JPS61133249A - 熱可塑性セルロ−ス−強化複合材料及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性セルロ−ス−強化複合材料及びその製造方法

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JPS61133249A
JPS61133249A JP25394384A JP25394384A JPS61133249A JP S61133249 A JPS61133249 A JP S61133249A JP 25394384 A JP25394384 A JP 25394384A JP 25394384 A JP25394384 A JP 25394384A JP S61133249 A JPS61133249 A JP S61133249A
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cellulose
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レイモンド トーマス ウツドハムズ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機充填材で強化した熱可塑性複合材料、及
びそれらの製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は良好な強度及び成形特性を有し7、及び容
易に入手できる安価な成分から誘導される強化された熱
可塑性複合材料及び該複合材料の改良された製造方法に
関するものである。
無機強化用充填剤1例えば雲母小板又はフレーク、を分
散させた熱硬化性又は熱可塑性樹脂マトリックス材料か
ら本質的に成る複合材料の製造方法を教えている多数の
提案が、公表された文献に含まれている。そのような材
料は、例えはウッドハムス(Wo odhams )に
よる米国特許第4764456号(1975年10月9
日発行)、及びプロピレンポリマーワックスの存在下に
、樹脂と雲母を混合することによって製造される、改良
された耐久性、物理的及び審美的特性を有するような雲
母−強化熱可塑性複合材料を記載した米国特許第4,4
42,245号lこ記載されている。
雲母は続いて起こるプロピレンポリマーワックスとの化
学反応のためにその中に官能基を備えるように前処理し
てもよい。
しかし%雲母のような無機充填剤の使用はある種の技術
的困難性を呈する。、雲母はそのような複合材料を製造
する際に加工することが難しい材料である。本来研摩性
なので、それが接触している加工機械をすり減らしがち
である。先行技術において、樹脂複合材料中に使用して
好結果の得られる雲母は高いアスペクト比を有するべき
であることが教示されている。雲母の適当なアスペクト
比を得るためには、特別な粉砕加工工程が必要である。
公表された文献ζこは、熱可塑性及び熱硬化性樹脂の双
方のためlζ添加剤としてセルロース充填剤を使用する
ことに関する言及がある。そのような充填剤は木材パル
プ、クルミまたはビーナツツの殻、とうもろこしの穂軸
、籾殻、植物繊維若しくはある福の竹型のあしまたはイ
ネ科雑草の細かい粉砕生成物から入手される。地球のあ
らゆる地域においてそのようなセルロース材料は豊富か
つ安価であるから、このようなセルロース材料はプラス
チックのための有用な充填剤を製造するための魅力的な
源である。熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂)では
セルロース充填剤の使用は多年の間受は入れられた実務
となっていたが、熱可塑性樹脂ではそれらの。
使用はセルロースに基づく充填剤の低い分解温度、熱可
塑性樹脂溶融体中でのセルロース粒子を分散することの
困難性、低い湿潤性及び成形複合材料の劣った機械的特
性の結果として制限されていた。
本発明者は、セルロース充填剤で強化され、そして十分
な耐久性、物理的及び審美的特性を有する樹脂複合材料
が、樹脂の結晶化度と同一の結晶化度を有し、セルロー
スに対して一端で結合しているポリマーワックスで前処
理したセルロースを、液相中で適当な樹脂中に分散する
方法によって製造することができることを見い出した。
ポリマーワックスはセルロース分子と化学的に結合して
、樹脂−セルロース界面での強力な付着力、複合材料の
最大強度が望まれるときの望ましい特徴を提供する。ポ
リマーワックスと樹脂マトリックスの互いに類似の結晶
化度は、その2つの材料が物理的引力によって凝集的に
一緒に結合することを可能にする。
本発明において使用されるセルロース材料は木材パルプ
(化学的または機械的パルプ)堅釆の殻、とうもろこし
の穂軸、籾殻、植物繊維、ある種の竹型のあし、イネ科
の雑草、甘蔗の搾粕等から入手できるセルロース繊維を
包含する。
木材パルプ例えばクラフトパルプまたは熱−機械的パル
プから入手される木材繊維が好ましい。
パルプ及び紙量、業において公知であるように。
化学的処理によって得られるかまたは機械的処理により
得られるかに従って分類される多くの市販のタイプの木
材パルプがある。JJI物のパルプ及び再生された紙も
使用される。
セルロース繊維を使用する複合材料の製造においては、
セルロースの分解を引き起こすかもしれない加工温度を
避けることに注意しなければならない。もし分解が生じ
たなら、多孔質成形製品の強度が低下するであろう6本
発明の工程においては、加工の間に揮発物の除去を実質
的に完了させ、セルロースの分解をさけて、最終成、形
製品の多孔性を減少し、そして著しい機械的強度を有す
る成形製品を与えるようにした技術を採用する。
セルロース繊維はポリエチレンまたはポリプロピレンの
ような非極性炭化水素ポリマーに容易には分散しない。
本発明暑ご詔いて、前記のポリマーワックスは加工の補
助として使用されて、木材パルプの分散及び混合中の溶
融樹脂による湿潤を促進し、並びに付着力及び結合力を
改善する。ポリエチレン樹脂マトリックスとの使用ζこ
おいては、数平均分子量約500ないし10,000を
有するマレエート化ポリエチレンワックスは、界面(ワ
ックス被覆セルロース繊維とポリエチレン樹脂の間)で
のエピタキシーの結晶が最適カップリングのための十分
な凝集強度を備えているので、適当である。ポリプロピ
レン樹脂マトリックスと一緒に使用するためには、類似
の性質のマレエート化ポリプロピレンワックスが界面の
湿潤及びその後のエピタキシーの共結晶を促進する手段
として適当である。本発明において使用されるワックス
成分は、結晶量結合が溶融混合物を冷却する際に形成さ
れるであろうから1重合性樹脂と同一の結晶構造でなけ
ればならない。従って、100℃以上の融点を有するポ
リエチレンワックスまたは150℃以上の融点を有する
ポリプロピレンワックスが本明細書に記載した各実施例
において、最高の相互作用のため好ましい。その原理は
また好ましい界面凝集を促進する手段としての別の重合
性複合材料(ガラス状及び結晶質の双方)にもあてはま
る。
前記のように、そのワックスは極性結合、共有結合また
はイオン結合によって充填剤の表面に強く結合している
末端官能基(例えば無水コノ1り酸またはマレエート末
端置換基)を含有している。本発明の無水コハク酸(ま
たはコハク酸)置換基の良好性はセルロース性水酸基に
対するそのようl咄ルボキシル置換基の著しく強い結合
から得られる。この結合はセルロース性水酸基の自発的
エステル化を促進するように加熱することkよってさら
に強化される。
え べ←駕 I  JP瓢 口  史 K エステル化されたセルロース繊維:さらに加熱すると、
第二番目のカルボン酸基(−■囲)が隣接したセルロー
スの水酸基と反応して、そのためこの温度で気化するで
あろう水を遊離する。
反応中のそのような水蒸気の発生は成形複合材料の多孔
質及び気孔質の主な原因である。従って湿気−エステル
化反応により発生する湿気のみならずこれらの高めた温
度における工程中にセルロース充填剤によって遊離され
る別の揮発物−の完全な除去を確保するために、射出成
形前の予備的段階において表面処理(エステル化反応)
を行なうことが好ましい。これはプラスチック産業に2
いて現在常用されているような非常に強力なミキサー例
えはへンシエル(Henschel)、パペンメイヤ−
(papenme 1er)、コベ? (Covema
)またはゲリマート(Ge 1 ima t )ミキサ
ー中でセルロース充填剤(木材パルプ、木材粉末等)と
マレエート化ワックスとの混合物を予備加熱することに
よっておこなうのが便利である。混合している間の減圧
の使用または乾燥した空気の通風は工程のこの段階で揮
発物及び湿気の除去を大いに促進する。この前処理の間
に、マレエートワックスがセルローズ充填材の表面で強
固に結合するようになるので、ワックスの疎水性膜が6
充・填剤粒子を取り囲み、そして充填剤のその後の混合
及びワックスカップリング剤と同一構造の樹脂中の分散
を容易にする。
前処理中の温度が250°Cを越えないように注意しな
ければならない。なぜならば、セルロース充填剤の分解
がこの限界を越えるとひど(激しくなり、そして変色及
び分解の臭気を伴なうからである。
もしマレエート化ワックスを最初に(水中に)乳化し1
次に乾燥段階の前にパルプまたは充填剤と混合したなら
ば、そのワックスによる最初の分配及びセルロース充填
剤材料の完全な表面被覆が促進される。圧力下に2ける
攪拌オートクレーブ中でのワックス乳化の技術は公知で
ある。本発明tcSいては、不安定な、例えば揮発性の
乳化剤例えばアンモニアを使用することが好ましい。従
って希アンモニア溶液(PH1o )を、細かい(5な
いし10ミクロン)WA濁粗粒子形態のワックス40重
量%を含有するワックスの濃縮乳濁液を調製するために
使用してもよい。
蒸発によって水を除去するとき、乳化されたワックスは
、またアンモニアをも気化するであろうから、それによ
ってカルボン酸置換基は遊離され、そしてアルカリ性残
留物は残らないので、混合物を汚染しないことは明らか
である。細かく分割されたマレエート化ワックス乳濁液
はすぐにパルプまたは充填剤のすみずみまで均一に分配
されるから、そのため激しい剪断作用〔ゲリマート(G
elimat) ミキサー中のような〕の間のその後の
加熱は、セルロースとエステル化反応を行ない、そして
各々のセルロース充填剤粒子の周りlζ付着性ポリオレ
フィンシースを与えるであろう。そのような予備被覆さ
れたセルロース繊維(または木材粉末)は母材樹脂に容
易に分散して、非常lζ良好な機械的特性を有する均一
な、気孔(ボイド)のない成形複合材料を形成する。本
発明の範囲内における好ましい方法の新規な特徴を以下
に記載する: (a)  ワックスカップリング剤を調製し、及びそ。
の後の加熱工程中にエステル化を触媒する不1且5乳化
剤の使用。
(b)  揮発性成分(水を含む)の気化及び例えばゲ
リマート(Gelimat) ミキサーのような強力な
剪断ミキサーの使用によるポリオレフィン樹脂との混合
前の充填剤表面上へのワックスの溶融被覆。
(C)  気孔を生じる射出成形中の水蒸気の発生を最
少にするための表面処理中のエステル化。
(d)  より完全な表面相互作用(より大きな被覆面
積)を促進するための乳化ワックスでの処理。
(e)  セルロースとカップリングする好ましい手段
としてのワックス上の二官能価のコハク酸置換基の選択
(f)  母材樹脂、または少なくとも同一の結晶化度
を有する樹脂から得られるワックスの選択、例えば充填
剤の入ったアイソタクチックポリプロピレンのためのア
イソタクチックポリプロピレン官能ワックスまたはポリ
エチレン樹脂と一緒に使用するためのマレエート化ポリ
エチレンワックス。
(2)) 満足な分散及びカップリングを行なうために
充填剤塊に対しワックスが約1%であるという比較的少
量の必要性、すなわちカップリングの別の公知方法に比
較して重要なコスト効率の解決。
本発明者はさらに1例えはノルボルネン(ナト酸)無水
物(エンド−シス−ビシクロ−(2゜2.1)−ヘプテ
−5−工ン−2,3−カルボン酸無水物)、メチルンル
ボルネン無水物(メチルナト酸無水物としても知られる
)またはメチル−エンド−シス−ビシクロ−(2,2,
1)−ヘプテ−5−エン−2,3−カルボン酸無水物)
またはクロレンド酸(i 、4,5,6,7.7−へキ
サクロロビシクロ−(2,2,1)  −ヘプテ−5−
エン−2,5−ジカルボン酸)から選択される有機無水
物と一緒に混合したマレエート化ポリプロピレンワック
ス〔イーストマン ケミカル エボレ7 (Eastm
an Chemical Epolene) B45ワ
ックス〕の定量部分のような混合された無水物を使用す
ることが、有利であることを見い出した。混合された無
水物を使用することは、そのような無水物は経済的な価
格で市販されているので、混合物の粘度及び官能性を低
価格で最も有効に適合することができるという利点があ
る。そのような混合物は共融混合物の溶融転移温度のた
めより低い温度でより容易に乳化し、そしてまた無水物
添加剤により増加した電荷密度の結果としてより小さく
より安定な乳化粒子を形成する。
多数の別のカルボン酸無水物及び単純なカルボン酸があ
るので、この技術は個々の重合体組成物を調節するため
に、充填剤界面の慣用の変性のための相当の自由度を提
供する。石油からの安価なナフテン酸の選択は明らかに
大きな利益を提供する。
典型的な乳化操作は下記のとSりである。
マレニート化ポリプロピレンワックス(1oor)をP
H9ないし10を有する希アンモニア溶液9aatに加
えた。次にメチルナト酸無水物(11,11f)を加え
、そしてその完全な混合物を2tのパール(Parr)
  圧力反応器中に入れた。
その攪拌される反応器をシールし、パージしながら19
0DCに加熱して、空気を除去した。その混合物を圧力
14001a)aで20分間激しく攪拌し、そして次に
その乳化された内容物を取り出して、室温に冷却し、使
用するまで貯屓した。
以下の実施例にξいて、処理方法を説明するために木材
パルプを選択する。化学的処理により得られるか、また
は機械的処理により得られるかによって分類できる、木
材パルプの多数の利用できるタイプがある(上記処理方
法はパルプ及び裏紙産業に2いて公知である。)斜葉樹
の個々の遊離された木材繊維は通常長さが2ないし7+
wで、そして直径が約(105■な    4ので、そ
の繊維の、アスペクト比は70から230まで変化する
。各々の木材繊維は中空コア(木材の単位細胞)を取り
囲んでいるセルロースのミクロ繊維のいくつかの積層よ
りなる。パルプ製造中にリグニン及び非セルロース成分
を除(工程後に、軟材繊維は一般に100より大きいア
スペクト比の、製紙のための所望の特徴を保持する平た
いリボンにつぶしやすい。公表されている資料には、こ
れらの個々の繊維リボンは原種1条件及び個々の完成度
、すなわち低密度(t4ないしt5f/ai)、非磨耗
性、豊富さ及び費用の観点からプラスチック強化材のた
めの理想的な繊維充填剤−に依存して10ないし80G
Paのヤング率を有し、α5からt5GPalで変化す
る引張強さを有することが示されている。
以下の実施例で、マレエート化ワックス及び木材パルプ
繊維のためのカブプリング剤としての別のカルボキシル
化合物との混合物の使用方法を詳しく説明する。
実施例1 木材パルプを15時間6a’Cで空気循環炉中で予備乾
燥した。典型的な操作においては、処理された(または
未処理の)木材パルプを225℃に維持した90rpm
で回転する回転のこ刃を備えたブラベンダー ミキシン
グヘッド中で、溶融ポリプロピレン〔ハーキュルスプロ
ファックス(Hercules Profax) 65
2Mまたはプロファツク6551 ))に徐々に加えた
。マレエート化ポリプロピレンワックス〔イーストマン
 ケミカルエポレン(Eastman Chemica
l Epolene) E−43ワツクス〕をパルプの
2重量−当量のポリプロピレンと混合して、分散を助長
し、そしてカップリングを促進する。実際には、樹脂中
に50重量係以上の木材パルプを混入することは困難で
あることがわかった。5分間攪拌した後に、その温かい
混合物を混合室から取り出し、平たいシートにしっかり
と圧縮し、そして冷却及び粉砕した後に、ASTM D
−658−77a及びD256−81の操作、後者の方
法A及びEに従って標準張力及びアイゾツト衝撃試験片
に射出成形した。
各々の実験について少なくとも5つの僅を平均して、容
認できる標準的な偏差値を得る(簡単にするため表には
含ませないが)。
実験の結果は木材パルプの4つの型のために挙げた例の
第1図ないし第4図に要約する。
(a)  クラフト木材パルプ (b)  サーモメカニ、カル木材パルプ(’I’MP
 )(C)  再生新聞印刷用紙(無機充填剤10慢を
含有する) (d)  堅木パルプ これらの4種のパルプを同一の農法を使用した2種の市
販の無機型充填剤、ガラス繊維及びタルクとも比較した
。実線はこの系列においてより広範囲にわたって測定さ
れたクラフトパルプの傾きを示す、、第1図及び第2図
に2いて明らかなように強度における最初の減少は、一
般に傾きが逆になる前に極小値に達する繊維強化材の特
性である。この極小値は10重量%のパルプの付近に生
ずることが分る。そしてそのパルプの濃度が増加するに
つれて1強度は高密度(直鎖状)ポリエチレン〔デュポ
ントスクライア(Dupont 5cJair) 29
11 、 @度α961/ai。
メルトインデックス15〕及びアイソタクチックポリオ
レフィン〔メルトインデックス4を有するJA−キュル
ス プロファックス(HerculesProfax 
)6525及び6531の配合物〕の双方の40%付近
の最大濃度で約40MPa(メガパスカル)まで増加す
る。強度値は第1図及び第2図に示されたように、タル
クの強度とガラス繊維の強度の中間であることが明らか
である。
モジュラス値を第3図及び第4図に要約するが、はとん
どの実験値は、ガラス繊維は例外であるが、同一の直線
関係に従っていることがわかる。タルクで充填したポリ
エチレンとタルクで充填したポリプロピレンは、木材パ
ルプニ比較して性質上相当具なっているにもかかわらず
、木材複合材料のモジュラス値とほとんど同一のモジュ
ラス値を有することも注意すべきである。
機械的特性の直接の比較はプラスチック材料中のそのよ
うな充填剤の相対的性能を説明するために役立つが、−
低コストであることは別として、そのような木材パルプ
複合材料(別のタイプの安価なセルロース充填剤をも含
めて)の魅力は無機充填剤(2,6ないし2−9f/a
l)に比較して木材パルプが低密度であること(1,4
ないし1、5 r/j)にある。この低密度は自動車部
品の二次加工を可能にし、゛例えばスチール、アルミニ
ウム、ガラス繊維複合材料とまたはタルク−充填複合材
料と比較してさえ重要な重量減少を有する。すでに記し
たように第二の利点は別の添加剤と比較される。木材複
合材料の著しい低コストである。これら2つの特徴を、
第5図にグラフによって示したが、等しい剛さについて
の相対的重量を自動車の薄板の価格に関する相対的材料
コストと対比している(各々のスケールにおいて100
で標準化)。比較の基礎として新しいクラフトパルプを
選択したにもかかわらず(再生パルプは比較的安価であ
る。)、そのパルプ複合材壜は例えば輸送車、航空機、
船舶。
住宅及び電気製品のような最少限重量及び最大限剛性を
必要とする使用のために経済上より魅力的である。
実施例2 クラフトパルプ、マレエート化ポリプロピレンワックス
〔イーストマン ケミカル エポレン(Eastman
 Chemical Epolene ) E45)及
びポリプロピレン〔ハーキュルス プロファック(He
rcules Pro−fax)  6525〕  を
ローラーブレードを使用し% 250′″Cに電気によ
って加熱したグラベンダーミキサー中で混合した。その
クラフトパルプを使用する前lこ% 60℃で 15時
間空気炉中で予備乾燥した。秤量したクラフトパルプを
ポリプロピレンと混合して、マレエート化ポリプロピレ
ンワックスの比率が加えられたパルプの15−3重量%
である。パルプを10.20゜50及び40重量嗟有す
る混合物を製造する。
その内容物を総計5分間混合した後に、その溶融混合物
がより容易に粒状化するように平たいシートに圧縮した
。次にその粒状化した材料を標準A8TM試験片に射出
成形した。試験の結果を表1に要約する。
表1: クラフトパルプとマレエート化ポリプロピレンワッ表1
に示された値は、スチールまたはアルミニウムのような
公知の構造材料と比較するまでは評価することが困難で
ある。そのような比較tc詔いては1表2に示したよう
に曲げにおける同等の剛さのための相対的性能を計算す
るのが普通である。
先の実施例1においても結論したように、木材パルプ複
合材料は、剛さが性能の判断基準である場合に、コスト
及び最少重量に関して重要な利点を示す。強度及び破壊
靭性のような別の特性番こついても同様の比較を行うこ
とができるが、木材パルプの使用の主な利点は剛さを得
ることにありその性質は、部分的には別の普通の構成側
斜に比較して、木材パルプ複合材料が小さな密度である
ことによる。
実施例3 この実験においては、射出成形試験棒を、調料((11
15m厚)の外面羽を有するサンドイッチ積層板にコア
として使用した。その2つの鋼面材を接着剤としてマレ
エート化ポリプロピレンワックスを使用して引張試験片
の平たい表面に結合した。そのように構成した各々の積
層板を調節装置を備えた加熱(180°C)された段プ
レスに置き、それによってその積層品を所定の厚さに加
圧できた。すなわち、余分な樹脂を最終的なコアの厚さ
が正確に調整できるように縁から押しだした。厚さα4
 、 [15、α6及びQ、8鴫の外面材を有する4a
lの積層品をコアとして木材複合材料物質を有するよう
に製造した。各々の積層品を曲げ試験のために直方形の
クーポン(20X150m)  にトリムした。その曲
げ寸法を2つのスパンと深さの比率=64及び251に
おいて3−ポイント負荷を使用して測定した。この系の
実験結果を表5に要約する。
表3: クラフトパルプ複合材料9の鋼面積層品の中鋼面表面材
:cL115m厚 これらの積層されたシートは非常に堅く、スチールシー
トを使用する通常の実施と同様に、複雑な形状に刻印す
ることができる0曲げ強度及び曲げモジュラスをコアの
厚さに対してプロットすると(第6図及び第7図)、ポ
リプロピレンコアに対する木材パルプの付加は同一の厚
さにおける強度及びモジュラスの双方を増加することが
明らかになった。同等の剛さのためのコスト的性能の評
価はスチールまたはアルミニウムシートに関する最も好
ましい状態のスチール/ PP /スチール積層品lこ
相通する。相対的厚さくIt、T、)を各々の計算値の
ために挙げであることに注意すべきである。第8図の図
はグラフトパルプ成分(60ψA)の有利なコストを表
わしている。
これらの3糧の実施例は、記載されたタイプのマレエー
ト化ワックスと一緒に使用したとき、ポリオレフィン熱
可塑性樹脂のための強化充填剤として木材パルプを使用
する有利性を説明している。その有益な特性は1本明細
書に記載したような加工の補助手段を使用しなければ分
散性が乏しく、そして生成する複合材料は弱(及び脆く
商業的有益性を持たないから、容易に得ることができな
い。
パルプ複合材料の強度の理論的予測値はこれらの実施列
において得られた実験の結果より相当大きく、もし射出
成形前により多量の揮発物さえ除去されれば、さらに性
能が増すかもしれないことを示していることは特に注目
すべきである。そのような揮発物は現在射出成形機と一
緒に使用するために市販されている真空脱蔵機〔例えば
、デヒドロン システム(DdhydronSyste
m )160、 モルト マスターズ リ ミ ラテン
 ド(Mold Masters LTd)  255
  アームストロングアベニz −(Armstron
g Ave ) 、ジョージタウン(Georgeto
wn) 、オンタリオ(Ontario)、カナダ(C
anada)、L7G 4X5)によりさらニ除去でき
るであろう。
ポリエチレン及びポリプロピレンは本発明において使用
するために好ましい熱可塑性マトリックス樹脂であるが
、もしそのポリマーワックス添加剤の結晶化度が樹脂マ
) IJワックス結晶化度と調和するならば、別のポリ
オレフィン及びオレフィンコポリマー樹脂、例えばポリ
ブテン、エチレンプロピレンコポリマー1スチレンポリ
マー及びコポリマー゛1ポリ(4−メチル−ペンテン−
1)等をも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリプロピレンの引張り強度における充填剤の
量の効果を示すグラフ、 第2図は高密度ポリエチレンの引張り強度における充填
剤の量の効果を示すグラフ。 第3図はポリプロピレンの曲げ弾性率における充填剤の
量の効果を示すグラフ、 第4図は高密度ポリエチレンの曲げ弾性率に対する充填
剤の量の効果を示すグラフ。 第5図は同等の堅さの材料の重量に対するコストを示す
グラフ、 第6図は積層品の曲げ強度の厚さ依存性を示すグラフ。 第7図は積層品の曲げ弾性率の厚さ依存性を示すグラフ
、 第8図は同等の堅さの材料の重量ζこ対する相対的コス
トを示すグラフである。 特許出願人   7゛ エニノぐ−シティーオ7◆・l
o>ト第1図 オマリフ゛口しルンの引張りダ1度に%’ k’jる光
櫃削の童の効粟光jA列の土量(”/、) ロ クラフ日氏 Δ TMP ■ 何間6117刷朋靴              
       (ム ダ材 會 タルク・ 077°ラス 第2図 馬四戻ボッエチレンの引邦C)弥崖九’:b’4する充
櫃削の量の効米充填列の重量(@/、) ロ クラフト寂し Δ TMP ・ タルク 第3図 宗すアロごレンの曲L1弾性率にお1する兄填荊の量の
効黒元櫃刑の重量(6ム) ロ クラフト戒 Δ TMP 履 新聞卵刷用地 ム 螢# ・ タルク 0 刀“ラヌ 第4図 南宙屋ボ゛ワエチレンの曲(ブ縛性千にわ゛ける元種を
」の量の効果仝 克櫃削の重量(−)“ ロ クラフト Δ TMP ・ タルク 0  力゛ラス 第5図 周等の!さの科料の重量に対するコストを目#呑ダ重童
′ 第6図 績4:aの111す゛狼屋の厚ご依仔性コアの厚之(m
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Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オレフィンポリマーまたはコポリマー樹脂マトリ
    ックスとセルロース繊維強化材よりなり、該樹脂マトリ
    ックスと同一の結晶構造の重合ワックスがその中に存在
    し、該ワックスがセルロース繊維強化材に対してワック
    スポリマー分子の一端で化学結合していることを特徴と
    する熱可塑性セルロース−強化複合材料。
  2. (2)セルロース繊維強化材を、マトリックス樹脂の結
    晶構造と同一の結晶構造を有しかつセルロースの官能基
    と化学反応を行なうことができる末端官能基を有するポ
    リマーワックスで、前記の各々の官能基を通してセルロ
    ースに対するワックスの化学結合を促進し、及び該化学
    結合の副生物を揮発する条件下に、処理することを特徴
    とする、オレフィンポリマーまたはコポリマー樹脂マト
    リックスとセルローズ繊維強化材からなり、セルローズ
    繊維強化材が溶融樹脂マトリックスと混合されている熱
    可塑性セルロース−強化複合材料の製造方法。
JP25394384A 1984-11-30 1984-11-30 熱可塑性セルロ−ス−強化複合材料及びその製造方法 Pending JPS61133249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059571A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Teijin Ltd 微細セルロースエステル繊維

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