JPS6115887Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯磨き用具殺菌庫における専用トレイ
に関するものである。

従来の歯磨き用具殺菌庫においては、用済みと
なつて洗つた歯刷子及びコツプ等の収納用具が当
該殺菌庫内に固着状態で装着されており、小人数
の者の歯磨き用具を収納するにはさほど不便では
ないが、当該殺菌庫の安全性や衛生上の見地から
設置場所が限定され、比較的狭隘な場所に備置さ
れている条件下で、洗つたばかりの歯磨き用具を
夫々持参しての収納は、幼児や児童らにとつて、
極めて苦痛であり、或は順番待ちの間に洗つたば
かりの該用具を衣服等に付着させる等非衛生の
まゝ収納する虞れも多々存していた。

しかるに本考案は、予め歯磨き用具殺菌庫内に
出入自在に別設した専用トレイだけを洗面場等に
持参しておき、使用後きれいに洗つた歯磨き用具
を仕切り部によつて仕切られた収納部及び歯刷子
入れに収納させ、水切りも同時に行わしめると共
に、収納完了後は当該殺菌庫内に収納するように
したので、従来の如き幼児や児童らに苦痛を与え
たり、或は洗つたばかりの歯磨き用具等を衣服等
に付着させる非衛生のまゝ収納したりする欠陥も
一挙に解消せしめた優れた利点を併有する歯磨き
用具殺菌庫における専用トレイを得ることを目的
としたものである。

次に本考案の構成を図面に依拠して説明すれ
ば、Ｔはトレイであつて以下の構成からなつてい
る。即ち１は通常四辺形状にして、且水切り用小
孔２を多数穿設した底板部であり、該板部１の周
縁部に、高さが均一で一体となつている左右両側
囲繞壁板部３，３ａ及び前後側囲繞壁板部４，４
ａを垂直状に形成する。５は上記左右両側囲繞壁
板部３，３ａに外側方向に若干反つた形状にて取
着の握持部、６は前後側囲繞壁板部４，４ａの上
方端縁部に所定間隔を置いて装着した仕切り部で
あつて、該部は、第１図々示の如く形状に折曲
形成した仕切り部６を利用するか、或は一端部が
前側囲繞壁板部４に取着し、他端部には歯刷子７
を嵌挿させる螺旋状の嵌挿孔８を有し、且底板部
１の幅員より若干狭い形状のものを使用しても良
い。９は垂直状に後側囲繞壁板部４ａの内側にし
て、且各収納部１０内の所定個所に固着した中空
状歯刷子入れである。この歯刷子入れ９は、図面
図示の如く、底部に当る底板部１に水切り用小孔
２を穿設しても良い。以上を以てトレイＴを構成
する。１１はコツプであつて、収納部１０との関
係は、収納部１０に嵌め込みが可能な形状のもの
を使用することは当然である。又歯刷子７は螺旋
状の嵌挿孔８又は歯刷子入れ９に対し、柄部７ａ
の方から先に挿入する。ａは歯磨き用具殺菌庫を
構成する外側庫体であり、以下の構成から成つて
いる。即ち１１は左側外壁板、１２は上記外壁板
１１と同形状の右側外壁板、１３は後側外壁板、
１４は天側外壁板、１５は該外壁板１４と同形状
の底側外壁板であり、以上の各壁板を図面図示の
如く組立てゝ外側庫体ａを形成する。ｂは上記外
側庫体ａ内に所定間隔を設けて嵌着したステンレ
ス資材製内側庫体であり、以下の構成から成つて
いる。即ち１６は左側外壁板１１より若干全体形
状が小さい左側内壁板、１７は該板１６と同形状
の右側内壁板、１８は左右両側内壁板１６，１７
と高さが同じく、且後側外壁板１３より幅員が若
干小さい後側内壁板、１９は左右両側内壁板１
６，１７及び後側外壁板１３の夫々の幅員と同形
状の天側内壁板、２０は上記天側内壁板１９と同
形状の底側内壁板であり、以上の各壁板を図面図
示の如く組立てて内側庫体ｂを形成する。外側庫
体ａ内に若干の間隔を設けて内側庫体ｂを嵌着さ
せるには、底側外壁部１５より所定の高さに支持
板２１を、更に天側外壁板１４より所定の長さだ
け降下した位置に支持板２１を夫々固着し、両板
２１，２１間に内側庫体ｂを嵌込んで固着する。
そして内側庫体ｂを構成する左右両側内壁板１
６，１７及び底側内壁板２０の外側面にサーモス
タツトがなくとも温度調整が可能な発熱温度が線
径によつて定められている所定の発熱温度例えば
40℃の発熱線２２を貼着してやる。２３は内側庫
体ｂ内に装着の仕切り用棚、２４は紫外線殺菌灯
であつて、通常内側庫体ｂの上方部と棚２３の下
方部に夫々装着する。２５はコード、ｃは外側庫
体ａに開閉自在に蝶着の扉体であり、扉体ｃの形
状も図面図示の如く限定しない。２６は引掛け
部、２７は扉体ｃの開閉を調節するホツク部、２
８は電源スイツチ、２９はランプ、３０は発熱体
２２用のタイマー、３１は殺菌灯２４用タイマー
であり、扉体ｃの内側面に取付ける。３２，３３
は共にランプ、３４は換気孔、３５は台部であ
る。

更に本考案の作用を説明すれば、トレイＴを殺
菌庫内より取出し洗面場等の棚部に載置してお
き、洗つた歯刷子７は、柄部７ａを先にして、嵌
挿孔８又は歯刷子入れ９に挿込んで収納し、コツ
プ１１は、仕切り部６によつて仕切られた収納部
１０内に収納する。しかる後手指を握持部５に引
掛けトレイＴを所定個所に設置されている殺菌庫
まで持運び、扉体ｃを展開して棚２３及び内側庫
体ｂの底側内壁部２０上に載置し、電源スイツチ
２８を入れ、両タイマー３０，３１を動作させれ
ば除湿、乾燥及び殺菌用操作が完了する。しかる
後発熱線２２が所定温度に発熱し、所定時間にな
ると庫体ｂ内の温度が40℃になつて、歯刷子７、
コツプ１１等を乾燥させる。と同時に紫外線殺菌
灯２４も所定時間動作して、被収納物に付着の
種々の細菌を殺菌する。

上述の如くなして、除湿、乾燥及び殺菌した歯
刷子７やコツプ１１等を必要に応じ取出すには、
用具を収納した状態のまゝのトレイＴを該殺菌庫
より取出し、そのまゝ洗面場等の棚等に載置し、
幼児らには、各自の歯刷子７、コツプ１１を取出
させ歯磨きをさせる。しかる後再度上述の如く、
歯磨き用具をトレイＴに夫々収納させる。

(1) 本考案は上述のとおり、相当な重量のため落
下等の危険を未然に防止するためにも、更に幼
児や児童らに興味を注がしめる特殊な装置を有
しているため、やゝもすると面白半分に扉体を
開閉したり、或は電源等を勝手に操作したりし
ては危険なために、設置場所には、危険防止と
安全性確保の見地及び衛生的な場所等を考慮に
入れて、当該殺菌庫は比較的狭隘な場所等に備
置する必要があり、かゝる状態での備置に対し
ても、本考案の専用トレイを利用することによ
つて、きれいに洗つた歯磨き用具を直ちに簡単
且確実に収納し、水切り作用をも機能させると
共に、収納後は上記用具を収納したまゝトレイ
を殺菌庫内に収納して除湿、乾燥及び殺菌を行
わしめる利点を有している。更に歯磨き用具類
を取出すときにも、用具類がセツトされたまゝ
トレイだけを取出し、洗面場等の棚部に載置し
歯磨きを極めて容易に行うことができる利点を
も併有している。

(2) 更に本考案の専用トレイを使用することによ
つて、従来の如き、洗つたばかりの歯磨き用具
を、わざわざ殺菌庫が設置されている場所まで
順番待ちをしながら収納する煩雑さは解消され
るに至つた等、本考案は多数の優れた実用性を
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案歯磨き用具殺菌庫における専用
トレイの第１実施例を示す斜面図、第２図は同第
２実施例を示す斜面図、第３図は歯磨き用具殺菌
庫の一部切欠斜面図、第４図は扉体を展開した状
態の正面図、第５図は同殺菌庫の縦断面図、第６
図は一部切欠の右側面図、第７図は一部切欠の底
面図である。 Ｔ……トレイ、１……底板部、２……小孔、３
……左側囲繞壁板部、３ａ……右側囲繞壁板部、
４……前側囲繞壁板部、４ａ……後側囲繞壁板
部、５……握持部、６……仕切り部、７……歯刷
子、７ａ……柄部、８……嵌挿孔、９……歯刷子
入れ、１０……収納部、１１……コツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側外壁板、後側外壁板、天、底側外壁板
   とを以つて組立てた外側庫体内に、左右両側内壁
   板、後側内壁板、天、底側内壁板とを以て組立て
   たステンレス資材製内側庫体を嵌着し、左右両側
   内壁板及び底側内壁板等の外側面に発熱線を貼着
   し、内側庫体内に紫外線殺菌灯を装着すると共
   に、外側庫体に扉体を蝶着した歯磨き用具殺菌庫
   において、多数個の歯磨用具を収納可能にした多
   数の水切り用小孔を穿設した通常四辺形状底板部
   の固縁部に、高さが均一の左右両側及び前後側囲
   繞壁板部を垂直状に形成し、左右両側囲繞壁板部
   に握持部を夫々取着し、前後側囲繞壁板部間に歯
   磨き用具の収納用仕切り部を所定間隔置きに、仕
   切部によつて形成された収納部内の所定個所に歯
   刷子入れを夫々装着したことを特徴とする歯磨き
   用具殺菌庫における専用トレイ。