JPS61102973A - 点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置 - Google Patents

点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置

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JPS61102973A
JPS61102973A JP22199784A JP22199784A JPS61102973A JP S61102973 A JPS61102973 A JP S61102973A JP 22199784 A JP22199784 A JP 22199784A JP 22199784 A JP22199784 A JP 22199784A JP S61102973 A JPS61102973 A JP S61102973A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は建造物に作用する地震力を軽減することを目
的にした建造物免震装置に関するものである。地震に対
して安全な建造物を造るには、地震力を受けても建造物
が破壊したシ大変形したり ゛しないように、柱、はり
、床板、壁などの建造物の骨組を丈夫に造る、いわゆる
、建造物を耐震構造にするや9方と、建造物に免震装置
を設け、建造物に作用する地震力そのものを軽減する、
いわゆる、建造物を免震構造にするやυ方とがある。
耐震構造に対して免震構造は次のような点で有利である
。(1)柱、はシ、基礎等の構造部材の断面が小さくて
すみ、耐震壁が不要になるから鋼材、コンつりート等の
建築材料がかなり節約できる。
(2)構造部材の接合部に作用する応力が小さいか−ら
、鉄筋コンつりート部材を使った組立式1法が容易にな
シ、工場生産部材を建設現場で組み立てる近代的生産方
式を推進することができる。(3)地震時に建造物に作
用する水平加速度が小さいから、室内の家具類の転倒、
移動が防止され、居住者の不安感も軽減される。
本発明は、特許公開昭58−91247の発明「固有周
期変動型免震装置」(以下単に原発間または原発間の免
震装置と呼ぶ)を改良したものである。
原発間の実施例2は次のように構成される。
基礎上に固着した截頭円錐筒状の支持台の内部に截頭円
錐筒状の第1遊動体、截頭円錐筒状の第2遊動体、およ
び、円筒状体に截頭円錐筒状体をはがま状に取り付けた
支持脚を互に間隔をとって入子状に収容し、複数のつり
材を使って第1遊動体を支持台に、第2遊動体を第1遊
動体にζ支持脚を第キ遊動体にそれぞれつって支持装置
を形成する。第1遊動体に対する支持脚の水平方向相対
変位を制御する支持脚側変位拘束装置を次のように形成
する。下面に円錐状凹面を持つ筒状滑動体を支持脚の円
筒状体にそう人し、第1遊動体の底板上面に形成した円
錐状凸面に筒状滑動体を載置する。上部構造物の床板か
ら柱の下部にかけて設けた中空部に、筒状滑動体に下部
を連結した円筒状の座屈変形装置保持部を収容し、座屈
変形装置保持部の仕切り板の上部に上部座屈変形装置を
装着する。上部座屈変形装置は、座屈拘束装置を持つ2
個の積層体と、マイクロコンピュータによって、′  
制御される電磁弁を持つ調節装置を接続板を介し刑 て直列に並べたもので、最下部の積層体は仕切り板に設
置され、最上部の調節装置は柱の中空部天井に連結され
る。積層体は円筒殻状にわずかに湾曲させた長方形の金
属薄板を多数重ね合わせて形成される。座屈拘束装置は
、積層体を密封するゴム製被覆と、真空ポンプを備えた
真空夕/りおよび両者をりなぐ連通管によって形成され
ておシ、ゴム製被覆および連通管にはマイクロコンピュ
ータによって制御される電磁弁がそれぞれ設けられる0 支持台に対する第1遊動体の水平方向相対変位を制御す
る支持台側変位拘束装置を次のように形成する。下面に
円錐状凸面を備えた滑動体を、第1遊動体底板の滑動体
保持部にそう入し、基礎上面に形成した円錐状凹面に滑
動体を載置する。座屈変形装置保持部の仕切り板の下部
に下部座屈変形装置を装着し、下部座屈変形装置と滑動
体を連結かんによって連結する。下部座屈変形装置は、
前述のように形成した2個の積層体と、調節装置を接続
板を介して直列に並べたもので、積層体を支持する最下
部の接続板は連結かんに連結され、最上部の調節装置は
仕切シ板に連結される。
マイクロコンピュータ制御部は、支持台に対する支持脚
の水平方向相対変位を検知する変位検知器、および、積
層体の座屈を検知する座屈検知器を備えて−る。
原発明の免震装置の作用および効果は次の通シでおる。
(1)免震装置が作動しない場合 免震装置に水干せん断力が働くと、筒状滑動体および滑
動体は上向きの力を受ける。このため、上部座屈変形装
置の積層体(以下単に上部積層体と呼ぶ)と、下部座屈
変形装置の積層体(以下単に下部積層体と呼ぶ)に軸方
向圧縮力が作用するが、免震装置に作用する水干せん断
力が作動せん体および滑動体は上方へ移動できず引続き
免震装置の変形を拘束するから、軽微な地震の場合また
は風圧力が作用した場合上部構造物と基礎との間に水平
方向相対変位はおこらない。
(2)免震装置の作動および長周期免震動作免震装置を
作動させる地震がおこると、免震装層体に軸方向圧縮力
が作用する。この軸方向圧縮力によって上部積層体は座
屈変形するから、座屈変形装置保持部、筒状滑動体およ
び滑動体は一体となって上方へ移動し、支持脚および第
1遊動体基礎から切り放されて独自の長周期振動を行な
い、上部構造物に作用する水平地震力は大幅に軽減され
る。
(3)短周期免震動作および共振の回避免震装置が作動
すると、マイクロコンピュータ制御部は変位検知器から
の情報をもとに支持台に対する支持脚の水平、方向相対
変位の監視を始める。
水平方向相対変位が次第に大きくなり免震装置に共振の
徴候が現われると、マイクロコンピュータ制御部は調節
装置の電磁弁を開いて上部積層体の復元を促すとともに
、連通管の電磁弁を開いてゴム製被覆内の気圧を下げ上
部積層体の座屈変形を拘束する。この状態のとき、上部
積層体および下部積層体に軸方向圧縮力が作用す、ると
、上部積層体は座屈変形せず下部積層体に座屈変形がお
こる。
この結果、滑動体は上方へ移動し、筒状滑動体は上方へ
の移動を阻止されるから、免震装置は、第1遊動体、第
2遊動体および支持脚が一体となって支持台に対して水
平方向に相対変位する短周期免震動作に入シ、長周期振
動によって誘発された共振は回避される。短周期免震動
作のときに免震装置に共振の徴候が現われると、マイク
ロコ/ピーータ制御部は、上部積層体の座屈拘束を解除
して免震装置を前述の長周期免震動作に切り換え短周期
振動による共振を回避する。原発明の免震装置は、この
ように、免震装置の固有周期を長周期から短周期に、お
るいは短周期から長周期に変換して共振を回避しりつ免
震動作を行なう。
原発明の免震装置の欠点は、積層体、座屈拘束装置、調
節装置等の主要な制御装置が、支持装置内または上部構
造物の柱の中空部等の閉ざされた狭い空間に設置されて
いることである。これらの装置の保守、点検作業は、柱
の点検口から行なわれるが、点検口を犬きくすることは
構造上好ましくないから点検等の作業は容易ではない。
本発明は原発明の欠点を解消するために、免震装置を縦
長にして主要な制御装置を支持装置の下部に設け、その
周囲に作業空間をとって、作業者が免震装置の内部に入
り作業を行なえるようにした0 本発明の実施例は次の通りである。第1図は本発明の免
震装置と、基礎および上部構造物の一部を示す縦断面図
である。本発明の免震装置の支持装置は、支持台1、第
1つり材2、遊動体3、第2つり材4、および、支持脚
5によって構成される。基礎−6は基礎板上に基礎ばシ
を井げた状に組んだもので鉄筋コンつりート製である。
支持台1は上部の小口につり材取付用の環状厚鋼板7を
備えた鉄筋コ/りIJ −ト製円筒体で、PC鋼棒8に
よって基礎6上に固着される。遊動体3は鋼製の円筒体
で、上下の小口につり材取付用の環状リブ9を備え、か
つ、底部に4基の鋼製の円錐凸面体BIOを備えている
。遊動体3は複数の第1つり材2によって支持台1につ
られる。第1つり材2は高強度丸鋼棒製の細長り/グと
2個のUボルト11によって形成され、第1図または第
2図に示すように、上端を支持台1上部の環状厚鋼板7
に、下端を遊動体3下部の環状リブ9にそれぞれ連結さ
れる。支持脚5は鋼製で、組立上の都合から上部支持脚
12と下部支持脚13をボルトによって連結する構造に
なっている。下部支持脚13は円筒状をなし、底部にり
り材取付用の環状リブ14と鋼製の円錐凹面盤人15を
備えている。上部支持脚12は円筒体と補強鋼材によっ
て形成されておシ、上部に床板部取付用の7ランジ16
を備え、中間部に緩衝材17を備えている。支持脚5は
複数の第2つり材4によって遊動体3につられ、支持脚
5の上部には上部構造物の床板部18が載置される。第
2りり材4は高強度丸鋼棒製の細長リングと2個のUポ
ルト19によって形成され、第1図および第2図に示す
ように、上端を遊動体3上部の環状リブ9に、下端を支
持脚5下部の環状リブ14にそれぞれ連結される。上部
構造物の床板部18は支持脚5の7う/ジ16にボルト
およびPC鋼棒20を用いて固着される0 本発明の免震装置のせん断力変換装置は次のように形成
される。第1図および第2図に示すように、鋼管を組み
合わせたガイド21を支持台1に固着し、ガイド21に
円錐凸面体A22および4基の円錐凹面盤B23を上下
に滑動できるように装着する。円錐凸面体A22は支持
脚50円円錐面盤A15に、円錐凹面盤B23は遊動体
30円円錐面体BIOにそれぞれ相対して設置されてお
シ、凸面体の凸円錐面と凹面盤の凹円錐面は密接するよ
うに形成される。
油圧シリンダ装置は、第1図、第3図および第4図に示
すように、シリンダ入24.4基のシリンダB25、油
圧弁装置26、油夕/り27、および、これらをつなぐ
パイプによって構成される。
油圧弁装置26は作業者がくぐり抜けられるように形成
された取付台28上に載置される。シリングA24は油
圧弁装置26の上部中央に鉛直に設置され、油圧弁装置
26の弁シリンダA29に接続される。シリンダA24
と油タンク27は、逆止弁A30を備えたパイプ31お
よび電磁切換弁A32を備えたパイプ33によって接続
される。シリンダA24のピストン34は円錐凸面体A
22に連結される。円錐凸面体A22はコイルばね35
によって上方に押し上げられ支持脚50円円錐面盤A1
5に密接する。4基のシリンダB25は鋼製の受ばシ3
6正に鉛直に設置され、パイプ37によって油圧弁装置
26の弁シリンダB3gに接続される。
なお、2基の弁シリンダB38は連通パイプ39によっ
て接続される。シリンダB25のピストン40はそれぞ
れ円錐凹面盤B23に連結される。円錐凹面盤B23は
コイルばね41によって上方に押し上げられ遊動体30
円円錐面体BIOに密接する。第5図は油圧弁装置26
を拡大して示した断面図でフ  ある。油圧弁装置26
は中央の弁シリンダA29、その左右の弁シリンダB3
8、上脚圧板42、中脚圧板43、下扉圧板44、積層
体I45、積層体■4屯および、2基の座屈拘束装置4
7によりて構成される。
弁シリンダA29には流出口48が設けられ、流出路4
9が接続されて−る。流出路49はパイプ50によって
油夕/り27に接続されている。弁シリンダA29には
流出口48を開閉する弁ピスト151がそう人されてい
る。弁シリンダB38には流出口52が設けられ、流出
路53が接続されている。流出路53はパイプ54によ
って油り/り27に接続されている。なお、弁シリンダ
B38と油タンク27は、逆止弁B55を備えたパイプ
56によって接続され、連通パイプ39と油り/り27
は、電磁切換弁B57を備えたパイプ58によって接続
される。弁シリングB38には流出口52を開閉する弁
ピストン59がそう人されている。上脚圧板42は弁シ
リンダA29の弁ピストン51に連結され、ガイドレー
ル60に沿って上下に平行移動するようになっている。
中脚圧板43は弁シリンダB38の弁ピストン59に連
結され、ガイドレール61に沿って上下に平行移動する
ようになっている。下扉圧板44は油圧弁装置26の底
板に固定されて−る。上脚圧板42には2基の変形制限
装置62が設けられており、中脚圧板43には変形制限
装置63が設けられている。積層体145および積層体
1146は、円筒殻状にわずかに湾曲させた長方形の金
属薄板を多数重ね合わせて形成されている。積層体14
5は円筒軸を垂直にして上脚圧板42と中脚圧板43の
間に設置され、加圧板の保持装置によって保持される。
積層体[46は円筒軸を垂直にして中脚圧板43と下扉
圧板44の間に設置され、加圧板の保持装置によって保
持される。積層体lI46の両側に1基ずつ設置された
座屈拘束装置47は、油圧弁装置26の底板上を移動で
きるように形成された台車64、台車64に装着された
伸縮支圧体65、台車64を移動させるソレノイド66
によって構成される。伸縮支圧体65は積層体1146
0曲面に密接するように形成された10数枚の軽金属板
をばねを介して重合させたもので、上下方向に伸縮でき
るようになっている。ソレノイド66は油圧弁装置26
の側板に固着された受台に股!iされておシ、コンピュ
ータ制御部の指令によってプラノジャーを作動させ台車
64を移動させる。伸縮支圧体65は、平常は積層体1
[46の板面から離れた位置に保持されているが、ソレ
ノイド66が励磁されると積層体[46の板面に密接す
るようになっている。
コンピュータ制御部は、支持台1に対する支持脚5の水
平方向相対変位を検知する変位検知器を備えている。
本発明の免震装置は上部構造物の各柱下または主要な壁
下に設置される。基礎6と一体く形成された壁、階段等
の下部構造物と、上部構造物の床板部18等の取シ合わ
せ部は、両者の水平方向相対変位を妨げない構造になっ
ている。
本発明の免震装置の作用および効果は次のようなもので
ある。  。
(1)  免震装置が作動しない場合 上部構造物に地震力または風圧力が作用すると、各免震
装置に水干せん断力が働き、支持脚5は支持台1に対し
て水平方向に相対変位しようとする。
この作用によって支持脚50円円錐面盤A15は、円錐
凸面体A22に下向きの力を加える。このとき、弁シリ
ンダA29の流出口48、逆止弁A30、電磁切換弁A
32はすべて閉鎖されているから、シリンダA24内に
生じた油圧によって弁ピストン51が押され、積層体I
45および積層体1146に軸方向圧縮力が働く。しか
し、免震装置に作用する水干せん断力が作動せん断力よ
シ小さり場合積層体に作用する軸方向圧縮力は、積層体
i45または積層体1[460座屈荷重より小さいから
、積層体I45および積層体1[46はどちらも座屈変
形しない。このため、弁シリンダA29の流出口48は
弁ピストン51によって引続き閉鎖され、円錐凸面体A
22は下降を阻止される。この結果、支持台1に対する
支持脚5の水平方向相対変位が拘束されるから、軽微な
地震の場合または風圧力が作用した場合、上部構造物と
基礎との間に水平)    方向相対変位はおこらない
(2)免震装置の作動および長周期免震動作力が作用す
ると、円錐凸面体A22に下向きの力が働き、積層体1
45および積層体1146に軸方向圧縮力が作用する。
積層体I[46の座屈荷重は積層体1450座屈荷重よ
り小さ−から、免震装置に作用する水干せん断力が作動
せん断力に達すると、この軸方向圧縮力によって積層体
]I46が座屈変形する。積層体I[46の座屈変形に
よって弁シリンダA29の升ピスト151、上脚圧板4
2、積層体145、中加工板43、および、弁シリンダ
B38の弁ピストン59は一体となって下方に移動し、
弁シリンダA29の流出口48お1よび弁シリンダB3
8の流出口52は同時に開放される。この結果、シリン
ダA24内の作動油およびシリンダB25内の作動油に
流動がおこシ、円錐凸面体A22および円錐凹面盤B2
3は拘束を解除されて下方に移動し、支持脚5および遊
動体3は支持台1に対して水平方向に相対変位をおζす
。弁シリンダA29の流出口48から作動油が流出し、
弁ピストン51に作用する油圧が低下すると、積層体l
I46は中加工板43、弁ピスト159、積層体145
、上脚圧板42および弁ピストン51を押し上げて原形
に復帰し、弁シリンダA29の流出口48、および、弁
シリンダB38の流出口52は再び閉鎖される0また、
支持脚5が原位置にもどると、それにつれて、シリンダ
A24のピストン34と円錐凸面体A22は、コイルば
ね35によって原位置に押し上げられ、同時に、作動油
がパイプ31の逆止弁A30を通ってシリンダA24内
に流入する。一方、遊動体3が原位置にもどると、それ
につれて、シリンダB25のビス)/40と円錐凹面盤
B23は、コイルばね41によって原位置に押し上げら
れ、同時に、作動油がパイプ56の逆止弁B55を通っ
てシリンダB25内に流入する。免震装置に逆向きの水
平せん断力が作用すると、積層体1[46は再び座屈変
形し、弁シリンダA29の流出口48、および、弁シリ
ンダB38の流出口52は開放され、支持脚5および遊
動体3は、支持台1に対して前述とは逆の方向に水平方
向相対変位をおこす。このように、免震装置に作用する
水干せん断力が作動せん断力に達する地震の場合、支持
脚5および遊動体3は地盤の水平振動から切シ放されて
独自の固有周期で長周期振動を行なう。このため、地盤
の振動がどんなに激しくても、上部構造物にはその長周
期振動によって生ずる水平地震力以上の水平地震力は作
用しない。
(3)短周期免震動作および共振の回避作動せん断力に
達する地震の場合、免震装置は(2)で述べたようにま
ず長周期免震動作に入る。コンピュータ制御部は、免震
装置が作動すると同時に変位検知器を使って免震装置の
変形の監視を始め、免震装置の変形が次第に大きくなシ
、共振の徴候が現われると次のような共振を回避するプ
ログラムを実行する。電磁切換弁A32と電磁切換弁B
57を開放して、シリンダA24およびシリンダB25
の油圧を下げ、積層体1[46の原形復帰を促す。積層
体[46が原形に復帰したら座屈拘束装置47のソレノ
イド66を励磁し、積層体1146の両面に伸縮支圧体
65を密接させる。同時に、電磁切換弁A32と電磁切
換弁B57を閉鎖する。
座屈拘束装置47によって積層体1146が拘束される
と、積層体1146の座屈荷重は、積層体I45の座屈
荷重より大きくなるから、免震装置に水干せん断力が働
き積層体145および積層体1[46に軸方向圧縮力が
作用すると、積層体I46は座屈変形せず積層体I45
が座屈変形する。これによって、上脚圧板42および弁
シリンダA29の弁ピストン51は下降し、弁シリンダ
A29の流出口48が開放される。一方、中脚圧板43
と弁シリンダB38の弁ピストン59は下降できないか
ら、弁シリンダB38の流出口52は閉鎖されたままと
なる。このため、支持脚5は円錐凸面体A22を押し下
げて振動し、遊動体3は円錐凹面盤B23によって振動
を拘束される。このように、7  免震装置は支持台1
および遊動体3に対して支持脚5が水平方向に相対変位
する短周期振動を始め、長周期振動によって誘発された
共振は回避される。
また、この短周期免震動作のとき免震装置に共振の徴候
が現われると、コンピュータ制御部はソレノイド66の
励磁を解き、伸縮支圧体65を積層体146から引き離
し、積層体1[46の拘束を解除する。これによって、
免震装置は(2)に述べた長周期免震動作にもどり、短
周期振動によって誘発された共振は回避される。このよ
うに、免震装置の固有周期を長周期から短周期に、ある
いは、短周期から長周期に変換して共振を回避しクク免
震動作を行なう。
(4)  その他の作用 短周期で振幅の大きい地震がおき免震装置が作動した場
合、円錐凸面体A22は急激にかなシの距離下降する。
これにつれて、積層体I46が座屈変形し弁シリンダA
29の弁ピスト151が下降するが、積層体[46の過
大変形を防ぐ変形制限装置63の働きで、弁ピスト15
1は一定距離下降すると停止する。このため、円錐凸面
体A22が急激に下降した場合、作動油が弁シリンダA
29の流出口48から流出しきれない事態がおこる。
このときは、積層体1146に引続−で積層体145が
座屈変形し、変形制限装Wt62の限度まで上脚圧板4
2および弁ピストン51を下降させ、流出口48を拡大
して作動油の流出を促進する。
地震がおさまると支持脚5および遊動体3は原位置に復
帰し、それにつれて、円錐凸面体A22、円錐凹面盤B
23も原位置に復帰する。積層体■46または積層体1
45が、シリンダA24またはシリンダB25の油圧に
妨げられて原形に復帰できない事態がおこると、コンピ
ュータ制御部は、電磁切換弁A32または電磁切換弁B
57を開放し、シリンダA24またはシリンダB25の
油圧を下げ積層体を復元させる。免震装置が完全に原形
に復帰するとコンピュータ制御部はその機能を停止する
本発明の免震装置は、原発明の免震装置と同様に、水平
地震力を軽減することを目的とするものであるから、垂
直地震力に対する免震効果は期待できない。しかし、地
震力は一般に垂直成分が水平成分にくらべてかなり小さ
いこと、また、上部構造物が垂直地震力を含む鉛直荷重
に対して比較的安定した構造を持っていることなどから
、水平地震力を軽減するだけで十分免震効果を上げるこ
とができる。
原発明の場合、免震装置を設置することによって基礎と
上部構造物の床板との間に利用価値のない空間ができる
。原発明ではこの無駄な空間を小さくするために、支持
装置の高さをできるだけ低くし、制御装置の一部を上部
構造物の柱内に設けるなどの方法がとられた。原発明の
場合、柱と支持台に点検口を設けて制御装置または支持
装置の保守、点検を行なうことになるが、柱も支持台も
巨大な鉛直荷重を支持する重要な構造体で、点検口はそ
の位置や大きさを制限されるから、免震装置の保守、点
検に支障がおこるおそれがおる。免震構造の上部構造物
は、免震装置がその性能を十分発揮することを前提にし
て設計されるから、免震装置が正常に働かない場合致命
的な大被害を受けることになる。免震装置にとって保守
、点検は重要な問題である。
以上のようなことから、本発明の免震装置は[保守、点
検が完全にできること」を第一条件にして造られている
。本発明では免震装置の内部に点検作業空間67をとる
ために、支持台1の高さを柱並に高くし、これにともな
って、基礎6と上部構造物の床板部18との間にできる
空間を機械室または駐車スペースとして利用することに
した。
点検作業空間67に通じる通路68は基礎ばシのi画に
設けられている。基礎ばジは、はシ幅を大きくするなど
補強が自由にできるから側面に開口部を設けても構造上
とくに問題はない。本発明の免震装置の場合も、支持装
置の保守、点検についてはやや難点が残るが、防錆を完
全にすれば支持装置に致命的な故障はおこらな−から実
用的にはこれで十分でおると思われる。制御装置、につ
りては、装置内での部材の交換を前提にして構成部材の
大きさを定めておけば、分解、組立、部材の交換が自由
にできるから原発明の欠点は完全に解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による免震装置と、基礎および上部構造
物の一部を示す縦断面図でおる。第2図は本発明の免震
装置の支持装置およびせん断力変換装置を示すA−A横
断面図で、第3図は本発明の免震装置の油圧シリンダ装
置および基礎はシを示すB−B、C−C横断面図である
。第4図は本発明の免震装置の油圧シリンダ装置および
基礎のD−D縦断面図で、第5図は本発明の免震装置の
油圧弁装置を拡大して示した縦断面図である。第6図は
本発明の免震装置の長周期免震動作を示す縦断面図で、
第7図は本発明の免震装置の短周期免震動作を示す縦断
面図である。 1・・・支持台、2・・・第1つり材、3・・・遊動体
、4・・・第2つり材、5・・・支持脚、6・・・基礎
、10・・・円錐凸面体B、15・・・円錐凹面盤A、
22・・・円錐凸面体A、23・・・円錐凹面盤B12
4・・・シリンダA125・・・シリンダB。 27・・・油タンク、29・・・弁シリンダA138・
・・弁シリンダB145・・・積層体I、46・・・積
層体■、47・・・座屈拘束装置、67・・・点検作業
空間。 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、地盤に設けた下部構造物と筒状の支持台によって形
    成した柱状中空体の内部に、筒状の遊動体と、頂部に上
    部構造物支持部を持つ柱状の支持脚を互いに間隔をおい
    て入子状に収容し、複数のつり材を用いて遊動体を支持
    台に、支持脚を遊動体にそれぞれつって支持装置を形成
    し、支持装置の下方の柱状中空体の内部に点検作業空間
    を設けるとともに、凹凸面を接する一組の凹面体と凸面
    体のうちの一方を遊動体および支持脚の底部にそれぞれ
    固着し、他方を柱状中空体に設置したガイドに上下移動
    可能に装着してせん断力変換装置を形成し、かつ、複数
    のシリンダおよびシリンダ制御部を備えた液体シリンダ
    装置を柱状中空体の下部に設置し、液体シリンダ装置の
    シリンダの上部に前記のガイドに装着された凹面体また
    は凸面体をそれぞれ連結したことを特徴とする点検作業
    空間を持つ柱式建造物免震装置。 2、地盤に設けた下部構造物が、基礎板および基礎ばり
    を持つ基礎構造物である特許請求の範囲第1項記載の点
    検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 3、つり材が、1または複数個の細長環状体と2個のU
    ボルトからなるものである特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 4、複数のつり材が、上端を支持台の上部に連結し下端
    を遊動体の下部に連結した複数の第1つり材と、上端を
    遊動体の上部に連結し下端を支持脚の下部に連結した複
    数の第2つり材からなるものである特許請求の範囲第1
    項または第2項、または第3項記載の点検作業空間を持
    つ柱式建造物免震装置。 5、せん断力変換装置が、凸面部を下向きにして遊動体
    底部に固着された複数の凸面体とこれに相対してガイド
    に装着された複数の凹面体、および、凹面部を下向きに
    して支持脚底部に固着された凹面体とこれに相対してガ
    イドに装着された凸面体を持つものである特許請求の範
    囲第1項または第2項、または第3項、または第4項記
    載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 6、凹面体が円錐凹面を持つ円錐凹面盤で、凸面体が円
    錐凸面を持つ円錐凸面体である特許請求の範囲第5項記
    載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 7、点検作業空間が、作業者がその中に入り点検または
    保守作業を行なうことができる広さを持つ空間である特
    許請求の範囲第1項または第2項、または第3項、また
    は第4項、または第5項、または第6項記載の点検作業
    空間を持つ柱式建造物免震装置。 8、シリンダ制御部が、弾性薄板積層体および座屈拘束
    装置を備えた弁装置を持つものである特許請求の範囲第
    1項または第2項、または第3項、または第4項、また
    は第5項、または第6項、または第7項記載の点検作業
    空間を持つ柱式建造物免震装置。 9、弾性薄板積層体が、円筒殻状の金属薄板を多数重ね
    合わせ、それらの金属薄板の軸方向にシリンダによる圧
    力を作用させるように形成したものである特許請求の範
    囲第8項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置
    。 10、座屈拘束装置が、少なくとも弾性薄板積層体の板
    面を加圧することができる加圧装置を持ち、かつ、この
    加圧装置をコンピュータ制御部の指令によって作動させ
    る機構を持つものである特許請求の範囲第8項または第
    9項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 11、液体シリンダ装置が、コンピュータ制御部の指令
    によって作動する弁を備えたものである特許請求の範囲
    第1項または第2項、または第3項、または第4項、ま
    たは第5項、または第6項、または第7項、または第8
    項、または第9項、または第10項記載の点検作業空間
    を持つ柱式建造物免震装置。 12、弁が電磁切換弁である特許請求の範囲第11項記
    載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 13、コンピュータ制御部が、免震装置の変形を検知す
    る変位検知器を持つものである特許請求の範囲第10項
    または第11項、または第12項記載の点検作業空間を
    持つ柱式建造物免震装置。 14、液体シリンダ装置が、油圧シリンダ装置である特
    許請求の範囲第1項または第2項、または第3項、また
    は第4項、または第5項、または第6項、または第7項
    、または第8項、または第9項、または第10項、また
    は第11項、または第12項、または第13項記載の点
    検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。
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