JPS61158617A - 電気絶縁油 - Google Patents
電気絶縁油Info
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- JPS61158617A JPS61158617A JP27856084A JP27856084A JPS61158617A JP S61158617 A JPS61158617 A JP S61158617A JP 27856084 A JP27856084 A JP 27856084A JP 27856084 A JP27856084 A JP 27856084A JP S61158617 A JPS61158617 A JP S61158617A
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- castor oil
- oils
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、電気絶縁油、特にコンデンサー油として適し
た電気絶縁油に関するものである。
た電気絶縁油に関するものである。
従来の技術
]ンデンサー油としては、古くは大豆油、ナタネ油、ヒ
マシ油などの天然油脂が使われていた。
マシ油などの天然油脂が使われていた。
その後、ポリ塩化ビフェニル(PCB)がモのすぐれた
電気特性の故に長年にわたって使用されてきたが、人体
に対する毒性が強くかつ難分解性のため、わが国をはじ
め多くの国でその使用が禁止されるに至った。そこで、
PCBに代るコンデンサー油を見出すべく数多くの研究
がなされ、現在ではフェニルキシリルエタン、ジイソプ
ロピルナフタレン、シリコーン油などの合成油がコンデ
ンサー油の主流になっている。
電気特性の故に長年にわたって使用されてきたが、人体
に対する毒性が強くかつ難分解性のため、わが国をはじ
め多くの国でその使用が禁止されるに至った。そこで、
PCBに代るコンデンサー油を見出すべく数多くの研究
がなされ、現在ではフェニルキシリルエタン、ジイソプ
ロピルナフタレン、シリコーン油などの合成油がコンデ
ンサー油の主流になっている。
発明が解決しようとする問題点
上記のような従来のコンデンサー油のうち、大豆油、ナ
タネ油、ヒマシ油などの天然油脂は、いずれも流動点が
θ〜−20℃程度と高いという根本的問題点があった。
タネ油、ヒマシ油などの天然油脂は、いずれも流動点が
θ〜−20℃程度と高いという根本的問題点があった。
さらにこのうち大豆油、ナタネ油は誘電率が3.1程度
(50H2,25℃)と低いという問題点があり、一方
ヒマシ油は誘電率が4.5 (50H2,25℃)と高
いので充放電用途の直流コンデンサーに一部使用されて
はいるが、誘電正接や体積抵抗率などの電気特性は十分
ではなく、また粘度が高いという問題点があった。
(50H2,25℃)と低いという問題点があり、一方
ヒマシ油は誘電率が4.5 (50H2,25℃)と高
いので充放電用途の直流コンデンサーに一部使用されて
はいるが、誘電正接や体積抵抗率などの電気特性は十分
ではなく、また粘度が高いという問題点があった。
また、最近汎用されるようになってきたフェニルキシリ
ルエタンやジイソプロピルナフタレンは、引火点が低い
(約150℃程度)という木質的な問題があるために用
途制限を受け、国鉄などの車両では高価なシリコーン油
を使用している。
ルエタンやジイソプロピルナフタレンは、引火点が低い
(約150℃程度)という木質的な問題があるために用
途制限を受け、国鉄などの車両では高価なシリコーン油
を使用している。
このような背景に鑑み、本発明者らは、引火点および誘
電率が高いという特質を有するヒマシ油を主原料とし、
これらの特質の低下を最小限に抑えながら、ヒマシ油の
欠点である高い流動点を下げると共に、同じくヒマシ油
の欠点である誘電正接や体積抵抗率などの電気特性を向
上させることを目的として鋭意研究を重ねた結果、以下
に述べるような本発明に到達するに至った。
電率が高いという特質を有するヒマシ油を主原料とし、
これらの特質の低下を最小限に抑えながら、ヒマシ油の
欠点である高い流動点を下げると共に、同じくヒマシ油
の欠点である誘電正接や体積抵抗率などの電気特性を向
上させることを目的として鋭意研究を重ねた結果、以下
に述べるような本発明に到達するに至った。
問題点を解決するための手段
本発明の電気絶縁油は、ヒマシ油またはこれと水酸基を
有しない天然油脂とのエステル交換反応物を部分的にま
たは完全にアシル化したアシル化物よりなるものである
。
有しない天然油脂とのエステル交換反応物を部分的にま
たは完全にアシル化したアシル化物よりなるものである
。
ヒマシ油またはこれと水酸基を有しない天然油脂とのエ
ステル交換反応物は、誘電正接や体積抵抗率などの電気
特性が劣るが、それをアシル化して電気特性上マイナス
となっている水酸基を減少ないし消滅させたアシル化物
は、引火点および誘電率が高いという特長を保持しなが
ら、誘電正接や体積抵抗率などの電気特性が向上し、し
かも流動点が低下し、さらには粘度も著しく低下して基
材に対する含浸が容易になるという好ましい性質を示す
、なお、ヒマシ油に代えて硬化ヒマシ油を原料とした場
合は、これをアシル化したアシル化物の流動点が極めて
高く、電気絶縁油としては用途が著しく制限される。
ステル交換反応物は、誘電正接や体積抵抗率などの電気
特性が劣るが、それをアシル化して電気特性上マイナス
となっている水酸基を減少ないし消滅させたアシル化物
は、引火点および誘電率が高いという特長を保持しなが
ら、誘電正接や体積抵抗率などの電気特性が向上し、し
かも流動点が低下し、さらには粘度も著しく低下して基
材に対する含浸が容易になるという好ましい性質を示す
、なお、ヒマシ油に代えて硬化ヒマシ油を原料とした場
合は、これをアシル化したアシル化物の流動点が極めて
高く、電気絶縁油としては用途が著しく制限される。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(アシル化原料)
二二之j
本発明におけるアシル化原料としては、まずヒマシ油が
あげられる。ヒマシ油はリシノール酸(12−ヒドロキ
シオレイン酸)を主成分とするトリグリセリドであって
、その構成脂肪酸の約90%はリシノール酸であり、残
りの脂肪酸のほとんどは水酸基を持たないものであるた
め、ヒマシ油は分子内に約2.7の水酸基を持つもので
ある。
あげられる。ヒマシ油はリシノール酸(12−ヒドロキ
シオレイン酸)を主成分とするトリグリセリドであって
、その構成脂肪酸の約90%はリシノール酸であり、残
りの脂肪酸のほとんどは水酸基を持たないものであるた
め、ヒマシ油は分子内に約2.7の水酸基を持つもので
ある。
本発明におけるアシル化原料としては、上記ヒマシ油の
ほかに、ヒマシ油と水酸基を有しない天然油脂とのエス
テル交換反応物も用いられ、ヒマシ油単独よりもこのエ
ステル交換反応物を原料として用いた方が、特性の上で
もコストの上でも一段と好ましい結果が得られる。
ほかに、ヒマシ油と水酸基を有しない天然油脂とのエス
テル交換反応物も用いられ、ヒマシ油単独よりもこのエ
ステル交換反応物を原料として用いた方が、特性の上で
もコストの上でも一段と好ましい結果が得られる。
水酸基を有しない天然油脂としては、アマニ油、キリ油
、ナタネ油、大豆油、ヤシ油、パーム油、えの油、くる
み油、米ぬか油、綿実油、つばき油、オリーブ油、らっ
かせい油などの植物油、牛脂、豚脂、魚油、肝油、鯨油
などの動物油が例示できる。
、ナタネ油、大豆油、ヤシ油、パーム油、えの油、くる
み油、米ぬか油、綿実油、つばき油、オリーブ油、らっ
かせい油などの植物油、牛脂、豚脂、魚油、肝油、鯨油
などの動物油が例示できる。
ヒマシ油と水酸基を有しない天然油脂とのエステル交換
反応には、通常行われるエステル交換反応、たとえば、
水酸化アルカリ、アルカリ金属アルコラード、炭酸ソー
ダ等のアルカリ触媒やりサージなどの触媒の存在下、1
80〜260℃、15分〜6時間の反応条件下にエステ
ル交換反応する方法が採用される。
反応には、通常行われるエステル交換反応、たとえば、
水酸化アルカリ、アルカリ金属アルコラード、炭酸ソー
ダ等のアルカリ触媒やりサージなどの触媒の存在下、1
80〜260℃、15分〜6時間の反応条件下にエステ
ル交換反応する方法が採用される。
ヒマシ油と水−酸基を有しない天然油脂との反応割合は
広く変えうるが、前者対後者の重量比が95:5〜20
: 80、特に90:10〜30ニア0となるような
範囲から選択することが望ましい、前者の割合がこの範
囲よりも少ないときは、水酸基が不足するためにアシル
化の程度が不足し、流動点が低下せず、誘電率も低い、
一方後者の割合がこの範囲よりも少ないときは、ヒマシ
油の場合と効果がそれほどは変わらなくなる。
広く変えうるが、前者対後者の重量比が95:5〜20
: 80、特に90:10〜30ニア0となるような
範囲から選択することが望ましい、前者の割合がこの範
囲よりも少ないときは、水酸基が不足するためにアシル
化の程度が不足し、流動点が低下せず、誘電率も低い、
一方後者の割合がこの範囲よりも少ないときは、ヒマシ
油の場合と効果がそれほどは変わらなくなる。
なお、上記エステル交換反応に際しては、本発明の趣旨
に反しない範囲で、他の低分子量ポリオールを併用して
もよい。
に反しない範囲で、他の低分子量ポリオールを併用して
もよい。
(アシル化物)
上記のようなアシル化原料をアシル化することにより、
目的とするアシル化物が得られる。
目的とするアシル化物が得られる。
アシル化は通常のアシル化手段によってなされる。アシ
ル化の中では、アセチル化が最も重要である。アセチル
化方法としては、ケテンを反応させる方法、氷酢酸を反
応させる方法なども採用できるが、工業的には無水酢酸
によるアセチル化が最も有利である。プロピオニル化は
、通常無水プロピオン酸を用いて行う。
ル化の中では、アセチル化が最も重要である。アセチル
化方法としては、ケテンを反応させる方法、氷酢酸を反
応させる方法なども採用できるが、工業的には無水酢酸
によるアセチル化が最も有利である。プロピオニル化は
、通常無水プロピオン酸を用いて行う。
アシル化の程度は、アシル化割合が小さいと誘電正接や
体積抵抗率などの電気特性が劣るので、アシル化後の水
酸基価が13hgKOH/g以下、なかんづ< 10
0mgKOH/g以下、さらには80mgKOH/g以
下となるようにすることが望ましい。
体積抵抗率などの電気特性が劣るので、アシル化後の水
酸基価が13hgKOH/g以下、なかんづ< 10
0mgKOH/g以下、さらには80mgKOH/g以
下となるようにすることが望ましい。
(他の電気絶縁油との併用)
本発明の電気絶縁油は、上記のように、ヒマシ油または
これと水酸基を有しない天然油脂との二 ′ステル交換
反応物を部分的にまたは完全にアシル化したアシル化物
よりなるが、他の公知の電気絶縁油、たとえばアルキル
ベンゼン(ドデシルベンゼンなど)、アルキルインダン
、ポリブテン、ポリ−α−オレフィン、フタル酸エステ
ル(ジオクチルフタレートなど)、ジアリールアルカン
(フェニルキシリルエタンなど)、アルキルナフタレン
(ジイソプロピルナフタレンなど)、アルキルビフェニ
ル(モノイソプロピルビフェニルなど)、アルキレン基
と2個以上のアリール基を有す6化合物(1,1−ジフ
ェニルエチレン、1.3−ジフェニルブテン−1,1,
4−ジフェニル−4−メチルペンテン−1など)、トリ
アリールアルカン、ターフェニル、アリールナフタレン
、アラルキルナフタレン、シリコーン油、鉱油、植物油
などとの相溶性にすぐれているので、これらと混合して
使用することもできる。この場合本発明のアシル化物と
他の公知の電気絶縁油との混合割合は広く変えうるが、
重量比で5:95〜95二5、特に10:90〜90:
10の範囲から選択することが多い。
これと水酸基を有しない天然油脂との二 ′ステル交換
反応物を部分的にまたは完全にアシル化したアシル化物
よりなるが、他の公知の電気絶縁油、たとえばアルキル
ベンゼン(ドデシルベンゼンなど)、アルキルインダン
、ポリブテン、ポリ−α−オレフィン、フタル酸エステ
ル(ジオクチルフタレートなど)、ジアリールアルカン
(フェニルキシリルエタンなど)、アルキルナフタレン
(ジイソプロピルナフタレンなど)、アルキルビフェニ
ル(モノイソプロピルビフェニルなど)、アルキレン基
と2個以上のアリール基を有す6化合物(1,1−ジフ
ェニルエチレン、1.3−ジフェニルブテン−1,1,
4−ジフェニル−4−メチルペンテン−1など)、トリ
アリールアルカン、ターフェニル、アリールナフタレン
、アラルキルナフタレン、シリコーン油、鉱油、植物油
などとの相溶性にすぐれているので、これらと混合して
使用することもできる。この場合本発明のアシル化物と
他の公知の電気絶縁油との混合割合は広く変えうるが、
重量比で5:95〜95二5、特に10:90〜90:
10の範囲から選択することが多い。
本発明の電気絶縁油は、その使用にあたって酸化防止剤
、その他の添加剤を添加することができる。
、その他の添加剤を添加することができる。
(産業上の利用可能性)
本発明の電気絶縁油はコンデンサー油として特に好適で
あるが、電気絶縁性が要求される用途であれば、ケーブ
ル油、トランス油をはじめ任意の用途に用いることがで
きる。
あるが、電気絶縁性が要求される用途であれば、ケーブ
ル油、トランス油をはじめ任意の用途に用いることがで
きる。
実施例
次に実施例をあげて、本発明の電気絶縁油をさらに説明
する。以下、1部」とあるのは重量部である。
する。以下、1部」とあるのは重量部である。
(アシル化物の合成および得られたアシル化物のコンデ
ンサー油としての一般特性と電気特性)実施例1 ヒマシ油(水酸基価: 182 、酸価: 0.2 、
流動点ニー22.5℃)200部とナタネ油(酸価:0
.1、流動点: −17,5℃) 100部とを、ナ
トリウムメチラートの28%メタノール溶液0.8部と
共に230〜240℃で4時間反応させた後、冷却し、
リン酸(試薬1級)0.2部で中和し、ついで活性白土
3部を加えて120℃で1時間処理後ろ過し、酸価1.
3、水酸基価107.8の油状物を得た。
ンサー油としての一般特性と電気特性)実施例1 ヒマシ油(水酸基価: 182 、酸価: 0.2 、
流動点ニー22.5℃)200部とナタネ油(酸価:0
.1、流動点: −17,5℃) 100部とを、ナ
トリウムメチラートの28%メタノール溶液0.8部と
共に230〜240℃で4時間反応させた後、冷却し、
リン酸(試薬1級)0.2部で中和し、ついで活性白土
3部を加えて120℃で1時間処理後ろ過し、酸価1.
3、水酸基価107.8の油状物を得た。
この油状物280部と無水酢酸54部を 140℃で2
時間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下で
回収し、白土処理した。
時間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下で
回収し、白土処理した。
得られたアシル化物の酸価は0.7、水酸基価は2.7
であった。
であった。
次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に示す。
性および電気特性を調べた。結果を第1表に示す。
実施例2
ヒマシ油400部と大豆油100部とを実施例1と同様
の条件でエステル交換反応させ、ついで得られた生成物
に無水酢酸118部を加えて同様にアシル化反応させた
。
の条件でエステル交換反応させ、ついで得られた生成物
に無水酢酸118部を加えて同様にアシル化反応させた
。
得られたアシル化物の酸価は0.6、水酸基価は0.0
であった壷 次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
であった壷 次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
実施例3
ヒマシ油300部とアマニ油100部を実施例1と同様
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸88
部を同様に反応させた。
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸88
部を同様に反応させた。
得られたアシル化物の酸価は0.8、水酸基価は1.1
であった。
であった。
次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
実施例4
ヒマシ油200部とナタネ油200部を実施例1と同様
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸59
部を同様に反応させた。
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸59
部を同様に反応させた。
得られたアシル化物の酸価は0.8、水酸基価は0.0
であった。
であった。
次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
実施例5
ヒマシ油200部とナタネ油100部を実施例1と同様
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水プロピオ
ン酸75部を同様に反応させた。
にして反応させ、ついで得られた生成物に無水プロピオ
ン酸75部を同様に反応させた。
得られたアシル化物の酸価は1.B、水酸基価は0.0
であった。
であった。
次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
実施例6
ヒマシ油500部と無水酢酸 148部を 140℃で
2時間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下
で回収し、白土処理した。
2時間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下
で回収し、白土処理した。
得られたアシル化物の酸価は0.3、水酸基価は0.0
であった・ 次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
であった・ 次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果を第1表に併せて示す
。
実施例7
ヒマシ油500部と無水酢酸73部を 140℃で2時
間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下で回
収し、白土処理した。
間反応後、過剰の無水酢酸と副生じた酢酸を減圧下で回
収し、白土処理した。
得られたアシル化物の酸価は0.7、水酸基価は68.
0であった。
0であった。
次に、このアシル化物のコンデンサー油としての一般特
性および電気特性を調べた。結果をw41表に併せて示
す。
性および電気特性を調べた。結果をw41表に併せて示
す。
比較例1
ヒマシ油(酸価:0.3、水酸基価: 1B1.8)
のコンデンサー油としての一般特性および電気特性を調
べた。結果を第1表に併せて示す。
のコンデンサー油としての一般特性および電気特性を調
べた。結果を第1表に併せて示す。
比較例2
ナタネ油(酸価: 0.1)のコンデンサー油として
の一般特性および電気特性を調べた。結果を第1表に併
せて示す。
の一般特性および電気特性を調べた。結果を第1表に併
せて示す。
(第1表参照)
第1表の結果からも、本発明のアシル化物は、流動点が
低く、引火しにくく、粘度は低く、電気的特性もバラン
スがとれていることがわかる。
低く、引火しにくく、粘度は低く、電気的特性もバラン
スがとれていることがわかる。
(以下余白)
(相溶性試験)
上記実施例1〜7のアシル化物、比較例1のヒマシ油お
よび比較例2のナタネ油のそれぞれにつき、他の公知の
コンデンサー油との相溶性を調べた。
よび比較例2のナタネ油のそれぞれにつき、他の公知の
コンデンサー油との相溶性を調べた。
フ ニルキシリルエタンとの 。
実施例1〜7のアシル化物とフェニルキシリルエタンと
を重量比で3/l、l/1.1/3の割合で混合し、−
24℃の温度条件下に1ケ月放置したが、いずれも相分
離や濁りを生じなかった。
を重量比で3/l、l/1.1/3の割合で混合し、−
24℃の温度条件下に1ケ月放置したが、いずれも相分
離や濁りを生じなかった。
一方、同条件下において、ヒマシ油とフェニルキシリル
エタンとの重量比で3/Lの混合物は相分離を起し、重
量比で1/1の混合物は濁りを生じた。
エタンとの重量比で3/Lの混合物は相分離を起し、重
量比で1/1の混合物は濁りを生じた。
また、同条件下において、ナタネ油とフェニルキシリル
エタンとの重量比で3/lの混合物は相分離を起し、重
量比で1/1の混合物は濁りを生じた。
エタンとの重量比で3/lの混合物は相分離を起し、重
量比で1/1の混合物は濁りを生じた。
ジ ソプロビルナフタレンとの
実施例1,2,4.6のアシル化物とジイソプロピルナ
フタレンとを重量比で3/l、l/1.1/3の割合で
混合し、−24℃の温度条件下に1週間放置したが、い
ずれも相分離や濁りを生じなかった。
フタレンとを重量比で3/l、l/1.1/3の割合で
混合し、−24℃の温度条件下に1週間放置したが、い
ずれも相分離や濁りを生じなかった。
一方、同条件下において、ヒマシ油とジイソプロピルナ
フタレンとの重量比で3/Lの混合物は濁りを生じ、ま
た、ナタネ油とジイソプロピルナフタレンとの重量比で
371の混合物は相分離を生じた。
フタレンとの重量比で3/Lの混合物は濁りを生じ、ま
た、ナタネ油とジイソプロピルナフタレンとの重量比で
371の混合物は相分離を生じた。
ポ1ブーン ゛
後述の実施例8におけるアシル化物とポリブテンとを重
量比で3/l、l/1.l/3の割合で混合し、室温下
に放置したが、いずれも相分離や濁りを生じなかった。
量比で3/l、l/1.l/3の割合で混合し、室温下
に放置したが、いずれも相分離や濁りを生じなかった。
一方、同条件下において、ヒマシ油とポリブテンとの重
量比で3/l、l/1.1/3の混合物はいずれも相分
離を生じた。なお、ナタネ油とポリブテンとの重量比で
3/1、l/l、1/3の混合物は、同条件下において
、いずれも相分離や濁りを生じなかった。
量比で3/l、l/1.1/3の混合物はいずれも相分
離を生じた。なお、ナタネ油とポリブテンとの重量比で
3/1、l/l、1/3の混合物は、同条件下において
、いずれも相分離や濁りを生じなかった。
これらの結果からも、本発明のアシル化物は他の公知の
コンデンサー油との相溶性がすぐれてl、%ることがわ
かる。
コンデンサー油との相溶性がすぐれてl、%ることがわ
かる。
(他の電気絶縁油との併用)
実施例8
ヒマシ油 100部とナタネ油200部を実施例1と同
様にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸3
0部を同様に反応させた。
様にして反応させ、ついで得られた生成物に無水酢酸3
0部を同様に反応させた。
得られたアシル化物の酸価は0.θ、水酸基価は0.2
であった。
であった。
このアシル化物とフェニルキシリルエタンとの重量比で
l:2の混合物のコンデンサー油としての一般特性およ
び電気特性を調べた。結果を第2表に示す。
l:2の混合物のコンデンサー油としての一般特性およ
び電気特性を調べた。結果を第2表に示す。
第 2 表
第2表のように、本発明のアシル化物は、他の公知のコ
ンデンサー油と併用してもすぐれた特質を有することが
わかる。
ンデンサー油と併用してもすぐれた特質を有することが
わかる。
発明の効果
本発明の電気絶縁油は、引火点が高く引火しにくいこと
、流動点が低く低温条件下でも使用できること、粘度が
低く基材に対する含浸が容易であること、誘電率が高い
こと、誘電正接、体積抵抗率、絶縁破壊電圧などの電気
特性もバランスがとれていること、他の公知の電気絶縁
油との相溶性が良く、これと併用することができること
などのすぐれた効果を奏する。
、流動点が低く低温条件下でも使用できること、粘度が
低く基材に対する含浸が容易であること、誘電率が高い
こと、誘電正接、体積抵抗率、絶縁破壊電圧などの電気
特性もバランスがとれていること、他の公知の電気絶縁
油との相溶性が良く、これと併用することができること
などのすぐれた効果を奏する。
Claims (1)
- 1、ヒマシ油またはこれと水酸基を有しない天然油脂と
のエステル交換反応物を部分的にまたは完全にアシル化
したアシル化物よりなる電気絶縁油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27856084A JPH0612642B2 (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 電気絶縁油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27856084A JPH0612642B2 (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 電気絶縁油 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61158617A true JPS61158617A (ja) | 1986-07-18 |
JPH0612642B2 JPH0612642B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17598960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27856084A Expired - Lifetime JPH0612642B2 (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 電気絶縁油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612642B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010197779A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 液体現像剤および画像形成装置 |
JP2013228754A (ja) * | 2013-06-24 | 2013-11-07 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
JP2017054818A (ja) * | 2011-09-30 | 2017-03-16 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 改善された温度管理のための誘電性流体組成物 |
-
1984
- 1984-12-28 JP JP27856084A patent/JPH0612642B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010197779A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 液体現像剤および画像形成装置 |
JP2017054818A (ja) * | 2011-09-30 | 2017-03-16 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 改善された温度管理のための誘電性流体組成物 |
JP2013228754A (ja) * | 2013-06-24 | 2013-11-07 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0612642B2 (ja) | 1994-02-16 |
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