関係を種
々検討し、0.40〜0.60wt%酸素量を含有する
鋳塊を、β域加熱にて据込みを伴う鍛造を行ない、α相
域低遍温間域の仕上鍛造を施すことによって通常レベル
以上の結晶粒の微細化をはかることが有効であることを
知見し、本発明をなすに到った。
強度レベルを有する高強度工業用純チタン鍛造材を得る
ことを目的として、強度レベル調整用不純物元素として
の酸素量と、鍛造温度、鍛造比、鍛造材の結晶粒径、鍛
造後熱処理条件、及び鍛造材の機械特性値との関係を種
々検討し、0.40〜0.60wt%酸素量を含有する
鋳塊を、β域加熱にて据込みを伴う鍛造を行ない、α相
域低遍温間域の仕上鍛造を施すことによって通常レベル
以上の結晶粒の微細化をはかることが有効であることを
知見し、本発明をなすに到った。
即ち、本発明は不純物としての酸素量を0.40〜0.
60 vt %含む工業用純チタン鋳塊を、600℃か
らβ変態温度点以上50℃の温度範囲で据え込み鍛造を
含む合計鍛錬比10以上となる粗鍛錬を施し、引続いて
400℃〜850℃の温度範囲で鍛錬比4以上の仕上鍛
造を施し、その後500℃〜700℃の温度域で保定時
間60分以下の熱処理を加えることによって得られるそ
の機械的強度が80に9f/wa”以上となる機械的強
度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法である。
60 vt %含む工業用純チタン鋳塊を、600℃か
らβ変態温度点以上50℃の温度範囲で据え込み鍛造を
含む合計鍛錬比10以上となる粗鍛錬を施し、引続いて
400℃〜850℃の温度範囲で鍛錬比4以上の仕上鍛
造を施し、その後500℃〜700℃の温度域で保定時
間60分以下の熱処理を加えることによって得られるそ
の機械的強度が80に9f/wa”以上となる機械的強
度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず本発明の基本的技術思想を述べれば以下のとおりで
ある。純チタンの機械的強度の高強度化を図るためには
、(、a)主たる侵入型固溶元素としての酸素による固
溶体強化を利用する。従って後述する如く所定の値以上
の酸素量を添加し高強度化をはかる。しかし過剰な酸素
添加はいたずらに延性の低下を招くため好ましくない。
ある。純チタンの機械的強度の高強度化を図るためには
、(、a)主たる侵入型固溶元素としての酸素による固
溶体強化を利用する。従って後述する如く所定の値以上
の酸素量を添加し高強度化をはかる。しかし過剰な酸素
添加はいたずらに延性の低下を招くため好ましくない。
従って酸素量に適正範囲が存在する。第2の高強度化の
方策としては(b)結晶粒径の細粒化がある。チタン鋳
塊のマクロ組織結晶粒径は約数10mであるため、これ
を初期粒径として、まずβ変態点以上に加熱し、変態に
よる細粒化とともにβ相域から600℃温度間に於いて
据込みを含む鍛造を繰返し行ない、充分マクロ組織を破
壊し細粒化をはかる。望ましくはこれを数回くり返し、
変態による細粒化と熱間加工中再結晶進行に伴う細粒化
を徹底する。しかる後、α相低温域約800℃に再加熱
し、この温度から400℃間で未再結晶域における加工
を充分施し、変態歪を蓄積する。仕上鍛造後の冷却は上
記の加工に伴う変形歪の回復を回避する為に、水中又は
温水中に焼入れると良い。こうして得られた鍛造材は不
均一な変形歪を伴っているため組織均一化のための熱処
理を施す必要があるが、粒成長を生じさせてはならない
ので、500℃〜700℃で60分間以下の熱処理とす
る。望ましくは、550℃が良い。以上の処理によって
平均粒径10μm以下の細粒鍛造材を得ることが可能と
なる。この様に本発明は、前述の(&)酸素による固溶
体強化と(b)結晶粒径の細粒化による強化とを複合化
した点に新規性があり、重ねて言えばそれをASTM規
格B581 Gr −4の酸素成分0.40 wt 4
以上の成分範囲に拡張し、よυ高強度な工業用純チタン
鍛造材を提供可能にした点に特徴がある。
方策としては(b)結晶粒径の細粒化がある。チタン鋳
塊のマクロ組織結晶粒径は約数10mであるため、これ
を初期粒径として、まずβ変態点以上に加熱し、変態に
よる細粒化とともにβ相域から600℃温度間に於いて
据込みを含む鍛造を繰返し行ない、充分マクロ組織を破
壊し細粒化をはかる。望ましくはこれを数回くり返し、
変態による細粒化と熱間加工中再結晶進行に伴う細粒化
を徹底する。しかる後、α相低温域約800℃に再加熱
し、この温度から400℃間で未再結晶域における加工
を充分施し、変態歪を蓄積する。仕上鍛造後の冷却は上
記の加工に伴う変形歪の回復を回避する為に、水中又は
温水中に焼入れると良い。こうして得られた鍛造材は不
均一な変形歪を伴っているため組織均一化のための熱処
理を施す必要があるが、粒成長を生じさせてはならない
ので、500℃〜700℃で60分間以下の熱処理とす
る。望ましくは、550℃が良い。以上の処理によって
平均粒径10μm以下の細粒鍛造材を得ることが可能と
なる。この様に本発明は、前述の(&)酸素による固溶
体強化と(b)結晶粒径の細粒化による強化とを複合化
した点に新規性があり、重ねて言えばそれをASTM規
格B581 Gr −4の酸素成分0.40 wt 4
以上の成分範囲に拡張し、よυ高強度な工業用純チタン
鍛造材を提供可能にした点に特徴がある。
引続いて本発明に規定する各要件の範囲についてデータ
に基づき具体的に説明する。
に基づき具体的に説明する。
本発明者らはまず酸素量と機械的特性(強度、延性)に
関して調査し、第1図、第2図に示す知見を得た。但し
、実験素材としては、酸素:0.03〜0.60wt%
、鉄: 0.006〜0.007wt 4、窒素二〇、
004〜0.005 wt %、炭素二〇、003〜0
.004 wtA残部チタンという組成からなる100
.Fy!?タン鋳塊を小型真空アーク溶解炉で溶製し、
850℃加熱鍛造(15φX100mA’に仕上げた)
−熱処理(600℃×1時間、空冷)後、直怪D =
5 wxφ、r−ジ長=4Dの丸棒引張試験片を採取し
、引張試験を実施した(引張速度は0.21耐力まで0
.1+a+/mtn、 0.2係耐力以後10 m/m
1n)。
関して調査し、第1図、第2図に示す知見を得た。但し
、実験素材としては、酸素:0.03〜0.60wt%
、鉄: 0.006〜0.007wt 4、窒素二〇、
004〜0.005 wt %、炭素二〇、003〜0
.004 wtA残部チタンという組成からなる100
.Fy!?タン鋳塊を小型真空アーク溶解炉で溶製し、
850℃加熱鍛造(15φX100mA’に仕上げた)
−熱処理(600℃×1時間、空冷)後、直怪D =
5 wxφ、r−ジ長=4Dの丸棒引張試験片を採取し
、引張試験を実施した(引張速度は0.21耐力まで0
.1+a+/mtn、 0.2係耐力以後10 m/m
1n)。
第1図によれば、引張強度δB≧37+10100X(
’io)と近似式が成立し、δ、≧80 kg f 7
m2となるためには、酸素量≧0.40 wt%とする
必要がある。又、第2図よシ酸素量≧0.60 wt4
となると、絞9≦50%、全伸び520%となシ延性低
下を生ずるため、Q、5 Q wt4以上の酸素添加は
望ましくないことが分る。従って、不純物として含まれ
る酸素量を0.40〜0.60 wtチとした。
’io)と近似式が成立し、δ、≧80 kg f 7
m2となるためには、酸素量≧0.40 wt%とする
必要がある。又、第2図よシ酸素量≧0.60 wt4
となると、絞9≦50%、全伸び520%となシ延性低
下を生ずるため、Q、5 Q wt4以上の酸素添加は
望ましくないことが分る。従って、不純物として含まれ
る酸素量を0.40〜0.60 wtチとした。
またこれらの鍛造熱処理後の金属組織平均結晶粒径は約
5〜6μm程度の細粒となった。その理由は素材サイズ
が小さい為に、鍛造仕上温度が約400℃程度の温間域
で、鍛造前初期組織粒径数瓢の素材を鍛錬比11(゛直
径50mmφ→15門φ丸棒へ加工)で行ったことによ
る。
5〜6μm程度の細粒となった。その理由は素材サイズ
が小さい為に、鍛造仕上温度が約400℃程度の温間域
で、鍛造前初期組織粒径数瓢の素材を鍛錬比11(゛直
径50mmφ→15門φ丸棒へ加工)で行ったことによ
る。
以上の基礎的知見に基づき、工業的に実施可能となる素
材酸素成分範囲、鍛造条件、鍛造後熱処理条件と結晶粒
径、機械的特性との関係を調べた。
材酸素成分範囲、鍛造条件、鍛造後熱処理条件と結晶粒
径、機械的特性との関係を調べた。
以下その結果を述べる。
前述した基礎試験結果に基づき0.35.0.40゜0
.45 、0.50 、0.55 、0.60wt係酸
素全酸素440鱈φ×200圏j鋳塊を溶製し、β相温
度域1050℃、970℃及びα相温度域850℃に加
熱し、合計鍛錬比5〜40となる粗鍛造を施した後、引
続いてα相域850℃あるいは700℃加熱による仕上
鍛造(合計鍛錬比2〜10)を行ない、その後500℃
〜700℃間で30分間〜300分間の熱処理を加えた
後、これらの種々の条件で製造した材料の金属組織平均
結晶粒径と機械特性(強度)の関係を調べた。その結果
を第3図に示す。又、鍛造後熱処理条件と機械特性値の
関係の例として0.45 wtn材のデータを第4図。
.45 、0.50 、0.55 、0.60wt係酸
素全酸素440鱈φ×200圏j鋳塊を溶製し、β相温
度域1050℃、970℃及びα相温度域850℃に加
熱し、合計鍛錬比5〜40となる粗鍛造を施した後、引
続いてα相域850℃あるいは700℃加熱による仕上
鍛造(合計鍛錬比2〜10)を行ない、その後500℃
〜700℃間で30分間〜300分間の熱処理を加えた
後、これらの種々の条件で製造した材料の金属組織平均
結晶粒径と機械特性(強度)の関係を調べた。その結果
を第3図に示す。又、鍛造後熱処理条件と機械特性値の
関係の例として0.45 wtn材のデータを第4図。
第5図に示す。なお第5図および第6図において横軸は
T (jogt+20) を示し、Tは保定温度(0
K) 、tは保定時間(Hr )である。
T (jogt+20) を示し、Tは保定温度(0
K) 、tは保定時間(Hr )である。
第3図よシ明らかなように、鍛造熱処理後の引張強度(
試片サイズ:平行部径D=10Wmφ、ゲージ長L=4
D)は各々の酸素量レベルによシ異なるが、いずれの場
合にも平均結晶粒径(d:μm)が小さい程、引張強度
δ3は大となる。引張強度δ3≧80kgf/m2を得
る為には、0.35 wt4酸素材ではd≦1.5μm
、 0.40 wt%酸素材ではd≦311m、0.4
5 wt4酸素材ではd≦6μm、0.50wt%酸素
材では6530μmとすることが必要であるが、10μ
m以下とすれば所望の強度を確実に獲得することができ
る。
試片サイズ:平行部径D=10Wmφ、ゲージ長L=4
D)は各々の酸素量レベルによシ異なるが、いずれの場
合にも平均結晶粒径(d:μm)が小さい程、引張強度
δ3は大となる。引張強度δ3≧80kgf/m2を得
る為には、0.35 wt4酸素材ではd≦1.5μm
、 0.40 wt%酸素材ではd≦311m、0.4
5 wt4酸素材ではd≦6μm、0.50wt%酸素
材では6530μmとすることが必要であるが、10μ
m以下とすれば所望の強度を確実に獲得することができ
る。
次に鍛造諸条件、鍛造後熱処理条件について説明する。
まず粗鍛造時の鋳塊加熱温度をβ相変態点以上50℃を
上まわると、β相域にて据込みを含む鍛造を施しても、
また粗鍛造時の合計鍛錬比を10未満とすると、鋳塊マ
クロ組織を充分細粒化できずに効果不充分となるので好
ましくない。
上まわると、β相域にて据込みを含む鍛造を施しても、
また粗鍛造時の合計鍛錬比を10未満とすると、鋳塊マ
クロ組織を充分細粒化できずに効果不充分となるので好
ましくない。
また鋳塊加熱温度が600℃を下まわると、粗鍛造材コ
ーナ一部にシワ疵が発生し易くなり仕上鍛造時に重大な
欠陥を誘発するので好ましくない。
ーナ一部にシワ疵が発生し易くなり仕上鍛造時に重大な
欠陥を誘発するので好ましくない。
又仕上鍛造時の鍛造材加熱温度を850℃以上とすると
粗鍛造材の金属組織結晶粒が粒成長を生じ望ましくない
。又、仕上鍛造温度が400℃を下まわると、変形抵抗
が高まって容易に鍛造ができず、かつ疵発生が多発する
ので好ましくない。又仕上鍛造時の鍛錬比は4以上とす
る必要があり、これを下まわると希望する材質を得るこ
とができない。又、第4図、第5図に示す如く、鍛造後
の熱処理は、組織の均質化を主たる目的とするため、強
度確保の観点から熱処理中の結晶粒成長を極力小さくす
るため低温で短時間、すなわち500〜700℃で60
分以下、望ましくは550℃で60分間行うと良い。
粗鍛造材の金属組織結晶粒が粒成長を生じ望ましくない
。又、仕上鍛造温度が400℃を下まわると、変形抵抗
が高まって容易に鍛造ができず、かつ疵発生が多発する
ので好ましくない。又仕上鍛造時の鍛錬比は4以上とす
る必要があり、これを下まわると希望する材質を得るこ
とができない。又、第4図、第5図に示す如く、鍛造後
の熱処理は、組織の均質化を主たる目的とするため、強
度確保の観点から熱処理中の結晶粒成長を極力小さくす
るため低温で短時間、すなわち500〜700℃で60
分以下、望ましくは550℃で60分間行うと良い。
なお、本発明方法によれば延性もすぐれており、全伸び
≧20係を確保することができる。
≧20係を確保することができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例、及び比較例を示す。
実施例1
第1表中人材として示される化学成分(0,45wt4
0 )を有するチタン鋳塊(440+mφX300mm
A’)を粗鍛造として800℃〜950℃間で据え込み
を含む鍛造を再加熱しながら3回繰返して行ない合計鍛
錬比30となる鍛造(粗鍛造後サイズ:150■中X
2026+m l )を行なった。次いでこれを2等分
の長さに分割し、仕上鍛造として850℃に加熱し40
0℃〜850℃間で鍛錬比4.5の仕上鍛造(仕上鍛造
後サイズ:100wmφX2860m1)と行った。仕
上鍛造後の冷却処理とし【は、温水焼入れ処理を行った
。鍛造後熱処理として550℃X60分間の熱処理を施
した。得られた機械的性質を第2表に示す。結晶粒径d
=4μmとなってσ、 = 82.0 klF f 7
m”、E7.=21.8係を得ることができ、本発明の
所定特性を満している。
0 )を有するチタン鋳塊(440+mφX300mm
A’)を粗鍛造として800℃〜950℃間で据え込み
を含む鍛造を再加熱しながら3回繰返して行ない合計鍛
錬比30となる鍛造(粗鍛造後サイズ:150■中X
2026+m l )を行なった。次いでこれを2等分
の長さに分割し、仕上鍛造として850℃に加熱し40
0℃〜850℃間で鍛錬比4.5の仕上鍛造(仕上鍛造
後サイズ:100wmφX2860m1)と行った。仕
上鍛造後の冷却処理とし【は、温水焼入れ処理を行った
。鍛造後熱処理として550℃X60分間の熱処理を施
した。得られた機械的性質を第2表に示す。結晶粒径d
=4μmとなってσ、 = 82.0 klF f 7
m”、E7.=21.8係を得ることができ、本発明の
所定特性を満している。
実施例2
第1表中B材として示される化学成分(0,50wt4
0 )を有するチタン鋳塊(440mφX200−mA
りを、粗鍛造として800℃〜900℃間で据え込みを
含む鍛造を、再加熱しながら4回繰返して行ない、合計
鍛錬比25となる粗鍛造(粗鍛造後サイズ:140鵡中
X1550+as+J)を行なりた。次いでこれを3等
分の長さに分割し、仕上鍛造として800℃に加熱し、
400℃〜800℃間で鍛錬比5.1(仕上鍛造後サイ
ズエフ01φX2630喘l)を行った。仕上鍛造後の
冷却処理としては温水焼入れ処理を行った。鍛造後熱処
理として550℃×60分間の熱処理を施した。得られ
た機械的性質を第2表に示す。結晶粒径d=5μmとな
ってσ、 =84.0ゆf /ms” 、 BJア=2
1.0係を得ることができ、本発明の所定の特性を満し
ている。
0 )を有するチタン鋳塊(440mφX200−mA
りを、粗鍛造として800℃〜900℃間で据え込みを
含む鍛造を、再加熱しながら4回繰返して行ない、合計
鍛錬比25となる粗鍛造(粗鍛造後サイズ:140鵡中
X1550+as+J)を行なりた。次いでこれを3等
分の長さに分割し、仕上鍛造として800℃に加熱し、
400℃〜800℃間で鍛錬比5.1(仕上鍛造後サイ
ズエフ01φX2630喘l)を行った。仕上鍛造後の
冷却処理としては温水焼入れ処理を行った。鍛造後熱処
理として550℃×60分間の熱処理を施した。得られ
た機械的性質を第2表に示す。結晶粒径d=5μmとな
ってσ、 =84.0ゆf /ms” 、 BJア=2
1.0係を得ることができ、本発明の所定の特性を満し
ている。
比較例1
第1表中人材として示される化学成分(0,45wt%
0)を有するチタン鋳塊(440mφX300mm1)
を粗鍛造として800℃〜950℃間で合計鍛錬比8と
なる鍛造を1回行ない(粗鍛造後仕上サイズ:150雛
中X2X2O26)、次いでこれを2等分の長さに分割
し、仕上鍛造として850℃に加熱し600℃〜850
℃間で鍛錬比2.0(仕上鍛造後サイズ:120mφX
20 Low l )を行った。仕上鍛造後の冷却処
理としては空冷を行ない、鍛造後熱処理として550℃
X60分間の熱処理を施した。得られた機械的性質を第
2表に示す。
0)を有するチタン鋳塊(440mφX300mm1)
を粗鍛造として800℃〜950℃間で合計鍛錬比8と
なる鍛造を1回行ない(粗鍛造後仕上サイズ:150雛
中X2X2O26)、次いでこれを2等分の長さに分割
し、仕上鍛造として850℃に加熱し600℃〜850
℃間で鍛錬比2.0(仕上鍛造後サイズ:120mφX
20 Low l )を行った。仕上鍛造後の冷却処
理としては空冷を行ない、鍛造後熱処理として550℃
X60分間の熱処理を施した。得られた機械的性質を第
2表に示す。
結晶粒径d = 251Rnと粗粒とカリ、σ、=76
.5に9f/ms”、EIT=23.54となって本発
明の所定特性を満し得ない。
.5に9f/ms”、EIT=23.54となって本発
明の所定特性を満し得ない。
(発明の効果)
以上実施例に示したように、この発明によれば、純チタ
ン材によってもTi合金と競合可能な80に9 f 7
m”強度紙の高強度構造材用の鍛造材を得ることができ
る。この鍛造材から切削加工によって種々の形状の構造
材を得れば、工業用の用途は非常に広範なものとなシう
る。
ン材によってもTi合金と競合可能な80に9 f 7
m”強度紙の高強度構造材用の鍛造材を得ることができ
る。この鍛造材から切削加工によって種々の形状の構造
材を得れば、工業用の用途は非常に広範なものとなシう
る。
第1図および第2図は機械的性質に及ぼす酸素量の影響
を表わすグラフ、第3図は鍛造後熱処理材の酸素量と結
晶粒径と機械的性質の関係を表わすグラフ、第4図およ
び第5図は鍛造後熱処理条件と機械的性質の関係を表わ
すグラフである。 酸素量 (wtに) 酸素i Cutt比) セ径d (ILrn) 手続補正書(自発) 昭和60年3月7日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第000284号 2、発明の名称 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 (665)新日本製鐵株式會社 代表者 武 1) 豊 4、代理人〒100 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄及び図面(1)明細書6
頁2行「α相低温域」を「α相温度域」に補正する。 (2)同6頁4行「変態歪」を「変形歪」に補正する。 (3)同7頁13行、14行、9頁11行、12行「δ
、」を「σ、」に夫々補正する。 (4)第5図を別紙の通り補正する。 第5図
を表わすグラフ、第3図は鍛造後熱処理材の酸素量と結
晶粒径と機械的性質の関係を表わすグラフ、第4図およ
び第5図は鍛造後熱処理条件と機械的性質の関係を表わ
すグラフである。 酸素量 (wtに) 酸素i Cutt比) セ径d (ILrn) 手続補正書(自発) 昭和60年3月7日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第000284号 2、発明の名称 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 (665)新日本製鐵株式會社 代表者 武 1) 豊 4、代理人〒100 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄及び図面(1)明細書6
頁2行「α相低温域」を「α相温度域」に補正する。 (2)同6頁4行「変態歪」を「変形歪」に補正する。 (3)同7頁13行、14行、9頁11行、12行「δ
、」を「σ、」に夫々補正する。 (4)第5図を別紙の通り補正する。 第5図
Claims (1)
- 不純物としての酸素量を0.40〜0.60wt%含む
工業用純チタン鋳塊を、600℃からβ変態温度以上5
0℃の温度範囲で据込み鍛造を含む合計鍛錬比10以上
となる粗鍛錬を施し、引続き400〜850℃の温度範
囲で鍛錬比4以上の仕上鍛造を施し、その後500〜7
00℃の温度範囲で保定時間60分間以下の熱処理を加
えることを特徴とする機械的強度の優れた工業用純チタ
ン鍛造材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28485A JPS61159563A (ja) | 1985-01-05 | 1985-01-05 | 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28485A JPS61159563A (ja) | 1985-01-05 | 1985-01-05 | 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61159563A true JPS61159563A (ja) | 1986-07-19 |
JPS634909B2 JPS634909B2 (ja) | 1988-02-01 |
Family
ID=11469605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28485A Granted JPS61159563A (ja) | 1985-01-05 | 1985-01-05 | 機械的強度の優れた工業用純チタン鍛造材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61159563A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0322087A2 (en) * | 1987-12-23 | 1989-06-28 | Nippon Steel Corporation | High strength titanium material having improved ductility and method for producing same |
CN112195366A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-08 | 中国科学院金属研究所 | 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Zr-Ag合金及其制备方法 |
-
1985
- 1985-01-05 JP JP28485A patent/JPS61159563A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0322087A2 (en) * | 1987-12-23 | 1989-06-28 | Nippon Steel Corporation | High strength titanium material having improved ductility and method for producing same |
US4886559A (en) * | 1987-12-23 | 1989-12-12 | Nippon Steel Corporation | High strength titanium material having improved ductility |
CN112195366A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-08 | 中国科学院金属研究所 | 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Zr-Ag合金及其制备方法 |
CN112195366B (zh) * | 2020-09-29 | 2022-02-15 | 中国科学院金属研究所 | 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Zr-Ag合金及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS634909B2 (ja) | 1988-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |