JPS6112656A - 水酸基を有する芳香族チオエ−テルの製造方法 - Google Patents
水酸基を有する芳香族チオエ−テルの製造方法Info
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- JPS6112656A JPS6112656A JP13381984A JP13381984A JPS6112656A JP S6112656 A JPS6112656 A JP S6112656A JP 13381984 A JP13381984 A JP 13381984A JP 13381984 A JP13381984 A JP 13381984A JP S6112656 A JPS6112656 A JP S6112656A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は水酸基を有する芳香族チオエーテルの新規な製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
従来、水酸基を有する芳香族チオエーテルを製造する方
法としては、例えば、水酸基を有する芳香族チオフェノ
ールとハロメチル化芳香族化合物とを脱ハロゲン化水素
反応させる方法が知られている。しかしながら、この場
合、原料として用いるチオフェノール化合物は、比較的
容易に酸化を受けて、ジスルフィド化合物に変換するた
め、その取扱いが困難であるという欠点を有する。
法としては、例えば、水酸基を有する芳香族チオフェノ
ールとハロメチル化芳香族化合物とを脱ハロゲン化水素
反応させる方法が知られている。しかしながら、この場
合、原料として用いるチオフェノール化合物は、比較的
容易に酸化を受けて、ジスルフィド化合物に変換するた
め、その取扱いが困難であるという欠点を有する。
本発明は、前記従来法に比べて、芳香族チオエーテルを
工業的に安定的にかつ容易に製造し得る方法を提供する
ことを目的とする。
工業的に安定的にかつ容易に製造し得る方法を提供する
ことを目的とする。
本発明によれば、水酸基を有する芳香族チオシ −ア
ノ化合物と芳香族アルコールとを、アルカリ性条件下及
び不活性ガス雰囲気下で加熱反応させることを特徴とす
る芳香族チオエーテルの製造方法が提供される一 本発明においては、出発原料としては、水酸基を有する
芳香族チオシアノ化合物を用い、これから、一段の操作
工程により目的物を生成させることができる。即ち、本
発明の方法を実施するには、水酸基を有するチオシアノ
化合物(1)と、芳香族アルコール[II]と、アルカ
リ性物質水溶液と5を不活性ガス雰囲気下で加熱攪拌す
ればよい。
ノ化合物と芳香族アルコールとを、アルカリ性条件下及
び不活性ガス雰囲気下で加熱反応させることを特徴とす
る芳香族チオエーテルの製造方法が提供される一 本発明においては、出発原料としては、水酸基を有する
芳香族チオシアノ化合物を用い、これから、一段の操作
工程により目的物を生成させることができる。即ち、本
発明の方法を実施するには、水酸基を有するチオシアノ
化合物(1)と、芳香族アルコール[II]と、アルカ
リ性物質水溶液と5を不活性ガス雰囲気下で加熱攪拌す
ればよい。
H〇−壬A−)−3CN + (1−R−OH(1)
−[1) 前記式中、(A)及びCB]は芳香族環を表わし、ベン
ゼン環、ナフタリン環及びその環置換体1例えば、アル
キル基やアルコキシ基等の不活性置換基で置換されたベ
ンゼン環やナフタレン環を包含する。Rはメチレン、エ
チレン、プロピレン等のアルキレン基であり、その炭素
数は通常1〜8である。
−[1) 前記式中、(A)及びCB]は芳香族環を表わし、ベン
ゼン環、ナフタリン環及びその環置換体1例えば、アル
キル基やアルコキシ基等の不活性置換基で置換されたベ
ンゼン環やナフタレン環を包含する。Rはメチレン、エ
チレン、プロピレン等のアルキレン基であり、その炭素
数は通常1〜8である。
前記反応において用いるアルカリ性物質としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸
ナトリウム等が挙げられるが、水酸化ナトリウムの如き
水酸化アルカリの使用が好ましい。アルカリ性物質の使
用量は、一般には、水酸基を有する芳香族チオシアノ化
合物1モルに対し、1〜5モル、好ましくは約3〜4モ
ル程度であり、また、このアルカリ性、物質水溶液にお
けるアルカリ性物質の濃度は10〜40重量%、好まし
くは15〜20重量%である。反応温度は、通常50℃
以上であり、その上限温度は特に制約されないが、通常
、芳香族アルコールの沸点であり、また還流条件で反応
を行うこともできる。反応温度は、好ましくは95〜1
05℃の温度である。反応時間は1〜20時間であり、
通常、4〜5時間である。芳香族アルコールは溶媒とし
て兼用するのが好ましく、通常、化学的理論呈よりやや
過剰で用いるのが好ましい。
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸
ナトリウム等が挙げられるが、水酸化ナトリウムの如き
水酸化アルカリの使用が好ましい。アルカリ性物質の使
用量は、一般には、水酸基を有する芳香族チオシアノ化
合物1モルに対し、1〜5モル、好ましくは約3〜4モ
ル程度であり、また、このアルカリ性、物質水溶液にお
けるアルカリ性物質の濃度は10〜40重量%、好まし
くは15〜20重量%である。反応温度は、通常50℃
以上であり、その上限温度は特に制約されないが、通常
、芳香族アルコールの沸点であり、また還流条件で反応
を行うこともできる。反応温度は、好ましくは95〜1
05℃の温度である。反応時間は1〜20時間であり、
通常、4〜5時間である。芳香族アルコールは溶媒とし
て兼用するのが好ましく、通常、化学的理論呈よりやや
過剰で用いるのが好ましい。
本発明における反応は、不活性ガス、例えば、窒素ガス
、アルゴンガス等の雰囲気下で行われる。
、アルゴンガス等の雰囲気下で行われる。
本発明における反応は、チオシアン基(−5CN)がア
ルカリ条件下でメルカプト基(−5H)へ加水分解され
る際に、芳香族アルコールが存在することにより、チオ
エーテルに変換されるものと考えられる。
ルカリ条件下でメルカプト基(−5H)へ加水分解され
る際に、芳香族アルコールが存在することにより、チオ
エーテルに変換されるものと考えられる。
本発明で得られる反応生成物は、これを氷水中にあけ、
これに硫酸等の鉱酸を加えて酸性にした後、トルエン等
の水不溶性の有機溶媒で抽出処理し、有機溶媒層を分離
した後、蒸留等の手段で有′ 機溶媒及び未反応分を
回収し、残留物の結晶又は油状物として得られる。この
結晶又は油状物を再結晶や蒸留等の手段で精製すること
により精製物を得ることができる。
これに硫酸等の鉱酸を加えて酸性にした後、トルエン等
の水不溶性の有機溶媒で抽出処理し、有機溶媒層を分離
した後、蒸留等の手段で有′ 機溶媒及び未反応分を
回収し、残留物の結晶又は油状物として得られる。この
結晶又は油状物を再結晶や蒸留等の手段で精製すること
により精製物を得ることができる。
本発明によれば、水酸基を有する芳香族チオシアノ化合
物を原料として用い、これから一段の操作工程で目的物
を生成させることができるので、本発明は、工業的方法
として極めて有利である。
物を原料として用い、これから一段の操作工程で目的物
を生成させることができるので、本発明は、工業的方法
として極めて有利である。
本発明で得られる水酸基を持つ芳香族チオエーテルは、
ロイコ染号に対して顕色剤として作用する有用な化合物
である。
ロイコ染号に対して顕色剤として作用する有用な化合物
である。
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお
、以下において示す部及び%はいずれも重量部である。
、以下において示す部及び%はいずれも重量部である。
実施例1〔ベンジル−4−ヒドロキシフェニルチオエー
テルの合成〕 4−チオシアノフェノール15.1部、ベンジルアルコ
ール54部、20%水酸化ナトリウム水溶液60部を、
アルゴンガス雰囲気中で100〜105℃で4時間加熱
反応を行った。得られた反応物を氷水中にあけ、硫酸酸
性にした後、トルエン200IIIβを用いて抽出処理
し、トルエン層を分離し、このトルエン層を真空蒸留し
てト°ルエン及び未反応のベンシルアルコールを回収し
た後、2n+m Hgで156〜8℃の留分11.7部
を得た。この留分の結晶化物はmp103〜104℃を
示し、その収率は54.2%であった。
テルの合成〕 4−チオシアノフェノール15.1部、ベンジルアルコ
ール54部、20%水酸化ナトリウム水溶液60部を、
アルゴンガス雰囲気中で100〜105℃で4時間加熱
反応を行った。得られた反応物を氷水中にあけ、硫酸酸
性にした後、トルエン200IIIβを用いて抽出処理
し、トルエン層を分離し、このトルエン層を真空蒸留し
てト°ルエン及び未反応のベンシルアルコールを回収し
た後、2n+m Hgで156〜8℃の留分11.7部
を得た。この留分の結晶化物はmp103〜104℃を
示し、その収率は54.2%であった。
実施例2〔ベンジル−4−ヒドロキシ−1−ナフチルチ
オエーテルの合成〕 4−チオシアノ−1−ナフトール20.1部、ベンジル
アルコール43.2部、15%水酸化ナトリウム水溶液
80部をアルゴン雰囲気中で98〜102℃で5時間加
熱反応させた。反応物を氷水中にあけ、硫酸酸性にした
後、ベンゼン200m Aを用いて抽出し、ベンゼン層
を真空蒸留してベンゼン及び未反応のベンジルアルコー
ルを回収し、残留物をベンゼン/ベンジン混合溶媒から
再結晶して、mp102〜105℃の目的物12.3部
を得た。このものの収率は59.7%であった。
オエーテルの合成〕 4−チオシアノ−1−ナフトール20.1部、ベンジル
アルコール43.2部、15%水酸化ナトリウム水溶液
80部をアルゴン雰囲気中で98〜102℃で5時間加
熱反応させた。反応物を氷水中にあけ、硫酸酸性にした
後、ベンゼン200m Aを用いて抽出し、ベンゼン層
を真空蒸留してベンゼン及び未反応のベンジルアルコー
ルを回収し、残留物をベンゼン/ベンジン混合溶媒から
再結晶して、mp102〜105℃の目的物12.3部
を得た。このものの収率は59.7%であった。
実施例3〔ベンジル−3−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニルエーテルの合成〕 4−メチル−2−チオシアノフェノール23.0部、ベ
ンジルアルコール64.8部、20%水酸化カリウム水
溶液84部を窒素ガス雰囲気中で98〜100℃で5時
間加熱反応させた。反応物を氷水中にあけ、硫酸酸性に
した後、トルエンで抽出し、トルエン層を真空蒸留して
トルエン及び未反応のベンジルアルコールを回収した後
、20mm Hgで188〜190℃の留分9.7部を
得た(収率42,2%)。
ニルエーテルの合成〕 4−メチル−2−チオシアノフェノール23.0部、ベ
ンジルアルコール64.8部、20%水酸化カリウム水
溶液84部を窒素ガス雰囲気中で98〜100℃で5時
間加熱反応させた。反応物を氷水中にあけ、硫酸酸性に
した後、トルエンで抽出し、トルエン層を真空蒸留して
トルエン及び未反応のベンジルアルコールを回収した後
、20mm Hgで188〜190℃の留分9.7部を
得た(収率42,2%)。
実施例4〔4′−メチルベンジル−4−ヒドロキシフェ
ニルチオエーテルの合成〕 4−チオシアノフェノール15.1部、4−メチルベン
ジルアルコール36.6部、15%水酸化ナトリウム水
溶液60部を窒素ガス雰囲気中で100〜102℃で5
時間加熱反応を行った。反応物を硫酸酸性にした後、ト
ルエンで抽出し、トルエン層を真空蒸留してトルニジと
未反応4−メチルベンジルアルコールを回収し、残留物
に水を加え、65℃に加温して濾過し、濾別された不溶
物をトルエン/酢酸エチル混合溶媒から再結晶してmp
102〜103℃の目的物9.2部(収率40.0%)
を得た。
ニルチオエーテルの合成〕 4−チオシアノフェノール15.1部、4−メチルベン
ジルアルコール36.6部、15%水酸化ナトリウム水
溶液60部を窒素ガス雰囲気中で100〜102℃で5
時間加熱反応を行った。反応物を硫酸酸性にした後、ト
ルエンで抽出し、トルエン層を真空蒸留してトルニジと
未反応4−メチルベンジルアルコールを回収し、残留物
に水を加え、65℃に加温して濾過し、濾別された不溶
物をトルエン/酢酸エチル混合溶媒から再結晶してmp
102〜103℃の目的物9.2部(収率40.0%)
を得た。
Claims (1)
- (1)水酸基を有する芳香族チオシアノ化合物と芳香族
アルコールとを、アルカリ性条件下及び不活性ガス雰囲
気下で加熱反応させることを特徴とする水酸基を有する
芳香族チオエーテルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13381984A JPS6112656A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 水酸基を有する芳香族チオエ−テルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13381984A JPS6112656A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 水酸基を有する芳香族チオエ−テルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6112656A true JPS6112656A (ja) | 1986-01-21 |
Family
ID=15113778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13381984A Pending JPS6112656A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 水酸基を有する芳香族チオエ−テルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6112656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6463340A (en) * | 1987-09-03 | 1989-03-09 | Kanshiyundou Honpo Kk | Preparation of rice cracker |
-
1984
- 1984-06-28 JP JP13381984A patent/JPS6112656A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6463340A (en) * | 1987-09-03 | 1989-03-09 | Kanshiyundou Honpo Kk | Preparation of rice cracker |
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