JPS61135915A - ２サイクル空冷エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は排気共鳴室を有する２サイクル空冷エンジンに
関する。

（従来技術及びその問題点） 排気共鳴室を有する２サイクル空冷エンジンでは、共鳴
室を排気通路に対して開閉するバルブを備え、該バルブ
を伝達機構を介してガバナに連動連結している。また第
５図に示すＪ：うに従来にり共鳴室開閉用伝動機構２１
の揺動レバー２６は、特別のレバー室２８内に収納され
ている。

ところが共鳴室１５はシリンダ２の側壁部に直接設けら
れており、シリンダ２の共鳴室設置部分にはフィン８が
設けられていない。そのためにシリンダ２の共鳴室設置
部分において冷却不足が生じる恐れがある。

またレバー室２８もシリンダ２の側壁部に直接設けられ
ており、従ってシリンダ２のレバー室設置部分にもフィ
ン８は設けられていない。そのためにシリンダ２のレバ
ー室設置部分において冷却不足が生じ、過熱による熱歪
みや出力低下等の不具合が生じる恐れがある。

（問題を解決するための手段） 上記問題を解決するために本発明は、排気共鳴室を有す
る２サイクル空冷エンジンにおいて、共鳴室を排気通路
に対して開閉する制御バルブをシリンダに備え、該バル
ブを伝達機構を介してガバナ装置に連動連結し、上記伝
達機構の揺動レバ−を収納するレバー室あるいは共鳴室
のいずれか一方又は双方を、フィンを介してシリンダに
設けている。

（実施例） 第１図において、１はシリンダヘッド、２はシリンダ、
３はクランクケースであって、シリンダ２内にはピスト
ン５が嵌合し、ピストン５はコン［］ツラドなどを介し
てクランク軸７に連結している。シリンダ２及びシリン
ダヘッド１の外周壁には多数の冷却フィン８が形成され
ている。

掃気通路１０は左右２対がシリンダ２壁内に形成されて
おり、掃気通路１０の下端部はクランクケース３内に開
口し、掃気通路１０の上端部はピストン５の上下運動に
より燃焼室１１に対し開閉自在となっている。

第１図のＴＩ−Ｉ断面を丞す第２図において、シリンダ
２には主排気通路１６とその両側の副排気通路１７が形
成されており、各副排気通路１７は独自に燃焼室１１に
開口すると共に、それぞれ副排気通路開閉バルブ２０を
介して主排気通路１６の途中部分に連通している。

排気共鳴室１５はボトムプレート１３と箱状のカバー１
４によって構成されており、ボトムプレート１３はシリ
ンダ２にフィン８を介してボルト１２により固定され、
カバー１４はボトムプレート１３に図示されていないボ
ルト等により固定さされている。即ちシリンダ２と共鳴
室１５の間にはフィン８（第１図）並びに空間Ｓ（第１
図）が存在している。また排気共鳴室１５は、ボトムプ
レート１３内の連通路２１、シリンダ２内の連通路２２
及び一方の副排気通路開閉バルブ２０を介して主排気通
路１６に開閉自在に接続している。

副排気通路開閉バルブ２０は軸状に形成されると共に、
部分円弧形の切欠き通路を備えており、該切欠き通路を
介して主排気通路１６を副排気通路１７あるいは共鳴室
１５に連通ずるようにしている。また副排気通路開閉バ
ルブ２０はシリンダ２に軸心回り回動自在に支持されて
おり、第３図に示す伝達機構２１を介してガバナ２２に
連動連結している。

第３図において、伝達機構２１は、バルブ２Ｑと直角な
ラック２３、バルブ２０と平行な回動軸２５及び揺動レ
バー２．６等を備えており、ラック２３と回動軸２５と
はレバー室２８内において、揺動レバー２６、偏心ピン
２９及びアジャストプレート３０を介して連動連結して
いる。

レバー室２８はボトムプレート３１と箱状のカバー３２
により構成されており、ボトムプレート３１はシリンダ
２にフィン８を介してボルト３３（第４図）により固定
され、カバー３２はボトムプレート３１にボルト３４（
第４図）等により固定されている。即ちシリンダ２とレ
バー室２８の間にはフィン８並びに空間Ｓ−が介在して
いる。

ラック２３はラック長さ方向移動自在にシリンダ２に支
持されると共に、その歯部２３ａがバルブ２０のビニオ
ン部２０ａに噛合っている。ラック２３はレバー室２８
内に延び出しており、その先端部に１対のアジャストプ
レート３０を一体的に備えている。

揺動レバー２６は回動軸２５の上端に固着されており、
揺動レバー２６の先端部に偏心ピン２９を一体的に備え
、偏心ピン２９はアジャストプレート３０に係合してい
る。

回動軸２５はガバナケース３５に回動自在に支持されて
おり、回動軸２５の下端フォーク部はガバナスリーブ３
７の環状溝３８に係合している。

回動軸２５の途中部分はゴムシール４２を介してプレー
ト３１及びカバー３２に支持されている。

ゴムシール４２は第３図のように上下両端につば部を備
え、第４図に示すにうにカバー３２のＵ形溝３２ａの周
縁に嵌込まれている。

ガバナ２２（第３図）は遠心ボール型式のものであり、
ガバナ軸３９はガバナギヤ４０を介してクランクギヤ４
１に噛合っている。回転速度が上がると、遠心力により
ボール４４が外方へ移動することにより、スリーブ３７
がばね４３に抗して矢印り方向に移動するようになって
いる。

（作用） 走行風の一部は第１図の共鳴室１５の設置部分の空間Ｓ
及びレバー室２８の設置部分の空間Ｓ−を通過して、そ
の部分のフィン８を冷却するので、シリンダ２の共鳴室
設置部分及びレバー室設置部分も他のシリンダ部分と同
様に充分に冷却される。

開閉バルブ２０の作動について説明すると、低速回転の
時には、バルブ２０は第２図のように排気共鳴室１５を
主排気通路１６に対して開いており、排気脈動を吸収し
、出力が向上する。　・回転速度が上昇すると、ガバナ
２２の作用により回動軸２５は第３図の矢印へ方向に回
動し、それに伴う揺動レバー２６の第４図の矢印へ方向
の揺動によりピン２９を介してラック２３を矢印Ｂ方向
に移動させ、バルブ２０を第２図の矢印Ｃ方向に回動さ
せる。それにより副排気通路１７を主排気通路１６に対
して開くと同時に、排気共鳴室１５を主排気通路１６に
対して閉じる。副排気通路１７が主排気通路１６に対し
て開くことにより、排気断面積が増加し、エンジン出力
は向上する。

（発明の効果） 以上説明したように本発明は、共鳴室を排気通路に対し
て開閉する制御バルブをシリンダに備え、該バルブを伝
達機構を介してガバナ装置に連動連結し、上記伝達機構
の揺動レバーを収納するレバー室あるいは共鳴室のいず
れか一方又は双方を、フィンを介してシリンダに設けて
いるので、従来のようにシリンダの側壁に直接共鳴室及
びレバー室を設ける場合に比べ、共鳴室等の設置部分に
おけるシリンダの冷却を部分に行なうことができる。

即ち共−室や伝達機構のレバー室を設けているにもかか
わらず、シリンダの冷却を充分に行なうことができ、冷
却不足による熱歪みや出力低下を防止することができる
。

また伝達機構のレバーを収納するためのレバー室を設け
ているので、自動２輪車の走行中に前方から飛んでくる
ごみあるいは小石等からレバー等を保護することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した２サイクル空冷エンジンの縦
断面図、第２図は第１図の■−■断面図、第３図は伝達
機構の縦断面部分図、第４図は第３図のＩＶ−■断面図
、第５図は従来例の縦断面図である。２・・・シリンダ
、１０・・・掃気通路、１５・・・共鳴室、２０・・・
開閉バルブ、２１・・・伝達機構、２６・・・揺動レバ
ー、２８・・・レバー室、特許出願人　川崎重工業株式
会社 −〇　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 排気共鳴室を有する２サイクル空冷エンジンにおいて、
   共鳴室を排気通路に対して開閉する制御バルブをシリン
   ダに備え、該バルブを伝達機構を介してガバナ装置に連
   動連結し、上記伝達機構の揺動レバーを収納するレバー
   室あるいは共鳴室のいずれか一方又は双方を、フィンを
   介してシリンダに設けたことを特徴とする２サイクル空
   冷エンジン。