JPS6114263B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6114263B2 JPS6114263B2 JP6032078A JP6032078A JPS6114263B2 JP S6114263 B2 JPS6114263 B2 JP S6114263B2 JP 6032078 A JP6032078 A JP 6032078A JP 6032078 A JP6032078 A JP 6032078A JP S6114263 B2 JPS6114263 B2 JP S6114263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- holder
- catcher
- guide hole
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
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- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
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- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
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- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 1
Description
この発明は耳縁形成装置に関し、更に詳細には
搦み組織を用いた織布耳縁を形成する装置の改良
に関するものである。 搦み組織は搦み経と地経と緯糸とによつて形成
されるが、この内もじり組織においては搦み経は
常に緯糸の上に来る。この発明は搦み組織中この
もじり組織を利用した耳縁の形成技術を対象とす
るものである。 搦み組織の形成に際しては、搦み経を適宜なピ
ツク数毎に地経の左右に位置変えさせて、地経に
搦み糸が絡みつく様にしてやる必要がある。この
作業のために従来から種々の形式の装置が用いら
れているが、そのいずれもが次の様な諸欠点を少
くとも1つは有したもので、作用効果面からみて
充分なものとは言えないのが現状である。 (イ) 充分に丈夫な耳縁を形成しようとすると勢い
構造的に大型複雑化せざるを得なかつた。 (ロ) 運動的に複雑で、可動部材が多いため、故障
が起き易く、装置としての耐久性に乏しかつ
た。 (ハ) 糸と導糸部材との接触位置が限られているた
め、糸道がつき易く、糸の毛羽立ちや糸切れを
避けるにはひんぱんに部品を交換する必要があ
つた。 (ニ) 関連部材の運動が複雑であるため、織機の高
速運転に追従する事が難しく、又、搦みの数を
増加する事が困難であつた。 (ホ) 構造的に複雑なため外部から視認できない部
分も多く、故障等の発見が遅れるばかりでな
く、保全作業がやり難い。 (ヘ) 搦みのための糸の移動に際して、糸に無理な
屈曲が掛るので糸を傷め易い。 この発明は上記した様な諸欠点の除去を目的と
したもので、その特徴は、まず第1に搦みを一越
にした所謂MAV方式によつた点にあり、第2に
ヘルドの開口運動を利用して関連部材に単純な上
下運動をのみ行わせるようにした点にあり、第3
に上下往復動する斜面との接触によつて糸を左右
に振分ける様にして糸と部材との接触域を大きく
した点にあり、第4に糸をしてその本来の走行方
向から若干屈曲するだけで上記の様な左右への振
分けを行わせる様にした点にある。 以下添付の図面によつて更に詳細にこの発明の
耳縁形成装置について説明する。 尚、以下の説明においては、理解を容易とする
ために、装置を織機に据付けた状態で記載し、こ
の観点から「上、下前後」等の表現を用いるが、
その構造上特にこれらの表現に限定されるもので
ない事は勿論である。尚、「前後」とは織機に取
付けた状態において、布側を「前」とし、経ビー
ム側を「後」としたものである。 第1図A,B及び第2図に示すのはこの発明の
装置の一実施態様である。前後に離間してかつ上
下方向に平行に延設された前ロツド2と後ロツド
4は夫々上下端に、より横断面積の大なる上ピー
ス2a,4aと下ピース2b,4bとを一体に有
しており、これらピースを介して両ロツド2,4
は夫々の平織用ヘルド(図示せず)に一体に上下
する様に連結されている。 上ピース2a,4aの下側にはガイド針ホルダ
ー6a(以下「上ホルダー」と略記する)が両ロ
ツド2,4に遊嵌されて位置しており、下ピース
2b,4bにはガイド板ホルダー6b(以下「下
ホルダー」と略記する)がやはり両ロツド2,4
に遊嵌されて位置している。これらのホルダー6
a,6bには、後方に配設されたバネ8の両端が
適宜連結されており、このバネ力により上ホルダ
ー6aは上ピース2a,4aに、又、下ホルダー
6bは下ピース2b,4bに夫々弾性的に押圧さ
れた状態にある。 上ホルダー6aの前面には下方に延設された2
又はフオーク状のガイド針10が上端において固
定されている。このガイド針10は上下1組から
なる糸ガイド孔を左右に振分けて2組有してい
る。 後ロツド4の略中央には前方に延設されたキヤ
ツチヤーホルダー12が(以下「中央ホルダー」
と略記する)が固定されており、この中央ホルダ
ー12は前ロツド2に遊嵌されている。この中央
ホルダー12は第2図に明らかな様に、前ロツド
2の前方において上方に延設された前面から見て
山型のキヤツチヤー14を一体に有している。
尚、該キヤツチヤー14は中央両側に斜面と糸ガ
イド溝を有している。 下ホルダー6bの後面には上方に延設されたガ
イド板16が固定されており、このガイド板16
はその上端附近に左右2個の糸ガイド孔を有して
いる。 第2図に示すのは、杼口を閉じた状態における
各部材の位置関係である。即ちこの状態におい
て、ガイド針10の下ガイド孔はキヤツチヤー1
4の頂点付近で、ガイド板16のガイド孔より外
側でキヤツチヤー14の両ガイド溝より内側の位
置にある。又、ガイド板16のガイド孔はほぼキ
ヤツチヤー14のガイド溝の高さの位置にある。 以上説明した各部の動作を概説する。 平織用ヘルドに両ロツド2,4が連結されてい
るから、前ロツド2が上昇するとその上昇分だけ
後ロツド4が降下する。後ロツド4の降下に伴
い、キヤツチヤー14もこれに固定されているか
らして、等距離だけ降下する。又、上ホルダー6
aが上ピース4aに押下げられるから、これに支
持されたガイド針10も等距離だけ降下する。更
に前ロツド2の上昇に伴い、下ホルダー6bが下
ピース2bに押上げられるから、これに支持され
たガイド板16も等距離だけ上昇する。 前ロツド2が降下するとその降下分だけ後ロツ
ド4が上昇する。後ロツド4の上昇に伴いキヤツ
チヤー14も等距離だけ上昇する。又、下ホルダ
ー6bが下ピース4bに押上げられるから、これ
に支持されたガイド板16も等距離だけ上昇す
る。更にロツド2の降下に伴い、上ホルダー6a
が上ピース2aに押下げられるから、これに支持
されたガイド針10も等距離だけ降下する。 以上の動作関係を第1表にまとめて示す。
搦み組織を用いた織布耳縁を形成する装置の改良
に関するものである。 搦み組織は搦み経と地経と緯糸とによつて形成
されるが、この内もじり組織においては搦み経は
常に緯糸の上に来る。この発明は搦み組織中この
もじり組織を利用した耳縁の形成技術を対象とす
るものである。 搦み組織の形成に際しては、搦み経を適宜なピ
ツク数毎に地経の左右に位置変えさせて、地経に
搦み糸が絡みつく様にしてやる必要がある。この
作業のために従来から種々の形式の装置が用いら
れているが、そのいずれもが次の様な諸欠点を少
くとも1つは有したもので、作用効果面からみて
充分なものとは言えないのが現状である。 (イ) 充分に丈夫な耳縁を形成しようとすると勢い
構造的に大型複雑化せざるを得なかつた。 (ロ) 運動的に複雑で、可動部材が多いため、故障
が起き易く、装置としての耐久性に乏しかつ
た。 (ハ) 糸と導糸部材との接触位置が限られているた
め、糸道がつき易く、糸の毛羽立ちや糸切れを
避けるにはひんぱんに部品を交換する必要があ
つた。 (ニ) 関連部材の運動が複雑であるため、織機の高
速運転に追従する事が難しく、又、搦みの数を
増加する事が困難であつた。 (ホ) 構造的に複雑なため外部から視認できない部
分も多く、故障等の発見が遅れるばかりでな
く、保全作業がやり難い。 (ヘ) 搦みのための糸の移動に際して、糸に無理な
屈曲が掛るので糸を傷め易い。 この発明は上記した様な諸欠点の除去を目的と
したもので、その特徴は、まず第1に搦みを一越
にした所謂MAV方式によつた点にあり、第2に
ヘルドの開口運動を利用して関連部材に単純な上
下運動をのみ行わせるようにした点にあり、第3
に上下往復動する斜面との接触によつて糸を左右
に振分ける様にして糸と部材との接触域を大きく
した点にあり、第4に糸をしてその本来の走行方
向から若干屈曲するだけで上記の様な左右への振
分けを行わせる様にした点にある。 以下添付の図面によつて更に詳細にこの発明の
耳縁形成装置について説明する。 尚、以下の説明においては、理解を容易とする
ために、装置を織機に据付けた状態で記載し、こ
の観点から「上、下前後」等の表現を用いるが、
その構造上特にこれらの表現に限定されるもので
ない事は勿論である。尚、「前後」とは織機に取
付けた状態において、布側を「前」とし、経ビー
ム側を「後」としたものである。 第1図A,B及び第2図に示すのはこの発明の
装置の一実施態様である。前後に離間してかつ上
下方向に平行に延設された前ロツド2と後ロツド
4は夫々上下端に、より横断面積の大なる上ピー
ス2a,4aと下ピース2b,4bとを一体に有
しており、これらピースを介して両ロツド2,4
は夫々の平織用ヘルド(図示せず)に一体に上下
する様に連結されている。 上ピース2a,4aの下側にはガイド針ホルダ
ー6a(以下「上ホルダー」と略記する)が両ロ
ツド2,4に遊嵌されて位置しており、下ピース
2b,4bにはガイド板ホルダー6b(以下「下
ホルダー」と略記する)がやはり両ロツド2,4
に遊嵌されて位置している。これらのホルダー6
a,6bには、後方に配設されたバネ8の両端が
適宜連結されており、このバネ力により上ホルダ
ー6aは上ピース2a,4aに、又、下ホルダー
6bは下ピース2b,4bに夫々弾性的に押圧さ
れた状態にある。 上ホルダー6aの前面には下方に延設された2
又はフオーク状のガイド針10が上端において固
定されている。このガイド針10は上下1組から
なる糸ガイド孔を左右に振分けて2組有してい
る。 後ロツド4の略中央には前方に延設されたキヤ
ツチヤーホルダー12が(以下「中央ホルダー」
と略記する)が固定されており、この中央ホルダ
ー12は前ロツド2に遊嵌されている。この中央
ホルダー12は第2図に明らかな様に、前ロツド
2の前方において上方に延設された前面から見て
山型のキヤツチヤー14を一体に有している。
尚、該キヤツチヤー14は中央両側に斜面と糸ガ
イド溝を有している。 下ホルダー6bの後面には上方に延設されたガ
イド板16が固定されており、このガイド板16
はその上端附近に左右2個の糸ガイド孔を有して
いる。 第2図に示すのは、杼口を閉じた状態における
各部材の位置関係である。即ちこの状態におい
て、ガイド針10の下ガイド孔はキヤツチヤー1
4の頂点付近で、ガイド板16のガイド孔より外
側でキヤツチヤー14の両ガイド溝より内側の位
置にある。又、ガイド板16のガイド孔はほぼキ
ヤツチヤー14のガイド溝の高さの位置にある。 以上説明した各部の動作を概説する。 平織用ヘルドに両ロツド2,4が連結されてい
るから、前ロツド2が上昇するとその上昇分だけ
後ロツド4が降下する。後ロツド4の降下に伴
い、キヤツチヤー14もこれに固定されているか
らして、等距離だけ降下する。又、上ホルダー6
aが上ピース4aに押下げられるから、これに支
持されたガイド針10も等距離だけ降下する。更
に前ロツド2の上昇に伴い、下ホルダー6bが下
ピース2bに押上げられるから、これに支持され
たガイド板16も等距離だけ上昇する。 前ロツド2が降下するとその降下分だけ後ロツ
ド4が上昇する。後ロツド4の上昇に伴いキヤツ
チヤー14も等距離だけ上昇する。又、下ホルダ
ー6bが下ピース4bに押上げられるから、これ
に支持されたガイド板16も等距離だけ上昇す
る。更にロツド2の降下に伴い、上ホルダー6a
が上ピース2aに押下げられるから、これに支持
されたガイド針10も等距離だけ降下する。 以上の動作関係を第1表にまとめて示す。
【表】
即ち、前ロツド2の上昇、降下(とりもなおさ
ず後ロツド4の降下、上昇)に伴い、これと等距
離だけ、(イ)ガイド針10は常に降下し、(ロ)キヤツ
チヤー14は降下、上昇し、(ハ)ガイド板16は常
に上昇する。バネ8は上下のホルダー6a,6b
を常に上下ピース2a,4a,2b,4bの動き
(即ちロツド2,4の動き)の影響下に置くため
のものである。 次に第3図A〜第5図Bによつて、上記した様
な構造及び動作を有する装置による搦み組織の耳
縁形成作業について説明する。 図中、搦み経TYを黒塗り及び実線で示し、地
経GYを白塗及び1点鎖線で示し、緯糸Wをハツ
チング付で示す。 糸の通し方は、搦み経TYをガイド板16のガ
イド孔に通し、地経GYをガイド針10の上下左
右のガイド孔に夫々通す。 第3図A〜Cは榜口が閉じた状態である。地径
GYはガイド針10のガイド孔を通つており、搦
み経TYはガイド板16のガイド孔からキヤツチ
ヤー14のガイド溝に入つて拘束されている。キ
ヤツチヤー14のガイド溝は前記した通りガイド
針10のガイド孔の外側にある。従つて、この状
態では搦み経TYは地経GYの両外側に位置してい
る。即ち、第3図Cに示す配糸状態にある。 第4図A〜Cは第1回目の開口で前ロツド2が
上昇し後ロツド4が下降した状態を示す。第1表
から明らかな様に、これに伴つてガイド針10は
降下し、キヤツチヤー14も降下し、ガイド板1
6は上昇する。従つて、搦み経TYはキヤツチヤ
ー14のガイド溝による拘束から上方に脱し、ガ
イド板16のガイド孔による拘束のみを受ける。
ガイド板16のガイド孔は前記した通りガイド針
10のガイド孔の内側にある。従つて、この状態
では搦み経TYは地経GYの内側に来る事になる。
この場合、搦み経TYは第3図Aに示す下側から
地経GYの内側に入つて第4図Aに示す位置に来
る。そして上方に来た搦み経TYと下方に来た地
経GYによつて形成された杼口内を緯糸Wが通過
するから、第4図Cに示す配糸状態となる。 次に第2回目の開口では前ロツド2が降下し、
後ロツド4が上昇する。第1表から明らかな様
に、これに伴つてガイド針10は降下し、キヤツ
チヤー14は上昇し、ガイド板16は上昇する。
キヤツチヤー14の上昇に伴い、今迄ガイド板1
6のみに拘束されていた搦み経TYはキヤツチヤ
ー14の斜面に触れ、これに沿つて押されて第5
図Bに示す様に段々と外側に移動し、ガイド針1
0に拘束されている地経GYより外側に出て、や
がてはキヤツチヤー14のガイド溝に落ち込んで
これに拘束された状態となる。搦み経TYが地経
GYより上方に出るタイミングが搦み経TYが地経
GYより外側に出るタイミングより後に来る様に
各部の寸法関係を設計すれば、搦み経TYは地経
GYの下側から外側に出てゆく。又、緯糸Wは再
び上方に来た搦み経TYと下方に来た地経GYによ
つて形成された杼口内を通過するから、第5図C
に示す配糸状態となる。 以上の作業をくり返す事により、2本搦み1越
組織の耳縁が形成される訳である。 以上の説明
から明らかな様に、この発明によつた場合次の様
な諸効果を得る事が出来る。 (イ) 一越毎に搦み経が地経に搦み、所謂MAV方
式によつたため、非常に丈夫な耳縁が得られる
にも拘らず、全体として小型で簡単な構造とな
つた。 (ロ) 各部材の運動が、開口運動を利用した上下運
動だけなので、可動部材が少く、装置としての
耐久性に富んでいる。 (ハ) 部材の斜面に沿つて搦み経が内外に滑動する
ので、糸と接触する部材に糸道がつき難い。従
つて、部品寿命がのびるだけでなく、糸の毛羽
立ちや糸切れが大幅に減少する。 (ニ) 上下往復連動だけで搦みを行うので関連部材
の運動が単純で無理がない。従つて織機の高速
運転にも装置の動作が充分追従でき、又比較的
楽に搦みの数を増す事ができる。 (ホ) 装置の各部から視認でき、又、触る事もでき
るので、故障等の発見が容易であるばかりでな
く、保全がやり易い。 (ヘ) 搦みのための振分けに際して、糸に無理な屈
曲等が掛らないので、糸を傷める事がない。
ず後ロツド4の降下、上昇)に伴い、これと等距
離だけ、(イ)ガイド針10は常に降下し、(ロ)キヤツ
チヤー14は降下、上昇し、(ハ)ガイド板16は常
に上昇する。バネ8は上下のホルダー6a,6b
を常に上下ピース2a,4a,2b,4bの動き
(即ちロツド2,4の動き)の影響下に置くため
のものである。 次に第3図A〜第5図Bによつて、上記した様
な構造及び動作を有する装置による搦み組織の耳
縁形成作業について説明する。 図中、搦み経TYを黒塗り及び実線で示し、地
経GYを白塗及び1点鎖線で示し、緯糸Wをハツ
チング付で示す。 糸の通し方は、搦み経TYをガイド板16のガ
イド孔に通し、地経GYをガイド針10の上下左
右のガイド孔に夫々通す。 第3図A〜Cは榜口が閉じた状態である。地径
GYはガイド針10のガイド孔を通つており、搦
み経TYはガイド板16のガイド孔からキヤツチ
ヤー14のガイド溝に入つて拘束されている。キ
ヤツチヤー14のガイド溝は前記した通りガイド
針10のガイド孔の外側にある。従つて、この状
態では搦み経TYは地経GYの両外側に位置してい
る。即ち、第3図Cに示す配糸状態にある。 第4図A〜Cは第1回目の開口で前ロツド2が
上昇し後ロツド4が下降した状態を示す。第1表
から明らかな様に、これに伴つてガイド針10は
降下し、キヤツチヤー14も降下し、ガイド板1
6は上昇する。従つて、搦み経TYはキヤツチヤ
ー14のガイド溝による拘束から上方に脱し、ガ
イド板16のガイド孔による拘束のみを受ける。
ガイド板16のガイド孔は前記した通りガイド針
10のガイド孔の内側にある。従つて、この状態
では搦み経TYは地経GYの内側に来る事になる。
この場合、搦み経TYは第3図Aに示す下側から
地経GYの内側に入つて第4図Aに示す位置に来
る。そして上方に来た搦み経TYと下方に来た地
経GYによつて形成された杼口内を緯糸Wが通過
するから、第4図Cに示す配糸状態となる。 次に第2回目の開口では前ロツド2が降下し、
後ロツド4が上昇する。第1表から明らかな様
に、これに伴つてガイド針10は降下し、キヤツ
チヤー14は上昇し、ガイド板16は上昇する。
キヤツチヤー14の上昇に伴い、今迄ガイド板1
6のみに拘束されていた搦み経TYはキヤツチヤ
ー14の斜面に触れ、これに沿つて押されて第5
図Bに示す様に段々と外側に移動し、ガイド針1
0に拘束されている地経GYより外側に出て、や
がてはキヤツチヤー14のガイド溝に落ち込んで
これに拘束された状態となる。搦み経TYが地経
GYより上方に出るタイミングが搦み経TYが地経
GYより外側に出るタイミングより後に来る様に
各部の寸法関係を設計すれば、搦み経TYは地経
GYの下側から外側に出てゆく。又、緯糸Wは再
び上方に来た搦み経TYと下方に来た地経GYによ
つて形成された杼口内を通過するから、第5図C
に示す配糸状態となる。 以上の作業をくり返す事により、2本搦み1越
組織の耳縁が形成される訳である。 以上の説明
から明らかな様に、この発明によつた場合次の様
な諸効果を得る事が出来る。 (イ) 一越毎に搦み経が地経に搦み、所謂MAV方
式によつたため、非常に丈夫な耳縁が得られる
にも拘らず、全体として小型で簡単な構造とな
つた。 (ロ) 各部材の運動が、開口運動を利用した上下運
動だけなので、可動部材が少く、装置としての
耐久性に富んでいる。 (ハ) 部材の斜面に沿つて搦み経が内外に滑動する
ので、糸と接触する部材に糸道がつき難い。従
つて、部品寿命がのびるだけでなく、糸の毛羽
立ちや糸切れが大幅に減少する。 (ニ) 上下往復連動だけで搦みを行うので関連部材
の運動が単純で無理がない。従つて織機の高速
運転にも装置の動作が充分追従でき、又比較的
楽に搦みの数を増す事ができる。 (ホ) 装置の各部から視認でき、又、触る事もでき
るので、故障等の発見が容易であるばかりでな
く、保全がやり易い。 (ヘ) 搦みのための振分けに際して、糸に無理な屈
曲等が掛らないので、糸を傷める事がない。
第1図A:この発明の一実施態様を示す側面
図、第1図B:同じく斜視図、第2図:同じく要
部を示す前面説明図、第3図A〜第5図C:同じ
く搦み作業を説明する各面図。 2…前ロツド、4…後ロツド、2a,4a…上
ピース、TY…搦み経、GY…地経、W…緯糸、2
b,4b…下ピース、6a…ガイド針ホルダー、
6b…ガイド板ホルダー、8…バネ、10…ガイ
ド針、12…キヤツチヤーホルダー、14…キヤ
ツチヤー、16…ガイド板。
図、第1図B:同じく斜視図、第2図:同じく要
部を示す前面説明図、第3図A〜第5図C:同じ
く搦み作業を説明する各面図。 2…前ロツド、4…後ロツド、2a,4a…上
ピース、TY…搦み経、GY…地経、W…緯糸、2
b,4b…下ピース、6a…ガイド針ホルダー、
6b…ガイド板ホルダー、8…バネ、10…ガイ
ド針、12…キヤツチヤーホルダー、14…キヤ
ツチヤー、16…ガイド板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 互いに離間して平行に縦設された2本のロツ
ド2,4がピツク毎に交互に略等距離分だけ上下
すべくヘルドに作動連結されており、 これらのロツドに遊嵌された上下のホルダー6
a,6bは、いずれか一方のロツドが降下すると
等距離だけ上ホルダー6aが降下し、かついずれ
か一方のロツドが上昇すると等距離だけ下ホルダ
ーが上昇すべく、ロツドの上下端に偏在する様に
弾性的に付勢されており、 上ホルダーに固設されて下方に延設されたガイ
ド針10はその上下端に地経導通用のガイド孔を
有しており、 下ホルダーに固定されて上下に延設されたガイ
ド板16はその上端に搦み経導通用のガイド孔を
有しており、 一方のロツド4に固定されたキヤツチヤー14
は搦み経案内用の外下り斜面とその外端に搦み経
捕捉用のガイド溝とを有しており、上記斜面の内
端外側にガイド板のガイド孔が位置し、その外側
にガイド針のガイド孔が位置し、更にその外側に
キヤツチヤーのガイド溝が位置している ことを特徴とする耳縁形成装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032078A JPS54151663A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Ear flange forming apparatus |
US06/036,431 US4299257A (en) | 1978-05-19 | 1979-05-07 | Selvage forming device |
EP79850049A EP0005688A1 (en) | 1978-05-19 | 1979-05-18 | An improved selvage forming device |
GB8021661A GB2049745B (en) | 1978-05-19 | 1979-05-18 | Selvage forming device |
DE19792953198 DE2953198A1 (de) | 1978-05-19 | 1979-05-18 | Vorrichtung zur bildung einer webleiste |
FR8009302A FR2453923A1 (fr) | 1978-05-19 | 1980-04-24 | Dispositif perfectionne de formation de lisieres d'etoffes |
IT86258/80A IT1148219B (it) | 1978-05-19 | 1980-07-07 | Dispositivo perfeziono per formare la cimosa |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032078A JPS54151663A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Ear flange forming apparatus |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54151663A JPS54151663A (en) | 1979-11-29 |
JPS6114263B2 true JPS6114263B2 (ja) | 1986-04-17 |
Family
ID=13138756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6032078A Granted JPS54151663A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Ear flange forming apparatus |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS54151663A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236665U (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-09 |
-
1978
- 1978-05-19 JP JP6032078A patent/JPS54151663A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236665U (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-09 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54151663A (en) | 1979-11-29 |
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