JPS61140902A - カラ−フイルタ− - Google Patents

カラ−フイルタ−

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JPS61140902A
JPS61140902A JP59262675A JP26267584A JPS61140902A JP S61140902 A JPS61140902 A JP S61140902A JP 59262675 A JP59262675 A JP 59262675A JP 26267584 A JP26267584 A JP 26267584A JP S61140902 A JPS61140902 A JP S61140902A
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JP
Japan
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layer
substrate
color filter
color
dye
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Application number
JP59262675A
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English (en)
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Masaru Kamio
優 神尾
Yasuko Motoi
泰子 元井
Hideaki Takao
高尾 英昭
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラーフィルターに関するもので、特にカラー
撮像素子やカラーセンサー及びカラーディスプレーなど
の微細色分解用として好適なカラーフィルターに関する
ものである。
〔従来の技術〕
カラーフィルターとしては、基板上にゼラチン、カゼイ
ン、グリユーあるいはポリビニルアルコールなどの親木
性高分子物質からなる媒染層を設け、その媒染層を色素
で染色して着色層を形成する染色カラーフィルターが知
られている。このような染色法では、使用可能な染料が
多くフィルターとして要求される分光特性への対応が比
較的容易であるが、媒染層の染色工程に、染料を溶解し
た染色浴中に媒染層を浸漬するというコントロールの難
しい湿式1程を採用しており、また各色毎に防染用の中
間層を設けるといった複雑な工程を有するため歩留りが
悪いといった欠点を有している。また使用できる色素の
耐熱性が150〜180℃程度と比較的低く熱的処理を
必要とする工程では使用が困難である。
これに対して1着色層として染料や顔料の色素薄膜を蒸
着等の気相堆積法で形成する蒸着法が知られている(特
開昭55−101406等)。
この方法によれば色素そのもので着色層が形成できるの
で、染色法に比べて着色層が薄く形成されカラーフィル
ターを薄型化でき、また非水工程であるので工程の管理
や制御も容易である。また蒸着色素層は耐熱性が良く、
熱的な処理を必要とする工程にも使用可能である。更に
1着色層のパターニングにフォトリソ工程を直接適用で
きるという利点も有している。
一方、カラーフィルターをそれを形成する色素の観点か
らみると、カラーフィルター用色素には以下のような特
性が要求される。まず第一に光学フィルターとして所定
の分光特性を有したものでなければならない。
また、カラーフィルターの製法の点からみれば1分光特
性が良くても製造上安定性に欠けたり、特別の処理工程
が必要な色素では歩留りの低下をまねき結局カラーフィ
ルターとしては不適当なものになってしまう、従ってカ
ラーフィルター用色素としては1分光特性と製造の両面
からみてバランスのとれた最適なものを選ばなければな
らない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
蒸着法によってカラーフィルターの形成を実施する場合
には、使用する色素に、耐熱性があって容易に蒸発気化
可能であり、かつフォトリソ工程での溶剤処理に耐える
という製造面での制約が強く、使用できる色素が限られ
てしまうために、染色法に比べて上記のような種々の利
点があるにもかかわらず、蒸着法によって形成されたカ
ラーフィルターは普及していなかった。
すなわち、蒸着可能な色素に制限があり、蒸着可能な色
素を用いてカラーフィルターを形成しても、カラーフィ
ルターに所定の分光特性が得られない場合が多く、また
、蒸着可能な色素のなかでも1色素の蒸着層をパターニ
ングする際に、レジスト塗布、現像における溶剤処理等
の各工程中で、色素膜が溶解してしまったり、また、溶
解までには至らなくとも分光特性が変化してしまって、
所望の分光特性が得られないものが多いためである。
例えば、緑色着色層を蒸着法によって形成しようとする
場合、従来フタロシアニン系色素が多゛〈用いられてき
たが、従来知られていた蒸着層形成用のフタロシアニン
系色素は、基本構造としてのフタロシアニン環が化学的
にも熱的にも極めて安定なので、蒸着性、耐溶剤性に優
れている反面、分光特性については、概して青色側によ
っている場合が多く、厳密に緑色として用いる場合必ず
しも十分な分光特性を有するものではなかった。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、特
にカラーフィルターの有する緑色着色層を蒸着法によっ
て形成する場合に、分光特性と製造の両面からみてバラ
ンスのとれた好適な色素を見い出すことにより完成され
たものである。
本発明の目的は、耐熱性および耐溶剤性に優れ、かつ分
光特性にも優れた色素から蒸着法により形成された着色
層を有するカラーフィルターを提供することにあり、な
かでも従来、所定の分光特性が得られにくかった緑色着
色層に、優れた分光特性を得ることのできるカラーフィ
ルターを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のカラーフィルターは、オクタ−4,5−7工ニ
ルフタロシアニン系色素を蒸着して形成される緑色色素
層を有することを特徴とするものである。
即ち、本発明のカラーフィルターは、耐熱性および耐溶
剤性に優れ、かつ分光特性にも優れた色素から蒸着法に
より形成された着色層を有し、特に、緑色色素層は、オ
クタ−4,5−フェニルフタロシアニン系色素の蒸着層
から形成されているので、耐熱性および耐溶剤性に優れ
、また緑色としての分光特性に優れた緑色着色層を有す
るものである。
本発明のカラーフィルターの有する緑色着色層を形成す
ることのできる色素としては1例えば(メタルフリー)
オクタ−4,5−フェニルフタロシアニン、及び下記の
構造式で示されるオクタ−4,5=フエニルフタロシア
ニンの金属錯塩を挙げることができる。
1記式中、RはCu、GaOH,VO,旧、Pd、Pb
、Mg、CaまたはCOである。
蒸着法に用いられる色素は、本来、耐熱性に優れたもの
でなければならない、一般に有機色素はその化学構造に
よって差がみちれるものの、熱的に不安定で分解を起こ
し易いものが多い。
これに対して、上記の本発明のカラーフィルターの有す
る緑色色素層を形成することのできる色素は、そのフタ
ロシアニン環によって熱的に極めて安定であり、加熱し
ても分解することなく、所定の温度以上になると容易に
蒸着する性質を有しており、蒸着によって色素層を形成
するには極めて好適であり、更に形成された蒸着色素層
は、それ以後に所望に応じて行なわれるパターニングや
熱処理等の工程を経ても安定しており、その分光特性が
変化したり変質したりすることがない。
また、上記の色素はフタロシアニン系色素の中にあって
、後に詳述する実施例によって示されるように、すぐれ
た緑色としての分光特性を示す。
更に、蒸着によって形成された上記の色素の蒸fi層は
、有機膜にしばしばみられるような疎い膜ではなく、極
めて緻密で、しかも例えば基板として用いられるガラス
のような無機物の表面にも強く密着しており、蒸着膜と
してすぐれた物性を有している。
本発明のカラーフィルターの有する緑色色素層の層厚は
、所望とする分光特性に応じて決定され、通常は500
〜 l0GOOAとされるのが望ましい。
次に本発明のカラーフィルターを形成する場合の蒸着色
素層のパターニングについて説明する。
蒸着色素層のパターニング技術としては、代表的には、
ドライエツチング法とリフトオフ法がある。
ドライエツチング法は、例えばガラスなどの基板上に設
けられた蒸着色素層上に、形成しようとするパターンに
対応した形状のレジストパターンを設け、それをマスク
としてプラズマあるいはイオンエツチングで、M着色素
層のマスクに覆われた部分以外の部分を基板上から除去
し5色素パターンを形成するものである。(特開昭58
−34’161等)、この方法では染色法の如き中間層
の形成は不用であるが、そのかわり色素パターン上にレ
ジストマスクが残ってしまう、しかも、このマスクを色
素層に何ら損傷を与えずに除去することは極めて困難な
ため、結局実質的に光学的には不用なレジストマスクが
色素層の上に積層された2層構成になる。
一方、リフトオフ法による方法では、例えばまず基板上
に、形成しようとするパターンに対応した形状のレジス
トパターンが、現像液に溶解可能な物質、例えばレジス
トを用いて設けられ、次にこのレジストパターンが設け
られている基板上に色素層が蒸着される。このようにし
て基板上には、除去すべき色素層の下部にレジストパタ
ーンが形成された状態が得られる0次に、この基板は現
像液で処理され、その際レジストパターンは溶解又は剥
離して基板上から除・去される。その際、レジストパタ
ーンとともにこのレジストパターントにある色素層も基
板上から除去され、色素層の基板上に直接積層された部
分が基板上に残されて蒸着色素一層のパターニングが行
なわれる。従って、リフトオフ法によれば、基板上の蒸
着色素層には何ら直接的な作用を及ぼすことなく、物理
的に基板上から蒸着色素層の不用部分を除去することが
できる。
色素層のリフトオフ法よるパターニングに用いるレジス
トとしては、後に、現像液による基板からの除去処理時
に、基板から剥離あるいは溶解可能であればネガ型、ポ
ジ型を問わない、しかしネガ型では一般に輻射線の照射
で架橋が進み、溶解するには強い溶解力をもつ溶剤が必
要となる。
従って色素層に損傷を与えたり溶解したりしやすいので
好ましくはない。
この点ポジ型レジストでは、特にレジストパターン形成
後、全面に輻射線を照射すればレジストが現像液に可溶
性になるので、ネガ型に比べて色素を溶解しにくい溶剤
を選択できるのでリフトオフには好適である。またポジ
型レジストも樹脂成分の種類が多岐にわたっており、そ
の塗布や現像に使用される溶剤も様々である0色素に対
してより作用性の少ない溶剤の使えるポジ型レジストを
選択することが望ましく、−例として重合単位として下
記構造でしめされる含フツ素メタクリレートを主体とす
るポジ型レジストが好適例として挙げられる。このレジ
ストは、エステル類、芳香族類、ハロゲン化炭化水素類
などの溶解能が高い良溶媒は無為のこと、アルコール類
などの溶解能が低い貧溶媒にも良く溶解するため、色素
膜に影響の少ない溶剤を使えるためである。
このようなレジストとしては、FPM 21G、FBM
lloおよびFBM120  (いずれも商品名でダイ
キンT業製)が挙げられる。
ここで、亀およびR2は水素又はアルキル基、R3は各
炭素に少なくともl11のフッ素が結合したアルキル基
である。
代表的なR1,R2及びもの組み合せの例としては次の
ものを挙げることができる。
その他レジストとしては、次のような商品名で市販され
ている各種のものを適宜用いることができる。
AZシリーズ: 111.+19A、120,340,
1350B、1350J 。
1370.1375,1450,1450J、1470
,1475,2400,2415゜(以上シプレー社製
) Waycoat  :  HPR−204,HPR−2
05,HPR−208,HPR−20?。
HPR−1182,Waycoat : MPR(以上
ハント社製) Kodak Micro Po5itive Re5i
st 809(コグツク社製) Isofine Po5itive Re5ist(マ
イクロイメージテクノロジー社製)PC129,121
3SF      (ポリクローム社製)QFPRII
 : 77.78,8000EBR: 1000,10
10.10300DOR: 1000,1001,10
10,1013.1014(以上東京応化社製) EBR: l 、 9           (東し製
)FMR: Eloo、EIOI      (富士薬
品工業型)JSRPo5itive Photores
ist PFR3003(日本合成ゴム社製) Selectilux P         (メルク
社製)以上説明したようなパターニング工程によって1
.蒸着色素層をパターニングし、カラーフィルターの有
する色ごとに蒸着色素層の形成とそのパターニングとを
繰り返して行ない、所定の複数色のパターン状の色素層
を形成した後に、これら色素層上には、保護膜を設ける
ことが望ましい、これはゴミの付着や傷といった色素層
の欠陥を防ぎ、また各種環境条件から色素層を保護する
ためである。この保護膜の形成には通常知られている各
種方法が使用できる。
色素層の保護膜を形成することのできる材料としては、
例えばポリウレタン、ポリカーボネート、シリコン、ア
クリルポリパラキシリレン等の有機樹脂や、513N4
 、S+02 、S+0. u2o31 Ta2O3等
の無機膜が挙げら−れ、これらのなかから適宜選択した
材料をスピンコード、ディランピング。
ロールコータ−等の塗布法あるいは蒸着法等によって蒸
着色素層上に保護層を形成することができる。この保護
層の形成には、各種感光性樹脂例えば各種レジストを使
用することも可能である。
以上説明したような蒸着色素層のパターニングは適当な
基板上で行なうことができ、用いる基板としては、色素
の蒸着が可能であり、形成されたカラーフィルターが所
定の機能を有するものであれば特に限定されるもので−
はない。
例えば具体的に以下のものを基板として使用することが
できる。ガラス板、光学用樹脂板、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルメ
タクリレート、ポリエステル、ブチラール、ポリアミド
などの樹脂フィルム若しくは板、あるいはパターン状の
色素層をカラーフィルターとして適用されるものと一体
に形成することも可能である。その場合の基板の一例と
しては、ブラウン管表示面、撮像管の受光面。
CCII、BBD、CIO,BASIS等の固体撮像素
子が形成されたウェハー、薄膜半導体を用いた密着型イ
メージセンサ−1液晶ディスプレー面、カラー電子写真
用感光体等があげられる。
蒸着された色素層と下地の基板、例えばガラス等との接
着性を増す必要がある場合は、ガラス基板等にポリウレ
タン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シランカップリング
剤等をあらかじめ薄く塗布してから蒸着色素層を形成す
ると効果的である。
以丁図面を′1#照しつつ代表的な本発明のカラーフィ
ルターの形成法を、緑色ストライプフィルターを形成す
る場合を一例として説明する。
まず、ポジ型レジストを所望の基板上にスピンナーを用
いて回転塗布する。乾燥後適当な温度条件下でレジスト
層をプリベークする。ついでレジスト感度を有する光ま
たは電子ビームで、形成しようとするパターン(ストラ
イプ状パターン)に対応した所定のパターン形状を有す
るマスクを介してレジスト層を露光し、更にこれを現像
して、レジストパターンを形成する。必要に応じて、現
像前にレジス)Hのひずみを緩和する目的での前処理、
現像後、Mの膨潤をおさえるためのリンス処理を行なっ
ても良い、 現像によってもレジストの残膜や、残液い
わゆるスカムが取りきれない場合は、プラズマ灰化法に
よって除去することが可能である。
以上の工程によって第1図に示されるレジストパターン
2が基板l上に形成される。ついで第2図の如くレジス
トパターン2の全面にレジスト感度を有する光または電
子ビームを照射する。これはレジストの主鎖切断や分解
を行なうことによって後のレジストパターンの溶解除去
を容易にするものであるが、省くことも可能である、省
いた場合には、その分だけ強い溶解性の溶媒を使う必要
がある。
ついで第3図の如く、レジストパターンの設けられてい
る基板1の面に、先に挙げたようなオクタ−4,5−7
エニルフタロシアニン若しくはその金属錯塩を真空蒸着
法によって蒸着し色素層3を形成する。
色素層3の厚さは、所望の分光特性に応じて決められる
が通常500〜100OOA程度である。
次に、色素層3の設けられている基板を、色素層下のレ
ジストパターン2を除去するために色素を溶解させず、
また分光特性をそこなわずにレジストパターンのみを溶
解もしくは基板から剥離させる溶媒に浸漬する。
レジストパターンの除去によって同時にその上にある色
素層が除去されるが、これを補助するために、浸漬時に
超音波のエネルギーを加えることも有効である。 この
ようにして、第4図のようなストライプパターン状の緑
色色素層4を形成することができ、本発明のカラーフィ
ルターを得ることができる。
なお、2色以上からなる本発明のカラーフィルターを形
成する場合には、更に必要に応じて、すなわち用いられ
るフィルターの色の数に応じて。
第1図から第4図までの工程を、各色に対応した色素を
それぞれ用いて繰り返して行い、例えば第5図に示した
ような異なる色の着色層4.5及び6の3色からなるカ
ラーフィルターを形成することができる。
また1本発明のカラーフィルターは、第6因に示すよう
にフィルターL部に、先に挙げたような材料から形成し
た保護層7を有しているものであっても良い。
実施例1 ガラス基板上にスピナー塗布法により、ポジ型レジスト
0口OR1013(東京応化製)を1.0−の膜厚に塗
布した0次に、レジスト層に120 ”0.20分間の
プリベークを行なった後、更にこのレジスト層を遠紫外
光を用いて、形成しようとするパターンの形状に対応し
たパターンマスクを介して露光した。露光終了後、基板
上のレジスト層はレジスト専用現像液、専用リンス液で
処理され、基板上にはレジストパターンが形成された0
次にこのレジストパターンが後に行なう現像液によるリ
フトオフ処理のときに、現像液に対して溶解し易くなる
ように、このレジストパターン全面に遠紫外光を照射し
た。
続いてレジストパターンの形成されたガラス基板と、銅
オクター4.5−7エニルフタaシアニンを詰めたモリ
ブデン製蒸着ボートとを真空蒸着装置の真空槽内の所定
の位置に配置し、真空槽内を排気した。真空度10’〜
to’ torrにおいて蒸着ポートを450〜550
℃に加熱して約300OAの厚で、レジストパターンの
形成されている基板上に銅オクター4,5−フェニルフ
タロシアニンの蒸着層を形成した。
最後に、蒸着終了後のガラス基板を先に用いたレジスト
専用現像液に浸漬撹拌してレジストパターンを溶解しな
がら蒸着色素層の不要部分を基板上から除去することに
よって基板上の緑色色素層をストライプ状にパターニン
グし1本発明のカラーフィルターを得た。
これら一連の工程を経ても基板上の色素の蒸着層は何ら
損傷を受けず、蒸着色素層の分光特性の低下はほとんど
認められなかった。
得られた緑色色素層の分光特性を第7図の曲線8に示す
、この図に示したように優れた緑色の分光特性が得られ
た。
実施例2 実施例1の緑色ストライプフィルターの形成されたガラ
ス基板上に、青色ストライプパターンの形状に対応した
パターンマスクを用いてレジスト層の露光を行ない、更
に蒸着色素層の形成用色素としてCuフタロシアニンを
用いる以外は実施例1と同様にして青色ストライプパタ
ーンを基板上の所定の位置に形成した。
なお、 Cuフタロシアニンからなる蒸着層の形成は、
真空槽の真空度を10″s” 104torrとし、蒸
着ポートを450〜550℃に加熱して、層厚が約20
00Aとなるように実施した。
さらに、このようにして緑色及び青色ストライプパター
ンの形成されている基板上に、赤色ストライプパターン
の形状に対応したパターンマスクを用いてレジストの露
光を行ない、蒸着色素層形成用色素としてイルガジンレ
ッドBPT (商品名、チバガイギー製、C,1,No
、71127)を用い、色素の蒸着を真空槽の真空度を
10’〜1G’ torrとし、蒸着ポートを400〜
500℃に加熱して1層厚が約200OAとなるように
実施する以外は、実施例1と同様にして基板上の所定の
位置に赤色ストライプパターンを形成し、3色ストライ
プの着色パターンを得た。
以上の着色パターンの形成工程に於いて、青色及び赤色
色素層は勿論のこと、緑色色素層も現像処理で全く溶解
せず、また熱処理工程中を経ても劣化することなく、分
光特性も損なわれることがなかった。
最後にゴム系樹脂の保護膜として市販のネガレジスト0
DOR110VR(商品名、東京応化製)を、上記によ
うにして形成した3色ストライプ着色パターン上に塗布
し、これをプリベークおよび全面露光によって硬化させ
、本発明の3色ストライプカラーフィルターを完成させ
た。
このようにして形成された3色カラーフィルターの分光
特性を第8図に示す。
実施例3 ssトランジスターを基板として、該基板上に本発明の
カラーフィルターを形成してなるカラー液晶表示素子の
作製を以下のようにして実施した。
まず第9図(a)に示すように、ガラス基板(商品名:
 7059、コーニング社製) SO上に100OAの
層厚の1.T、0画素電極81をフォトリソ工程により
所望のパターンに成形した後、この面に更にAIを1o
ooAの層厚に真空蒸着し、この蒸着層をフォトリソ工
程により所望の形状にパターニングして第9図(b)に
示すようなゲート電極82を形成した。
続いて、感光性ポリイミド(商品名:セミコファイン、
東し社製)を前記電極の設けられた基板80面上に塗布
し絶縁層93を形成し、パターン露光及び現像処理によ
ってドレイン電極98と画素電極81とのコンタクト部
を構成するスルーホール94を第9図(c)に示すよう
に形成した。
ここで、基板80を堆積槽内の所定の位置にセットし、
堆積槽内にH2で希釈されたSiH,を導入し、真空中
でグロー放電法により、前記電極91 、1112及び
絶縁層93の設けられた基板90歪面に200OAの層
厚のa−9iからなる光導電層(イントリンシック層)
95を堆積させた後、この光導電層85上に引続き同様
の操作によって、100OAの層厚のn1層9Bを第9
図(d)に示したように積層した。この基板90を堆積
槽から取出し、前記n+層9θ及び光導電層85のそれ
ぞれを、この順にドライエツチング法により所望の形状
に第9図(e)に示したようにパターンニングした。
次に、このようにして光導電層95及びn+層86が設
けられている基板面に、^lを100OAの層厚で真空
蒸着した後、このAI蒸着層をフォトリソ工程により所
望の形状にパターンニングして、第9図(f)に示すよ
うなソース電極97及びドレイン電極88を形成した。
最後に、画素電極91のそれぞれに対応させて、実施例
2と同様な方法により赤、青及び緑の3色の着色パター
ンを第9図(g)に示すように形成した後、この基板面
全面に配向機能を付与した絶縁膜99としてのポリイミ
ド樹脂を120OAの層厚に塗布し、250℃、1時間
の加熱処理によって樹脂の硬化を行ないカラーフィルタ
ーが一体化された薄膜トランジスターを作製した。
このように作製されたカラーフィルター付き薄膜トラン
ジスターを用いて更に、カラー用液晶表示素子を形成し
た。
すなわち、ガラス基板(商品名: 7059、コーニン
グ社製)の−面に前記の方法と同様にして、1000A
の1.T、0電極層を形成し、更に該電極層上に配向機
能を付与したポリイミド樹脂からなる層厚120OAの
絶縁層を形成し、この基板と先に形成したカラーフィル
ター付き薄膜トランジスターとの間に液晶を封入して全
体を固定して、カラー用液晶表示素子を得た。
このようにして形成されたカラー用液晶表示素子は、良
好な機能を有するものであり、カラーフィルターの形成
にあたっては、実施例1及び2と同様の効果が得られた
実施例4 3色カラーフィルターを画素電極上に設ける代わりに、
対向電極上に設ける以外は実施例3と同様にして、本発
明のカラーフィルターを有するカラー用液晶表示素子を
得た。
このようにして形成されたカラー用液晶表示素子は、良
好な機能を有するものであり、カラーフィルターの形成
にあたっては実施例1及び2と同様な効果が得られた。
実施例5 CCD(チャージ、カップルド、デバイス)の形成され
たウェハーを基板として用い、CODの有する各受光セ
ルに対応して、カラーフィルターの有する各着色パター
ンが配置されるように、3色ストライプカラーフィルタ
ーを形成する以外は、実施例2と同様にして本発明のカ
ラーフィルターを有するカラー固体撮像素子を形成した
このようにして形成されたカラー固体撮像素子は、良好
な機能を有するものであり、カラーフィルターの形成に
あたっては、実施例1及び2と同様の効果が得られた。
実施例6 COD  Cチャージ、カップルド、デバイス)の形成
されたウェハーに、実施例2に於いて形成したカラーフ
ィルターを、CODの有する各受光セルに対応して、カ
ラーフィルターの有する各着色パターンが配置されるよ
うに位置合わせをして貼着し、カラー固体撮像素子を形
成した。
このようにして形成されたカラー固体撮像素子は、良好
な機能を有するものであり、カラーフィルターの形成に
あたっては、実施例1及び2と同様の効果が得られた−
0 実施例7 本発明の方法を適用して、第10図の部分平面線略図に
示すようなカラー用フォトセンサーアレイの形成を第1
1図に示した工程に従って以下のように実施した。
まず、ガラス基板(商品名: 7059、コーニング社
製) 11Gの上にグロー放電法によってa−3i (
アモルファスシリコン)層からなる光導電層(イントリ
ンシック層)111を第11図(a)に示すように設け
た。
すなわち、H2で10容量%に希釈されたSiH4をガ
ス圧0.50Torr、 RF(Radio Freq
uenc7)パワーtOW 、基板温度250℃で2時
間基板上に堆積させることによって0.7−の膜厚の先
導’[i’ 111を得た。
続いて、この光導電層111上にグロー放電法により第
11図(b)に示すようにn+層112を設けた。
すなわち、H2でIO容量%に希釈されたSiH4と、
H2でtoo pp層に希釈されたPH3とを1:10
で混合したガスを原料として用い、その他は、先の光導
電層の堆積条件と同様にして光導電層10に連続して、
0.1μの層厚のn+層112を設けた。
次に、第11図(c)に示すように電子ビーム蒸着法で
AIを0.3−の層厚にn“層112上に堆積させて、
導M、層113を積層した。続いて、第11図(d)に
示すように導電層113の光変換部となる部分に相当す
る部分を除去した。
すなわち、ポジ型のマイクロポジット1300−27(
商品名、5hipley社製)フォトレジストを用いて
所望の形状にフォトレジストパターンを形成した後、リ
ン酸(85容量%水溶液)、硝酸(BO容容量氷水溶液
、氷酢酸及び水を18:  l:  2: 1の割合で
混合したエツチング溶液を用いて露出部(レジストパタ
ーンの設けられていない部分)の導電層1!3を基板上
から除去し、共通電極115及び個別電極114を形成
した。
次に、光変換部となる部分のn+層112を第11図(
e)に示すように除去した。
すなわち、上記マイクロポジット1300−27フオト
レジストを基板から剥離した後、平行平板型プラズマエ
ツチング装置DEN−451(日型アネルバ社製)を用
いてプラズマエツチング法(別名リアクティブイオンエ
ツチング法)でRFパワー 120w、ガス圧Q、IT
orrでCF4ガスによるドライエツチングを5分間行
ない、露出部のn1層112及び光導電層111の表面
層の一部を基板から除去した。
なお、本実施例では、エツチング装置のカソード材料の
インプランテーションを防止するために、カソード上に
ポリシリコンのスパッタ用ターゲット(8インチ、純度
99.999%)を置き、その上に試料をのせ、カソー
ド材料のSUSが露出する部分はドーナッツ状に切抜い
たテフロンシートでカへ−し、508面がほとんどプラ
ズマでさられない状態でエツチングを行なった。その後
、窒素を31/+winの速度で流したオーブン内で2
0℃、60分の熱処理を行なった。
こうして作成されたフォトセンサーアレイの表面に、次
に保護層を以下のようにして形成した。
すなわち、フォトセンサーアレイ上にグロー放電法によ
って保護層としてのシリコンナイトライド層1113を
形成した。
すなわち、H2でlO容容量和希釈されたSiH4と1
00%NH3をl:4の流量比で混合した混合ガスを用
い、その他は先のa−Si層を形成したのと同様にして
、0.5−の層厚のシリコンナイトライド(a−SiN
H)層liBを第11図(Hに示すように形成した。
更に、この保護層116を基板として、実施例2と同様
にして、青5、祿4、赤6の3色の着色パターンからな
るカラーフィルターを形成し、第3図に示すように、各
フォトセンサー上にそれぞれ着色フィルターが配置され
たカラーフォトセンサーアレイを形成した。
本実施例に於いて形成されたカラーフォトセンサーアレ
イに於いてもカラーフィル−形成時に実施例1及び2に
於けるのと同様な効果を得ることができ、形成されたカ
ラーフォトセンサーは良好な機能を有するものであった
実施例8 実施例2に於いて形成したカラーフィルターを、接着剤
を用いて、実施例7に於いて形成したフォトセンサーア
レイ上に貼着することによりカラーフォトセンサーアレ
イを形成した。
本実施例に於いて形成したカラーフォトセンサーも実施
例7に於いて形成したものと同様に、良好な機能を有す
るものであった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、着色層が耐熱性および耐溶剤性に優れ
、かつ分光特性にも優れた色素の蒸着により形成される
ので、蒸着による色素層の形成、蒸着色素層のパターニ
ングなどの製造上の点及び形成されたカラーフィルター
の光学的機能の点からも優れたカラーフィルターを提供
することができた。特に、従来、所定の分光特性が得ら
れにくかった緑色色素層に、耐熱性および耐溶剤性に優
れ、かつ分光特性にも優れた色素が用いられているので
、本発明のカラーフィルターの有する緑色着色層は、蒸
着法によって形成可能であり、所定の分光特性を有する
ものとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明のカラーフィルターの製造法を
説明するための工程図、第7図は実施例1に於いて得ら
れた本発明のカラーフィルターの有する緑色色素層の分
光透過率を示すグラフ、第8図は実施例2に於いて得ら
れた本発明のカラーフィルターの有する色素層の分光透
過率を示すグラフ、第9図(a)〜(h)は未発11ラ
ーフィルターを有するカラー用液晶表示素子の製造工程
図、第10図は本発明のカラーフィルターを有するカラ
ー用フォトセンサー7レイの模式的平面部分図、141
1図(a)〜(g)は第10図に示したカラー用フォト
センサー7レイの形成工程図である。 1 、90.110 :基板 2ニレジストパターン 3:色素層     4,5,8 :パターン状色素層
7:保護層     8:緑色色素層の分光特性9:青
色色素層の分光特性 lO:赤色色素層の分光特性 95.11に光導電層  9B、112: n+層!1
3:導電#     114 :個別電極115:共通
電極   118 :保護層91:画素型Jf+   
  92:ゲート電極93.99:絶縁層   94=
スルーホール97:ンース電極   98: ドレイン
電極。 (’/、) 第7図 (’/、) 第8図 19r!A B          A 第11図 手続補正書(方式) 昭和60年 4月22日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オクタ−4、5−フェニルフタロシアニン系色素
    を蒸着して形成される緑色色素層を有することを特徴と
    するカラーフィルター。
  2. (2)前記オクタ−4、5−フェニルフタロシアニン系
    色素がオクタ−4、5−フェニルフタロシアニンあるい
    は下記の構造式によって示されるオクタ−4、5−フェ
    ニルフタロシアニンの金属錯塩である特許請求の範囲第
    1項記載のカラーフィルター ▲数式、化学式、表等があります▼ (上記式中、RはCu、GaOH、VO、Ni、Pd、
    Pb、Mg、CaまたはCoを表わす。)
  3. (3)前記緑色色素層が、基板上に設けられたパターン
    状緑色色素層である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載のカラーフィルター。
  4. (4)前記緑色色素層が、レジストパターンを有する基
    板上に前記オクタ−4、5−フェニルフタロシアニン系
    色素を蒸着後、該色素蒸着層の前記レジストパターン上
    に設けられた部分を、前記レジストパターンとともに基
    板上から除去することによって形成したパターン状緑色
    色素層である特許請求の範囲第3項記載のカラーフィル
    ター。
  5. (5)前記基板が、カラー表示装置の表示部である特許
    請求の範囲第3項または第4項記載のカラーフィルター
  6. (6)前記基板が、カラー固体撮像素子である特許請求
    の範囲第3項または第4項記載のカラーフィルター。
  7. (7)前記基板が、カラーイメージセンサーの受光面で
    ある特許請求の範囲第3項または第4項記載のカラーフ
    ィルター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5380842A (en) * 1991-06-20 1995-01-10 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Phthalocyanine compounds and usage thereof
US5773172A (en) * 1993-07-09 1998-06-30 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Color filter having novel dyestuff

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