JPS6111794Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は入力すべきデータの各種事項の名称を
項目別に表示した各字幕を任意に選択することに
よつてデータキー群の各キーの定義を替え、各種
データを入力できる多項目入力装置に関するもの
である。

この多項目入力装置はオペレータがコード化や
その他煩雑な操作に悩まされることなく多種のデ
ータを効率よく処理装置に入力させることができ
るものである。

本願出願人は先に出願した特願昭52−89552
「多項目入力装置」において、ランダムなページ
変更も短時間に行なえる第１図、第２図及び第３
図ａ，ｂに示す様な主軸６がモータ（図示せず）
に連動されている回転ドラム５に複数枚の字幕
７，７……の一端を所定の回転角度だけ隔てて止
め金具８等で取付け、第３図ａに示す様に該ドラ
ム５の回転角度に応じて任意の項目の字幕７を選
択し、同図ｂに示す様に該ドラム５を逆転して字
幕をスイツチボード１の下１２に挿入するような
ページ選択がランダムに行なえる多項目入力装置
を提案した。

更に本願出願人は特願昭53−41479号において
第４図及び第５図に示す様な回転ドラムの回転に
関連して周動するガイドベルトを設け、回転ドラ
ムの回転時に字幕のその周面に対する摩擦抵抗を
小さくする機構を提案した。

その第４図及び第５図の構成について説明する
と、回転軸２１は回転ドラム２０に一体的に取付
けられ、側板４４，４５に回転自在に支持されて
いる。前記回転ドラム２０には上述した様に多数
の項目が書かれている複数枚の字幕２９が巻かれ
ており、この字幕２９の各々の一端縁は前記回転
ドラム２０に固着されている。

また前記回転ドラム２０の周縁には前記両側板
４４，４５に支持された複数本のローラ軸２２
１，２３１，２４１，２５１，２６１が設けら
れ、これらのローラ軸２２１，２３１，２４１，
２５１，２６１，にはそれぞれ所定間隔をおいて
ローラ２２，２３，２４，２５，２６が複数個前
記字幕２９に接する様に設けられている。

さらに第５図に示す様に前記ローラ２２，２
３，２４，２５，２６には無端のガイドベルト２
８が該ローラ２２，２３，２４，２５，２６の周
縁と前記回転ドラム２０に巻かれた字幕２９に接
し、該字幕２９の取り出し口３０つまり字幕の選
択位置を除いて該字幕２９を被う様に取付けられ
ている。

また前記ガイドベルト２８は第４図に示す様に
字幕２９の送り出しを容易に行うために前記ロー
ラ軸２２１，２３１，２４１，２５１，２６１に
所定の間隔で設けられた前記ローラ群２２，２
３，２４，２５，２６がそれぞれ取付けられてい
る。

従つて、第５図において回転ドラム２０を矢印
方向に回転させてそのドラム２０の回転角度に応
じて任意の字幕２９を選択するのであるが、この
回転時にドラム２０に巻かれた字幕２９がガイド
ベルト２８に接し、このガイドベルト２８も回転
ドラム２０の回転に関連して同方向に回動されて
いる。このため、字幕２９のその周面に対する摩
擦抵抗が小さくなる。他方、任意の字幕２９が選
択されるとドラム２０を逆転させ、上述した第４
図と同様に選択した字幕２９をスイツチボードに
対応位置させるものである。

所で、本考案は上述のような多項目入力装置に
関するものであり、特に回転ドラムに巻かれた複
数枚の字幕のページ検出を行う字幕位置検出装置
に関するものである。

第６図は本考案の要部を示す構成図であり、２
０は回転ドラム、２１は回転軸、２２Ａ，２３
Ａ，２４Ａ，２５Ａは回転ドラム２０の周縁に配
設された軸、２８Ａ及び２８Ｂは前記軸２２Ａ〜
２５Ａに巻装された無端のガイドベルト、２９は
複数枚の字幕でこの字幕２９の各々の一端縁は前
記回転ドラム２０に固着されている。そして、３
０は字幕２９の取り出し口つまり字幕の選択位置
であり、ガイドベルト２８はその取り出し口３０
を除いたドラム２０の周囲に設けられている。以
上の構成は上述の第４図及び第５図の構成と同様
である。

前記取り出し口３０に臨んでセパレータ３１が
配置され、更にこのセパレータ３１の後方にシー
ト台３２が設けられている。

前記セパレータ３１は回転ドラム２０に装着さ
れた複数枚の字幕２９から所望の字幕２９を選択
する場合、モータの回転でドラム２０を時計方向
に回転させた時に取り出し口３０から所定の１枚
の字幕２９の先端２９Ａが取り出された状態に成
すためのものである。

そして、セパレータ３１の上部に切欠凹部３１
Ａが形成されており、この切欠凹部３１Ａには発
光素子３３が備えられている。また、セパレータ
３１の側面にはアングル３４がその一端３４Ａ側
をやや上方へ位置させて取付けられ、このアング
ル３４の前記一端３４Ａ部には受光素子３５が装
備され、上記発光素子３３からの光が光路ｌを通
つて受光素子３５で受光されるようになつてい
る。３６は前記発光素子３２、受光素子３４への
信号線である。

このため、前述した様にセパレータ３１上にあ
る１枚の字幕２９が位置すると光路ｌが遮断さ
れ、これにより発光・受光素子３３，３５の光学
検出手段での字幕検知が行われると共にこの検知
信号はカウンタ（記載せず）に供給されて字幕２
９の位置を計数する。そして、前記光路ｌは字幕
２９に対して斜めになるものとなつている。

今少しこの動作を説明すると、所望の字幕２９
を選択しようとする場合に、その字幕２９のペー
ジ数情報を設定してモータを駆動させる。

このモータの駆動で回転ドラム２０が時計方向
に回転し、この回転により取り出し口３０からそ
の回転位置に対応した１枚の字幕２９の先端２９
Ａがセパレータ３１上へ位置する。この時、字幕
２９の先端が発光素子３３からの光路ｌを遮断す
る。すると、受光素子３５側で入射光がないこと
によつて字幕２９の検知が行われ、この検知信号
がカウンタ（図示していない）に供給されて字幕
２９の位置を計数する。

前記カウンタの計数値と設定したページ数情報
との一致がとれると、ドラム２０の回転が停止す
る。そして、今度はモータが上記とは逆方向へ回
動駆動され、ドラム２０の反時計方向への回転で
セパレータ３１上に選択された字幕２９はシート
台３２上へ引出されてその上方のキーボードを定
義づけるものである。

このように上述した発光・受光素子３３，３５
の光学的な字幕検出手段は光学的に空中で遮光し
て検出するため確実な検出ができ、例えば字幕の
先端でスイツチ操作させるものでは字幕のバウン
ド等によつて誤動作を起すものであつたが、前記
検出手段ではそのような誤動作がなく正確なペー
ジ検出ができる。また、前記の如く字幕に対して
斜め方向に検知（光路ｌ参照）させているので字
幕による十分な遮光効果が得られてその検知をよ
り確実にしている。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は多項目入力装置の原理的構
成を示す図、第６図は本考案多項目入力装置の要
部構成を示す図である。 ２０：回転ドラム、２１：回転軸、２２Ａ〜２
５Ａ：軸、２８Ａ及び２８Ｂ：ガイドベルト、２
９：字幕、３０：取り出し口、３１：セパレー
タ、３３：発光素子、３４：アングル、３５：受
光素子、ｌ：光路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 項目別に分けた複数枚の字幕の各々一端側を回
   転ドラムに装着しかつ該回転ドラムの一方への回
   転で前記各字幕の先端側が夫々所定間隔を有した
   状態で巻付けられ、前記回転ドラムの回転角に応
   じて所望の字幕の先端側を選択位置に位置づける
   と共にこの回転ドラムを逆転させて前記選択位置
   にある字幕をスイツチボードと対応させるように
   した多項目入力装置において、 上記回転ドラムの一方への回転による字幕選択
   時に前記選択位置に到来する字幕についてのペー
   ジ情報を得るための検出器を発光素子と受光素子
   で構成し、 更に前記発光素子と受光素子を前記選択位置近
   傍において、それら素子間の光路が回転ドラムの
   回転で各字幕の先端により遮断されかつその字幕
   先端部に対して斜めになるよう配置したことを特
   徴とする多項目入力装置。