JPS6113273B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、積層シートから１度に１枚ずつシ
ートを送り出し、それを幾つかの選択された割当
区画部に移動させる形式の紙シート処理装置に関
する。

従来この種の処理装置は、シートが予め決めら
れた特性を有しているが否かを測定するために検
出器のヘツドを通過し、ヘツドから送られる信号
はシートをそれぞれの割当区画部に送達するのに
用いられる。

このシートは、検出器のヘツドで解読される印
刷部をもち、各シートの最終的な割当区画部が印
刷部の特性や性質に対応して設けられる。更にこ
の装置はシートの物理的条件によつて、例えば新
しいシートと古いシートとを一緒に積層したもの
から、汚れたシートまたは品質が低下したシート
を移動させて分離することができる。いずれの場
合も各シートの割当区画部は、検出器のヘツドか
ら送られる情報に従つて自動的に選択される。

この種の装置の用途の主なものとしては、紙
幣、証券、免許証、株券、領収書、切符、クーポ
ン券またはその他の有価値なシートからなる保証
書類の分類をすることがあげられる。そしてこの
種の装置は積層シートを異なる種類又は品質、例
えば真正特性、印刷特性、摩耗の程度などにより
分類することはよく知られている。

シートを分類する時にこの種の装置に起る問題
のひとつは、真正なシートがその物理的条件によ
つて、分類機を移動して破棄されることであり、
これにより保証が維持されない危険性が存在す
る。

この発明の目的は、前記のような従来の紙シー
ト処理装置のもたらす欠点を排除し、真正なシー
トを破棄することなく、しかもシートの特性によ
つて対応する所定の区画部に正確に分類すること
のできる紙シート処理装置を提供するにある。

この発明の紙シート処理装置は、積層シートか
ら１度に１枚ずつシートを移動させ、連続して第
１工程に供給する手段、積層シートから移送する
各シートが予め決められた特性を有するか否かを
検出する検出器、シートを多数の割当区画部に移
送するために検出器の出力に応答する手段、所定
の条件又は真性特性を有しないシートを自動的に
切断する手段からなるものである。

割当区画部のひとつは、通常残りの割当区画部
が第１工程に移送路に沿つて間隔を隔てて配置さ
れているのに対し、第２工程の移送路の端部に位
置する。検出器は各シートの実際の移送路を探知
するため第２工程の移送路に設置されることが望
ましい。更に後続の検出器からの信号は、実際の
移送路が予め決められた移送路に対応しているか
否かを測定するため、最初の検出器から送られる
信号と比較される。そして合致しない場合、修正
安全装置は、切断すべきでないシートが間違つて
移送され、不注意に切断されることがないことを
保証するため選択的に作用する。第２、第３検出
器からなる後の検出装置は、それぞれ第２工程の
移送路の先端部と後端部とに配置されることが望
ましい。シート転換器は、第２検出器によつて検
出され、間違つて移送されたシートを第２工程か
らそらすため、第２検出器と第３検出器との間に
配置されることが望ましい。転換器は通常第２工
程の移送路をさえぎる偏位した位置をとることが
できる枢軸回転翼からなつているが、動力機の働
きによつて移送路をさえぎらない位置に移動する
ものが便利である。

またシートを自動的に切断する装置は、シート
を切断する互いにかみ合つた回転刃と、その刃の
効果的な回転を検知する装置からなることが望ま
しい。通常に作動時に効果的な回転がなされてい
ない場合、この装置の機能を停止する異常信号が
発生する。

第２工程は、そこを通過するシートの移送路を
保護するため、これを包被することが望ましい。
異常信号はこの装置の通常の作動中に、ケーシン
グの一部の移動や締付装置の離脱によつて発生す
る。読取器は切断機によつて切断されたシートの
数を合計することが望ましい。第２工程は伝動機
素を有する堤当な装置からなるが、シートを積極
的に引込み、且つ移送するために挟持部を形成す
る１対の向い合つた引張りベルトを有することが
好ましい。

以下添付図に基づいてこの発明を説明する。下
記に述べるシート送出装置、移送装置及び積層装
置はクロスフイールドタイプ
（CROSFIELDTYPE）9300書類移送分類装置、
またはこれと同様な装置をそれぞれ適用しうるも
のである。したがつてこれらの機構については、
主要素についてのみ記載し、機構部材、ベアリン
グ、運送機構の詳細な点は省略した。

図示された装置は保証書からなるシートを第１
工程に沿つて分類機の前の３つの割当区画Ａ，
Ｂ，Ｃのひとつに送込み、または第２工程に沿つ
てこの装置の最後部の配置された切断機Ｓに転換
する。それぞれのシートの特別な移送路は、模様
あるいは物理的条件のテストパラメータを精密に
検査する公知の型の検出器PE１からの出力に基
づいて決められる。

割当区画部Ａはシートの摩耗条件テストは適合
するが、真正特性テストに適合するに至らなかつ
たシートを受取る。これらのシートを保存してお
く事は、それぞれの欠陥の原因を調べるために重
要なことである。割当区画部Ｂ，Ｃは更に別の用
途の条件に適合したシートを受取る。後者のシー
トの移動を容易にするため、装置は割当区画部
Ｂ，Ｃにそれぞれ一群の量のシートを誘導して送
込み、移送する機構の開始及び停止の必要を排除
する。条件に適合しないが、本物のシートは第１
工程の移送路から第２工程の移送路に沿つて切断
するための切断機Ｓに移送される。

シートは放射状に吸引孔を設けた供給ロール３
によつて支持台２に配置された積層シート１の最
上面から１度１枚ずつ送出される。積層シート１
はばねの装填した押上部によつて供給ロール３に
押圧されている。作動中には、ロール３は右廻り
の方向に回転し、積層シート１の上部のシートは
接続方向に移動する。抑止吸引器５が設けられ、
この吸引器５は、上部シートに対するロール３の
作用を断続的に妨害し、各シート間に正確に連続
した所定間隙を形成する。

シートは、連続した真空移送ドラム６〜１２の
１部の周面によつて描き出された連続した第１工
程の移送路に沿つて、分類機に連続して送出され
る。

抑止吸引器５と移送ドラムとは同期して互いに
連動し、軸エンコーダを具えた運転送量はクロツ
クパルス列を発生し、クロツクパルス列は制御器
に送られて、工程の移送路に沿つて線状位置基準
を提供し、特に移送路に沿つて配置された光電子
存否検出器のような検出器PE２，PE３と関連
し、計画された時間及び配置に関してすべてのシ
ートの進行を検知する。検出器PE１からの出力
は制御器に送られ、存否検出器から送られるクロ
ツクパルス及び信号と積算される。各ドラムは真
空源と連通して、真空孔を設けた円筒面と、１対
の軸方向に間隔を隔てた円盤とを有する円筒から
なる。据えつけの空気転換器は回転方向において
予定された角度範囲にわたり円筒の孔を真空と
し、それによつてシートをつかみ順次移送する。
こうしてロール３によつて移動したシートはドラ
ム６で受取られ、然る後ドラム７に移送され、連
続して１つ又はそれ以上の他のドラムによつて４
つの割当区画部のひとつに差の向けられる。ドラ
ム８，１０，１２はそれぞれ割当区画部Ａ，Ｂ，
Ｃのために操作されることが図面から明らかであ
ろう。シートを目的とする割当区画部に発送され
るように、ソレノイド操作の図示しない空気バル
ブが、真空の導入と阻止のため又は予定された方
法であるドラムの真空の効果的角度の修正のため
に設置される。

ロール３により送出されるシートは第１検出器
PE１によつて検知され、そこから送られる出力
信号は制御器に送られ、公知の電気的装置を経て
上述の空気バルブを制御し、各シートの情報を一
時保管する。簡単にするため検出器PE１は単な
る検知ヘツドとして示されているが、実際にはシ
ートの選択された部分を検知するため、あるいは
予め決められたテストパーラメメータに従つて、
評価するのに適応する多数の独立した検知器から
なつている。また書類の反対側をも検出できるよ
うに、図示していないが１つ又はそれ以上の検出
器がドラム７によつて運込まれた同じシートを検
出するために設置される。

切断機Ｓによつて切断されるシートは、１対の
引張ベルト１３，１４間に形成される第２工程の
移送路に沿つて、ドラム９により誘導される。ベ
ルト１４はプーリ１５，１６，１７，１８で移動
し、ベルト１３は図示しているようにプーリ１
９，２０，２１で移動する。プーリ１７，２０は
ドラム９の周速度と、同速度を有する線状移送路
を供給する分類機の主駆動部により移動する。プ
ーリ１９はドラム９の円盤の間に接線方向の移送
路を形成するように配置され、プーリ２１は、分
類機の主要な構造部分であるケーシングの外部で
あつて、切断機のケーシングの内部に配置された
図示しないブラケツト部内に枢支されている。後
者のケーシングは前者のケーシングに適当の締付
部材によつて着脱自在に付設されて、ケーシング
及びその部材が安全に固定されていない場合、切
断されない書類の通路が得られないように、完全
な装置の作動が妨げられないようにする。ケーシ
ングの上面には、第２工程の移送路に沿つて書類
が通過するのを観察するための透明観察窓が設け
られる。

図示しないブラケツト部に枢支された自由に可
動する案内プーリ２２は、シートが積極的に切断
機に送り込まれるのを確実なものとするため、ベ
ルト１３の後端部間にニツプを設けている。プー
リ１５，２２の中間にシートを第２工程から集積
区画部２４にそらす翼部材からなる第２転換器２
３がある。転換器２３は第１図に示すように作動
時にはスプリングで傾き、シートが切断機に入る
のを防ぐと共に、作動しない時にはソレノイド２
５の働きにより鎖線２３′に示すようの移動す
る。転換器２３は故障安全機能を遂行して、正確
に発送されたシートを切断機に運び込むことを保
証する。第２検出器PE２は切断機に発送される
すべてのシートの存在を検知するためベルト１３
の入口付近に設けられる。検出器PE２の出力は
制御器に送られ、検出器PE１から送られたクロ
ツクパルスと発送情報を積算し、第２工程に入つ
てきたシートが正しい状態にあるかを点検する。

切断機Ｓは主に１対の互いにかみ合つた多数の
溝をもつ回転刃２６，２７を具え、電磁クラツチ
２９を介して駆動モータ２８と連動する軸に垂直
に配置される。ベルト１３によつて回転刃の噛合
ニツプに送り込まれた書類は、2.5mm幅のリボン
辞に切断され適当な集積区画部３０に廃棄物とし
て配送される。前記廃棄物は袋に入れられ、装填
は圧搾機により選択的に行なわれる。追加の安置
全装置として、第３検出器PE３が切断機へのシ
ートの通過を探知するために、ベルト１３の解放
部と回転刃２６，２７との間に設置される。検出
器PE３は上述した検出器PE２と同じ目的で操作
するもので、次のことを検査する。即ち(a)切断機
に実際に送り込まれたシートの情報が検知器PE
１によつて破棄として選定された情報と合致する
か、(b)切断機へと送られるように指示されたシー
トが完全に第２工程を通過してか、(c)転換器２３
がソレノイド２５の作用がないにもかかわらず、
作動しない状態に保持されていないで間違つてシ
ートが給送されたか、そして(d)シートが切断機に
入つたかである。後者の事故の検査を更に効果的
にするため、回転検出器を回転刃２６，２７の軸
の一方又は両方に設けて、予定された回転速度が
この装置の通常の作動中に達成しない示合、それ
を示す異常信号を発生するようにする。実際には
切断機の効果的なはさみ速度は、シートがわずか
な張力の状態において回転刃２６，２７によつて
効果的に引張られるように、第２工程の移送路の
線速度よりもわずかに大きくにるよう調整され
る。第１図に示す装置の操作は第２図に追加した
例で述べることにする。

検出器PE１から各出力は、照合値の比較のた
めに制御器の中の比較器に送られる。そして出力
の少なくともひとつはシートの状態を表示し、別
の出力は真正のシートが表示する真正特性を表示
する。これらが比較された結果、シートの条件と
真正特性とが定められたものに合致していること
が検知されれると、遅延後制御器はドラムに施さ
れる真空が約90℃の角度範囲に限定されるように
真空ドラムと連結したソレノイドバルブを働か
す。この遅延は、シートが検出器PE１からドラ
ム９を通過するのに要求される時間に対応し、そ
れによつてドラムはシートをドラム８からドラム
１０に移動させる。

一方、検出器PE１からの出力が、シートの条
件が定められた条件に適合していないが、真正特
性においては適合していて、本物であることを表
示する場合、制御器はドラム９において180℃の
角度範囲の真空孔を提供するようにソレノイドバ
ルブを働かす。その結果シートは、真空ドラム９
に到達した時、第２工程に転換する。最後に検出
器からの出力が、シートの真正特性が定められた
ものに適合しない場合、ドラム９に供給される真
空は停止され、割当区画部Ａのドラム８まで運ば
れる。

検出器PE１からの出力信号は、シートが検出
器を通過した後シートの意図する移送路を表示す
る。制御器はこれらの信号を保管し、それから予
定された遅延後検出器PE２からの出力と比較す
る。遅延は検出器PE１から検出器PE２までにか
けてシートが移送される時間に対応している。比
較器はシートの予定移送路を表示する信号とシー
トの実際の移送路を表示する信号とを比較する。
そして２つの信号が合致すれば、制御器からの出
力は転換器２３を退かせるためにソレノイド２５
を働かすが、合致しない場合はソレノイド２５は
働かずシートは集積区画部２４に送り込まれる。

検出器PE２からの出力信号もまた保管され、
更に予定された遅延後検出器PE３からの出力及
び検出器PE１からの出力と比較される。この遅
延は、検出器PE２から検出器PE３までにかけて
シートが移送される時間に対応する。こうして比
較器は検出器PE１からの出力によつて表示され
るシートの予定移送路と検出器PE２，PE３から
の出力によつて表示される実際のシートの移送路
とを比較する。比較された信号が合致していない
場合、比較器は回転刃を可動させるため電磁クラ
ツチ２９を離脱させる出力信号を発生する。

上述した比較のひとつが、シートの予定移送路
が実際の移送路に対応していないことを表示して
いる時はいつでも、異常信号を発生する。この信
号はソレノイド２５の働きと、電磁クラツチ２９
のかみ合いを制御すると同様に分類機を制御され
た状態に停止して、分類機がロール３の作動とシ
ートが第１工程に沿つて意図された割当区画部に
到達するのを妨げる。既に第２工程に移送されて
いるシートは、転換器２３によつて集積区画部２
４に自動的に自動的に移送される。この装置の再
開始は、制御器からの情報、例えば集積区画部２
４からシートを移動させ、かつシートを積層シー
ト１に置いた情報によつて行われる。

なんらかの異常信号の発生により、分類機の上
述したような作動が停止され、それによつて書類
が検出器PE１によつて検知された正確な手段で
移送されていない場合、この装置が継続して機能
しない。

この装置の正しい機能を全て検知するため、破
棄されたシートの数と、割当区画部Ａ，Ｂ，Ｃに
おけるシートの数と、集積区画部２４に分けられ
たシートの数とを合計し、その結果積層シート１
から送り出されたシートの数を示す検出器を通過
したシートにより作動する読取機の数と積算され
る。

上述したようなこの発明の装置によれば、シー
トはその条件、真性特性により分類され、その後
あるシートは自動的に連続した操作で破棄するこ
とができる。

更に有価シートを処理する時、連動する安全装
置は、破棄するように決められたシートをこの装
置から不法に持去ることができないように、また
間違つて移送されたシートが直ちに検知され装置
の作動が停止するのを保証するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の線図的平面図、第
２図は同上の典形的工程系統図である。 PE１，PE２，PE３……検出器、Ａ，Ｂ，Ｃ
……割当区画部、１……積層シート部、３……供
給ローラ、６，７，８，９，１０，１１，１２…
…ドラム、１３，１４……ベルト、１５，１６，
１７，１８，１９，２０，２１……プーリ、２２
……案内プーリ、２３……転換器、２４……集積
区画部、２６，２７……回転刃。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 積層シートから１度に１枚ずつシートを移動
   させて、連続して第１工程に供給する手段３と、
   積層シートから移動された１枚のシート毎にその
   条件が予め決められた条件に適合するか否かを検
   出し、シート毎に予め決められた移送路を示す応
   答出力信号を発生する第１検出器PE１と、第１
   検出手段の出力信号に応答して、各シートを所定
   の割当区画部に誘導する誘導手段８，９，１０，
   １１，１２とを具えた紙シート処理装置におい
   て、前記誘導手段は各シートを第１工程、又は第
   ２工程の移送路に沿つて誘導するようになつてお
   り、さらにこの紙シート処理装置は第２工程の移
   送路に配置され、該移送路に沿つたシートの通過
   を検出するための第２検出器PE２と、シートが
   たどるべき移送路を指示する第１検出器PE１の
   第１出力信号を貯え、ついで、第２工程の第２検
   出器PE２からの第２出力信号と前記第１出力信
   号とを比較する比較器を有し、この比較器が適正
   なシートが第２工程に誘導されるとき比較器が示
   す時はいつでも異常信号を発生する手段と、第２
   工程の第２検出手段の下流に配置され、前記異常
   信号に対応して、適正なシートを第２工程の移送
   路から誘導する誘導手段２３，２５と、異常信号
   が発生しないとき、第２工程の移送路に沿つて移
   動するシートを自動的に破棄する手段Ｓとを有す
   ることを特徴とする紙シート処理装置。 ２ 第２工程の移送路に沿つてシート誘導手段２
   ３，３５の下流に配置され、シートの存在を検出
   する第３検出手段PE３と、貯えられた信号と第
   ３検出手段からの出力を比較する第２比較手段
   と、この第２比較手段の出力が予め決められた移
   送路とシートの実際の移送路とが相違しているこ
   とを示すとき、紙シート処理装置を止めるための
   停止手段２８，２９とを具えたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の紙シート処理装
   置。 ３ 第２工程の移送路を移送されるシートを切断
   するためのものであつて１対の互いにかみ合う回
   転刃２６，２７からなる切断手段と、刃の効果的
   な回転を検出する検出手段と、紙シート処理装置
   が通常の操作をしている間予め決められた方法で
   刃が回転しないとき、異常信号を発生する手段と
   を具えた特許請求の範囲第２項に記載の紙シート
   処理装置。 ４ 第２工程の移送路に沿つて移動するシートに
   接近するのをさまたげるためケーシングとこれを
   固定する固定手段と、紙シート処理装置の正常な
   操作時にケーシングのいずれの部分がはずれ又は
   固定手段がはずされると異常信号を発生する手段
   とを具えた特許請求の範囲第３項に記載の紙シー
   ト処理装置。 ５ シート切断手段に送られたシートの数を数え
   るための計数手段を具えた特許請求の範囲第４項
   に記載の紙シート処理装置。