JPS6114017A - 線引機用線冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、線引様用の線冷却装置に関するものである。

線引き作業による、即ちダイスを通して巻取キャプスタ
ンで引張ることによる金属線の断面積の減少は、いずれ
の変形過程もそうであるように、熱を発生させる。この
発熱の効果として、延伸された線の温度は上昇し、線と
係合する配置工具の温度も上昇する。

このような温度上昇は線の機械的特性を変質させる。延
伸された線が高炭素含量の鋼でできている場合には、こ
の変質はより有害であり、よく知られた時効現象の原因
となる。

このことは、線引き作業を促進するに用いられる潤滑剤
が粉末形の乾燥製品であって、冷却作用を行わな−い“
乾式゛型線用機である場合には、特にはなはだしい。

線の温度上昇を制限し、温度上昇を冶金学的に受容しう
る範囲内に止めるために、現代の線引機は線冷却装置を
備えている。該冷却装置には、主として二つの種類があ
る。即ち直接冷却装置と間接冷却装置である。

間接冷却は、液体を循環させて、線と係合する配置工具
即ち、ダイス及び引張りキャプスタンを冷却するにある
。線の素線分がダイス内に滞留する時間は、非常に短か
いから、このような冷却は効果が非常に限られる。反対
に、キャプスタンは多数の巻き数を貯えることができ、
従って熱い線と冷却されたキャプスタンの間の係合面は
増加する。従って、このような冷却はより効果的ではあ
るが、一方では熱交換原理により、他方では、丸い線と
円筒形のキャプスタンの間が全く線で接触するに過ぎな
いが故に、限られたものである。

直接冷却は、単独で企てられ、又は間接冷却の補足手段
として企図される。それには二つの型がある。

一一一一一空気によるもの：キャプスタンの周囲に吹付
けられた空気は上昇空気の覆いをつくりキャプスタ、ン
上に貯えられた線を冷却する。このような方法は、先に
記載したキャプスタンの液体による内部からの冷却と併
用されることが多い。線の直径が小さい程冷却効果は大
きいことに留意しなければならない。このような制限は
空気の比熱が小さいことによるものであることは、明ら
かである。この操作の主要な短所は騒音と線引用セッケ
ンを汚すかきまぜと線引機上に常にセッケン残滓を残す
ことである。

一一一一一液体によるもの二線がダイスから出てキャプ
スタンの円筒形表面との接点に向って動きつつある間に
線に散布することから成る方式がある。

このような方法は、高速の線引機では、利用できる空間
が小さく、該方法を実施する装置中での滞留時間が１０
分の何秒ないしは１００分の何秒であることを考慮する
と、効率の小さいものである。更に、線の断線が起った
場合には、冷却液体がダイスを通って流れダイスの上流
にある線引用セッケンと混合することもありうる。又、
この方法では、一般に線引機に線を取付ける長さがかな
り長く、線引機に線を取付ける操作をより微妙なものに
することに留意すべきである。

他の一つの方法は、キャプスタン上に貯えられた巻かれ
た線に外側から冷却液を散布するにある。それにより線
は冷却をより長時間受けることになる。このような方法
は有効ではあろうが、液が流下し遠心力で飛ばされて線
引機を囲む雰囲気が湿気の多いものとなって実際上は受
容不可能である。

線引機の単位時間あたりの処理量は線引機の速度の関数
であるから、線製造業者はますます高速の線引機を求め
るが、線の昇温もまた速度の関数であるから、この点で
遭遇する問題の解決は容易ではない。

このような問題は、本発明に従って、キャプスタンの下
部の近くに該キャプスタンと同心の関係に、円の扇形と
管の一部の形を持った冷却ケーソンを置き、該ケーソン
には冷却液体が供給され、一方では該冷却液体をキャプ
スタン上に巻かれた巻き線の方へ向け、他方では冷却作
用を行った後の液体を捕集し排出するように、ケーソン
が装備されていることにより解決される。

本発明の一特徴によれば、ケーソンは、キャプスタンに
面した壁を持ち、該壁には冷却液体の供給導管が開き、
壁とキャプスタン上の巻き線の間に限定された冷却帯を
なす空隙内に冷却液体を向け分布させるように前記導管
は配置される。

本発明の他の一特徴によれば、ケーソンは、壁の両側で
冷却帯をなす空隙に開き、冷却作用後に圧力及び遠心力
で投入される冷却液体と冷却作用によって発生した蒸気
のための、更には該液体と蒸気を有利には吸引系と結合
されたケーソンに備えられた管を経て排出するための、
捕集圧力緩和室を持つ。

本発明の更に他の一特徴に依れば、ケーソンは、線引機
のキャプスタンからの間隔を変更できるように装着され
る。

このように、キャプスタンの初めの線の取付けをより容
易にするために、手動又はジヤツキその他の任意の手段
でケーソンは線引機から遠ざけられる。これに対して、
線引機により、伸線が行われる間は、該キャプスタン上
に巻かれた巻き線がケーソンと接触しないに足りる間隔
にケーソンは維持される。このようにして、巻き線とケ
ーソンの分布壁の間には冷却液体の薄いカーテンが形成
される。供給及び吸引の流速の賢明な調節並びに静止し
たケーソンに対するキャプスタンの回転に起因するポン
プ作用により、液体の側方への漏れは避けられる。

本発明の種々の特徴及び利点は、本発明の可能な一実施
態様を示す以下の記載から更に明瞭になる。明らかに、
該実施態様は一例に過ぎず本発明　　　　−の範囲内に
て他の任意の配置を採用することかできる。　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　５以下の記載では添付図面を参照するも力とする
。

添付図面の第１図に見られるように、線引機には、電動
機２と伝動装置３に駆動されて回転している、円筒形態
の形を持つキャプスタンｌが含まれている。キャプスタ
ンこの内側の部分は上流に置かれたダイス５を通して線
４ａを引出す。線引きに必要なキャプスタンの効果なう
るために、又キャプスタン上の冷却面゛を覆うために、
機械に線を通すときに、作業者によりキャプスタンの上
に線を数回巻く。線引きの進行につれて、巻き線はキャ
プスタンに沿って上に昇り、次いで数段階線引きの場合
は下流の線引機ユニットに、数段階線引きの最後の線引
機ユニット又は一段階線引きの場合は巻取装置に至る。

本発明によれば、円の扇形と管の一部の形を持ったケー
ソン６がキャプスタンの下部の近くに該キャプスタンと
同心に装着される。該ケーソンは、キャプスタンに向け
られた面に壁７を持ち、１個又は数個の導管８により冷
却液が壁まで導かれている。壁７は、キャプスタン１の
上に巻かれた線の巻さと壁の間に形成される空隙９に冷
却液が向けられ該空隙内に分布されるように、配置され
ている。

分布壁７は、空隙内に導入された液体の薄いカーテンが
なす冷却帯の直接の冷却効果を、充分な巻き数の線が受
けるような高さを持つ。

ケーソンは、分布壁７の両側で空隙９に向けて開いた捕
集圧力緩和室１０を持つ。該室１０の内部へは、冷却に
使用された液体及び冷却によって発生した蒸気が圧力及
び遠心力によって投入される。このような冷却廃液は、
好適には吸引系（図示せず）と連結された管１１を経て
排出される。

ケーソンは、そのキャプスタンとの関係位置が変更でき
るように装着される０例えば線引機に線を取付けるとき
に、ケーソンをキャプスタンから遠ざけられるように装
着される。

加うるに、キャプスタン上に誤った配置で線が巻かれて
ケーソンの上流で巻き線が交ｔつた場合には、ケーソン
に固定されたローラ１２、ラグ又は爪の如き手段でケー
ソンが遠ざけられて、線とケーソンρ間の接触が避けら
れる。

明らかに、本発明はここに記載された実施態様によって
制限されるものではない。特許請求の範囲に定義された
ものから離れることなく、多くの他の実施態様で実施し
うるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置を備えた線引機の略図によ
る立面図である。第２図は該装置の横断面を拡大して示
した断面図である。第３図は該装置の平面図である。 １・・・キャプスタン、２・・・電′動機、３・・・伝
導装置、４・・・キャプスタンの内側の部分、４ａ・・
・線、５・・・ダイス、６・・・ケーソン、７・・・壁
、８・・・導管、９・・・空隙、１０・・・捕集圧力緩
和室、１１・・・管、１２・・・ローラ。 ｒｒｃ−，１ ごｂ ／／６．２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ダイスを通して動いている線に引張り作用を及ぼす
   キャプスタンを含み、該キャプスタンに線引きされた線
   が巻かれて巻き線をなす線引機用冷却装置において、該
   冷却装置が、円の扇形と管の一部の形を持ちキャプスタ
   ン（１）の近くに置かれたケーソン（６）を含み、該ケ
   ーソンには冷却液体が供給され、一方では該冷却液体を
   キャプスタン上に巻かれた巻き線の方へ向け、他方では
   冷却作用後の液体を捕集して排出するようにケーソンが
   装備されていることを特徴とする線引機用冷却装置。 ２　前記ケーソンがキャプスタンに面した壁（７）を含
   み、該壁を通して冷却液体を供給する１個又は、複数個
   の導管が開き、壁とキャプスタン上の巻き線の間に限定
   された冷却帯をなす空隙（９）内に冷却液体を向け分布
   させるように前記導管が配置されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３　ケーソン（６）が、壁（７）の両側で空隙（９）に
   開き、冷却作用後に圧力及び遠心力で投入される冷却液
   体と冷却作用によって発生した蒸気のための、更には該
   液体と蒸気を好適には、吸引系と結合された、ケーソン
   に備えられた、管（１１）を経て排出するための、捕集
   圧力緩和室（１０）を持つことを特徴とする特許請求の
   範囲前記いずれか一つの項に記載の装置。 ４　壁（７）の高さが、最適数の巻き線に冷却作用を受
   けさせるように選ばれていることを特徴とする特許請求
   の範囲前記いずれか一つの項に記載の装置。 ５　ケーソン（６）が、線引機のキャプスタン（１）か
   らの間隔を変更できるように、特に線引機に線を取付け
   るために変更できるように、装着されていることを特徴
   とする、特許請求の範囲前記いずれか一つの項に記載の
   装置。 ６　ケーソンが、キャプスタン上の線の巻きに異常があ
   ってキャプスタン上に巻かれた線の層が異常に厚い結果
   になっているとき、キャプスタンからケーソンを遠ざけ
   るようにケーソンの装着手段に働きかける、ローラー（
   １２）の如き手段を含むことを特徴とする特許請求の範
   囲前記いずれか一つの項に記載の装置。