JPS61119390A - 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 - Google Patents
広幅複合制振鋼板及びその製造方法Info
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- JPS61119390A JPS61119390A JP24164284A JP24164284A JPS61119390A JP S61119390 A JPS61119390 A JP S61119390A JP 24164284 A JP24164284 A JP 24164284A JP 24164284 A JP24164284 A JP 24164284A JP S61119390 A JPS61119390 A JP S61119390A
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- steel plate
- hot
- welded
- plates
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K20/00—Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
- B23K20/04—Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating by means of a rolling mill
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鋼板を二枚以上重ね合わせて、その相互の接
触面の摩擦作用によって振動を吸収する複合制振鋼板の
うち、広幅の割振鋼板及びその製造方法に係る。
触面の摩擦作用によって振動を吸収する複合制振鋼板の
うち、広幅の割振鋼板及びその製造方法に係る。
従来建設機械や船舶、車輌等の振動ならびに騒音を忌避
する個所に使用される割振材料には、防振合金もしくは
複合型割振板が主として使用されている。而して前者は
単体で無負荷状態において用いる場合には、良好な性能
を示すが、強度部材として構造物に組込んで使用する場
合には、静荷重もしくは溶接施工に基づく残留応力が負
荷され、材料力学上の応力−歪線図におけるヒステリシ
スループが形成されず、制振効果が発生し難くなる。
する個所に使用される割振材料には、防振合金もしくは
複合型割振板が主として使用されている。而して前者は
単体で無負荷状態において用いる場合には、良好な性能
を示すが、強度部材として構造物に組込んで使用する場
合には、静荷重もしくは溶接施工に基づく残留応力が負
荷され、材料力学上の応力−歪線図におけるヒステリシ
スループが形成されず、制振効果が発生し難くなる。
また防振合金の種類としてはマグネシウム、片状黒鉛鋳
鉄、12mCr鋼、Cu−Mn合金、Fe−Cr−M合
金等があるが、溶接性に乏しく、かつ高価であるために
、広く一般に使用し難い。また後者には粘弾性を有する
高分子樹脂と鋼板とを組合せた複合板等があり、構造物
に組入れた場合の割振効果を有するので、自動車部品等
には使用されているが、有機物である高分子樹脂から構
成さ′れているために溶接施工が困難であり、また強度
部材としても断面積当りの特性が劣化し、しかもこの種
の材料は経年変化を伴うので、たとえば船舶甲板やボイ
ラー煙道等の苛酷な使用条件の構造物に使用するには不
適当である。
鉄、12mCr鋼、Cu−Mn合金、Fe−Cr−M合
金等があるが、溶接性に乏しく、かつ高価であるために
、広く一般に使用し難い。また後者には粘弾性を有する
高分子樹脂と鋼板とを組合せた複合板等があり、構造物
に組入れた場合の割振効果を有するので、自動車部品等
には使用されているが、有機物である高分子樹脂から構
成さ′れているために溶接施工が困難であり、また強度
部材としても断面積当りの特性が劣化し、しかもこの種
の材料は経年変化を伴うので、たとえば船舶甲板やボイ
ラー煙道等の苛酷な使用条件の構造物に使用するには不
適当である。
本発明者らは、上記従来の各種制振材料の諸欠点を解消
すべく鋭意研究の結果、溶接施工が可能で、負荷状態で
優れた割振機能を有し、構造物に組込んで使用出来る割
振鋼板を開発し先に特許出願した。(特願昭59−15
8487号、特願昭59−158488号) ところで一般に複合制振鋼板のうち比較的厚板が多く使
用される船体居住区や建設機械等においても、最終厚さ
として6ma+ないし15閣程度の需要が多く、それ以
上に厚くすることは望ましくない。従って該複合制振鋼
板を構成している個々の鋼板の厚さは、2■ないし5m
mの比較的薄いものが必然的に多くなる。ところでタン
デム圧延機によって製造される熱延鋼板の如く通常10
00mないし1800am程度の狭巾の鋼板の場合には
、厚さ5I以下の薄板とすることが出来、市販品として
も多く出廻っているので、最終厚さ6mないし15■の
狭巾の複合制振厚鋼板は、製造可能である。
すべく鋭意研究の結果、溶接施工が可能で、負荷状態で
優れた割振機能を有し、構造物に組込んで使用出来る割
振鋼板を開発し先に特許出願した。(特願昭59−15
8487号、特願昭59−158488号) ところで一般に複合制振鋼板のうち比較的厚板が多く使
用される船体居住区や建設機械等においても、最終厚さ
として6ma+ないし15閣程度の需要が多く、それ以
上に厚くすることは望ましくない。従って該複合制振鋼
板を構成している個々の鋼板の厚さは、2■ないし5m
mの比較的薄いものが必然的に多くなる。ところでタン
デム圧延機によって製造される熱延鋼板の如く通常10
00mないし1800am程度の狭巾の鋼板の場合には
、厚さ5I以下の薄板とすることが出来、市販品として
も多く出廻っているので、最終厚さ6mないし15■の
狭巾の複合制振厚鋼板は、製造可能である。
しかし厚板工場で製造される3000mmないし450
0■程度の広巾の鋼板の場合には、その板厚は最小でも
5IIIIm程度までである。換言すればキラシングロ
ールによって鋼板かみ込み以前のロール間隙を零にして
圧延を実施した場合でも、最小板厚は5mm程度となる
。従ってこのような鋼板をたとえば3枚重ね合わせて複
合制振鋼板を形成すると、最終厚さは15■程度にもな
り、特に船舶居住区等の如く割振性能のみならず、重量
の軽減をも要求される場所には適用し難くなる。
0■程度の広巾の鋼板の場合には、その板厚は最小でも
5IIIIm程度までである。換言すればキラシングロ
ールによって鋼板かみ込み以前のロール間隙を零にして
圧延を実施した場合でも、最小板厚は5mm程度となる
。従ってこのような鋼板をたとえば3枚重ね合わせて複
合制振鋼板を形成すると、最終厚さは15■程度にもな
り、特に船舶居住区等の如く割振性能のみならず、重量
の軽減をも要求される場所には適用し難くなる。
本発明は、広幅であって比較的厚さの薄い鋼板を重ね合
わせた広幅複合制振鋼板及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
わせた広幅複合制振鋼板及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
本発明の要旨とするところは、
(1)二枚以上の鋼板を重ね合わせた複合制振鋼板であ
って、少くとも一つ以上の鋼板の合わせ面間に剥離剤が
介在しており、少なくとも外側の二枚の鋼板同志が複数
個所で溶接固着されていることを特徴とする広幅複合制
振鋼板。
って、少くとも一つ以上の鋼板の合わせ面間に剥離剤が
介在しており、少なくとも外側の二枚の鋼板同志が複数
個所で溶接固着されていることを特徴とする広幅複合制
振鋼板。
(2)二枚以上の厚鋼板またはスラブを重ね合わせ、こ
れら合わせ面間に剥離剤を介在させて積層体とし、該積
層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し、
厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なった
熱間圧延鋼板となし。
れら合わせ面間に剥離剤を介在させて積層体とし、該積
層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し、
厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なった
熱間圧延鋼板となし。
該熱間圧延鋼板の少なくとも外側の二枚の鋼板同志を複
数個所で溶接固着することを特徴とする広幅複合制振鋼
板の製造方法。
数個所で溶接固着することを特徴とする広幅複合制振鋼
板の製造方法。
(3)8二枚以上の厚鋼板またはスラブを重ね合わせ、
これら合わせ面間に剥離剤を介在させて積層体とし、該
積層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し
、厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なっ
た熱間圧延鋼板を複数枚製造し、これら熱間圧延鋼板を
複数枚重ね合わせ、少な(とも外側の二枚の鋼板同志を
複数個所で溶接固着することを特徴とする広幅複合制振
鋼板の製造方法。
これら合わせ面間に剥離剤を介在させて積層体とし、該
積層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し
、厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なっ
た熱間圧延鋼板を複数枚製造し、これら熱間圧延鋼板を
複数枚重ね合わせ、少な(とも外側の二枚の鋼板同志を
複数個所で溶接固着することを特徴とする広幅複合制振
鋼板の製造方法。
である。
ここで外側の二枚の鋼板とは、鋼板を重ねて積み上げた
場合に最上部及び最下部の二枚の鋼板を言う。たとえば
第3図の+61(61の鋼板である。また少くとも外側
の二枚の鋼板同志を複数個所で溶接固着するとは、外側
の二枚の鋼板間に挿入されている鋼板(7)は、外側の
鋼板+61 filにそれぞれ溶接して固着してもよく
、またはしなくともよいという意味である。たとえば第
3図(alは鋼板三枚から成る制振鋼板であって、スポ
ット溶接等により三枚とも溶接部(9)により固着した
例である。ら)図は外側の二枚f61 (6)同志を溶
接固着した例である。すなわち三枚の鋼板に貫通孔(1
G+を設け、バーまたはパイプ(IBを抜孔Uαに挿入
して、バーまた°はバイブの両端部と外側の鋼板(61
+61とを溶接肉盛部(2)@において溶接固着したも
ので、その中間の鋼W(7)は外側の二枚の鋼板f61
j61に溶接されていない例である。
場合に最上部及び最下部の二枚の鋼板を言う。たとえば
第3図の+61(61の鋼板である。また少くとも外側
の二枚の鋼板同志を複数個所で溶接固着するとは、外側
の二枚の鋼板間に挿入されている鋼板(7)は、外側の
鋼板+61 filにそれぞれ溶接して固着してもよく
、またはしなくともよいという意味である。たとえば第
3図(alは鋼板三枚から成る制振鋼板であって、スポ
ット溶接等により三枚とも溶接部(9)により固着した
例である。ら)図は外側の二枚f61 (6)同志を溶
接固着した例である。すなわち三枚の鋼板に貫通孔(1
G+を設け、バーまたはパイプ(IBを抜孔Uαに挿入
して、バーまた°はバイブの両端部と外側の鋼板(61
+61とを溶接肉盛部(2)@において溶接固着したも
ので、その中間の鋼W(7)は外側の二枚の鋼板f61
j61に溶接されていない例である。
このような溶接固着部を複数個新設は一体の制振鋼板と
して用いる。
して用いる。
本発明の広幅複合制振鋼板は、二枚以上の厚鋼板または
スラブを重ね合わせて熱間圧延して製造した複数枚の鋼
板が重なった状態の熱延鋼板を、そのま\熱延鋼板を構
成する少なくとも外側の二枚の鋼板を溶接固着して広幅
制振鋼板として用いることが出来、この場合は必ず鋼板
の合せ面間に剥離剤(8)が介在しているものとなる。
スラブを重ね合わせて熱間圧延して製造した複数枚の鋼
板が重なった状態の熱延鋼板を、そのま\熱延鋼板を構
成する少なくとも外側の二枚の鋼板を溶接固着して広幅
制振鋼板として用いることが出来、この場合は必ず鋼板
の合せ面間に剥離剤(8)が介在しているものとなる。
またたとえば厚い板厚の割振鋼板を必要とする場合は、
圧延機会の異なる熱延鋼板を複数枚製造し、該熱延鋼板
を複数枚重ね合わせて板厚の厚い割振板とすることが出
来る。この場合熱延鋼板を構成する鋼板の合わせ面間に
は剥離剤が存在するが、熱延鋼板と別の熱延鋼板との合
わせ面間には剥離剤は存在していない。少くとも一つ以
上の鋼板の合わせ面間に剥離剤が介在するとは上記のこ
とを意味するのである。本発明方法によれば、板厚約5
W以下の薄い板厚で、かつ幅が約2000in以上の広
幅の割振鋼板を製造することが可能となる。
圧延機会の異なる熱延鋼板を複数枚製造し、該熱延鋼板
を複数枚重ね合わせて板厚の厚い割振板とすることが出
来る。この場合熱延鋼板を構成する鋼板の合わせ面間に
は剥離剤が存在するが、熱延鋼板と別の熱延鋼板との合
わせ面間には剥離剤は存在していない。少くとも一つ以
上の鋼板の合わせ面間に剥離剤が介在するとは上記のこ
とを意味するのである。本発明方法によれば、板厚約5
W以下の薄い板厚で、かつ幅が約2000in以上の広
幅の割振鋼板を製造することが可能となる。
以下本発明に係る広幅複合制振鋼板およびその製造方法
を、図面に掲げる実施例にもとづいて詳細に説明する。
を、図面に掲げる実施例にもとづいて詳細に説明する。
第1図は、該広幅複合制振鋼板を製造する場合の熱間圧
延状態図である。(1)と(2)は熱間圧延機の1対の
圧延ロールで、+31 (41および(5)は広幅厚鋼
板(幅1500■以上、板厚5■以上)、またはスラブ
である。先づ前記広幅厚鋼板またはスラブ(31+41
+51を重ね合わせ、合わせ面間には、熱間圧延作業
によってこれら3枚の鋼板が圧着して割振性能が劣化し
ないように、あらかじめ適当な剥離剤(たとえば酸化ス
ケール、あるいはアルミナ添加デキストリン水溶液等)
を介在させる。3枚の鋼板またはスラブを重ね合わせた
積層体が、圧延作業中に個々の鋼板またはスラブが分離
しないように、該積層体の外周縁部を適宜溶接する。
延状態図である。(1)と(2)は熱間圧延機の1対の
圧延ロールで、+31 (41および(5)は広幅厚鋼
板(幅1500■以上、板厚5■以上)、またはスラブ
である。先づ前記広幅厚鋼板またはスラブ(31+41
+51を重ね合わせ、合わせ面間には、熱間圧延作業
によってこれら3枚の鋼板が圧着して割振性能が劣化し
ないように、あらかじめ適当な剥離剤(たとえば酸化ス
ケール、あるいはアルミナ添加デキストリン水溶液等)
を介在させる。3枚の鋼板またはスラブを重ね合わせた
積層体が、圧延作業中に個々の鋼板またはスラブが分離
しないように、該積層体の外周縁部を適宜溶接する。
次に所望の板厚あるいは板巾に応じてクロス圧延(主と
して板巾が3000mm以上の広い場合)、またはスト
レート圧延を施工する。従って最初側々の板厚が511
IlI+以上であっても、圧延後は3枚重合した全厚さ
で5+nm程度、すなわち個々の板厚は1.7印程度に
薄くなる。更にそのま\これらの鋼板の合わせ面を複数
個所においてスポット溶接等により接合した後に、その
外周縁部をトリミングするか、あるいは先に外周縁部を
トリミングして個々の鋼板を分離した後に、圧延機会の
異なる2枚以上の鋼板を組み合わせ重合して、スポット
溶接等によって接合し、広巾複合制振鋼板を形成する。
して板巾が3000mm以上の広い場合)、またはスト
レート圧延を施工する。従って最初側々の板厚が511
IlI+以上であっても、圧延後は3枚重合した全厚さ
で5+nm程度、すなわち個々の板厚は1.7印程度に
薄くなる。更にそのま\これらの鋼板の合わせ面を複数
個所においてスポット溶接等により接合した後に、その
外周縁部をトリミングするか、あるいは先に外周縁部を
トリミングして個々の鋼板を分離した後に、圧延機会の
異なる2枚以上の鋼板を組み合わせ重合して、スポット
溶接等によって接合し、広巾複合制振鋼板を形成する。
後者の場合には当然個々の板厚が若干異なるものを、組
み合わせて製造することもまた可能である。
み合わせて製造することもまた可能である。
また前記スポット溶接の代りに、構成しているそれぞれ
の鋼板の共通位置に貫通孔を穿けて、手溶接等で孔埋め
溶接を実施して接合しても差支えない。鋼板の接合は少
なくとも外側の二枚の鋼板同志が接合されていればよい
。
の鋼板の共通位置に貫通孔を穿けて、手溶接等で孔埋め
溶接を実施して接合しても差支えない。鋼板の接合は少
なくとも外側の二枚の鋼板同志が接合されていればよい
。
一般に複合制振鋼板は、これを構成している個々の鋼板
が相互に接触している表面のズレ摩擦によって、制振効
果を発揮するものであるから、各板が圧着され過ぎてい
ても、また逆に離れ過ぎていても、当然制振性能を期待
することが出来ない。
が相互に接触している表面のズレ摩擦によって、制振効
果を発揮するものであるから、各板が圧着され過ぎてい
ても、また逆に離れ過ぎていても、当然制振性能を期待
することが出来ない。
すなわち前述の如く重合した複数の板をスポット溶接等
で固着した場合、その接合個所の密度も割振性能に及ぼ
す影響が大きく、もしその密度が高過ぎると、複合板で
ありながら丁度1枚の厚板によって形成されている如く
になり、相互の板の接触面におけるズレ摩擦が発生せず
、制振効果が具現しない。従って接合個所密度の基準と
しては1−当り200個所以下、出来れば100個所以
下が好ましい。なお本広巾複合制振鋼板の運搬、加工も
しくは施工に際して、これを1枚の鋼板として取扱うた
めには、複合板1組について最少限2個所接合しなけれ
ばならない。たとえば0゜51当92点以上の接合個所
を必要とする。また接合個所密度およびその接合方法は
、鋼板の使用目的に適応したものを選択するが、接合個
所密度の許容範囲は相当広いことが、次に詳記する実験
結果よりおのずから確認される。
で固着した場合、その接合個所の密度も割振性能に及ぼ
す影響が大きく、もしその密度が高過ぎると、複合板で
ありながら丁度1枚の厚板によって形成されている如く
になり、相互の板の接触面におけるズレ摩擦が発生せず
、制振効果が具現しない。従って接合個所密度の基準と
しては1−当り200個所以下、出来れば100個所以
下が好ましい。なお本広巾複合制振鋼板の運搬、加工も
しくは施工に際して、これを1枚の鋼板として取扱うた
めには、複合板1組について最少限2個所接合しなけれ
ばならない。たとえば0゜51当92点以上の接合個所
を必要とする。また接合個所密度およびその接合方法は
、鋼板の使用目的に適応したものを選択するが、接合個
所密度の許容範囲は相当広いことが、次に詳記する実験
結果よりおのずから確認される。
第2図は、広巾複合制振鋼板の接合密度が音圧レベルに
およぼす影響の実験結果を、グラフに表したものである
。板巾2500■、長さ3000amの広巾厚鋼板を3
枚重合して熱間圧延し、圧延後の個々の板厚は3.2閣
に仕上げ、スポット溶接による分布を可及的均一化し、
かつ接合密度の異なるものを多数製作して本法で製造し
た広巾複合制振鋼板の実施例とし、一方それらの比較例
として、板巾2500 wtr 、長さ3000■、厚
さ9■の単板を選定した。そうして以上の各鋼板を図示
の如く、左右両端部から長さの22.5%の個所で垂直
に吊り下げ、各板の中心点を垂直面から30度傾斜させ
て懸吊した長さ200aomのプラスチック製ハンマー
の自重で打撃して、その時のピーク音圧レベルを測定し
、これを上記複合板は点線で、単板は実線で図示したも
のである。
およぼす影響の実験結果を、グラフに表したものである
。板巾2500■、長さ3000amの広巾厚鋼板を3
枚重合して熱間圧延し、圧延後の個々の板厚は3.2閣
に仕上げ、スポット溶接による分布を可及的均一化し、
かつ接合密度の異なるものを多数製作して本法で製造し
た広巾複合制振鋼板の実施例とし、一方それらの比較例
として、板巾2500 wtr 、長さ3000■、厚
さ9■の単板を選定した。そうして以上の各鋼板を図示
の如く、左右両端部から長さの22.5%の個所で垂直
に吊り下げ、各板の中心点を垂直面から30度傾斜させ
て懸吊した長さ200aomのプラスチック製ハンマー
の自重で打撃して、その時のピーク音圧レベルを測定し
、これを上記複合板は点線で、単板は実線で図示したも
のである。
次に割振鋼板の要件であるズレ摩擦と制振性能との関係
について記述する。すなわち面圧が犬°き(なると、そ
れに比例して鋼板表面相互の摩擦係数が大きくなり、従
って鋼板表面相互のズレ摩擦が発生し難くなり、次第に
割振作用が利かなくなる。実験結果からは、平均面圧と
しては15 ’l/ate以下が適当である。また複合
板を構成している鋼板の表面性状、摩擦係数、および制
振性能の関係についてみると、該表面の凹凸が激しく、
摩擦係数が過大となると、かえって微少なズレさえも発
生し難くなるため、割振性能が劣化する。しかし通常の
黒皮つきの圧延仕上程度の表面であれば、充分ズレ摩擦
を発生して割振性能を発揮することが可能である。なお
潤滑性の粉体もしくは粘性体を重ね合わせる鋼板の接触
表面に塗布したり、鋼板相互の間に挟在させることもさ
しつかえない。
について記述する。すなわち面圧が犬°き(なると、そ
れに比例して鋼板表面相互の摩擦係数が大きくなり、従
って鋼板表面相互のズレ摩擦が発生し難くなり、次第に
割振作用が利かなくなる。実験結果からは、平均面圧と
しては15 ’l/ate以下が適当である。また複合
板を構成している鋼板の表面性状、摩擦係数、および制
振性能の関係についてみると、該表面の凹凸が激しく、
摩擦係数が過大となると、かえって微少なズレさえも発
生し難くなるため、割振性能が劣化する。しかし通常の
黒皮つきの圧延仕上程度の表面であれば、充分ズレ摩擦
を発生して割振性能を発揮することが可能である。なお
潤滑性の粉体もしくは粘性体を重ね合わせる鋼板の接触
表面に塗布したり、鋼板相互の間に挟在させることもさ
しつかえない。
また圧延加熱温度ならびに仕上げ温度については特に規
定しないが、鋼板表面性状や平坦度等の観点からそれぞ
れ950℃ないし1250℃、650℃ないし1000
℃を一般に採用する。
定しないが、鋼板表面性状や平坦度等の観点からそれぞ
れ950℃ないし1250℃、650℃ないし1000
℃を一般に採用する。
以上詳細に記述した如く、従来の方法で製造されていた
広巾厚鋼板から成る複合制振鋼板は、最終組立厚さが過
大となり、必然的に重量も犬となるために、特に船舶居
住区その他重量軽減が望まれる個所には適用されなかっ
たが、本発明に係る広巾複合制振鋼板は、その厚さも重
量も遥かに小さくなり、従って如何なる場所にも利用す
ることが出来る。その上製造方法が容易で、コストアッ
プのおそれも少なく、しかも優れた割振特性を発揮する
製品を提供することが出来る。
広巾厚鋼板から成る複合制振鋼板は、最終組立厚さが過
大となり、必然的に重量も犬となるために、特に船舶居
住区その他重量軽減が望まれる個所には適用されなかっ
たが、本発明に係る広巾複合制振鋼板は、その厚さも重
量も遥かに小さくなり、従って如何なる場所にも利用す
ることが出来る。その上製造方法が容易で、コストアッ
プのおそれも少なく、しかも優れた割振特性を発揮する
製品を提供することが出来る。
更に本発明に係る広巾複合制振鋼板の特性を明瞭にする
ために、第1表に比較例ともども幾多の実施例を取りま
とめた結果、比較例(F、G)に比べ、実施例(Aない
しE)のピーク音圧レベルの方が低いことが明白である
。
ために、第1表に比較例ともども幾多の実施例を取りま
とめた結果、比較例(F、G)に比べ、実施例(Aない
しE)のピーク音圧レベルの方が低いことが明白である
。
本発明は上記実施例に限定されることなく、その要旨を
逸脱しない範囲において、適宜変更し得ることは言うま
でもない。
逸脱しない範囲において、適宜変更し得ることは言うま
でもない。
第1図は、割振鋼板の熱間圧延状態図、第2図は、単板
(比較例)と本発明に係る方法にもとづいて製造した複
合板(実施例)とにおけるピーク音圧レベル対接合個所
密度の相対関係図、第3図は、本複合制振鋼板の接合個
所の断面図である。 1.2:圧延ロール、3.4.5:広巾厚鋼板またはス
ラブ、6:外側の鋼板、7:内側の鋼板、8:剥離剤、
9:溶接部、10:貫通孔、11:バーまたはパイプ、
12:溶接肉盛部 第3図 自発手続補正書 1、事件の表示 昭和59年特許願第241642号 2、発明の名称 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪市東区北浜5丁目15番地名 称 (
211)住友金薦工業株式会社代表者 熊谷典文 4、代理人 5、補正命令の日付 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 (1)明細書の第7頁下から4行「剥離剤(8)が介在
しているものとなる。」とある次に下記を追加します。 「ここで、剥離剤の種類は、特に限定しないが、酸化ス
ケーノV、アルミナ添加デキストリン水溶液等である。 酸化スケールは、基本的には粉末状のものを使用すれば
よいが、もともと素材鋼板上に酸化スケールがある(付
着している)場合にはこれ金そのまま利用するようにし
てもよく、またこれらの併用も可能である。このような
剥離剤は圧延を経て最終的にはきわめて薄いものとなる
。デキストリンのようなものの場合には、加熱、圧延の
過程において酸化をおこし、製品には元の状態ではなく
極く僅かな酸化物の形となって存在することになる。こ
の酸化物も、剥離剤の範噴とする。」
(比較例)と本発明に係る方法にもとづいて製造した複
合板(実施例)とにおけるピーク音圧レベル対接合個所
密度の相対関係図、第3図は、本複合制振鋼板の接合個
所の断面図である。 1.2:圧延ロール、3.4.5:広巾厚鋼板またはス
ラブ、6:外側の鋼板、7:内側の鋼板、8:剥離剤、
9:溶接部、10:貫通孔、11:バーまたはパイプ、
12:溶接肉盛部 第3図 自発手続補正書 1、事件の表示 昭和59年特許願第241642号 2、発明の名称 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪市東区北浜5丁目15番地名 称 (
211)住友金薦工業株式会社代表者 熊谷典文 4、代理人 5、補正命令の日付 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 (1)明細書の第7頁下から4行「剥離剤(8)が介在
しているものとなる。」とある次に下記を追加します。 「ここで、剥離剤の種類は、特に限定しないが、酸化ス
ケーノV、アルミナ添加デキストリン水溶液等である。 酸化スケールは、基本的には粉末状のものを使用すれば
よいが、もともと素材鋼板上に酸化スケールがある(付
着している)場合にはこれ金そのまま利用するようにし
てもよく、またこれらの併用も可能である。このような
剥離剤は圧延を経て最終的にはきわめて薄いものとなる
。デキストリンのようなものの場合には、加熱、圧延の
過程において酸化をおこし、製品には元の状態ではなく
極く僅かな酸化物の形となって存在することになる。こ
の酸化物も、剥離剤の範噴とする。」
Claims (3)
- (1)二枚以上の鋼板を重ね合わせた複合制振鋼板であ
つて、少なくとも一つ以上の鋼板の合わせ面間に剥離剤
が介在しており、少なくとも外側の二枚の鋼板同志が複
数個所で溶接固着されていることを特徴とする広幅複合
制振鋼板。 - (2)二枚以上の厚鋼板またはスラブを重ね合わせ、こ
れら合わせ面間に剥離剤を介在させて積層体とし、該積
層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し、
厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なつた
熱間圧延鋼板となし、該熱間圧延鋼板の少なくとも外側
の2枚の鋼板同志を複数個所で溶接固着することを特徴
とする広幅複合制振鋼板の製造方法。 - (3)二枚以上の厚鋼板またはスラブを重ね合わせ、こ
れら合わせ両面に剥離剤を介在させて積層体とし、該積
層体の外周縁部を溶接して重ね合わせ材同志を固着し、
厚板圧延機により熱間圧延して複数枚の鋼板が重なつた
熱間圧延鋼板を複数枚製造し、これら熱間圧延鋼板を複
数枚重ね合わせ、少なくとも外側の二枚の鋼板同志を複
数個所で溶接固着することを特徴とする広幅複合制振鋼
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24164284A JPS61119390A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24164284A JPS61119390A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61119390A true JPS61119390A (ja) | 1986-06-06 |
Family
ID=17077347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24164284A Pending JPS61119390A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | 広幅複合制振鋼板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61119390A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008257369A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Yokogawa Electric Corp | 電子機器 |
-
1984
- 1984-11-16 JP JP24164284A patent/JPS61119390A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008257369A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Yokogawa Electric Corp | 電子機器 |
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