JPS61135588A - 植物細胞の選択マ−カ−の遺伝子,シヤトルベクタ−,アグロバクテリア,植物細胞及び植物個体 - Google Patents

植物細胞の選択マ−カ−の遺伝子,シヤトルベクタ−,アグロバクテリア,植物細胞及び植物個体

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JPS61135588A
JPS61135588A JP59255008A JP25500884A JPS61135588A JP S61135588 A JPS61135588 A JP S61135588A JP 59255008 A JP59255008 A JP 59255008A JP 25500884 A JP25500884 A JP 25500884A JP S61135588 A JPS61135588 A JP S61135588A
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dna
plasmid
gene
plant
region
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Norimoto Murai
村井 紀元
Masahiro Oshima
正弘 大島
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NORIN SUISANSHIYOU NOGYO SEIBUTSU SHIGEN KENKYUSHO
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/82Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は植物細胞の選択マーカーの遺伝子、シャトルベ
クター、アゲロバクチリア、植物細胞及び植物個体に関
し、詳しくは天然におこる植物遺伝子工学系であるアゲ
ロバクチリアの遺伝子導入系を改良し、単子葉・双子葉
被子植物並びに裸子植物に目的とする遺伝子を効率的に
導入してその遺伝子を発現させ、更に、種子繁殖によっ
て導入遺伝子を安定に遺伝させていくことに関する。こ
のため本発明では上記高等植物で効率的に発現しうる遺
伝子のプロモーターを利用し、形質転換した細胞を簡便
迅速に選択する選択マーカーの遺伝子を作成し、また導
入された遺伝子が、安定に植物細胞の染色体で増殖し、
子孫に遺伝されていくように、その染色体への挿入に必
須な組換えDNN骨分子活用した。さらに選択マーカー
の遺伝子及び導入目的の遺伝子をもつシャトルベクター
は、大腸菌からアゲロバクチリアに容易に移行され、そ
の高コピー数のために、植物細胞へ高頻度に遺伝子を導
入していくものである。
一般に土壌菌アゲロバクチリアは植物の傷口に感染して
、クランボウルを形成させる(MoleculanBi
ology of Plant Tuo+ors+ A
cademic Press ) 6その宿主範囲は双
子葉被子植物ヒ一般に受けとられているが、裸子植物に
も感染し、更に、アゲロバクチリアの宿主とはみなされ
ていない単子葉被子植物のセトイモ科やりウゼツラン科
の植物にも感染し、ボウルを形成させることが報告され
ている(Botanical Revie一旦、389
−466(1976))。最近、ユリ科のアスパラガス
とヒガンバナ科のナルシサスにアゲロバクチリアの感染
が伝えられた(Nature  311 ; 763−
764)それ故、単子葉被子植物は、クランボウル形成
の難易程度はさておき、アゲロバクチリアの宿主となり
うるちのと推察される。
双子葉被子植物のタバコ、ヒマワリ、ペチュニアでは、
アゲロバクチリア感染によるクランボウル形成の機構が
解明されている。この細菌に存在するT1プラスミドの
一部のT−DNAが、感染により植物細胞の染色体に挿
入されて、T−DNAに存在する植物ホルモンのオーキ
シン合成(tms)とサイトカイニン合成(tn+r)
に関与する遺伝子が発現して、細胞の無秩序を増殖を促
進し、クランボウルが形成される。この分子機構は、単
子葉被子植物や裸子植物におけるクランボウル形成にも
同様に働くものと、推察されている。
近年に至ってこの自然界におこる植物遺伝子工学システ
ムを利用して、双子葉被子植物への外来遺伝子の導入が
実施されている。例えばバクテリアの抗主物質耐性の構
造遺伝子をT−DNAのノーバリン合成酵素(SO5)
のプロモーター支配オマイシン・フォスフォトランスフ
ェレース(NpTI[)  (Nature  ・30
4. 184 187(1983) 、  Proc、
 Nat)、^cad、Sci、 USA  80゜4
803−4807 (1983)、EMBOJ  2(
6)987−995 (1983)やクロラム\フェニ
コール耐性やメトトレキセイト耐性(Nature 3
03゜201−213 (1983))の構造遺伝子が
ある。又、天然の植物の遺伝子を導入したり、そのプロ
モーターの支配下に異種の遺伝子を尋人し。
発現させることにも成功している。その例としてインゲ
ン豆の種子蛋白質ファゼオーリン(Science22
2;476−482  (1983))エントウのりブ
ロース・2リン酸・カルボキシラーゼの小サブユニット
(Science 224 ; 838−843(19
84)、Nature  310;115−120の遺
伝子などがある。
上記の例において、異種遺伝子の植物細胞への導入が双
子葉被子植物に限られて、アゲロバクチリアの宿主範囲
として考えられる単子葉被子植物並びに裸子植物にまで
拡大されない理由は、第1に、アゲロバクチリアがこれ
らの植物を形質転換する頻度が低いこと、第2に、これ
らの植物にDNAが導入された場合でもその遺伝子が全
く発現しないか発現効率が悪いことによると推察される
。本発明では、第1の問題点を解消するために、導入す
る遺伝子をT、プラスミドから独立した小型のシャトル
ベクターに位置させ、そのコピー数をT、プラスミドに
比較して数十倍になるようにすることで、植物細胞の形
質転換効率を向上させ′た。また第2の問題点を解消す
るために、単子葉被子植物と裸子植物においても発現し
うる遺伝子のプロモーターを使用、更に、選択マーカー
構造遺伝子の発現効率を向上させた。
すなわち本発明は、 (a)植物細胞で発現可能なプロ硲−ター。
(b)植物細胞を選択可能な構造遺伝子および (c) Po1y (A)付着領域 を含み、かつ(at、 (b)、 (c)が機能的に結
合された選択マーカー遺伝子を提供し、また、 (1)野生型T1プラスミドのT−DNAの境界領域。
(II)クローニングサイト および (I[[)上記選択マーカー遺伝子 を含み、かつ大腸菌とアゲロバクチリヤで増殖可能なシ
ャトルベクターを提供する。さらに本発明は、 上述のシャトルベクター および T−DNAを含ますT−DNAの植物細胞への転移に必
須なVirulence領域を含むプラスミドを含むア
ゲロバクチリアを提供するとともに、上記シャトルベク
ターの左右境界領域間のDNAセグメントをその染色体
中に組みこむ植物細胞を提供し、並びに上記植物細胞か
ら再分化された植物個体を提供するものである。
本発明の選択マーカーの遺伝子は、単子葉・双子葉被子
植物並びに裸子植物の細胞で発現しうるプロモーター(
a)、植物細胞を選択可能な構造遺伝子(b)、 Po
1y (A)付着領域(C)の(a)、 (b)、 (
C1から構成されている。上記高等植物で発現しうるプ
ロモーターの条件のひとつは、真核生物に特徴的でその
遺伝子発現調節に必須であるといわれている共通塩基配
列CCAATとTATAAの存在である9本発明で使用
されたt、 m c ill壬子プロモーターや、オー
プン・リーテング・フレームエのプロモーターには、こ
れらの配列が存在するので、単子葉・双子葉被子植物並
びに裸子植物での発現に適当である (Plant M
o1ecular Biology 2 、 335−
350 (1983))。これに比較して、現在、選択
マーカー遺伝子のプロモーターに使用されているNO3
遺伝子のプロモーターには、この共通配列は存在してい
ず、わずかに類似配列があるのみである(Nuclei
c Ac1d Res、1上(2) 369−385 
(1983)。又、ヒマワリの細胞中においては、tm
lの遺伝子が、他に比して、最も効果的に発現している
と立証されている(NucleicAcidRes、1
0(3)1679−1689 (1983)以上のこと
から推察して、t+++1遺伝子のプロモーターは、単
子葉・双子葉被子植物並びに裸子植物において、強く効
果的に発現するものと考えられる。
植物細胞を簡便に選択しうる機能を発揮する構造遺伝子
の種類としては、抗性物質(カナマイシン、クロラムl
フェニコール)耐性2代謝阻害剤(メトトレキセイト)
耐性、インヒビター(オビンアナログ)解毒性などがあ
る。本発明では、カナマイシン耐性を担うTn5由来の
ネオマイシン・フォスフォトランスフエレース(NPT
n)の構造遺伝子が使用されているが、従来のNPTI
Iの構造遺伝子よりは勝っている。従来のNPTII構
造遺伝子は、開始ATGコードンから5°側上流24b
pまで含み、そのため、植物では、この5′側に先行す
るATGが優先的に使用されて、NPTI[のmRNA
の翻訳効率を著しく低下させていた。本発明では、NP
Tn構造遺伝子ATGから5゛側上流の4bpのみを含
む塩基配列を採用しているので、遺伝子の発現効率が著
しく高められた。
Po1y (A)付着領域のための条件は、その塩基配
列の中にAAATAAA配列が存在することである。本
発明では、tmrの領域を利用しているが、他の遺伝子
のPo1y (A )付着領域でも十分可能である。
選択マーカーの遺伝子と共に、目的とする遺伝子を74
人することが本発明では可能である。この目的とする遺
伝子としては、2つに大別して、天然の植物のプロモー
ターの支配下にある遺伝子と天然の植物以外のプロモー
ターの支配下にある遺伝子;即ち細菌や動物由来のプロ
モーターなどがある。更に各々が下記の(1)〜(4)
の交換を含む。
(1)プロモーターと構造遺伝子が同し遺伝子に由来す
る場合。(2)プロモーターと構造遺伝子とが異なる遺
伝子に由来し、結合されて、機能的なキメラ遺伝子を形
成する場合。(3)プロモーターや構造遺伝子がDNA
フラグメントの挿入及び欠失、又は、塩基配列の交換に
よって修飾される場合。(4)プロモーターと構造遺伝
子の1部のシグナルペプチドに相当する塩基配列が1つ
の遺伝子に由来し、これに異なる構造遺伝子が結合され
て9機能的なキメラ遺伝子が形成される場合。
アゲロバクチリアがT−DNAを植物細胞の染色体に専
大するためには、野生型T+プラスミドのVirule
nce jfl域とT−DNA境界領域との存在が必要
である(第1図参照)。この2つの領域が−りとして同
じプラスミド上に存在しても、又本発明の場合のように
transとして別々のプラスミド上に存在してもよい
(Nature  303. 179−180 (19
83) ;Bio’technology上、262−
269  (1983))。境界領域には、一般に、2
4bpの境界反復配列が存在して、T−DNAの植物細
胞への転移に必須といわれている(PlentMo)、
 Bio)、2. 335 350 (1983) 。
Ce1l 38.455−462 (1984) )o
本発明で使用した PT+15955のT−DNAには
4つの境界配列の存在がJoられていて、そのいずれか
が機能しているようである。その中、左と右端の境界領
域はKpn IとBglI[とで1.0と1.4Kbの
DNAフラグメントとして切り出され、各々、境界反復
配列としてGGCAGGATATATTCAATTGT
AAATとGGCAGGATATATGCGGTTG−
TAATTを有している(第2図参照)。この両フラグ
メントには、BamHI。
EcoRI 、 HindI[[、Hpa I 、S+
wa Iのサイトがないので、組換えDNA操作に有利
である。T−DNAの境界領域のみを利用して腫瘍性に
関与する展とtmrの遺伝子などを含むT−DNAの内
部のDNAを除去して、他のDNAフラグメントに入れ
換える場合には、境界領域間のDNAフラグメントが細
胞の染色体に導入され、安定に増殖して、種子繁殖によ
り子孫に遺伝されてい<  (EM80  J3 (8
) 1681−1689 (1984) )。本発明の
場合、T−DNAの境界領域間に、選択マーカーの遺伝
子と遺伝子クローニングサイト及び/又は導入を目的と
する遺伝子を含んでいて、これらが植物細胞染色体に導
入され、遺伝されていく。
シャトルベクターを利用して、Virulenceの領
域とT−DNA境界領域とをtransとして別々のプ
ラスミドに存在させて、遺伝子を植物細胞に導入する方
法は、両領域をcisとして同じプラスミドに存在させ
る在来の方法に比較して、多(の利点がある。従来の方
法ではT1プラスミドのT−DNAに遺伝子を導入する
ために中間ベクターを採用し、中間ベクターに植物への
導入を目的とする遺伝子とT−DNAとの相同領域とを
組み入れ苦笑。中間ベクターに、T−DNAとの相同領
域が1ケ所ある場合には、単一乗換えによるT+プラス
ミドと中間ベクターLの共存プラスミドが出来る(Pr
oc、 Nat)、^cad、 Sci、 USA  
80.4803−4807  (1983)、Natu
re  303,209−213 (1983))。又
、相同領域が2ケ所ある場合には、二重乗換えにより目
的とする遺伝子だけがT1プラスミドと導入される(J
 Mol。
ApP)、 Qenet、1.39−49 (1981
)。
5cience 222;476 482  (198
3))。
この在来の方法の欠点は、第1に中間ベクターとT1プ
ラスミドとの乗換えを利用しているため、乗換えが期待
通りに進行したかどうか、乗換え産物を、ひとつひとつ
検証しなければならない。この場合、往々にして、不規
則な乗換え産物が検出されることが報告されている。
第2の欠点としては、T、プラスミドが巨大公プラスミ
ドであるために、T−DNAのアゲロバクチリア中のコ
ピー数が細胞当り1〜2個に限定されてしまう。これに
比較して、シャトルベクターを利用する方法には次の利
点がある。第1に、シャトルベクターとVirulen
ce N域を含むプラスミドの間には、相同領域がない
ので、両者は1乗換えを行えず、独立のプラスミドとし
て存在しつづける。そして第2に、独立に存在するシャ
トルベクターは、T1プラスミドに比してl/20程の
小さなプラスミドであるため、そのコピー数は、T、プ
ラスミドの10倍以上にもなる。第3に、このため、’
l’  DNA境界領域間のDNAセグメントも高いコ
ピー数を示し、その結果、これらのDNAセグメントが
植物細胞に導入される効率も著しく上昇する。
シャトルベクター用のプラスミドとしては、大  □腸
菌とアゲロバクチリアとの両者で増殖しうる広宿主範囲
のプラスミドを利用出来る。この例として、不和合性P
タイプ(J、 Bact@rLsi、   150□ 
り 327−331  (1982))Qタイプ(J、 B
act。
133;1527−1529  (1978))Wタイ
プ(Gene上9.361−364 (1982)。
Biotechnology上;269= 275 (
1983))から由来したプラスミドが考えられる。
本発明で利用したプラスミドは、Pタイププラスミドの
pRK2から由来したもので、pRK290、pRK2
013.pTJ”S26.pTJS75などがある(P
roc、 Nat)、^cad、 Sci、U S A
77 (12)、7347−7351  (1980)
;いくつかのクローニングサイトを有し、又、pRK2
013の共存条件下で、交配により大腸菌からアゲロバ
クチリアに簡便に移行させることが出来る利点がある。
又、アゲロバクチリア細胞中で独立したプラスミドとし
て安定に増殖し、Virulence領域を有するプラ
スミドに比して数十倍のコピー数を保っている。
Virulence ei域をもつプラスミドとしては
、野生型T、プラスミドからT −D N A 61域
が欠失したプラスミドP A L 4404  (Pl
asmidユ、1529 (1982) ) 、 Vi
r+11ence領域がRプラスミド(Plaso+i
d1.107−118 (1982))や/pRK25
01プラスミド(J、 BacterLol。
150 (1) 327−331. (1982))は
□      ) 他の広宿主範囲のプラスミドに存在するものなどが考え
られる。本発明では、pAL4404を含むアゲロバク
チリアPC2760をシャトルベクターの受容体とした
アゲロバクチリアの感染機構を利用して、T。
つかの方法がある。第1は、植物個体にアゲロバクチリ
アを感染させクランボウルを形成させ、無菌の形質転換
組織を単離させる場合。第2は、無菌の茎切片にアゲロ
バクチリアを感染させて、カルスをつくらせ除菌処理し
、植物組織を取り出す場合。前二者の場合には、野生型
TIプラスミドを含むアゲロバクチリアを用い、形質転
換した植物細胞が植物ホルモンを含まない培地で生育し
うる特徴を利用して、スクリーニングする。第3の場合
には、本発明で利用したように、選択マーカー遺伝子の
発現により、形質転換細胞を選択してくる。この第3の
場合が、前二者に比較して、著しく簡便な形質転換細胞
の選択方法である。本発明では、選択マーカーの遺伝子
や希望する遺伝子を植物細胞に導入するために、アゲロ
バクチリアと植物のプロトプラスト、培養細胞又は葉片
とを共存培養する。そして植物細胞ゲノムに挿入されて
効率的に発現された選択マーカーの遺伝子を含む植物細
胞を、カナマイシン抵抗性により迅速に選抜した。機能
的な選択マーカーの遺伝子を選択することによって、そ
れに隣接して導入された希望する遺伝子の存在の検討も
簡便化される。又、本発明では、カナマイシン抵抗性に
よる形質転換細胞の選抜と、植物個体への再分化とを同
時に進行させることにより、導入された選択マーカー遺
伝子が効果的に発現している植物個体を迅速に得ること
が出来る。
導入された遺伝子を含む植物体は、自家受粉により、種
子繁殖により導入された遺伝子が植物ゲノム中に安定に
増殖し、遺伝され、発現していくかを検討する。さらに
、選択マーカーの遺伝子や希望する遺伝子を商業化され
ている品種に導入するためには、両者の夾雑によるF1
雑種をつくり、次にFlを商業品種に戻し交配して、そ
れを繰返し、導入した遺伝子の商業品種における安定化
を計る。
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1 カナマイシン耐性を担う選択マーカーの遺伝
子の作成。
単子葉・双子葉被子植物並びに裸子植物で発現可能なカ
ナマイシン抵抗性を担う選択マーカーのキメラ遺伝子庖
構築するために次の戦略を用いた。
(1)真核生物に特徴的プロモーター配列をもつt m
 1遺伝子のプロモーター領域を単離する。(2)バク
テリヤのトランスボゾンTn5のNPTnの構造遺伝子
を(1)の支配下に置く。(3) t m 1遺伝子の
Po1y(A)付着領域を(2)の3′側に結合させる
l (1) t m l遺伝子のプロモーターの単離。
野生型T、プラスミドのpTi15955のT−DNA
のtm&遺伝子のプロモーターを単離するために、下記
の戦略を用いた。(11t m l遺伝子をM13ファ
ージにクローニングして、1本鎖の鋳型にする。(2)
 t m 1遺伝子のプロモーターの3゛端の塩基配列
をブライマーにして2本鎖目のDNAを合成する。(3
)制限酵素と31又クリアーゼでプロモーター領域28
1 hP−$を切り出し、pBR322にクローニング
する(第3図参照)。
tm/の遺伝子を含むpTDNA203を制限酵素の3
ma IをEcoRIで切断し、アガロース・ゲル電気
泳動にて各断片を分離し、t m l遺アージM13m
p8の2*鎖DNAをAmarsham社の常法にて精
製し、SmaIとEC0RIで切断した。tmnの1.
6KbのDNAフラグメント40ngとM13のDNA
フラグメント1100nを混合シ、20μ1反応溶液中
にて8ユニソトノT、DNAライゲースにて4℃にて2
4時間井合させた。これを大腸菌JMI 03に形質転
換させ、M13DNAのEc oRIとSma rサイ
トの間にDNAが挿入されると生じる白いコロニーをl
拾った。このコロニーからAmarsham社の方法で
、M13DNAのSma IとEc oRTサイト間に
1.6Kbのフラグメントを含む1本鎖の組換えDNA
を調製した。
t m 1遺伝子プロモーターの3゛端の21塩基5′ s o CG CA G T G T T G G A
 T G T A CT A CAORをDNA合成機
にて化学合成し、DNAシークエンス用の7Mの尿素を
含む20%ポリアクリルアマイドにて精製し、92μg
のオリゴヌクレオチドを得た。20μモル(54μg)
のtmi2遺伝子プロモーターを含む1本鎖のDNAと
7400μモル(2,9μg)のオリゴヌクレオチドと
を400μ(の溶液に混合し、65℃で5分間熱し、2
3℃で5分間おいて、2a類の1*鎖DNAを2本鎖に
リアニーリングした。これに50ユニツトのDNAポリ
メラーゼのフレナラ・フラグメントを加えて30℃で6
0分間培養してオリゴヌクレオチドのプライマーから2
本鎖目のDNAを伸?容液中にて800ユニツトの81
ヌクレアーゼで20℃で60分間処理して、1本鎖DN
A部分を切断した。更に、制限酵素のAVa Iでtm
7!プロモーターの5゛側上流を切断して281塩基対
のDNAフラグメントを切り出し、これを5%のポリア
クリルアマイド・ゲル電気永動にて分離し、精製した。
この281bpのt m l遺伝子プロモーターのDN
AにBa m HIリンカ−CCGGATCCGGを結
合させるために、まず、このDNAの5゛末端の一〇H
をT4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化し、75p
モルのBamHIリンカ−と混合し20μl溶液中で1
ユニツトのT4・ライゲースと22℃で6時間反応させ
た。この反応液に160ユニツトのBamHIを加えて
3時間培養して、BamHIリンカ−を切断し、こうし
て出来た288bpのDNAフラグメントをアガロース
・ゲル電気泳動にて分離し精製した。
pBR322DNAをAva IとBamHIで切断し
、3.3KbのDNAフラグメントを〆アガロを200
ngの3.3KbDNAフラグメントとY捏合し、lO
μβ中で1ユニツトのT4−ライゲースと反応させ、大
腸菌に802に形質転換させた。
こうして出来たプラスミドをpTo、3と呼ぶ。
1−(2)Lml遺伝子のPo1y (A )付着部位
の単離。
t m 12遺伝子のPo1y (A )付着を支配す
る塩基配列AATAAAは、この遺伝子の終末コードン
TGAから3°側に215bp下流に位置している。こ
の配列を単離する戦略としては、この配列を含む113
8bpのDNAフラグメントを制限酵素pstlとA 
V a lとで切断して単離し、これを更に5au3A
で切って292bPのフラグメントを単離し、pBR3
22にクローニングした。
tmlml遺伝子−コードpTDNA203プラスミド
を、先ずAva 1. Ps t 1. Ec o、R
Iの3制限酵素で切断し、各断片をアガロース・ゲル電
気泳動で分離し1138bpのフラグメントをNal法
で寒天から精製した。次に、この1138bpのDNA
を5au3Aで切断し、Po1y (A)付着サイトを
含む292塩基対の断片を5%ポリアクリルアマイド・
ゲル電気泳動で分離し、ゲルから溶出した。この292
bpのD N A、両端の1本鎖の部分をDNAポリメ
ラーゼのフレナラlフラグメントで2本鎖にし、これに
リン酸化した5aclリンカ−CGAGCTCGを結合
させ、これを34Q Iで切断し、304bpのDNA
断片を5%ポリアクリルアマイド・ゲル電気泳動にて分
離・精製した。
1−(3)構造遺伝子の調製。
選択マーカーの〆遺伝子として、トランスボゾンTn5
にある抗生物質カナマイシン抵抗性を担うネオマイシン
・フォスフオフトランスフェラーゼn (NPTI[)
の遺伝子を用いた。NPTIIの構造遺伝子の開始コー
ドンATGの5”側tsbp上流にATGがあり、この
ため、NPT■の構造遺伝子を植物細胞に導入すると、
5′側上流のATGコードンからの翻訳が優先的に始ま
り、遺伝子発現の効率が極めて低くなる。本発明では、
NPTn構造遺伝子の5゛側上流4bp及び3゛側下流
176bpを含む1532bpのDNAを単離して使用
した(第4図参照)。
pUc12Δ2TKは、NPT構造遺伝子と、その開始
コードンATGの5”側上流4塩基までを含みそれがB
amHIリンカ−に接続されている。しかし、構造遺伝
子の3゛側下流にはPstlサイトが2個所あり、この
ままでは〆使用できない。pUc12Δ2TKをEC0
RIとp s trで切断し、5%ポリアクリルアミド
・ゲル電気泳動にて各断片を分離し、328bpのフラ
グメントを精製した。
pKS4は、NPT構造遺伝子と、その5”側上流35
塩基と3′側下流176塩基を含んでいる。これを制限
酵素PstlとSma Iとで切断し、5%ポリアクリ
ルアマイド・ゲル電気泳動にて各断片を分離し、886
bpのDNAを精製した。
NPT構造遺伝子の前半を含む328bpのDNA0.
5μgと、後半を含む886bpのDNA1.0μgを
20μβの溶液中に混合し、2ユニツトのT、DNAラ
イゲースを加えて、15℃で1晩反応させた。これに0
.5μgの3aclリンカ−と82ユニツトの74DN
Aライゲースを加えて、15℃で更に1晩反応させた。
この反応液に、15Qユニ7トの5aclを加え、20
0111中で2.5時間培養して切断し、DNAをエタ
ノール沈殿した。回収したDNAフラグメントを30ユ
ニツトのBamHIで1時間処理し、5%ポリアクリル
アマイド・ゲルにて分離し、985bpのDNAフラグ
メントを精製した。
これは、本発明の選択マーカーの構造遺伝子であった。
1−(4)選択マーカー遺伝子の各部分の結合。
カナマイシン抵抗性を担うNPT[Iの構造遺伝子を、
単子葉・双子葉被子植物並びに裸子植物において発現さ
せるために、この構造遺伝子にtmllのプロモーター
とPo1y(A)付着サイトを結合して、選択マーカー
遺伝子を作成した。このための戦略としては、(1) 
t m (l遺伝子のプロモーターをNPTn構造遺伝
子を結合させてpBR322にクローニングし、(2)
とのプラスミドのNPTn構造遺伝子の3′側にPo1
y(A)付着領域を挿入した(第5図参照)。
t m l遺伝子のプロモーターを含む288bpのフ
ラグメントをプラスミドpT0.3から制限酵素Bam
HIとAvalで切り出し、5%ポリアクリルアマイド
・ゲル電気泳動にて分離して、電気流出した。又、クロ
ーニングベクターとして、pBR322のBamHIサ
イトに5acIリンカ−を挿入したものを用意した。こ
のためにpBR322をBamHIで切断し、DNAポ
リメラーゼのフレノウ・フラグメントで1本鎖の末端を
2之 本領に変M、3aclリンカ−”CGAOCTCG3°
を結合させ、これを7制限酵素5acIで電気泳動にて
3.3Kbフラグメントを分離精製した。
tmj2プロモーターの288bpフラグメント12.
5ngとNPT■構造遺伝子の985bpのフラグメン
ト25ngとpBR322(SacI)の3.3Kbフ
ラグメント1100nを5μ2の反応溶液中で混合し、
0.5ユニツトのT、DNAライゲースを加え、15℃
で1晩反応させて、大腸菌に802  To、3(FE
RM  P−7965)に形質転換させた。13 a 
m HIサイトを介して、ニエ」のプロモーターとNP
Tnの構造遺伝子とが結合されてpBR322(Sa 
c I)のAvaI、と5aclサイトに挿入されたプ
ラスミドをpTN)、3と呼ぶ。
このプラスミドpTN1.3のNPTII構造遺伝子の
3゛側下流に位置する3acIサイトを制限酵素で切り
、5゛末端のリン酸を子牛胸腺アルカリフォζシーゼで
除去した。このベクター1100nとPo1y(A)付
着領域を含む304bpのDNA30ngとを、0.5
ユニツトの74DNAライゲースを含む5μl溶液に混
合し、16℃で1晩反応させ、大腸菌K 802  T
N 1.3 (FERMP−7966)に形質転換させ
た。NPTIIの構造遺伝子の5゛側にBamHIサイ
ト介してt m 1のプロモーターが位置し、3°側に
Sac■サイトを介してt m lのPo1y(A)付
着領域が結合されているpBR322由来のプラスミド
をpTNA)、6と呼ぶ。
実施例20発現可能の選択マーカー遺伝子を含むシャト
ルベクターの組み立て。
大腸菌で作成した選択マーカーの遺伝子などをアグロバ
クテリウムに移行させるために、ダラム陰性菌一般に増
殖しうるpRK2プラスミド系統を用いてシャトルベク
ターを構築した。その戦略としては、+1) T −D
 N Aの左右端の境界領域を大腸菌プラスミドにクロ
ーニングする。+21 (11の間に選択マーカーの遺
伝子とクローニングサイトを挿入する。f31 (2)
を広宿主範囲プラスミドに移入させるf(第6図および
第7図参照)。
2−111T−DNAの左右端の境界領域の単離。
野生型T、プラスミドpT+  15955のT−DN
Aの境界領域には、植物の染色体に導入されるT−DN
Aの左右両端を決定する境界配列が存在している。この
配列は、左端では、1.OKbのKpnl/BgffI
IDNAフラグメントに、右端では1.4KbのBgl
U−KpnlDNAに位置する。この性質を利用して左
右の境界領域をクローニングした。
左境界配列を含む1.OKbのフラグメントをpTDN
A501をKpnrとBglmlでl切り出し、アガロ
ース・ゲル電気泳動にて分離し、Nal法でゲルから精
製した。又、右境界配列を含む1.4KbのDNAをp
DNA102をKpn IとBgβ■で切断した後、ア
ガロース・ゲル電気泳動で分離し精製した。各0.3μ
gづつのフラグメントを20μlの反応液中に、2ユニ
ツトのT、DNAライゲースにより結合させた後、これ
をKplで切断し、2.4KbのDNAをjアガロース
・ゲルより分離した。プラスミドpKBmをKpnIで
切り、5゛末端のリン酸をグアルカリフォスファターゼ
処理で除去した。このベクターのD’NA100ngと
左右境界配列を含む2.4にbのDDNAloonを混
合し、5μlの反応溶液中で0.5ユニツトのT4ライ
ゲースと15°Cで1晩培養゛し、大腸菌に802を形
質転換させた。
T−DNAの左右の境界配列を含むプラスミドをpBB
2.4とよぶ。
2−(2)シャトルベクターの構築。
実施例1で作成したpTNA)、6をEcoRIとNd
eIで切断して分離した2、9KbのDNAフラグメン
トには、選択マーカーの遺伝子と共に、遺伝子のクロー
ニングサイトとして便利な旧ndlllと(:faIサ
イトが含まれてくる。この2.9KbのDNA断片の両
端をDNAポリメラーゼのフレノウ・フラグメント処理
で2本鎖にし、リン酸化したBgβ■リンカ−と結合さ
せて、8g611で処理し、アガロース・ゲル電気泳動
で2.9Kbのフラグメントを分離し、NaI法にて1
00nHのDNAを精製した。次に、このDDNAlo
onと、Bg#nで切りアルカリ・フォスファターゼ処
理したpBB2.4 200ngを混合して/20μl
の溶液中で15℃で1晩反応させ大腸菌に802TNA
1.6(FERM  P−7967)に形質転換した。
選択マーカーの遺伝子とクローニングlサイトの両側に
T−DNAの左右端の境界領域を含むpKBII[のプ
ラスミドをpB(TNA)Bと呼ぶ。
大腸菌とアゲロバクチリアで増殖しうる広宿主範囲のプ
ラスミドとして、pRK2から派出した7、5Kbのp
TJS75を採用した。まず、、このプラスミドのHi
ndl[IサイトをKpnlサイトに変えるためHi 
n d [[[で切断し、両端を2本鎖にし、Kpnl
リンカ−を結合させた。こうして出来たプラスミドをp
TRA402と呼ぶ。このpTRA401をKpnlで
切り、アルカリ・フォスファターゼ処理した。pB (
TNA)BをKpnIで切り、5.3KbのDNAをア
ガロースゲル電気泳動で精製した。この5.3Kbのフ
ラグメント200ngとpTRA401ヘクター200
ngを15μlの反応液中で1.5ユニツトのT4ライ
ゲースと16℃で1晩反応させ、大腸菌に802  B
(TNA)B(FERM  P−7968)に形質転換
した。こうして出来上がったプラスミドをpTRA40
3と呼ふ。
実施例30選択マーカー遺伝子を含むシャトルベクター
のアゲロバクチリアへの移行。
本発明の最も重要な特徴の1つは、単子葉・双子葉被子
植物並びに裸子植物に発現可能な/1選択マーカー遺伝
子をもつシャトルベクターの採用である。このシャトル
ベクターの利点をキ約すると下記のようになる。(1)
シャトルベクターを、大腸菌からアゲロバクチリアへ簡
便な掛は合せ法で、移行することが出来る。(2)アゲ
ロバクチリア中でシャトルベクターが、Virulen
ce 6]域を含むプラスミドとの間に乗り換えを起こ
さずに、2個の安定した独立のプラスミドとして増殖す
る。(3)Virulencci!領域を含むプラスミ
ドに比して、T−DNAの境界領域を含むシャトルベク
ターのコピー数が数十倍高いため、植物細胞の形質転換
の効率が高まる。
本発明で採用されたシャトルベクターはプラスミドRK
2に由来するレプリコンをもち、また、RK2に由来す
る転移の機能を含むプラスミドpRK2013と共存さ
せると、他のバクテリアに移行する。移行してくるシャ
トルベクターを受入れる側のアゲロバクチリアにはT 
−D N p、 SN域を全く含まず、それ故にシャト
ルベクター内のT−DNA領域を全く含まず、それ故に
シャトルベクター内のT−DNAの境界領域との間に組
み換えを起こさずに、T−DNAが植物細胞への転移に
必須なVirulonceji域を含むプラスミドを有
している。この結果、シャトルベクター移行後には、ア
ゲロバクチリアは、VirulonceiI域を有する
プラスミドと、それと独立してそれより数十倍のコピー
数を有するシャトルベクターとを含むことになる。
Viruloncc4+I域を含むプラスミドを有する
アゲロバクチリアpc2760をL−培地に抗生物質の
りファンプシン20μg / m lとストレプトマイ
シン500μg / m lを加えて30℃で1晩培養
した。プラスミドpRK2013をもつ大腸菌HBIO
Iを50μg / m lのカナマイシンを含むし一培
地にて37℃で1晩培養した。シャトルベクターをもつ
大腸菌に802  TRA403(FERM  P−7
969)を15μF、/mff1のテトラサイクリンを
含むし一培地にて30℃で1晩培養した。翌日、L−寒
天培地に上記/3種のノ1クチリアの培養液を一滴づつ
重ね合わせて落し、30℃で1晩培養した。増殖したバ
クテリアを無菌水に懸濁して希釈して、リフアンプシン
20μg / m lストレプトマイシン500μg 
/ m!、テトラサイクリン5μg / m lを含む
し一寒天培地にまき、30℃で2晩培養した。増殖した
単一コロニーを、更に2回単一コロニー化した。このよ
うにして得られたアゲロバクチリア (釦暉咲翔亘un、tumefacience) T 
RA 501(FERM  P−7964)はシャトル
ベクターとVirulence領域を含むプラスミドと
が存在していた。
実施例40選択マーカー遺伝子が発現している植物細胞
および植物体の調製 本発明の特徴の1つは、植物細胞に導入されたカナマイ
シン抵抗性を担う選択マーカーの遺伝子が発現すること
により、形質転換した単子葉・双子葉被子植物並びに裸
子植物細胞又は植物体を、簡単に選択培地でスクリーニ
ング出来ることである。アゲロバクチリアで植物細胞を
感染させ、T−DNA境界領域間のDNAフラグメント
を植物細胞に導入させるために、アゲロバクチリアと植
物のプロトプラスト培養組織又は葉片を共存培養する方
法が用いられた。
アゲロバクチリフTRA301  (FERM  P〜
7964)を3種の抗生物質を含むL培地で30 ’C
11晩培養した。2倍体のタバコ野生種N1cotia
na plunbaginifolra植物体は、0.
7%の寒天を含むLinsmaier & Skoog
培地上に(Physiol。
Plant、  18,100−127 (1965)
)30℃、連続照明下で培養された。夕l〜コの葉を約
1cm四方形に切り、5枚の輩片をl直径6 、0 c
mのシャーレ中の2m Itの液体再分化培地(1,O
rng。
p、のb−べ’、iジJL/7デニ7 (BAP)とQ
、1mg/lの1−ナフタレン酢酸(NAA)を含む1
7.S培地)にうかせ、2X10’数のアゲロバクチリ
アを加え、連続照明下、30℃で48時間、共存培養し
た。この処理により、葉片の切り端しの植物細胞がアゲ
ロバクチリアにより感染する。アゲロバクチリアを除く
ために、葉片を無菌水で5回洗浄した。この葉片から形
質転換した植物組織(カルス)や茎葉を得るために、葉
片をカルス培地(1mg/lのBAPとNAAを含むL
S培地)又は再分化培地に移植した。これらの培地50
m1lは、゛直径9c+aのシャーレ〜に分注されてい
て、0.7%の寒天と、アゲロバクチリアを除去するた
メニ500mg/j!のカーペニシリン及びスクリーニ
ング用に50〜500mg//!のカナマイシンを含ん
でいた。培養は、連続照明下、30°Cて約4週間行な
われた。その後再分化培地で培養された茎葉を、BAP
、!:NAAを含まないLS培地に移植すると、根の形
成が促進され、完全な植物体か生じた。
アゲロバクチリアと共存培養するタバコのプロトプラス
トは次の様にして調製された。タバコN1cotian
a tabacum L、 Xantbine  N、
  C,゛は温室にて生育された。完全に生長したタバ
コの葉を早朝とり、室温にて30分間放置してしおらせ
た。
葉に70%エタノールを散布し、10倍希釈のアンチホ
ルミン溶液に5分間浸し、無菌水でよく洗浄した。水分
をふきとった葉の表面を上にしておき、クリーンベンチ
内で葉裏面の表皮細胞層をとり除いた。次に葉を細かく
切り刻み0.5Mのマニトール液にて3回洗浄した。そ
してこれを、20mj!0.5%のマセロザイムR−1
0を含む0.5Mのマニトール(y)45.8)に浸し
、減圧下で葉裏面から空気粒を取り除いた後、25℃で
10分間振とう培養した。マセロザイム溶液を除いた後
に、2%のセルラーゼオノズカR−10を含む0.5M
のマニトール(pH5,2)を加え、30℃で40〜8
0分間、振とう培養した。この培養液を1枚のガーゼで
濾過して葉脈等を取り除き、f液を80Orpmで遠心
して、プロトプラストを沈殿させた。このプロトプラス
トを0.5Mのマニトールで3回洗浄した。このプロト
プラストを1×10’/mIlになるように液体のNa
gata K Takebe培地(Planta  9
9.  l 2 (1971)に懸濁して、6mlを直
径6cmのシャーレに移し、連続照明下30℃で2日間
培養した。
2日間培養したプロトプラストを、アゲロバクチリアと
共存培養するために、6X10’のアゲロバクチリアを
上記のプロトプラトに加え、更に48時間、培養した。
次に、アゲロバクチリアを取り除くために、プロトプラ
ストを0.5Mのマニトール液で5回洗浄した。洗浄し
たプロトプラストを、500μg / m lのカーペ
ニシリンを含む6 m lのNT培地に懸濁し、シャー
レに移し、2日間培養した。その後、フィーダー培養の
ための培地は、500μg/lのカーペニシリンと3%
のマニトール、3%のシ*t!、0.8%の寒天を含む
NT培地である。この培地5 Q m lを直径9am
のシャーレに分注して固まらせ、次に0.3gのタバコ
の培養細胞をうずくまき、その上に、直径80と7(J
のワットマンI!舐を重ね合せておき、その上に3X1
03のプロトプラストを撒き、連続照明下、30℃で、
7〜10日間培養した。この間、プロトプラストは分裂
増殖して、小さな緑のコロニーを形成した。これを、カ
ナマイシン抵抗性でスクリーニングするために、LS培
地に500μg/lのカーペニシリン、100−500
μg/lのカナマイシ:/、1mg/j!のBAPと0
.1#Lg / lのNAAを含む選択培地に移し、4
週間培養した。こうして、選択マーカー遺伝子の発現し
ているタバコの細胞組織が得られた。このカル、スから
、植物体を再分化するためには、上記の再分化培地と、
組形成培地を用いて処理した。
【図面の簡単な説明】
第1図はT、プラスミド各領域の分布図、第2図はT−
DNAの制限酵素図を示す。また第3図はtml遺伝子
プロモーターの単離過程、第4図はt m 1プロモー
ターエNPT構造遺伝子の組み合せ過程、第5図は選択
マーカー遺伝子の各部分の結合過程をそれぞれ示し、第
6図および第7図はシャトルベクターの作成過程を示す
。 特許出願人 農林水産省農業生物資源研究所長第1図 オリジ“ン 〒−−−− ξ 星a■ぷ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)植物細胞で発現可能なプロモーター、(b
    )植物細胞を選択可能な構造遺伝子 および (c)Poly(A)付着領域 を含み、かつ(a)、(b)、(c)が機能的に結合さ
    れた選択マーカー遺伝子。
  2. (2)( I )野生型T_1プラスミドのT−DNAの
    境界領域、 (II)クローニングサイト および (III)(a)植物細胞で発現可能なプロモーター、(
    b)植物細胞を選択可能な構造遺伝子 および (c)Poly(A)付着領域 を含み、かつ(a)、(b)、(c)が機能的に結合さ
    れた選択マーカー遺伝子を含み、かつ大腸菌とアグロバ
    クテリアで増殖可能なシャトルベクター。
  3. (3)( I )野生型T_1プラスミドのT−DNAの
    境界領域、 (II)クローニングサイト および (III)(a)植物細胞で発現可能なプロモーター。 (b)植物細胞を選択可能な構造遺伝子 および (c)Poly(A)付着領域 を含み、かつ(a)、(b)、(c)が機能的に結合さ
    れた選択マーカー遺伝子を含み、かつ大腸菌とアグロバ
    クテリアで増殖可能なシャトルベクターおよびT−DN
    Aを含まずT−DNAの植物細胞への転移に必須なVi
    rulence領域を含むプラスミドを含むアグロバク
    テリア。
  4. (4)( I )野生型T_1プラスミドのT−DNAの
    境界領域、 (II)クローニングサイト および (III)(a)植物細胞で発現可能なプロモーター(b
    )植物細胞を選択可能な構造遺伝子 および (c)Poly(A)付着領域 を含み、かつ(a)、(b)、(c)が機能的に結合さ
    れた選択マーカー遺伝子を含み、かつ大腸菌とアグロバ
    クテリアで増殖可能なシャトルベクターの左右境界領域
    間のDNAセグメントをその染色体中に組みこむ植物細
    胞。
  5. (5)( I )野生型T_1プラスミドのT−DNAの
    境界領域、 (II)クローニングサイト および (III)(a)植物細胞で発現可能なプロモーター(b
    )植物細胞を選択可能な構造遺伝子 および (c)Poly(A)付着領域 を含み、かつ(a)、(b)、(c)が機能的に結合さ
    れた選択マーカー遺伝子を含み、かつ大腸菌とアグロバ
    クテリアで増殖可能なシャトルベクターの左右境界領域
    間のDNAセグメントをその染色体中に組みこむ植物細
    胞から再分化された植物個体。
JP59255008A 1984-12-04 1984-12-04 植物細胞の選択マ−カ−の遺伝子,シヤトルベクタ−,アグロバクテリア,植物細胞及び植物個体 Pending JPS61135588A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0473407U (ja) * 1990-11-06 1992-06-26
WO2004020641A1 (fr) * 2002-09-02 2004-03-11 Dalian Keyuan Agricultural Bioengineering Co., Ltd. Procede de manipulation de genie genetique relatif aux plantes, a securite biologique

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