JPS609332Y2 - 建築用板の接続構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家屋の内装材などとして用いられる建築用板の
接続構造に関腰表面板１の裏側に断熱層２を設けて建築
用板３を形成し、表面板１の一方の側端部に外側方へ開
口する嵌合凹所４を設けると共に表面板１の他方の側端
部に外側方へ嵌合突片５を突出せしめ、嵌合突片５の表
側と裏側のいずれか一方側に弾性パツキン６を取付け、
嵌合突片５の先端に他方側へ弧状に折り返した弾性彎曲
片７を延設し、相隣合う建築用板３，３の一方の建築用
板３の嵌合凹所４に他方の建築用板３の嵌合突片５を挿
入して弾性彎曲片７と弾性パツキン６をそれぞれ嵌合凹
所５の対向する内側面に弾接せしめて成る建築用板の接
続構造に係るものである。

この種建築用板にあって、建築用板３を接続するにあた
っては、従来は第１図のように一方の建築用板３の嵌合
凹部４に他方の建築用板３の嵌合突片５を差込み弾性パ
ツキン８を弾接させるようにしていた。

従って成形上の精度のばらつきで嵌合凹部４への嵌合突
片５の嵌合の強度が弱いと弾性パツキン８の密着力が弱
くなって、気密性が低下するという問題があった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであって、気密
性を向上させることができると共に接続強度も高い建築
用板を提供することを目的とするものである。

以下本考案を実施例により詳述する。

第２図は本考案に係る建築用板３の一実施例を示すもの
で、硬質ポリ塩化ビニルなどで長尺に形成した表面板１
の一方の側端には全長に亘って外側方へ開口する嵌合凹
所４が形成してあり、表面板１の他方の側端には全長に
亘って外側方へ突出する嵌合突片５が設けである。

嵌合凹所４の一端よりは外側方に全長に亘って突出する
突出片９が延出しである。

この表面板１の裏側にはポリウレタン発泡体やポリエチ
レン発泡体などの断熱層２が設けである。

また嵌合突片５の先端には裏側へ弧状に折り返して延出
される弾性彎曲片７が全長に亘って設けてあり、嵌合突
片５の裏側には複数列の軟質ポリ塩化ビニルなどで形成
される弾性パツキン６が全長に亘って取付けである。

しかして、上記のように形成した建築用板３を多数枚並
べて壁下地材などに取付け、各建築用板３を接続するに
あたっては、第３図のように一方の建築用板３の嵌合凹
所４に他方の建築用板３の嵌合突片５を挿入し、弾性彎
曲片７と弾性パツキン６を嵌合凹所４の内側面に弾接さ
せるものである。

ここで、弾性彎曲片７が嵌合凹所４内で弾接することに
より、嵌合凹所４と嵌合突片５との成形寸法に若干誤差
があっても弾性彎曲片７の弾性変形でこの誤差は吸収さ
れ、接合強度が低下することを防止できるものであり、
また弾性彎曲片７によって弾性パツキン６は嵌合凹所４
内に強く押されて密着し、気密性を向上させることがで
きるものである。

尚、上記第２，３図の実施例では弾性パツキン６を嵌合
突片５の裏側に、弾性彎曲片７を表側に設けたが、第４
図に示すようにそれぞれを逆側に設けるようにしてもよ
いのはいうまでもない。

しかしながら第２，３図の実施例の方が１、嵌合凹所４
に嵌合突片５を挿入する際突出片９に弾性パツキン６を
載せた状態て嵌合突片５を押し込むことができ、第４図
の場合のように弾性パツキン６が嵌合凹所４の開口角部
１０に当たって剥れたりするおそれがなく、好ましいも
のである。

また第５図のように表面板１に軟質ポリ塩化ビニルなど
の弾性体１１を全長に亘って一体成形などで取付けてお
けは、接続施工時の嵌合凹所４への嵌合突片５の挿入寸
法にばらつきがあっても相隣合う建築用板３，３間に隙
間が生じることを防止できるものである。

上述のように本考案によれば、表面板の一方の側端部に
外側方へ開口する嵌合凹所を設けると共に表面板の他方
の側端部に外側方へ嵌合突片を突出せしめ、相隣合う建
築用板の一方の建築用板の嵌合凹所に他方の建築用板の
嵌合突片を挿入させることによって建築用板の接続をお
こなうにあたって、嵌合突片の表側と裏側のいずれか一
方側に弾性パツキンを取付け、嵌合突片の先端に他方側
へ弧状に折り返した弾性彎曲片を延設し、嵌合凹所に嵌
合突片を挿入して弾性彎曲片と弾性パツキンをそれぞれ
嵌合凹所の対向する内側面に弾接せしめるようにしたの
で、弾性彎曲片が嵌合凹所の一方の内面に弾接してこの
反力で弾性パツキンを嵌合凹所の他方の内面に強く密着
させることができ、弾性パツキンによる嵌合凹所と嵌合
突片との嵌合部分における気密性を向上させることがで
きるものであり、しかも嵌合凹所と嵌合突片との成形寸
法に若干誤差があっても弾性彎曲片の弾性変形によって
誤差を吸収することができ、嵌合凹所の内面への弾性パ
ツキンの密着力が低下するおそれがなく弾性パツキンに
よる嵌合凹所と嵌合突片との嵌合部分における気密性が
低下することを防止することができると共に、嵌合凹所
と嵌合突片との接続強度が低下するおそれもないという
効果を奏し、さらに嵌合凹所に嵌合突片を挿入する際に
嵌合突片の先端で弧状に折り返して形成されている弾性
彎曲片の曲面かガイドの作用をなして嵌合凹所への嵌合
突片の挿入をスｌ、−ズにおこなうことができるという
効果をも奏したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図は本考案の一実施例に
おける建築用板の一部切欠斜視図、第３図は同上の接続
状態の断面図、第４図は同上の他の実施例の断面図、第
５図は同上のさらに他の実施例の断面図である。 １は表面板、２は断熱層、３は建築用板、４は嵌合凹所
、５は嵌合突片、６は弾性パツキン、７は弾性彎曲片で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面板の裏側に断熱層を設けて建築用板を形成し、表面
   板の一方の側端部に外側方へ開口する嵌合凹所を設ける
   と共に表面板の他方の側端部に外側方へ嵌合突片を突出
   せしめ、嵌合突片の表側と裏側のいずれか一方側に弾性
   パツキンを取付け、嵌合突片の先端に他方側へ弧状に折
   り返した弾性彎曲片を延設し、相隣合う建築用板の一方
   の建築用板の嵌合凹所に他方の建築用板の嵌合突片を挿
   入して弾性彎曲片と弾性パツキンをそれぞれ嵌合凹所の
   対向する内側面に弾接せしめて戊る建築用板の接続構造
   。