JPS6112854B2 - - Google Patents

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JPS6112854B2
JPS6112854B2 JP53107429A JP10742978A JPS6112854B2 JP S6112854 B2 JPS6112854 B2 JP S6112854B2 JP 53107429 A JP53107429 A JP 53107429A JP 10742978 A JP10742978 A JP 10742978A JP S6112854 B2 JPS6112854 B2 JP S6112854B2
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JP
Japan
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glass
heating
plate
sheet
glass sheet
Prior art date
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JP53107429A
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JPS5490221A (en
Inventor
Benjamin Kerii Josefu
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PPG Industries Inc
Original Assignee
PPG Industries Inc
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Publication date
Application filed by PPG Industries Inc filed Critical PPG Industries Inc
Publication of JPS5490221A publication Critical patent/JPS5490221A/ja
Publication of JPS6112854B2 publication Critical patent/JPS6112854B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/04Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
    • C03B29/06Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
    • C03B29/08Glass sheets
    • C03B29/10Glass sheets being in a vertical position

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、板ガラスの熱処理に係り、具体的に
は熱処理を受ける板ガラスよりも単位面積当り大
きな熱容量を有している自動閉鎖式金属製やつと
こにより吊り下げたその板ガラスの熱処理に係
る。板ガラスを熱強化、焼入れ、焼なまし、成形
及び/又はその板ガラスに被覆を施すのに必要と
される熱処理の間、板ガラスをそれのひずみ点よ
りも高くまで加熱せしめ、次いでその板ガラスを
冷却せしめることが必要である。成形及び/又は
被覆等の中間処理工程は加熱工程と冷却工程との
間に行われてかまわないものである。 板ガラスの単位面積当りの熱容量よりも大きな
単位面積当りの熱容量を有している金属製やつと
こからその板ガラスを吊り下げ、このような垂直
状態に支持して上記のごとき熱処理を行う場合、
従来技術の炉内の加熱素子は、やつとこ近傍の板
ガラス部分が次の工程に必要とされる高温となり
得るのに充分な程度そのやつとこを加熱しない。
やつとこによりつかまれた部分近傍の板ガラスの
上縁部分はその板ガラスの他の部分よりも冷た
く、そのためやつとこが板ガラスをつかんでいる
区域近傍にベント(vent)がおうおうにして発生
する。このようなベントは欠陥品の原因となり、
また処理中あるいは処理後板ガラスが自然に割れ
てしまう原因ともなる。 従来の技術では熱処理されるべき板ガラスにや
つとこを係合させる前にそのやつとこを予熱する
ことによりやつとこベントの発生頻度を減少せし
める試みがなされた。しかしながら、このように
やつとこを予熱する場合、二、三の欠点がある。
第1には、作業者が加熱されたやつとこを持つて
そのやつとこに板ガラスを装着させることが難か
しいことである。 即ち、作業者は断熱手袋を用いなければなら
ず、その断熱手袋は厚いがため、やつとこ及び処
理されるべき板ガラスを取扱うのが極めて難かし
くなつてしまう。更に、やつとこを板ガラスに係
合させる前にそのやつとこを予熱する場合、熱が
無駄に用いられるがため不経済であり、またやつ
とこを予熱する工程と、そのやつとこを板ガラス
に装着する工程との間に、その予熱されたやつと
こは冷却されるが、その冷却される速度即ち冷却
量を制御することは難かしく、そのためやつとこ
を予熱する正確な温度を決定することが極めて困
難である。 また、予熱されたやつとこ近傍の板ガラスの部
分は板ガラスの加熱サイクルの早い段階にその板
ガラスの他の部分よりもより高い温度にまで加熱
された状態となり、そのため初期の加熱によりや
つとこ近傍の板ガラス部分に局部的なゆがみが生
じてしまう。このような現象は「やつとこプル
(tong pull)」と呼ばれているものである。加熱
時間の量及び高温にされたやつとこ近傍の板ガラ
ス部分の温度によりその「やつとこプル」の程度
が決まる。その「やつとこプル」に起因するゆが
みの局部的区域は板ガラスの所望とされる形状に
対する公差から外れているばかりでなく、やつと
こが加熱軟化した板ガラスに深くくい込むことに
より生じせしめられる視覚欠陥即ちやつとこ跡の
原因ともなる。このような視覚欠陥は自動車の強
化側方窓及び後方窓のごときのぞき窓、あるいは
ビルその他の場所での窓として用いられる強化被
覆ガラス板として板ガラスを処理する際避けなけ
ればならないことである。 要約すれば、やつとこを用いて板ガラスをつか
んで熱処理を行つている従来技術においては、や
つとこ近傍の板ガラスの部分と、その板ガラスの
残りの部分との間に温度勾配が生じてしまうとい
う問題があつたのである。やつとこが板ガラスに
相対して冷め過ぎれば、やつとこベントが板ガラ
スに発生し、やつとこが板ガラスに相対して、熱
過ぎれば、「やつとこプル」及びやつとこが軟化
した板ガラスに深くくい込むことにより生じせし
められる深いやつとこ跡が発生する。 次に、加熱処理中やつとこにより板ガラスを支
持するようになつた炉の従来技術について述べ
る。 スライター(Sleighter)氏に与えられた米国
特許第3293020号はやつとこによりつかまれた板
ガラスを処理するための炉を開示している。この
炉はそれの内方側壁に沿つて支持された一連の電
気加熱器を備えている。各電気加熱器への電圧が
制御されるようになつている。しかしながら、こ
の特許には個々の加熱器への電圧を如何にして制
御して板ガラスに無関係にやつとこを加熱せしめ
るかについて何等示唆されていない。 マクマスター(McMaster)氏に与えられた米
国特許第3295843号はやつとこによりかつまれた
大きな板ガラスを加熱するための密閉式炉を開示
し、その炉は加熱素子の放射温度が板ガラス全体
にわたり温度を均一ならしめるよう制御されるよ
う構成されたものである。この特許は板ガラスの
加熱に関するもので、やつとこを如何にして加熱
せしめるかの技術に関するものでない。 ペターナル(Peternal)氏に与えられた米国特
許第3744985号は板ガラスをやつとこから吊り下
げて搬送するようになつた炉を開示している。こ
の炉は水平方向に6つの区分に分けられている。
各区分は垂直方向に互いに重ねられた3つの帯域
を有している。加熱素子へのエネルギ入力は各区
分の各帯域で制御されるようになつている。この
特許の炉はガラス成形装置と関連して用いられる
もので、そのガラス成形装置は板ガラスが炉から
出た後その板ガラスをある形状にプレス曲げする
ようになつているとともにプレス曲げされた板ガ
ラスの所望の形状からの局部的偏差に応答して、
予め選定された制御区分への熱入力を制御するた
めの制御装置が備えられている。残りの区分は曲
げられた板ガラスの諸区域の適正な局部的曲率を
確実ならしめるために定められた設定温度に比較
しての、その板ガラスの諸区域の温度のバラツキ
に応答して自動的に調節されるようプログラム化
されている。この炉には、その炉を通過して成形
ステーシヨンへ移動する板ガラスに面している加
熱器への熱エネルギ入力と、やつとこに面してい
る加熱器への熱エネルギ入力と互いに異ならしめ
るよう制御する設備というものが何等備えられて
いない。 ケイ(Kay)氏その他に与えられた米国特許第
3854920号はやつとこから吊り下げられた板ガラ
スを処理するための炉を開示しており、この炉は
側壁に備えられた加熱素子、床に配備された加熱
素子及び屋根に配備された加熱素子を有してい
る。これら加熱素子のあるものはやつとこに対向
せしめられ、他のものは板ガラスに対向せしめら
れている。しかしながら、この特許にはやつとこ
に供給される熱と、やつとこから離れた板ガラス
区域へ供給される熱とを互いに別個に制御せしめ
るということは全く教唆されていない。 上述した如く、やつとこによりつかまれた板ガ
ラスを加熱するための従来技術の炉にはやつとこ
がたどる径路に面した加熱器へ及びやつとこによ
りつかまれた板ガラスがたどる径路に面した加熱
器エネルギ入力を互いに独立して供給せしめて、
熱処理の加熱工程中やつとこ及び板ガラスが炉を
通過している間そのやつとこへの熱と、板ガラス
への熱とを同時に異ならしめる装置というものは
備えられていなかつたのである。 本発明は上記した従来技術の諸問題に鑑みてな
されたもので、即ち、上記した従来の技術の諸問
題を解決することの可能な板ガラス処理方法及び
加熱装置を提供することを目的とするものであ
る。 本発明によれば、板ガラスをそれのほぼひずみ
点あるいはそれ以上まで加熱する加熱工程と、そ
の加熱工程に次いで該板ガラスを冷却する冷却工
程とを有していて該板ガラスの強度を高める板ガ
ラス処理方法であつて、前記板ガラスの熱容量よ
りも大きな熱容量を有する金属製やつとこにより
該板ガラスの縁部に沿つてつかんで該板ガラスを
加熱せしめるようになつた板ガラス処理方法にお
いて、前記板ガラスの周部を越えて延在している
前記やつとこの部分を第1の列をなす加熱素子に
対向せしめるとともに、前記板ガラスのいずれの
部分も前記第1の列をなす加熱素子に直接対向し
位置せしめないようにして前記板ガラス及び該板
ガラスの周部内に延在する前記やつとこの部分を
第2の列をなす加熱素子に対向した状態に維持す
るよう前記板ガラスを支持して前記加熱工程を実
施せしめ、前記第1の列をなす加熱素子へのエネ
ルギ入力及び前記第2の列をなす加熱素子へのエ
ネルギ入力を互いに独立して制御して前記第1の
列をなす加熱素子に対向した、前記板ガラスの周
部を越えて延在している前記やつとこ部分を、前
記第2の列をなす加熱素子に対向した、前記板ガ
ラス及び該板ガラスの周部内に延在する前記やつ
とこの部分よりも高い平均加熱率でもつて加熱
し、もつて前記やつとこと前記板ガラスとの間の
温度差により生じせしめられるやつとこベントの
発生を軽減せしめることを特徴とする板ガラス処
理方法が得られる。 更に本発明によれば、板ガラスの熱容量よりも
大きな熱容量を有している金属製やつとこから垂
直に吊り下げられた該板ガラスを加熱せしめるた
めの板ガラス加熱装置であつて、炉を有し、該炉
は垂直に吊り下げられた前記板ガラスを収容する
ようにされた狭い、垂直方向に細長い加熱室と、
該加熱室の側部に沿つて配備せられた複数列をな
す加熱素子とを有し、該複数列をなす加熱素子は
互いに対向せられた対をなして配列されていて上
下に直接重ねて配置された少なくとも2つの上方
及び下方加熱帯域を形成せしめ、前記炉は更に、
前記板ガラスを前記加熱室に通過せしめるための
コンベヤ装置を有し、該コンベヤ装置は、前記板
ガラスの上縁よりも上方の前記やつとこの上方部
分が前記上方加熱帯域に対向せしめられ且つ前記
板ガラス及び該板ガラスの上縁よりも下方にあつ
て該板ガラスをつかんでいる前記やつとこの下方
部分が前記下方加熱帯域に対向せしめられるよう
な高さの所で前記やつとこを搬送せしめるよう構
成された板ガラス加熱装置において、前記上方加
熱帯域の加熱素子へのエネルギ入力及び前記下方
加熱帯域の加熱素子へのエネルギ入力を互いに独
立して制御して該上方加熱帯域に対向している前
記やつとこの上方部分を、前記下方加熱帯域に対
向している前記板ガラス及び前記やつとこの下方
部分よりも高い平均加熱率で加熱せしめる制御装
置が備えられていることを特徴とする板ガラス加
熱装置が得られる。 以下本発明の実施例を添附図面を参照して説明
する。 第1図には、狭い、垂直方向に細長い加熱室を
備えた炉10が示され、その炉10は水平方向に
6箇の加熱区分を備えている。それら加熱区分の
各々は垂直方向に重ねて配置された4箇の加熱帯
域で構成されている。それら加熱区分は第1図に
おいて左方の炉の冷端から第1図において右方の
熱い出口端へ向つて夫々11,12,13,1
4,15及び16の番号が付されている。これら
加熱区分11乃至16の各々は最上方部にやつと
こ加熱帯域11T乃至16Tを有している。その
やつとこ加熱帯域の直下の加熱帯域は頂部板ガラ
ス加熱帯域11U乃至16Uである。各頂部板ガ
ラス加熱帯域の下には中央板ガラス加熱帯域11
C乃至16Cがある。底部板ガラス加熱帯域11
B乃至16Bは夫々の加熱区分11乃至16の中
央板ガラス加熱帯域11C乃至16Cの下に位置
せられている。 炉10の加熱区分13及び14は他の加熱区分
よりも長くなつている。加熱区分11乃至16は
炉10の入口から出口まで夫々端部と端部とが接
合した関係をなして配置されていて板ガラスG及
びそれを支えているやつとこ22が通るトンネル
状開口を提供している。 加熱区分11乃至16の各々の各加熱帯域には
熱電対20が備えられている。その熱電対20の
設置位置は加熱帯域内の複数の加熱素子のうちの
一つの加熱素子の幾何学的中心である。加熱素子
の各々は螺旋状に巻かれた細長いワイヤの形をし
ていて、各熱電対は各加熱帯域内の加熱器の長手
方向中央において螺旋状コイルの中心に置かれて
いる。 板ガラスGはそれの熱容量よりも大きな熱容量
の金属製やつとこ22によりつかまれている。そ
のやつとこ22は往復台24から吊り下げられて
おり、その往復台24は炉の屋根近くに支持され
たコンベヤロール26により駆動されるようにな
つている。そのコンベヤロール26は当業者には
周知の通り、炉10の長手方向に延在している径
路に沿つて往復台24を推進せしめるのに用いら
れる。 本発明によれば、板ガラスGの周部を越えて延
在しているやつとこ22の部分、具体的には板ガ
ラスの上縁よりも上方のやつとこ22の上方部分
はやつとこ加熱帯域11T乃至16Tの加熱素子
に対向した径路に沿つて移動せしめられるように
されていてそのやつとこ22の上方部分の加熱プ
ログラムは炉10の加熱区分11乃至16のやつ
とこ加熱帯域11T乃至16Tの加熱素子へ供給
されるエネルギ入力即ち電圧によつて決定され
る。同時に、板ガラスGの上方部分及びその板ガ
ラスの周部内に延在していてその板ガラスの上縁
部をつかんでいるやつとこ22の部分即ち板ガラ
スの上縁より下方のやつとこの下方部分は頂部板
ガラス加熱帯域11U乃至16Uの加熱素子に対
向せられ、板ガラスGの中央部分は中央板ガラス
加熱帯域11C乃至16Cの加熱素子に対向せら
れ、板ガラスGの底部は致部板ガラス加熱帯域1
1B乃至16Bの加熱素子に対向せられて夫々移
動せしめられる。そして、夫々の加熱区分11乃
至16の夫々の加熱帯域の加熱素子へのエネルギ
入力は互いに独立して制御されるようになつてい
てやつとこ加熱帯域11T乃至16Tの加熱素子
に対向した、板ガラスGの周部を越えて、即ち板
ガラスの上縁よりも上方のやつとこ22の上方部
分を、頂部板ガラス加熱帯域11U乃至16U、
中央板ガラス加熱帯域11C乃至16C及び底部
板ガラス加熱帯域11B乃至16Bの加熱素子に
対向せしめられた板ガラスG及びその板ガラスの
周部内に延在している、即ちその板ガラスの上縁
よりも下方のやつとこ22の下方部分よりも高い
平均加熱率でもつて加熱せしめるようになつてい
る。 こうすることにより、やつとこ22の下方部分
はやつとこの上方部分からの熱伝導により、また
頂部板ガラス加熱帯域11U乃至16Uの加熱素
子からの熱放射により加熱され、これにより板ガ
ラスの上縁部を過熱することなく、やつとこ22
につかまれている板ガラス22部分周囲の区域か
らそのやつとこ22へ流れる熱が減少せしめられ
るとともに、やつとこ22によりつかまれている
板ガラス部分とそのやつとこから離れた板ガラス
部分との間の熱勾配の傾きが小ならしめられ、こ
うしてやつとこベントの発生が軽減せられ得る。 従来技術では炉10の各加熱区分11乃至16
は3個の加熱帯域を備えていた。即ち、本発明の
区分11における加熱帯域11T及び11Uが1
つの別個の加熱帯域として組合わされており、本
発明の区分12における加熱帯域12T及び12
Uが一つの加熱帯域として組合され、本発明の区
分13における加熱帯域13T及び13Uが一つ
の加熱帯域として組合わされ、本発明の区分14
における加熱帯域14T及び14Uが一つの加熱
帯域として組合わされ、本発明の区分15におけ
る加熱帯域15T及び15Uが一つの加熱帯域と
して組合わされ、本発明の区分16における加熱
帯域16T及び16Uが一つの加熱帯域として組
合わされていた。このように構成された炉で、板
ガラスの上方部分、中央部分及び底部分はそれら
に夫々対応する加熱帯域の加熱素子に対向した関
係をなして移動せしめ、それら板ガラスの上方部
分、中央部分及び底部分に夫々対向せしめられた
加熱帯域の加熱素子は夫々異なる加熱プログラム
でもつて加熱するようにされていた。このような
従来技術にあつては、頂部加熱帯域の加熱素子に
よつて与えられる加熱プログラムが板ガラスの上
方部分を焼入れに適した温度まで上げるのに精一
杯であれば、やつとこ近傍にベントがしばしば生
じてしまう。板ガラスの上縁部分に沿つた3点で
の時間と温度との関係を調べる熱に関する実験が
これらベントの原因を知るために行われた。第2
図に示されているごとく、実験に際しては、点A
及びB近傍の所でやつとこにより板ガラスGをつ
かんだ。やつとこによりつかまれている所に隣接
した板ガラスの上縁に沿つて点AとCの所に熱電
対を取付け、また、点AとCのほぼ中間の板ガラ
ス上縁に沿つた点Bの所にも熱電対を取付けた。
第3図には、点A及びC間の中間の板ガラス上縁
に沿つた点Bの所での時間と温度との関係に比較
した、点A及びC近傍の板ガラス部分の時間と温
度との代表的な関係が示されている。点A及びC
近傍の板ガラス部分はそれら点A及びCから離隔
せられた点Bの所での板ガラス上縁部分よりもか
なり冷たい。次のごとき温度パターンを有する一
区分に3個の加熱帯域を備えた6区分炉で厚さ5
mmの透明なフロートガラス(float glass)を処理
した場合、多くのやつとこベントが発生した。第
1表の温度パターンは加熱帯域11U乃至16
U、11C乃至16C及び11B乃至16Bの螺
旋加熱コイルの中央に熱電対を置いた場合の温度
の読みを華氏で示している。
【表】 各加熱区分のやつとこ加熱帯域での加熱を独立
せしめるよう炉を調節した後は、処理されたフロ
ートガラスの最初の一枚にやつとこベントが見ら
れただけで、その後の25枚のフロートガラスには
やつとこベントは解消されていた。このような加
熱パターンを備えた炉の操作はやつとこ加熱帯域
11T乃至16Tでの熱電対の読みが加えられた
点を除けば、第表に示されたものと同じであつ
た。そのやつとこ加熱帯域11T乃至16Tは頂
部板ガラス加熱帯域11U乃至16Uから分割せ
しめたもので、こうすることにより、第1図に示
されるごとくその頂部板ガラス加熱帯域の高さを
減じたものである。第表はプレス曲げ及び焼入
れする前に厚さ5mmの透明フロートガラス板を加
熱した炉の加熱帯域の螺旋加熱コイルの中央での
熱電対の読みに基いた成功した温度パターンを示
している。板ガラスの上縁よりも上のやつとこの
上方部分がたどる径路に面したやつとこ加熱帯域
の加熱素子を独立して制御するよう改良された炉
での数ケ月にわたる作業の間やつとこベントは何
等発生しなかつた。
【表】 最良の作業結果は、やつとこ加熱帯域11T乃
至16Tに対向せられた板ガラスの上縁よりも上
方のやつとこ22の上方部分を、板ガラス加熱帯
域11U乃至16U、11C乃至16C及び11
B乃至16Bに対向せられた板ガラスG及びその
板ガラスの上縁よりも下方にあつてその板ガラス
をつかんでいるやつとこ22の下方部分よりも高
い平均加熱率でもつて加熱せしめた場合に得られ
た。特に、加熱プログラムの早い段階では板ガラ
ス及びやつとこの下方部分に面している加熱素子
よりも高温状態の加熱素子にやつとこの上方部分
を対向せしめてそのやつとこを加熱し、それによ
り加熱の早い段階でガラスよりも大きな熱容量の
やつとこが第表に示された従来技術で可能とさ
れるよりもよりガラスの温度に密接に近似した温
度となるようにすることが望ましい。 やつとこにより支持された着色フロートガラス
及びそのやつとこを加熱する別のパターンを第
表に示す。ソレツクス(SOLEX)(登録商標)の
ごとき着色ガラスの場合も、透明ガラスの場合と
同様やつとこベントは重大な問題とはならない。
【表】 特にプレス曲げ及び焼入れを含む板ガラス処理
の際にやつとこによるベントは、第表及び第
表に示されているごとく、板ガラス及びその板ガ
ラスの上縁よりも下方のやつとこの下方部分に面
している加熱素子よりも高い温度で熱放射する加
熱素子でやつとこの、板ガラスの上縁よりも上の
上方部分を加熱する加熱プログラムにより実質的
に除去されるということが明らかである。また、
熱処理を受ける板ガラスの上方部分及びやつとこ
の、板ガラス上縁よりも下の下方部分に適用され
る加熱プログラムとは異なる加熱プログラムに従
つてやつとこの上方部分を加熱して、加熱軟化し
たガラスにやつとこが深くくい込むことにより生
じせしめられるやつとこ跡及び「やつとこプル」
の原因となる板ガラスの過熱を防止することとが
可能であるということも上記の実験結果から明ら
かである。 第表及び第表のデータを得るのに行われた
実験では、板ガラスの上縁を、やつとこ加熱帯域
11T乃至16Tの加熱素子と頂部板ガラス加熱
帯域11U乃至16Uの加熱素子との間の境界に
交差する水平面よりもわずかに下の所を通るよう
炉を通過せしめた。板ガラスGの上縁よりも上の
やつとこ22の上方部分はやつとこ加熱帯域11
T乃至16Tに対向せしめ、一方板ガラスGの上
縁よりも下方のやつとこ22の下方部分は頂部板
ガラス加熱帯域11U乃至16Uの加熱素子に対
向せしめた。従つて、そのやつとこ22の下方部
分はそのやつとこの上方部分からの熱伝導と、頂
部板ガラス加熱帯域11U乃至16Uの加熱素子
からの熱放射とによつて加熱された。これによ
り、やつとこに隣接した板ガラスの頂縁部分の加
熱がそのやつとこによつて遅らされる傾向が減じ
られ、やつとこによりつかまれた板ガラス部分と
そのやつとこから離れた板ガラス部分との間の熱
勾配の傾斜が小ならしめられた。この現象によつ
て、やつとこでつかまれた板ガラスにやつとこベ
ントの発生が防止されるものと信じられる。 以上は本発明の好適実施例を述べたものであ
る。板ガラス及びそれの上縁よりも下方のやつと
こ部分に適用される加熱プログラムと異なる加熱
プログラムに従つて、板ガラスの上縁よりも上方
のやつとこ部分を独立して加熱せしめる技術は、
加熱工程と冷却工程との間のプレス曲げを含む熱
処理工程、及び成形、熱強化、焼きもどし、焼入
れ及び/又は平担なあるいは成形された板ガラス
への被覆のごとき熱処理を含むガラス製造技術に
も適用可能である。また、やつとこ及び板ガラス
の加熱プログラムの様々な変更及び他の変更も、
本願特許請求の範囲に記載された要旨を逸脱する
ことなくなされ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は細長い炉の概略長手方向正面図で、金
属製やつとこによりつかまれた板ガラスの熱処理
の際各区分の各帯域における板ガラス及びそれを
つかんでいるやつとこへの加熱を同時に制御する
ためそれら区分及び帯域がどのように配列されて
いるかを示す一部破断して示す図、第2図は温度
測定のためにやつとこにより支持された代表的板
ガラスを示し且つその温度測定に用いられる熱電
対の位置を示す概略図、及び第3図はやつとこか
ら離れた位置での板ガラス上縁に沿つた温度と、
板ガラスをつかんでいるやつとこ近傍の板ガラス
の温度とを比較した時間と温度との関係を示すグ
ラフ。 10……炉、11乃至16……加熱区分、11
T乃至16T……やつとこ加熱帯域、11U乃至
16U……頂部板ガラス加熱帯域、11C乃至1
6C……中央板ガラス加熱帯域、11B乃至16
B……底部板ガラス加熱帯域、20……熱電対、
22……やつとこ、24……往復台、26……コ
ンベヤロール、G……板ガラス、A,B,C……
熱電対の設置位置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 板ガラスをそれのほぼひずみ点あるいはそれ
    以上まで加熱する加熱工程と、その加熱工程に次
    いで該板ガラスを冷却する冷却工程とを有してい
    て該板ガラスの強度を高める板ガラス処理方法で
    あつて、前記板ガラスの熱容量よりも大きな熱容
    量を有する金属製やつとこにより該板ガラスの縁
    部に沿つてつかんで該板ガラスを加熱せしめるよ
    うになつた板ガラス処理方法において、 前記板ガラスの周部を越えて延在している前記
    やつとこの部分を第1の列をなす加熱素子に対向
    せしめるとともに、前記板ガラスのいずれの部分
    も前記第1の列をなす加熱素子に直接対向して位
    置せしめないようにして前記板ガラス及び該板ガ
    ラスの周部内に延在する前記やつとこの部分を第
    2の列をなす加熱素子に対向した状態に維持する
    よう前記板ガラスを支持して前記加熱工程を実施
    せしめ、前記第1の列をなす加熱素子へのエネル
    ギ入力及び前記第2の列をなす加熱素子へのエネ
    ルギ入力を互いに独立して制御して前記第1の列
    をなす加熱素子に対向した、前記板ガラスの周部
    を越えて延在している前記やつとこの部分を、前
    記第2の列をなす加熱素子に対向した、前記板ガ
    ラス及び該板ガラスの周部内に延在する前記やつ
    とこの部分よりも高い平均加熱率でもつて加熱
    し、もつて前記やつとこと前記板ガラスとの間の
    温度差により生じせしめられるやつとこベントの
    発生を軽減せしめることを特徴とする板ガラス処
    理方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の板ガラス処理方
    法において、前記第2の列をなす加熱素子は複数
    個の加熱区分を有し、それら複数個の加熱の加熱
    区分へのエネルギ入力を互いに独立して制御せし
    める板ガラス処理方法。 3 特許請求の範囲第1項記載の板ガラス処理方
    法において、前記板ガラスを前記やつとこから垂
    直に吊り下げ、前記板ガラス及び前記やつとこを
    前記加熱工程中水平方向に搬送せしめる板ガラス
    処理方法。 4 特許請求の範囲第1項記載の板ガラス処理方
    法において、前記加熱工程の後で且つ前記冷却工
    程の前に、前記板ガラスを曲げる板ガラス処理方
    法。 5 特許請求の範囲第1項記載の板ガラス処理方
    法において、前記加熱工程の後で且つ前記冷却工
    程の前に、前記板ガラスに被覆を施す板ガラス処
    理方法。 6 板ガラスの熱容量よりも大きな熱容量を有し
    ている金属製やつとこから垂直に吊り下げられた
    該板ガラスを加熱せしめるための板ガラス加熱装
    置であつて、炉を有し、該炉は垂直に吊り下げら
    れた前記板ガラスを収容するようにされた狭い垂
    直方向に細長い加熱室と、該加熱室の側部に沿つ
    て配備せられた複数列をなす加熱素子とを有し、
    該複数列をなす加熱素子は互いに対向せられた対
    をなして配列されていて上下に直接重ねて配置さ
    れた少なくとも2つの上方及び下方加熱帯域を形
    成せしめ、前記炉は更に、前記板ガラスを前記加
    熱室に通過せしめるためのコンベヤ装置を有し、
    該コンベヤ装置は、前記板ガラスの上縁よりも上
    方の前記やつとこの上方部分が前記上方加熱帯域
    に対向せしめられ且つ前記板ガラス及び該板ガラ
    スの上縁よりも下方にあつて該板ガラスをつかん
    でいる前記やつとこの下方部分が前記下方加熱帯
    域に対向せしめられるような高さの所で前記やつ
    とこを搬送せしめるよう構成された板ガラス加熱
    装置において、前記上方加熱帯域の加熱素子への
    エネルギ入力及び前記下方加熱帯域の加熱素子へ
    のエネルギ入力を互いに独立して制御して該上方
    加熱帯域に対向している前記やつとこの上方部分
    を、前記下方加熱帯域に対向している前記板ガラ
    ス及び前記やつとこの下方部分よりも高い平均加
    熱率で加熱せしめる制御装置が備えられているこ
    とを特徴とする板ガラス加熱装置。 7 特許請求の範囲第6項記載の板ガラス加熱装
    置において、前記下方加熱帯域は複数個の互いに
    独立して制御される加熱区分を有している板ガラ
    ス加熱装置。 8 特許請求の範囲第6項記載の板ガラス加熱装
    置において、前記コンベヤ装置は前記加熱室を通
    して水平方向に前記やつとこを搬送するよう構成
    されている板ガラス加熱装置。
JP10742978A 1977-09-02 1978-09-01 Heat treatment of glass plate Granted JPS5490221A (en)

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