JPS61136648A - 耐食性銅合金管 - Google Patents
耐食性銅合金管Info
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- JPS61136648A JPS61136648A JP25830384A JP25830384A JPS61136648A JP S61136648 A JPS61136648 A JP S61136648A JP 25830384 A JP25830384 A JP 25830384A JP 25830384 A JP25830384 A JP 25830384A JP S61136648 A JPS61136648 A JP S61136648A
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- silicate
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は給水・給湯用配管材等として優れた耐食性(殊
に耐孔食性)と耐Cuイオン溶出性を有する銅合金管に
関するものである。
に耐孔食性)と耐Cuイオン溶出性を有する銅合金管に
関するものである。
給水・給湯用等の配管材料としては耐食性及び施工性の
優れた脱酸銅が汎用されている。しかしながら脱酸銅に
しても十分に要求特性を満たしているとは言えず、水質
によっては徐々にCUイオンが溶出し青水発生の問題を
生ずることがある。
優れた脱酸銅が汎用されている。しかしながら脱酸銅に
しても十分に要求特性を満たしているとは言えず、水質
によっては徐々にCUイオンが溶出し青水発生の問題を
生ずることがある。
即ち配管からのCuイオン溶出量が多くなって上水の水
質基準値(Cu:1.0ppm)を超えると、Cuイオ
ンにより洗濯物等が青く着色するといった問題が生じて
くる。使用期間が経過するにつれて表面に酸化皮膜が形
成されCuイオンの溶出が無くなることが知られている
。しかしながら給水・給湯用管の内面にその様な酸化銅
皮膜が形成されるまでには1〜2年といった長期間を要
し、その間のCUイオンの溶出の問題は回避できない。
質基準値(Cu:1.0ppm)を超えると、Cuイオ
ンにより洗濯物等が青く着色するといった問題が生じて
くる。使用期間が経過するにつれて表面に酸化皮膜が形
成されCuイオンの溶出が無くなることが知られている
。しかしながら給水・給湯用管の内面にその様な酸化銅
皮膜が形成されるまでには1〜2年といった長期間を要
し、その間のCUイオンの溶出の問題は回避できない。
一方、また別の条件では局部的に腐食によって孔があく
現象すなわち孔食現象が現われることがあり、この場合
は、短期間のうちに管壁が貫通されて水洩れ事故を招来
する。この孔食には通称Type IとType I
Iの2糎類がある。Type I孔食は硬水の冷水に発
生するもので、Type U孔食は軟水の温水で経験さ
れるものである。従って腐食要因特に水質との関係は異
なった挙動を示すと考えられている。
現象すなわち孔食現象が現われることがあり、この場合
は、短期間のうちに管壁が貫通されて水洩れ事故を招来
する。この孔食には通称Type IとType I
Iの2糎類がある。Type I孔食は硬水の冷水に発
生するもので、Type U孔食は軟水の温水で経験さ
れるものである。従って腐食要因特に水質との関係は異
なった挙動を示すと考えられている。
Type Iについては鋼管の耐食性改善を期して種々
の研究が進められて#す、例えばr INFLUENC
EOF MINORALLOYING ADDITIO
NS ON C0R−RO5ION OF C0PPE
RTUBES IN DRINKINGWATER5
by Diene DEVROEY and clau
deDEPOMMIERJ INTERNATION
AL C0PPERRE−3EARCHASSOCIA
TION、 INC,(1970年9月)には脱酸銅中
へ微量のA1やSnを含有させることによって耐食性を
改善する技術も提案されている。
の研究が進められて#す、例えばr INFLUENC
EOF MINORALLOYING ADDITIO
NS ON C0R−RO5ION OF C0PPE
RTUBES IN DRINKINGWATER5
by Diene DEVROEY and clau
deDEPOMMIERJ INTERNATION
AL C0PPERRE−3EARCHASSOCIA
TION、 INC,(1970年9月)には脱酸銅中
へ微量のA1やSnを含有させることによって耐食性を
改善する技術も提案されている。
一方Type II孔食についてはHCO3−/ So
、 ”−が1以下でかつ残留塩素濃度が高い温水に発生
しやすいとされているが、この種の孔食に対して耐食性
を改善する合金の研究はされていない。
、 ”−が1以下でかつ残留塩素濃度が高い温水に発生
しやすいとされているが、この種の孔食に対して耐食性
を改善する合金の研究はされていない。
Type I孔食に有効とされる合金もType I
I孔食に対しては要求を十分に満たすものとは言えず、
適量のA1やSnを含有させた場合でも耐食性能に著し
いばらつきがあり、実用的な安定した耐食効果を得るこ
とはできない。本発明はこうした状況のもとて水質の如
何を問わずCuイオンの溶出及び孔食を安定して確実に
阻止することのできる技術を提供しようとするものであ
る。
I孔食に対しては要求を十分に満たすものとは言えず、
適量のA1やSnを含有させた場合でも耐食性能に著し
いばらつきがあり、実用的な安定した耐食効果を得るこ
とはできない。本発明はこうした状況のもとて水質の如
何を問わずCuイオンの溶出及び孔食を安定して確実に
阻止することのできる技術を提供しようとするものであ
る。
本発明に係る耐食性銅合金管の構成は、下記の元素を必
須成分として含有する他 Al:0.01〜1゜5% Sn:0108〜2.5% 但し(Al+Sn)20.1% 酸素含有屋がl OOppm以下に規制され、残部がC
U及び不可避不純物からなる銅合金を管状に成形してな
るところに要旨を有するものであり、本発明の他の構成
は、上記の要件を満たす銅合金管の内面に、厚さlO〜
ioo、oooλのシリケー、 ト皮膜を形成してなる
ところに要旨を有するものである。
須成分として含有する他 Al:0.01〜1゜5% Sn:0108〜2.5% 但し(Al+Sn)20.1% 酸素含有屋がl OOppm以下に規制され、残部がC
U及び不可避不純物からなる銅合金を管状に成形してな
るところに要旨を有するものであり、本発明の他の構成
は、上記の要件を満たす銅合金管の内面に、厚さlO〜
ioo、oooλのシリケー、 ト皮膜を形成してなる
ところに要旨を有するものである。
以下、上記の要件を規定した理由を詳細に説明しつつ本
発明の作用を明確にして行く。
発明の作用を明確にして行く。
まず添加合金元素としてA1及びSnを選択した理由に
ついて説明する。
ついて説明する。
水中、殊に温水中で鋼管の内面に最初に形成される酸化
皮膜はCu2Oであり、このCu2O皮膜が内面に万遍
なく形成されている限りCuイオンの溶出及び孔食は生
じ難い。しかし酸化剤(残留塩素)濃度の高い温水中に
おいては、Cu2Oは短期間のうちにCuOにまで酸化
され該酸化皮膜の大部分はCuOに変換してしまう。
皮膜はCu2Oであり、このCu2O皮膜が内面に万遍
なく形成されている限りCuイオンの溶出及び孔食は生
じ難い。しかし酸化剤(残留塩素)濃度の高い温水中に
おいては、Cu2Oは短期間のうちにCuOにまで酸化
され該酸化皮膜の大部分はCuOに変換してしまう。
CuO皮膜は自然電位が高くて孔食発生電位を容゛易に
越えるので孔食発生に到る。従って孔食を無くす為には
鋼管の内面を常にCU、O皮膜で被って$けばよいので
あるが、Cu2Oは前述の様に短期間でCuOに変換し
てしまう。そこで銅表面に形成される酸化銅皮膜の構成
4分をCu2O> CuOの状態で安定に維持させる方
策はないものかと考え、種々の合金元素を用いて添加効
果を調べた。その結果、適量のA1とSnを共に添加し
てやれば、酸化銅皮膜の構成4分をcu2o> cuo
の状態に保持し得ることが確認された。しかも水質の変
動に影響されることなく銅表面に形成される酸化銅皮膜
成分を(CuzO> CuO)の状態に維持する為には
、後記実施例(4′!に第1図)でも明らかにする如<
Al及びSnの各添加量を0.015!!f以上及び0
.08%以上とし、且つ両者の総和を0.1%以上にし
なければならないことが確認された。
越えるので孔食発生に到る。従って孔食を無くす為には
鋼管の内面を常にCU、O皮膜で被って$けばよいので
あるが、Cu2Oは前述の様に短期間でCuOに変換し
てしまう。そこで銅表面に形成される酸化銅皮膜の構成
4分をCu2O> CuOの状態で安定に維持させる方
策はないものかと考え、種々の合金元素を用いて添加効
果を調べた。その結果、適量のA1とSnを共に添加し
てやれば、酸化銅皮膜の構成4分をcu2o> cuo
の状態に保持し得ることが確認された。しかも水質の変
動に影響されることなく銅表面に形成される酸化銅皮膜
成分を(CuzO> CuO)の状態に維持する為には
、後記実施例(4′!に第1図)でも明らかにする如<
Al及びSnの各添加量を0.015!!f以上及び0
.08%以上とし、且つ両者の総和を0.1%以上にし
なければならないことが確認された。
但しA1及びSHの添加量を厳密に設定したとしてもそ
れだけで十分な耐孔食性が得られる訳ではなく、時とし
て顕著な孔食現象を生じ得ることが判明した。そこで孔
食発生の他の原因を追求した結果、銅合金中に含まれる
酸素量によって耐孔食性は著しく変わり、特に銅合金中
の酸素濃度が100 ppmを超えると、上記Al及び
Snによる耐孔食性改善効果が殆んど失なわれてしまう
ことが分かった。こうした傾向は後記実施例(特に第2
図)でも明らかにする通りであり、結局のところ高レベ
ルの耐食性を確保する為には適量のA1及びSnを添加
すると共に、酸素量を100 ppm以下に抑えること
が必須の要件となる。但しA1の添加量が多過ぎると製
管時の加工性が低下するので1゜5%以下に抑えるべき
であり、又Snの添加量が多過ぎると熱間加工性及び耐
潰食性が低下するので2,5%以下に抑えなければなら
ない。
れだけで十分な耐孔食性が得られる訳ではなく、時とし
て顕著な孔食現象を生じ得ることが判明した。そこで孔
食発生の他の原因を追求した結果、銅合金中に含まれる
酸素量によって耐孔食性は著しく変わり、特に銅合金中
の酸素濃度が100 ppmを超えると、上記Al及び
Snによる耐孔食性改善効果が殆んど失なわれてしまう
ことが分かった。こうした傾向は後記実施例(特に第2
図)でも明らかにする通りであり、結局のところ高レベ
ルの耐食性を確保する為には適量のA1及びSnを添加
すると共に、酸素量を100 ppm以下に抑えること
が必須の要件となる。但しA1の添加量が多過ぎると製
管時の加工性が低下するので1゜5%以下に抑えるべき
であり、又Snの添加量が多過ぎると熱間加工性及び耐
潰食性が低下するので2,5%以下に抑えなければなら
ない。
また本発明では前述の様に低レベルの酸素濃度を確保す
る為、溶製段階でp、 Mg、 B、 MntSi等
の脱酸剤が使用され、その一部は不純物として銅合金中
に混入してくるが、これら脱酸性元素の量が多過ぎると
加工性が劣悪になるので、多くとも合計量で0.54%
以下、好ましくは0.1s以下に抑えることが望まれる
。
る為、溶製段階でp、 Mg、 B、 MntSi等
の脱酸剤が使用され、その一部は不純物として銅合金中
に混入してくるが、これら脱酸性元素の量が多過ぎると
加工性が劣悪になるので、多くとも合計量で0.54%
以下、好ましくは0.1s以下に抑えることが望まれる
。
上記の構成要件を充足する銅合金管は前述の様な作用を
有しており、従来の耐食性銅合金管に比べて卓越した耐
孔食性を発揮する。しかしながら使用開始初期の酸化銅
皮膜(以下特記しない限りCu2O> CuOの酸化銅
皮膜を意味する)形成が不完全である時期にぶいては、
若干量のCuイオンが溶出することは否めない。そこで
使用開始期からCuイオンの溶出を実用上問題にならな
い程度まで軽減する為には、上記銅合金管の内面に適当
な厚さのシリケート皮膜を形成しておくのがよい。
有しており、従来の耐食性銅合金管に比べて卓越した耐
孔食性を発揮する。しかしながら使用開始初期の酸化銅
皮膜(以下特記しない限りCu2O> CuOの酸化銅
皮膜を意味する)形成が不完全である時期にぶいては、
若干量のCuイオンが溶出することは否めない。そこで
使用開始期からCuイオンの溶出を実用上問題にならな
い程度まで軽減する為には、上記銅合金管の内面に適当
な厚さのシリケート皮膜を形成しておくのがよい。
シリケート皮膜を形成させる化合物の具体例としてはリ
チウムシリケート、ナトリウムシリケート、カリウムシ
リケート、アミンシリケート、エチルシリケート、コロ
イダルシリカ等が挙げられるが、本発明で特にシリケー
ト系を選択した理由は次の通りである。
チウムシリケート、ナトリウムシリケート、カリウムシ
リケート、アミンシリケート、エチルシリケート、コロ
イダルシリカ等が挙げられるが、本発明で特にシリケー
ト系を選択した理由は次の通りである。
■ろう付は時等の加熱によって皮膜が劣化することがな
く、且つ有害ガスを生じない。
く、且つ有害ガスを生じない。
■使用中に皮膜が剥離する場合、極めて微細(100μ
m以下)な破片となって溶出していくので管やバルブ等
を閉塞する恐れがなく、且つ人体に全く無害である。
m以下)な破片となって溶出していくので管やバルブ等
を閉塞する恐れがなく、且つ人体に全く無害である。
■シリケート皮膜は親水性で且つ多孔質である為、該皮
膜の下部(即ち銅合金素材の表面)では酸化銅皮膜が徐
々に成長していく。しかもシリケート皮膜自体は水に可
溶性であり、人体に無害なSiO□となって徐彊こ水中
に溶出していくが、シリケート皮膜による表面皮膜効果
が失なわれた時点(シリケート皮膜が溶出してしまった
時点)ではすでに耐食性の酸化銅皮膜の形成が完了して
いる為、使用の初期からCuイオンの溶出を実用上問題
にならない程度に軽減することができる。
膜の下部(即ち銅合金素材の表面)では酸化銅皮膜が徐
々に成長していく。しかもシリケート皮膜自体は水に可
溶性であり、人体に無害なSiO□となって徐彊こ水中
に溶出していくが、シリケート皮膜による表面皮膜効果
が失なわれた時点(シリケート皮膜が溶出してしまった
時点)ではすでに耐食性の酸化銅皮膜の形成が完了して
いる為、使用の初期からCuイオンの溶出を実用上問題
にならない程度に軽減することができる。
上記の様なシリケート皮膜の効果を有効に発揮させ、殊
に使用開始期におけるCuイオンの溶出量を1 ppm
未満に抑える為には、膜厚をIOA以上にしなければな
らない。Cuイオンの溶出防止という観点からした場合
膜厚に上限は存在しないが、厚くなり過ぎると管にたわ
み等の外力が作用したときに皮膜が亀裂乃至剥離を生じ
易くなるので、こうした問題を回避する為には100,
000λ以下に抑えるべきである。尚シリケート皮膜の
形成法は特に限定されないが、最も一般的なのは製管工
程で銅合金管内面に付着した潤滑油を脱脂剤により除去
した後、前記シリケート系化合物の単独若しくは2s以
上を水に希釈して管内面に塗布し、加熱炉或は熱風乾燥
炉等で100〜200℃に数分乃至数十分加熱し脱水す
る方法である。
に使用開始期におけるCuイオンの溶出量を1 ppm
未満に抑える為には、膜厚をIOA以上にしなければな
らない。Cuイオンの溶出防止という観点からした場合
膜厚に上限は存在しないが、厚くなり過ぎると管にたわ
み等の外力が作用したときに皮膜が亀裂乃至剥離を生じ
易くなるので、こうした問題を回避する為には100,
000λ以下に抑えるべきである。尚シリケート皮膜の
形成法は特に限定されないが、最も一般的なのは製管工
程で銅合金管内面に付着した潤滑油を脱脂剤により除去
した後、前記シリケート系化合物の単独若しくは2s以
上を水に希釈して管内面に塗布し、加熱炉或は熱風乾燥
炉等で100〜200℃に数分乃至数十分加熱し脱水す
る方法である。
ところで通常の脱酸鋼管の場合、上記の様な方法でシリ
ケート皮膜を形成しても該皮膜を強固に密着させること
ができず、8か月程度の通水で皮膜の約5割が剥離して
表面保護効果が有効に発揮されない。しかしながら前述
の如く適量のAlを添加した銅合金管を使用するとシリ
ケート皮膜の密着性は飛躍的に向上し、シリケート皮膜
の表面保護効果が最大限有効に発揮される。この理由は
、銅合金中のAlとシリケート皮膜中のSiが接合界面
で共有結合を起こす為と考えられる。即ち本明細書に開
示する第2の発明(内面にシリケート皮膜を形成した耐
食性銅合金管)に詔いて管素材中に配合されるAlは、
前述の如<Snとの共存による酸化銅皮膜組成の安定化
(CuzO> CuO)に加えて、シリケート皮膜の密
着性向上という重要な機能を発揮するものである。
ケート皮膜を形成しても該皮膜を強固に密着させること
ができず、8か月程度の通水で皮膜の約5割が剥離して
表面保護効果が有効に発揮されない。しかしながら前述
の如く適量のAlを添加した銅合金管を使用するとシリ
ケート皮膜の密着性は飛躍的に向上し、シリケート皮膜
の表面保護効果が最大限有効に発揮される。この理由は
、銅合金中のAlとシリケート皮膜中のSiが接合界面
で共有結合を起こす為と考えられる。即ち本明細書に開
示する第2の発明(内面にシリケート皮膜を形成した耐
食性銅合金管)に詔いて管素材中に配合されるAlは、
前述の如<Snとの共存による酸化銅皮膜組成の安定化
(CuzO> CuO)に加えて、シリケート皮膜の密
着性向上という重要な機能を発揮するものである。
実施例1
第1表に示す化学成分の銅合金を用いて内径22.2w
φX肉厚0.81mの銅合金管を作製し、下記の条件で
モデル給湯水の通水試験を行ない、1年後に詔ける各銅
合金管内面の孔食状況を調べた。
φX肉厚0.81mの銅合金管を作製し、下記の条件で
モデル給湯水の通水試験を行ない、1年後に詔ける各銅
合金管内面の孔食状況を調べた。
結果を第1表に示す。
く実験条件〉
水質 水温・・・60”C
HCO、−濃度−80ppm
SO4濃度−50ppm
C1−濃度1°010 ppm
Cl0− 濃度・・・1〜3ppm
pH・・・7.0
流 速: 2m1sec
試験期間=1年
孔食発生状況
発生孔食数/dfn2
1 未満 ・・・ ◎
1〜5 ・・・ 0
5〜20 ・・・ Δ
20超 ・・・×
第1表においてNo、 1〜15は本発明の規定要件を
満たす実施例であり、何れも優れた耐孔食性を有してい
る。これに対しNo、 16〜22は下記の如く本発明
で規定する何れかの要件を欠く比較例であり、何れも耐
孔食性が不十分である。
満たす実施例であり、何れも優れた耐孔食性を有してい
る。これに対しNo、 16〜22は下記の如く本発明
で規定する何れかの要件を欠く比較例であり、何れも耐
孔食性が不十分である。
No、16.17:AlとSHの総和が0.1%未満で
ある為酸化銅皮膜の耐食性が不 十分である。
ある為酸化銅皮膜の耐食性が不 十分である。
No、18,19:Al又はSnの何れかが不足する為
、やはり十分な耐孔食性が 得られない。
、やはり十分な耐孔食性が 得られない。
No、 20. 21. 22 :Al及びSnの一方
若しくは双方が含まれていない為耐 孔食性が改善されていない。
若しくは双方が含まれていない為耐 孔食性が改善されていない。
また第1図は、第1表に示した実験結果を含めた多数の
実験の中から、酸素濃度が約80ppm。
実験の中から、酸素濃度が約80ppm。
燐含有率が約0.025%であるものを抜粋し、A1及
びSnの含有率が耐孔食性に与える影響をグラフ化して
示したものであり、図中の◎〜×は前記孔食発生状況の
判断基準と同じである。
びSnの含有率が耐孔食性に与える影響をグラフ化して
示したものであり、図中の◎〜×は前記孔食発生状況の
判断基準と同じである。
第1図からも明らかな様に、満足な耐孔食性を確保する
為にはA1≧0.014.Sn≧0.08%及び(Al
+Sn)≧0.1%の全ての要件を満たす様にA1及び
Snの含有率を定めなければならない。
為にはA1≧0.014.Sn≧0.08%及び(Al
+Sn)≧0.1%の全ての要件を満たす様にA1及び
Snの含有率を定めなければならない。
次にAl含有率が0.1%、Sn含有率が0.5%で残
部が実質的にCuからなる基本組成の銅合金を対象とし
て酸素濃度だけが異なる数種類の銅合金管を製造し、前
記と同様にして孔食発生状況を調べた。
部が実質的にCuからなる基本組成の銅合金を対象とし
て酸素濃度だけが異なる数種類の銅合金管を製造し、前
記と同様にして孔食発生状況を調べた。
結果は第2図に示す通りであり、酸素濃度が100 p
pm以下の場合孔食は殆んど発生していないが、酸素濃
度が100 ppmを超えると発生孔食数が急激に増大
しており、A1及びSnによる耐食性改蕾効果が実質的
に失なわれていることが分かる。
pm以下の場合孔食は殆んど発生していないが、酸素濃
度が100 ppmを超えると発生孔食数が急激に増大
しており、A1及びSnによる耐食性改蕾効果が実質的
に失なわれていることが分かる。
実施例2
第2表に示す化学成分の銅合金により22.2vrmφ
X 0.81 mtX 1000 ttrx’ (D供
試tヲ製造シ、実施例1で用いたのと同じ水質のモデル
給湯水((流速=2m/秒)を用いて通水開始期からの
経時的なCuイオン溶出量の変化を調べた。但しCuイ
オンの溶出量は、所定の測定期に各供試管内にモデル給
湯水を充満して24時間放置し、この間に該給湯水中に
溶出したCuイオンを定量することによって求めた。
X 0.81 mtX 1000 ttrx’ (D供
試tヲ製造シ、実施例1で用いたのと同じ水質のモデル
給湯水((流速=2m/秒)を用いて通水開始期からの
経時的なCuイオン溶出量の変化を調べた。但しCuイ
オンの溶出量は、所定の測定期に各供試管内にモデル給
湯水を充満して24時間放置し、この間に該給湯水中に
溶出したCuイオンを定量することによって求めた。
第2表
結果は第3因に示した通りであり、適量のAlとSnを
含む銅合金管の内面に適当な厚さのシリケート皮膜(リ
チウムシリケートを用いて形成した皮膜)を形成したも
の(符号A)では、通水開始の初期からCuイオンの溶
出量を極めて低レベルに抑えることができる。
含む銅合金管の内面に適当な厚さのシリケート皮膜(リ
チウムシリケートを用いて形成した皮膜)を形成したも
の(符号A)では、通水開始の初期からCuイオンの溶
出量を極めて低レベルに抑えることができる。
しかしシリケート皮膜を形成しない場合−(符号B、D
)は、銅合金成分の如何を問わず通水開始の初期に基準
値(Cuイオン:1.Oppm)を超えるCuイオンの
溶出が認められる。また好適厚さのシリケート皮膜を形
成した場合でも、銅合金の化学成分が適切でない場合(
符号C)は、管内面へのシリケート皮膜の密着性が低く
シリケート皮膜の寿命が短いので、シリケート皮膜下部
で銅の酸化皮膜が形成される以前に剥離されることが多
く、従ってCuイオンの溶出抑制効果は不十分である。
)は、銅合金成分の如何を問わず通水開始の初期に基準
値(Cuイオン:1.Oppm)を超えるCuイオンの
溶出が認められる。また好適厚さのシリケート皮膜を形
成した場合でも、銅合金の化学成分が適切でない場合(
符号C)は、管内面へのシリケート皮膜の密着性が低く
シリケート皮膜の寿命が短いので、シリケート皮膜下部
で銅の酸化皮膜が形成される以前に剥離されることが多
く、従ってCuイオンの溶出抑制効果は不十分である。
これに対して本発明合金はシリケート皮膜の寿命が長い
為にシリケート皮膜が剥離や溶出により消失してしまう
前に銅の酸化皮膜が形成されるので、Cu溶出量を永続
的に低く抑えることができる(第3図参照)。
為にシリケート皮膜が剥離や溶出により消失してしまう
前に銅の酸化皮膜が形成されるので、Cu溶出量を永続
的に低く抑えることができる(第3図参照)。
次に0.5%A1+Q、5*Sn+0.02%P+残部
Cu(但し酸素濃度は約80 ppm )の銅合金管を
対象としてその内面に膜厚の異なるシリケート皮膜(同
前)を形成し、夫々について上記と同様の通水試験を6
か月継続した後、前記と同様の方法でCuイオン溶出量
を調べた。
Cu(但し酸素濃度は約80 ppm )の銅合金管を
対象としてその内面に膜厚の異なるシリケート皮膜(同
前)を形成し、夫々について上記と同様の通水試験を6
か月継続した後、前記と同様の方法でCuイオン溶出量
を調べた。
結果は第4図に示す通りであり、Cuイオンの溶出量を
基準値である1、 0 ppm以下に抑える為には、シ
リケート皮膜の厚さをlO^以上にすべきであることが
分かる。
基準値である1、 0 ppm以下に抑える為には、シ
リケート皮膜の厚さをlO^以上にすべきであることが
分かる。
本発明は以上の様に構成されるが、要は銅合金中に適量
のAl及びSnを含有させると共に、酸素量を著しく制
限することによって、卓越した耐食性を示す銅合金管を
得ることができた。しかもこの銅合金管の内面にシリケ
ート皮膜を形成してやれば、通水初期に怠けるCuイオ
ンの溶出量も大幅に低減することができ、輸送配管の寿
命を大幅に延長し得ると共に、配管素材の溶出による水
質劣化の発生を確実に防止し得ることになった。
のAl及びSnを含有させると共に、酸素量を著しく制
限することによって、卓越した耐食性を示す銅合金管を
得ることができた。しかもこの銅合金管の内面にシリケ
ート皮膜を形成してやれば、通水初期に怠けるCuイオ
ンの溶出量も大幅に低減することができ、輸送配管の寿
命を大幅に延長し得ると共に、配管素材の溶出による水
質劣化の発生を確実に防止し得ることになった。
第1〜4図は何れも実験結果を示すグラフであり、第1
図は耐孔食性に及ぼすAl量及び5nfiの相互作用、
第2図は銅合金中の酸素濃度と孔食数の関係、第3図は
通水期間とCuイオン溶出量の関係、第4図はシリケー
ト皮膜の厚さとCuイオン溶出量の関係を夫々示す。
図は耐孔食性に及ぼすAl量及び5nfiの相互作用、
第2図は銅合金中の酸素濃度と孔食数の関係、第3図は
通水期間とCuイオン溶出量の関係、第4図はシリケー
ト皮膜の厚さとCuイオン溶出量の関係を夫々示す。
Claims (2)
- (1)下記の元素を必須成分として含む他、Al:0.
01〜1.5%(重量%:以下同じ)Sn:0.03〜
2.5% 但し(Al+Sn)≧0.1% 酸素含有量が100ppm以下に規制され、残部がCu
及び不可避不純物からなる銅合金を管状に成形してなる
ことを特徴とする耐食性銅合金管。 - (2)下記の元素を必須成分として含む他、Al:0.
01〜1.5% Sn:0.08〜2.5% 但し(Al+Sn)≧0.1% 酸素含有量が100ppm以下に規制され、残部がCu
及び不可避不純物からなる銅合金管の内面に、厚さ10
〜100,000Åのシリケート皮膜を形成してなるこ
とを特徴とする耐食性銅合金管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25830384A JPS61136648A (ja) | 1984-12-06 | 1984-12-06 | 耐食性銅合金管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25830384A JPS61136648A (ja) | 1984-12-06 | 1984-12-06 | 耐食性銅合金管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61136648A true JPS61136648A (ja) | 1986-06-24 |
JPS6234821B2 JPS6234821B2 (ja) | 1987-07-29 |
Family
ID=17318380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25830384A Granted JPS61136648A (ja) | 1984-12-06 | 1984-12-06 | 耐食性銅合金管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61136648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61221345A (ja) * | 1985-03-27 | 1986-10-01 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 給水給湯配管用銅合金材料 |
JP2007217792A (ja) * | 2007-02-02 | 2007-08-30 | Hitachi Cable Ltd | 銅合金材及びそれを用いた銅合金導体の製造方法並びにその方法により得られた銅合金導体及びそれを用いたケーブル |
US8845829B2 (en) | 2003-10-24 | 2014-09-30 | Hitachi Metals, Ltd. | Cu alloy material, method of manufacturing Cu alloy conductor using the same, Cu alloy conductor obtained by the method, and cable or trolley wire using the Cu alloy conductor |
-
1984
- 1984-12-06 JP JP25830384A patent/JPS61136648A/ja active Granted
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
METALS HANDBOOK=1961 * |
PROCEEDINGS OF THE INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON CORROSION OF COPPER AND COPPER ALLOYS IN BUILDING=1982 * |
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JPS61221345A (ja) * | 1985-03-27 | 1986-10-01 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 給水給湯配管用銅合金材料 |
JPH0362778B2 (ja) * | 1985-03-27 | 1991-09-27 | Sumitomo Light Metal Ind | |
US8845829B2 (en) | 2003-10-24 | 2014-09-30 | Hitachi Metals, Ltd. | Cu alloy material, method of manufacturing Cu alloy conductor using the same, Cu alloy conductor obtained by the method, and cable or trolley wire using the Cu alloy conductor |
JP2007217792A (ja) * | 2007-02-02 | 2007-08-30 | Hitachi Cable Ltd | 銅合金材及びそれを用いた銅合金導体の製造方法並びにその方法により得られた銅合金導体及びそれを用いたケーブル |
JP4497164B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2010-07-07 | 日立電線株式会社 | 銅合金導体及びそれを用いたケーブル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6234821B2 (ja) | 1987-07-29 |
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