JPS6111044A - 衛生物品における吸収体およびその製造方法 - Google Patents

衛生物品における吸収体およびその製造方法

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JPS6111044A
JPS6111044A JP59133900A JP13390084A JPS6111044A JP S6111044 A JPS6111044 A JP S6111044A JP 59133900 A JP59133900 A JP 59133900A JP 13390084 A JP13390084 A JP 13390084A JP S6111044 A JPS6111044 A JP S6111044A
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web
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磨 鈴木
正樹 村上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、使い捨ておむつ、経血吸収用ナプキン、失禁
パッドなどを含む衛生物品における吸収体に関し、とく
に圧縮成形されていて体液の吸収時にその圧縮が解放さ
れて嵩が復元するコア層を有する該吸収体に関する。
(従来の技術) 粉砕パルプは、経済的で柔軟性を有し、高吸水性ポリマ
ーは高吸水保持性を有し吸収した水分を゛加圧下でも放
出し、ないといった特長を有することから、使い捨てお
むつ、経血吸収用ナプキンなとの衛生物品における吸収
体として用いられている。
17かるに、粉砕パルプは、これで吸収体とじての層を
形成した状態において、その繊維結合力が弱く毛細管作
用が少ないので、前記ナプキンなとの吸収体の構成材料
として用いられている吸水紙(紙綿)に比較して体液拡
散性に劣る。また、高吸収性ポリマーも、体液拡散性・
透過性に劣り、その有効利用をはかることができず、し
かも、それが粉末状または繊維状であって、体液を吸収
して膨潤したとき、互に連続的に接触して体液透過障害
皮膜を形成するといった難点がある。
したがって、次の如き技術が知られている。
(1)粉砕パルプの前記欠点を除去するため、水分の存
在下または無存在下に該パルプ層を圧縮高密度化するこ
とが実開昭49−143589号、米国特許第3017
304号、特公昭54−36793号なとの公報におい
て開示されている。
(2)高吸水性ポリマーの前記欠点を除去するため、該
ポリマーを体液拡散性を有する吸水紙、不織布などに結
合することが特開昭5/l−4498号、同5/i−1
/11857号、同5/l−158096号、同56−
60555号なとの公報において開示されている。
(3)粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物を繊維
ウェブに含ませた中心層の両面に粉砕パルプを配置し、
この積層体を必要に応じて圧縮することが実公昭56−
6096号、同56−6097号、同56−6098号
などにおいて開示されている。
(4)吸収体の嵩を減少し高吸収保持性を付与するため
、粉砕パルプと粉末状の高吸水性ポリマーとを混合して
圧縮することが米国特許第3661154号、特開昭5
2−20602号、同55−3632号などにおいて開
示されている。
(5)粉末状の高吸水性ポリマーを体液拡散性を有する
シートに結合させるため、水分の存在下に該ポリマーに
粘着性を生じさせ、この粘着性を利用して該ポリマーを
該シートに固定することが前記特開昭54−449B号
、同54−141857号なとの公報において開示され
ている。
(6)粉末状の高吸水性ポリマーが体液を吸収し膨潤し
たとき、互に連続的に接触して体液透過障害皮膜を形成
しないようにするため、該ポリマー使用量などを規制す
ることが前記特開昭54−4498号なとの公報におい
て開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) とくに、前記(3)の技術は、高吸水性ポリマーを有効
に利用することにおいてその他の前記従来の技術より優
れ、評価に値するが、この技術にかかる吸収体において
は、圧縮復元弾性を付与されていないので、体液を吸収
したとき、圧縮状態を解放されて嵩を増加させるもので
はない、したがって1体液保持容積を増加させず、クッ
ション性も乏しいなとの鐙点があり、いまだ満足すべき
ものではない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記問題点を有効に解決することのできる改
良された吸収体を有する衛生物品を提供することを目的
とし、その構成要旨とするところは、圧縮復元弾性を有
する繊維ウェブに粉末状または繊維状の高吸水性ポリマ
ーが結合するコア層と該コア層の両面に積層する粉砕パ
ルプ層とからなるとともにこの積層体が厚さ方向への圧
縮によリ一体化され、少なくとも前記コア層に接触する
前記粉砕パルプ層の内側のパルプが該パルプ層の他の部
分よりも高密度に固められて体液拡散層を形成している
ことを特徴とする衛生物品における吸収体およびその製
造方法に存する。
さらに本発明を図示例に基づいて説明すると、以下のと
おりである。
第1図は非圧縮状態における本発明吸収体の厚さ方向の
概略断面図を示す。吸収体1は、コア層2と、その両面
に一体的に積層された粉砕(綿状)パルプ層3とからな
る。コア層2は、圧縮復元弾性を有する繊維ウェブ4に
粉末状または繊維状の高吸水性ポリマー5が結合するこ
とにより構成されている。
繊維ウェブ4の繊維としては、体液との接触による湿潤
下でも所要の圧縮復元弾性を有する必要があることから
、湿潤下でもいわゆる腰が強くへたることがない疎水性
合成繊維が好ましいが、30重量%以下の親水性合成繊
維を含んでいてもよい。
また、疎水性繊維と同様の圧縮復元弾性を有し、かつ、
体液との親和性を有し体液を導くのに優れている一部が
親水化された合成繊維またはこれと疎水性合成繊維との
混合からなるものも好適に用いられる。
また、繊維ウェブ4の圧縮復元弾性を良好にするうえで
、繊度が3〜12dであることが好ましい。
繊維長は一般に10〜100mのものが用いられる。
さらにまた、繊維ウェブ3の目付は、その圧縮復元弾性
を良好にし所要の体液保持容積を確保することに加え、
これに分布される高吸水性ポリマー5の量、これを分布
させる方法なとの関係がら。
15−ID0g/rl、好ましくは30−60g/rr
?である。
前記疎水性合成繊維としては、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレ、ポリアミド、アクリルニトリル、
ナイロン系なとの繊維から選ばれる。もとより、ポリエ
ステル−ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレ
ンなとの複合繊維も用いられる。前記親水性合成繊維と
しては、レーヨン繊維、コツトンなとの天然m維から選
ばれる。前記一部が親水化された合成繊維としては、疎
水性繊維の表面に親水性層を形成されたもの、疎水性繊
維の表面が粗化され、異形化され、細孔を形成されたも
のなどから選ばれ、好ましくは表面に親水性層を形成さ
れたもので、とくに、ポリエステル繊維であって、たと
えば、特開昭44−2580号、同44−3!167号
の各公報に開示されたポリエステル成型品用処理剤の製
造方法にえられる処理剤により親水化処理されたものが
好ましい。
繊維ウェブ4は、繊維が接合されていない単なる層状の
繊維集積体であってもよいし、また、繊維がバインダー
・溶着処理などにより作為的に接合されている不織布状
形態を有するものであってもよいが、圧縮前の密度が低
くて多量の空隙による体液保持容積を有し、圧縮解放後
にほぼ元の嵩に復元するものが好ましい。かかる繊維ウ
ェブとしては、前述の如き幾つかの好ましい条件を有す
るほか、捲縮を付与されたる繊維からなるものが挙げら
れ、さらには、高圧流体噴射による繊維交絡処理を施さ
れ、繊維がバインダーや溶着により接合されておらず、
繊維交絡のみにより不織布状形態を維持しているものが
挙げられる。かかる繊維交絡ウェブは、繊維が三次元方
向に複雑に曲がり、よじれて互に絡み合っており、圧縮
復元弾性・嵩高性のみならず、圧縮復元後の形態保持性
においても優れ、本発明に用いる繊維ウェブとして好適
である。かかる繊維ウェブは、特開昭55−71853
号、同57−39268号、米国特許第344980!
1号、同第3485706号などにおいて開示されてい
る技術により製造される。
高吸水性ポリマー5としては、たとえば、テンプン系、
セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち
、デンプン−アクリルr11(塩)グラフト共重合体、
デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化
物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケ
ン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体
のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合
体のケン化物、デンプンーアクリロニ1ヘリルー2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラフト
共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−ビ
ニルスルホン酸グラフト共重合体のケン化物の各架橋物
、アクリル酸(塩)重合体、メタクリル酸メチル−酢酸
ビニル共重合体のケン化物、アクリル酸で架橋されたポ
リエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセル
ローズの架橋物、ポリビニールアルコール−無ホマレイ
ン酸反応物の架橋物などである。
かかる高吸水性ポリマー5は、自重の20倍以上の吸収
保持能を有し、かつ、水不溶にして多量の水を吸収する
と膨潤しゲル化する性質をするものであって、繊維ウェ
ブ4の上部、内部、下部の少なくともいずれか、好しく
け該各部に実質的に均等に分布し、繊維ウェブ4に結合
している。高吸水性ポリマー5の分布量は、該ポリマー
および繊維ウェブ4の重量の30〜500%、好ましく
は60〜300%であり、かかる量の高吸水性ポリマー
5が繊維ウェブ4に実質に均等に分布している状態にお
いては、高吸水性ポリマー5が吸水し膨潤したとき、そ
の粒子は相互の干渉が最少にとどめられ、連続的に接触
して体液透過障害皮膜を形成することが少なく体液を三
次元方向に透過させる。
第2図は圧縮状態における本発明吸収体の概略断面図、
第3図はその断面図を模型的に示す。吸収体1は、コア
層2と粉砕パルプ層3とが一体的になるように厚さ方向
に圧縮されている。この圧縮は非圧縮時の1/2以上で
あることが好ましいが、とくに、コア層2の復元弾性が
充分に発揮されるためには、その限度は1/10以下で
あることが好ましい。かように圧縮されると、高吸水性
ポリマー5の粒子間隔がその非圧縮時のそれよりも狭く
なるが、その吸水膨潤時に前記皮膜を形成することが少
ないように高吸水性ポリマー5が分布されている。かよ
うに圧縮された状態においては。
コア層2と粉砕パルプ層3との一部が互に混合して両者
の境界が明確には区別されず、その境界域においては、
繊維ウェブ4と粉砕パルプ層3との混合物、とくにコア
層2に接触する粉砕パルプ層3の該パルプが高密度に固
められて体液拡散層6を形成している。粉砕パルプ層3
は、圧縮復元弾性が少ないので、その圧縮状態において
は、その状態がほぼ維持される。しかるに、繊維ウェブ
4は、圧縮復元弾性が強いので、常に復元性向を示すが
、この性向は圧縮繊維ウェブ4に対する高吸水性ポリマ
ー5の結合により阻止されている、換言すれば、繊維ウ
ェブ4の圧縮状態は該ウェブに対する高吸水性ポリマー
5の結合により維持されている。後述する如く、この圧
縮状態は、コア層2が体液に接したとき解放されるが、
これによるコア層2の復元はその非圧縮時の嵩の30%
以上になるようにさ肛ていることが好ましい。
粉砕パルプ層3のパルプは、従来一般に使い捨ておむつ
、経血吸収用ナプキンなとの衛生物品の吸収体の構成材
料として用いられていて、バルブシートを機械的に解繊
することによりえられる繊維長5m以下のものである。
このパルプの使用量は、目的とする衛生物品の吸収体に
より、たとえば、吸収体1を単独で用いるが、複数積層
して用いるか、吸収体1に他の吸収材を併用するかなど
により異なり、使い捨ておむつの場合で500g/rT
f以下、経血吸収用ナプキンの場合で250g/rrr
以下にされよう。
吸収体1の圧縮は、周面が平滑なロールなどにより、吸
収体1の密度がその全体にわたり実質的に均等になるよ
うに連続する面状に施されるか、周面が凹凸状であるロ
ールなどにより、吸収体1の密度が部分的に異なるよう
にエンボスにより施されている。エンボスの場合、圧縮
部、非圧縮部は連続、非連続のいずれであってもよいが
、各圧縮部の間隔は可及的に狭いことが好ましい。
前述の如き吸収体1は、以下の如き方法により製造する
ことができる。
粉砕パルプ層3を形成し、該パルプ層上に繊維ウェブ4
を積層し、該ウェブに高唱水性ポリマー5を実質的に均
等に撒布し、−ニブ上から該ポリマーが吸湿して粘着性
を!(る程度の量の水を噴霧状態で撒布し、該ウーブ上
にさらに該粉砕パルプ層3を積層した後、この積層体を
厚さ方向に圧縮し一体化することにより吸収体1をうる
。前記水の撒布は、繊維ウェブ4の積層から高吸水性ポ
リマー5の撒布後までの適宜工程、たとえば。
繊維ウェブ4の積層時になされてもよく、要は。
撒布した水が高吸水性ポリマー5、繊維ウェブ4が吸湿
するようになさればよい。かくしてえられた積層圧縮吸
収体1においては、高吸水性ポリマー5の吸湿による粘
着性で圧縮された粉砕パルプ層3の内側のパルプと繊維
ウェブ4の繊維とに接着するとともに、この部分の該パ
ルプと該繊維と該ポリマーとの混合物、特に該パルプが
前記撒布水による水素結合で高密度に固められ体液拡散
層6を形成する。
粉砕パルプ層3の形成は、バルブシートをハンマーミル
等により解繊、積繊することによりなされ、繊維ウェブ
4の形成はカードにより、それが不織布状形態を有する
ものである場合には、湿式不織布の製造方法などにより
なされる。また、粉砕パルプ層3、繊維ウェブ4は、そ
れらの積層工程時に形成するか、該工程前に予め形成し
ておくかのいずれであってもよい。前記撒布水は、ポリ
ビニールアルコールなとの適宜濃度の水溶液であっても
、さらには、とくに、コア層2における体液拡散性を高
めるため界面活性剤などを含有していてもよい。コア層
2を予め形成し、しかも、繊維ウェブ4の嵩が比較的高
くその内部に高吸水性ポリマー5を分布させる場合には
、繊維ウェブ4の一側にサクションを配置してその他側
から高吸水性ポリマー5を繊維ウェブ4の内部へ吸引し
てもよい。
前述の如き構成を有し、製造方法でえられた吸収体1は
、使い捨ておむつ、経血吸収用ナプキンなとの衛生物品
において、該吸収体の単独もしくは複数積層して用いら
れ、または場合により他の吸収材と併用される。
(作 用) 上方の粉砕パルプ層3に吸収された体液はその拡散層6
で二次元方向に拡散されてコア層2の高吸水性ポリマー
5に吸収保持され、その余剰の体液はコア層2を透過し
て下方の粉砕パルプ層3の拡散層6で二次元方向に拡散
されて再びコア層2の高吸水性ポリマー5に吸収保持さ
れ、さらにその余剰の体液は下方の粉砕パルプ層3に吸
収保持される。また、コア層2においては、繊維ウェブ
4の繊維が体液の移行案内路の機能を果し、体液が該繊
維に沿って二次元・三次元方向に移行する。
繊維ウェブ4が、繊維が三次元方向に曲がり、よじれて
互に絡み合うような不織布状形態を有するものである場
合、繊維は三次元方向にも延びているので、体液の同方
向への移行性、透過性がきわめて良好になる。したがっ
て、繊維ウェブ4に比較的多量の高吸水性ポリマー5が
結合し、これが最大限膨潤した場合でも、三次元方向へ
の体液の移行性、透過性が充分に確保される。ちなみに
、上方の粉砕パルプ層3も、圧縮され、圧縮前よりも密
度は高くなっているとはいえ、該パルプ層よりもさらに
密度が高くなっているクリープ吸水紙や拡散層6に比較
して密度がなお低いので、体液は該パルプ層であまり拡
散することなくこれをスポット状に透過する。
ここで特記すべきことは、コア層2に比較的多量の体液
が接すると、高吸水性ポリマー5の粘着性、水素結合で
一体化していたコアM2の圧縮状態が解放されて該コア
層の嵩が復元することである。この復元は、繊維ウェブ
4の復元弾性によりなされるが、これに高吸水性ポリマ
ー5の膨潤作用が加わることによりなされる。かくコア
層2が復元し嵩を増加すると、該コア層における体液吸
収容積が増加し、高吸水性ポリマー5は充分に膨潤して
体液を保持するとともに、該コア層にクッション性が生
ずることになる。
(実施態様) 第4図は一部を切欠した使い捨ておむつの一例を示す平
面図、第5図は同おむつの幅方向断面図を示す。おむつ
】1は、ポリエチレンフィルムなとの不透水性裏面シー
ト12と、不織布なとの透水性表面シート13と、これ
らの間に介在する吸収体1とからなる。
第6図はおむつ11の吸収体1の構造を若干変化させた
その幅方向断面図を示す。
第7図は経血吸収用ナプキンの一例を示す幅方向断面図
である。ナプキン21は、吸収体1と、そ7の下面およ
び両側部を覆うポリエチレンフィルムこれと紙または不
織布とのラミネートなとの不透水性裏面シート22と、
これら全体を覆う不織布なとの透水性表面シート23と
からなる。
第5図〜第7図における吸収体1を構成するコア層2は
模型的に示すものであって、既述の如く、高吸水性ポリ
マー5は、繊維ウェブ4の上部、内部、下部のいずれか
、好ましくはそれら各部に実質的に均等に分布せしめら
れている。
また1図示例においては、吸収体1は、それ貼独で用い
られでいるが、既述の如く、複数積層しまたは他の吸収
材と併用されることもある。また、コア層2の幅は、粉
砕パルプ層3のそれと同じでも、それよりも狭くても、
よいことはいうまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、吸収体は、その圧縮により体液吸収前
の状態では嵩が減少しているので、これを有する衛生物
品の嵩も減少することになり、該物品の包装、運送のう
えできわめて便利であること、体液は吸収体中の体液拡
散層で拡散された状態で吸収体中の高吸水性ポリマーに
吸収保持されるので、該ポリマーを全体にわたり有効に
利用することができるという効果があること1土もちろ
ん、とくに、次の如き効果を有する。
すなわち、吸収体中のコア層が比較的多量の体液に接す
ると、該コア層の圧縮状態が解放され嵩が増加するとと
もに、体液保持容積が増加し高吸水性ポリマーが充分に
膨潤しうる空隙か生ずるので、体液を充分に吸収保持す
ることができること、そのため高吸水性ポリマーの有効
利用がさらに増大し吸収体の構成材料が少なくてすむこ
と、吸収体の圧縮状態の解放により復元弾性が生ずるの
で、該吸収体を有する衛生物品を人体の所要部位に着用
したときの該部位に対する適合性がきわめて良好となっ
て体液の漏れを有効に防止することができること、かよ
うに適合性が良好であるので使い捨ておむつの場合には
、体液の漏れを防止するために用いられる伸縮弾性バン
ドを用いなくてもよいが用いても比較的伸縮弾性の弱い
ものでよいといったことなとの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明吸収体の非圧縮状態の概略断面図、第2
図はその圧縮状態の概略断面図、第3図は第2図の模型
的断面図、第4図は一部を切欠した使い捨ておむつの平
面図、第5図は同おむつの幅方向概略断面図、第6図は
吸収体の構造を若干変更した幅方向概略断面図、第7図
は経血吸収用ナプキンの幅方向概略断面図をそれぞれ示
す。 1・吸収体     2・・・コア層 3・・・粉砕バルブ層     4−[維ウェブ5・・
高吸水性ポリマー   6・・・体液拡散層11・使い
捨ておむつ 21・・・経血吸収用ナプキン 第  1  図 )範2図 第  3  図

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)圧縮復元弾性を有する繊維ウェブに粉末状または
    繊維状の高吸水性ポリマーが結合するコア層と、該コア
    層の両面に積層する粉砕パルプ層とからなるとともにこ
    の積層体が厚さ方向への圧縮により一体化され、少なく
    とも前記コア層に接触する前記粉砕パルプ層の内側のパ
    ルプが該パルプ層の他の部分よりも高密度に固められて
    体液拡散層を形成していることを特徴とする衛生物品に
    おける吸収体。
  2. (2)前記圧縮は、前記吸収体の密度がその全体にわた
    り実質的に均等になるように連続する面状に施されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の衛生物品における吸収体
  3. (3)前記圧縮は、前記吸収体の密度が部分的に異なる
    ようにエンボスにより施されている特許請求の範囲第1
    項記載の衛生物品における吸収体。
  4. (4)前記圧縮は、圧縮時の嵩が非圧縮時のそれの少な
    くとも1/2になるようにされている特許請求の範囲第
    1項記載の衛生物品における吸収体。
  5. (5)前記繊維ウェブは、繊維が接合していない繊維集
    積体である特許請求の範囲第1項記載の衛生物品におけ
    る吸収体。
  6. (6)前記繊維ウェブは、繊維が接合している不織布状
    形態を有する特許請求の範囲第1項記載の衛生物品にお
    ける吸収体。
  7. (7)前記繊維ウェブは、繊維が三次元方向に曲がり、
    よじれて互に絡み合う不織布状形態を有する特許請求の
    範囲第1項記載の衛生物品における吸収体。
  8. (8)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維からなる特許
    請求の範囲第1項記載の衛生物品における吸収体。
  9. (9)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維と親水性合成
    繊維との混合からなる特許請求の範囲第1項記載の衛生
    物品における吸収体。
  10. (10)前記繊維ウェブは、一部が親水化された合成繊
    維からなる特許請求の範囲第1項記載の衛生物品におけ
    る吸収体。
  11. (11)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維と一部が親
    水化された合成繊維との混合からなる特許請求の範囲第
    1項記載の衛生物品における吸収体。
  12. (12)前記一部が親水化された合成繊維は、疎水性繊
    維の表面に親水性層を形成されているものである特許請
    求の範囲第1項記載の衛生物品における吸収体。
  13. (13)前記一部が親水化された合成繊維は、疎水性繊
    維の表面が粗化され、異形化され、細孔を形成されるか
    のいずれかにより該表面積が増加されているものから選
    ばれる特許請求の範囲第1項記載の衛生物品における吸
    収体。
  14. (14)前記繊維ウェブは、目付が15〜100g/m
    ^2である特許請求の範囲第1項記載の衛生物品におけ
    る吸収体。
  15. (15)前記繊維ウェブは、繊度が3〜12d、繊長が
    10mm以上である特許請求の範囲第1項記載の衛生物
    品における吸収体。
  16. (16)前記高吸水性ポリマーは、体液を吸収し膨潤し
    たとき連続的に接触して体液透過障害皮膜を形成しない
    状態で前記繊維ウェブに分布している特許請求の範囲第
    1項記載の衛生物品における吸収体。
  17. (17)前記高吸水性ポリマーは、該ポリマーおよび前
    記繊維ウェブの乾燥状態で該ウェブの重量の30〜50
    0%で存在する特許請求の範囲第1項記載の衛生物品に
    おける吸収体。
  18. (18)前記コア層の圧縮状態は、前記繊維ウェブに対
    する前記高吸水性ポリマーの結合により維持されており
    、該ポリマーが体液に接して軟化しその維持力を失うこ
    とにより該コア層の非圧縮時の嵩の30%以上の嵩にな
    るように解放される特許請求の範囲第1項記載の衛生物
    品における吸収体。
  19. (19)前記吸収体が複数積層されている特許請求の範
    囲第1項記載の衛生物品における吸収体。
  20. (20)前記吸収体が他の吸収材と併用されている特許
    請求の範囲第1項記載の衛生物品における吸収体。
  21. (21)水分の存在下に、圧縮復元弾性を有する繊維ウ
    ェブに粉末状または繊維状の高吸水性ポリマーを撒布さ
    せてコア層を形成するとともに、該コア層の両面に粉砕
    パルプ層を積層し、この積層体を厚さ方向に圧縮するこ
    とにより、前記高吸水性ポリマーに前記水分で粘着性を
    生じさせて該粘着性で前記ポリマーを前記繊維ウェブに
    結合させるとともに少なくとも前記コア層の圧縮状態を
    維持させ、さらに少なくとも前記コア層に接触する前記
    粉砕パルプ層の内側のパルプを前記水分で吸湿させて該
    パルプ層の他の部分よりも高密度に固めて体液拡散層を
    形成することを特徴とする衛生物品における吸収体の製
    造方法。
  22. (22)粉砕パルプ層上に繊維ウェブを積層し、該ウェ
    ブ上に粉末状または繊維状の高吸水性ポリマーを実質的
    に均等に分布するように撒布し、該ウェブの積層から該
    ポリマーの撒布後までの工程において該ウェブまたは該
    ポリマーに水を撒布して該高吸水性ポリマーに粘着性を
    発揮させ、該ウェブおよび該ポリマーが挟持されるよう
    に該ウェブ上にさらに粉砕パルプ層を積層した後、この
    積層体を厚さ方向へ圧縮して一体化する特許請求の範囲
    第21項記載の衛生物品における吸収体の製造方法。
  23. (23)前記圧縮は、前記吸収体の密度がその全体にわ
    たり実質的に均等になるよう連続する面状に施す特許請
    求の範囲第21項記載の衛生物品における吸収体の製造
    方法。
  24. (24)前記圧縮は、前記吸収体の密度が部分的に異な
    るようにエンボスにより施す特許請求の範囲第21項記
    載の衛生物品における吸収体の製造方法。
  25. (25)前記圧縮は、圧縮時の嵩が非圧縮時のそれの少
    なくとも1/2にする特許請求の範囲第21項記載の衛
    生物品における吸収体の製造方法。
  26. (26)前記繊維ウェブは、繊維が接合していない繊維
    集積体である特許請求の範囲第21項記載の衛生物品に
    おける吸収体の製造方法。
  27. (27)前記繊維ウェブは、繊維が接合している不織布
    状形態を有する特許請求の範囲第21項記載の衛生物品
    における吸収体の製造方法。
  28. (28)前記繊維ウェブは、繊維が三次元方向に曲がり
    、よじれて互に絡み合う不織布状形態を有する特許請求
    の範囲第21項記載の衛生物品における吸収体の製造方
    法。
  29. (29)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維からなる特
    許請求の範囲第21項記載の衛生物品における吸収体の
    製造方法。
  30. (30)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維と親水性合
    成繊維との混合からなる特許請求の範囲第21項記載の
    衛生物品における吸収体の製造方法。
  31. (31)前記繊維ウェブは、一部が親水化された合成繊
    維からなる特許請求の範囲第21項記載の衛生物品にお
    ける吸収体の製造方法。
  32. (32)前記繊維ウェブは、疎水性合成繊維と一部が親
    水化された合成繊維との混合からなる特許請求の範囲第
    21項記載の衛生物品における吸収体の製造方法。
  33. (33)前記一部が親水化された合成繊維は、疎水性繊
    維の表面に親水性層を形成されているものである特許請
    求の範囲第21項記載の衛生物品における吸収体の製造
    方法。
  34. (34)前記一部が親水化された合成繊維は、疎水性繊
    維の表面が粗化され、異形化され、細孔を形成されるか
    のいずれかにより該表面積が増加されているものから選
    ばれる特許請求の範囲第21項記載の衛生物品における
    吸収体の製造方法。
  35. (35)前記繊維ウェブは、目付が15〜100g/m
    ^2である特許請求の範囲第21項記載の衛生物品にお
    ける吸収体の製造方法。
  36. (36)前記高吸水性ポリマーは、体液を吸収し膨潤し
    たとき連続的に接触して体液透過障害皮膜を形成しない
    ように前記繊維ウェブに分布させる特許請求の範囲第2
    1項記載の衛生物品における吸収体の製造方法。
  37. (37)前記高吸水性ポリマーは、該ポリマーおよび前
    記繊維ウェブの乾燥状態で該ウェブの重量の30〜50
    0%で存在する特許請求の範囲第21項記載の衛生物品
    における吸収体。
  38. (38)前記コア層は、前記高吸水性ポリマーが体液に
    接して軟化したとき前記繊維ウェブの圧縮状態に対する
    維持力を失って該コア層の非圧縮時の嵩の30%以上の
    嵩に復元するようにする特許請求の範囲第21項記載の
    衛生物品における吸収体の製造方法。
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