JPS6112328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は開口部に収納機構を有する密封容器に
係り、更に詳しくは側板、前後板及び底板よりな
る紙容器に於て、前板の上端を側板及び後板より
低い高さとすると共にその前板の上端に両側及び
上端に夫々舌片を有する内蓋板を横折曲線を介し
て連設すると共に内蓋板の両側に連設された舌片
と側板の上端との接合堺部に45度の角度の斜折曲
線を設け、かつ後板の上端に蓋板を連設して構成
したことを特徴とした密封紙容器に関するもので
ある。

図により本考案に係る容器の一実施例を具体的
に説明すると、第１図に於てＡはブランク板であ
つ、側板１、前板２、側板３、後板４及び貼着片
５が折曲線を介して順に連設されており、かつこ
れ等の側板１，３及び前後板２，４の下端には底
板６，７が夫々順に連設され、又前記前板２の上
端は側板１，３及び後板４より高さａだけ低く構
成されており、次にこの前板２の上端には横折曲
線ｂを介して内蓋板８が連設されると共にこの内
蓋板８の両側には舌片挾が又その上端には舌片１
０が夫々連設されており、更にこの両側の舌片９
と側板１，３の上端部との接合堺部には横折曲線
ｂに対して45度の角度を有する斜折曲線ｃが夫々
設けられて、これによつて舌片９と側板１，３と
は相互に連結され、続いて後板４の上端には高さ
の大きい蓋板１１が連設されて構成されている。

本考案に係る容器の組立構成に当つては第２図
及び第３図に示す如く、貼着片５を側板１に貼着
して全体をケース状に構成した後、底板６，７を
折畳んで底部を形成し、次に内蓋板８を横折曲線
ｂに於て水平に折り曲げることによつて、内蓋板
８の周りの舌片９，１０を内蓋板８の上方に起立
すると共に舌片９を側板１，３の上部内面に密着
させかつ舌片１０を後板４の内面に密着させ、内
蓋板８と舌片９，１０によつて小さな物品収納部
を形成し、更に蓋板１１を内蓋板８を介して前板
２の外表面に折り曲げて、これによつてこの物品
収納部を被包することによつて開口部に収納機構
を有する密封容器を組立構成することが出来る。

本考案に係る容器に於ては、前板を低く構成す
ると共にこの上端に内蓋板を連設しかつこの内蓋
板の周りに舌片を夫々連設し更に舌片と側板の上
部とは４５度の斜折曲線を介して連設したので、
内蓋板を折込んだ際にその周りの舌片を側板或は
後板の上端部の内面に密着させて容器の開口部を
密封することが出来、一旦開封した後も再密封す
ることが可能であり、かつこれ等の内蓋板と舌片
とによつて異物品を収納し得る機構を自動的に構
成することが出来、しかも一枚の厚紙で一体的に
構成することが出来、かつ第４図に示す如き開口
部の形状の異る容器も必要に応じて構成出来る等
の特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開平面図、第２図及び第３図は組立
説明図、第４図は他例の説明図である。 Ａ：ブランク板、１，３：側板、２，４：前後
板、８：内蓋板、９，１０：舌片、１１：蓋板、
ｂ：横折曲線、ｃ：斜折曲線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側板、前後板及び底板よりなる紙容器に於い
   て、前板の上端を側板及び後板より低い高さとす
   ると共にこの前板の上端に、両側及び上端に夫々
   舌片を有する内蓋板を横折曲線を介して連設し、
   かつ内蓋板の両側に連設された舌片と側板との接
   合堺部に45度の角度の斜折曲線を設け、更に後板
   の上端に蓋板を連設して構成されるブランク板を
   内蓋板を横折曲線に於いて水平に折り曲げて内蓋
   板の周りの舌片を内蓋板の上方に起立すると共に
   これ等の舌片を夫々側板及び後板の上部内面に密
   着させて内蓋板を舌片によつて収納部を形成し、
   更に蓋板を内蓋板を介して前板の外表面に折り曲
   げて組立構成したことを特徴とする密封紙容器。