JPS6111363A - 食品用ケ−シング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はハム・ソーセージ等の食品を包装するためのケ
ーシングに関し、特に内層用の７フイブラスケーシング
に係るものである。

Ｆ従来の技術］ 一般にハム・ソーセージ等の包装体は、ブロック肉又は
エマルジョン肉を燻煙加工をする為の内層ケーシングと
ガスバリヤ−性９良い外層ケーシングの二重包装からな
っている。外層ケーシングとしては一般に塩化ビニリデ
ンの単体フィルム又はナイロン／ポリエチレンの複合フ
ィルムが用いられているが、内層ケーシングには燻煙加
工を行う必要上、和紙に再生繊維素を附ｉさせた所謂フ
ァイブラスケーシングが用いられている。この内層用フ
ァイブラスケーシングはブロック肉又はエマルジョン肉
をケーシング内に挿入するとき、または充填後、その形
状を整えるときに当該ケーシングをシゴク必要があり、
このときにケーシングに対し相当の内圧がかかるので、
この内圧に耐える様に比較的厚い和紙を用い、かつ多量
のビスコース液を塗工した後、所定の再生処理、水洗中
和処理を行なわねばならなかった。また硫酸で再生処理
を行なった場合にはそれに伴ってガスが発生するが、こ
のガスは従来型のケーシングにあっては再生処理時の形
態がチューブ状であるためチューブ内に溜ってしまい、
別途にガス抜き作業が必要となってくるという煩瑣な手
間を要した。

その土、一般にケーシングは断面無端状のチューブ状に
成形しなければならないために、ブロック肉の大きさに
応じて多種類の折中をもったケーシングを用意する必要
があった。それがため、所定の寸法をもった各種のチュ
ーブを成形するのに必要な多数列の成形機を用意しなけ
ればならず、成形速度も遅くなる等の欠点をまぬがれ得
なかった。

さらにまた、従来型のケーシングは前記のような構成で
あるため１、これを開封するに当っては、その都度該ケ
ーシングの肩部に開披用のノツチ（切口）を入れな【プ
ればならないという不便もあった。

［本発明が解決しようとした問題点］ 本発明は上記従来型の欠点を悉く解消させることが出来
るＪ：うにしたもので、第一には多量のビスコース液を
使用せずとも、充填時の内圧に耐えるだけの強度をもっ
たケーシングが得られるＪ、うにすること、第二はデユ
ープ状に成形するための機械設備を不要ならしめること
、第三には前述のガス抜き作業を不要ならしめるためシ
ート状での再生処理を可能にし、併せてケーシングを開
封する際の作業性をも高めることが出来るようにしたも
のである。

［発明の開示］ 本発明は食品用ケーシングにおける内層ケーシングの構
成として、内層を和紙、外側を和紙または寒冷紗の二重
構造とし、かつ前記両者を第１図に符号１ａおよび１ｂ
で示すようにシート状に保持したまま少量のビスコース
液にて貼合する。すなわち前記ビスコース液を前記基材
に塗布してから両者′を重ね合せ、次いで所定の再生処
理、水洗中和処理を行って前記各基材をシート状のまま
接着させる。例えば和紙１ａにビスコースを塗工し、こ
の上に寒冷紗１ｂを貼合し硫酸で再生することによって
和紙と寒冷紗を再生繊維素にて完全に接着し一体とした
上で水洗、中和の従来工程を経て柔軟剤を塗工する。次
いで、テンターにて中出しを行いながら乾燥して比較的
広巾のケーシング基材（第１図参照）を得る。次いでこ
の貼合わせ基材Ｓを同図に示すように截断線β　、１２
．・・・・・・Ｉｌｏでスリッ゛卜することにより所定
幅をもった単位の基材とづ−る。次いでこの基材におけ
る長手方向の両端縁部を第２〜３図に示すように封筒貼
りの状態に重ね合せてから、その重ね合せ部を同図に符
号２ａおよび２ｂで示すように少なくとも２本線からな
るミシン掛けにより縫合して断面円筒状のケーシングＣ
とするものである。而してこのケーシング内にブロック
肉またはエマルジョン肉を充填して所定の製品とする。

ちなみに符号３は緊締クリップを示す。

なお内層ケーシングは充填後の肉の収縮に伴って成る程
度の収縮が必要であるが、本発明によるケーシングは内
層に和紙、外側には和紙または寒冷紗を配設した二重構
造であり、しかもその両者は再生繊維素で強固に接着さ
れているので、坦用のファイブラスケーシングを凌駕す
る強度を発揮し、その上収縮の点でも肉の収縮に追随す
るだけの物性を示す。また本発明におけるケーシングの
胴部は、本線によるミシン掛けを施すようにしたので、
接合強度はケーシング本体と同等の強度、換言すれば内
圧に耐えるだけの強度を発揮する。

なお、接合方法としては合成樹脂系接着剤で接着する方
法もあるが、その場合には接合部分に当該樹脂膜が形成
される為にスモークがその部分を通過しなくなり商品価
値を低下させる憂いがある。

その上、接合部と他部との伸縮度合が同ニにならないと
品質のよいケーシングは得られないが、本発明は上記の
ような構成であるため、接合部を含め同一の伸縮度合を
維持させることができる。

［実施例］ ２０ｇ／ｆｆｌの和紙に１００ｃ　ｐ　ｓのビスコース
をドクターコーターにて１００！Ｉｔ／　７ｄ塗工した
うえで、寒冷紗＃４３をその上に貼合し硫酸にて再生し
、水洗の後３％アルカリ、３％酸にて中和し２％グリセ
リンを塗工してテンターにて中出しを行いながら９０℃
で乾燥させて広幅の貼合わせ基材を得た。次いでこの基
材を一例として２３０ＩＩｌｌＩＩ１幅にスリットし、
２本線ミシンにて封筒貼形にミシン掛けし、折中１１０
ｍ／ｉのチューブを作った。このチューブにロース肉１
．５ｋ（ｌをパッカーにて４．０ｋＯ／ａｊの圧力で挿
入した後、さらに４．０ｋｇ／ｉの圧でシボいてから９
５℃にてボイル１時間、スモーク１，５時間かけてロー
スハムを作ったところ、現状のフッイブラスケーシング
使用のロースハムと比較し何等の遜色もみられなかった
。

下記第１表に本発明と従来型のファイブラスケーシング
の比較データを示す。

第　　１　　　表 ※１　　：ＪＩＳ８１１２で試験を行う。

［発明の効果］ 本発明のケーシングは上記のような二重構造であるため
、従来型のファイブラスケーシングにおけるが如く多量
のビスコースを使用せずども充填時の内圧に耐えるだけ
の強度を発揮し、しかもケーシング基材をシート状のま
ま硫酸で再生処理を行うがために、従来必らず必要とし
たガス抜き作業を不要ならしめることができる。

その上、本発明にあってはブロック肉の大きさ又はエマ
ルジョン肉を形成する大きさに応じ、任意の寸法の折幅
をもったチューブ状ケーシングをつくることができる。

Ｊなわち本発明は予め作った広巾のシート状麺材をスリ
ットした上で胴部を縫合するようにしたから、従来型の
ようにケーシング基材の製造に当って、多種類のチュー
ブ成形機を用意する必要なく、仕様に応じて前記広幅の
シートを適宜スリットした上で縫合することによって所
定のケーシング基材が得られるから貯蔵保管も容易であ
り、管理がしやすい。また、基材を構成する材料は、再
生繊維素で接着せしめられて一体となっているので、水
ぬれもよくスモーク性も良好である。

さらにまた、ハム・ソーセージは外層ケーシングも内層
ケーシングもこれを剥ぎ取ったＦで加工肉をスライスす
る必要があるが、従来これを剥ぎ取るに当っては、製品
の肩部辺りに１か所ノツチを入れて破り取っているが、
本発明では胴部をミシン掛けで接合する為、ミシン掛は
部における縫合糸を引扱き、もしくはこれを引き千切る
ことによって糸がほぐれて胴部が開放され、簡単に内層
ケーシングを肉から剥ぎ取ることが出来る。その結果長
尺のハムにあっても内層を取り去ることが非常に容易で
ある等の優れた作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にお【プるシート状ケーシング基材の一
部を破断して示した平面図、第２図は前記基材を封筒貼
りの状態に接合した態様を示す断面図、第３図は第２図
に示す断面無端条のケーシング内に肉を充填した上で両
端をクリップで緊締した場合を示り側面図（・ある。 ！・・・截断線、１ａ・・・和紙、１ｂ・・・寒冷紗、
２ａ、２ｂ・・・ミシン掛す、３・・・クリップ、Ｓ・
・・基材、Ｃ・・・ケース第１図 第２図 第３１！ｌ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　少なくとも内層に和紙を配設し、その外側を和紙又
   は寒冷紗としたシート状麺材を二枚重ねとして、それら
   相互をビスコース液にて貼合し、次いで前記ビスコース
   液を再生、中和してから、前記基材の長手方向における
   端縁部を封筒貼りの状態で、少なくとも２本線から成る
   ミシン掛けによって縫合して円筒状に形成したことを特
   徴とする食品用ケーシング