JPS609206B2 - 水素炎の着色剤 - Google Patents
水素炎の着色剤Info
- Publication number
- JPS609206B2 JPS609206B2 JP10745779A JP10745779A JPS609206B2 JP S609206 B2 JPS609206 B2 JP S609206B2 JP 10745779 A JP10745779 A JP 10745779A JP 10745779 A JP10745779 A JP 10745779A JP S609206 B2 JPS609206 B2 JP S609206B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- brightness
- na2c03
- amount
- naci
- Prior art date
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- Expired
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- Gas Burners (AREA)
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は透明炎あるいは淡色炎を、ナトリウム炎色反応
によって連続的に着色し可視化する方法に関する。
によって連続的に着色し可視化する方法に関する。
水素炎、一酸化炭素炎、低カロリガス炎などの燃焼にお
いてはその炎の発生する可視光線が少いために、燃焼の
検知・制御を目視で行うことが困難である。
いてはその炎の発生する可視光線が少いために、燃焼の
検知・制御を目視で行うことが困難である。
諸種の金属たとえばナトリウム、カリウム、カルシウム
、バリウム、リチウム、銅などの塩類は炎の中に送入さ
れることにより鮮やかな炎色反応を呈することはよく知
られている。しかし実験室的に行われている普通の方法
である塩水溶液の炎中への送入という方法は実用上には
多くの困難がある。すなわち、水溶液を噂霧、あるいは
水溶液でぬらした物体の送入という手段では炎色の発生
している時間は極めて短く、安定的に使用することは不
可能である。長時間にわたって、大きな炎着色度の変動
ないこ目視観測に耐えられるていどの着色状態を維持す
るには、多少の取扱い上の困難はあっても着色剤物質を
バーナ上部の炎と接触することのできる位置に固定する
手段を採用せざるを得ない。着色剤をバーナ上部に固定
する方法を採用する場合、炎色反応を発生する諸物質の
多くは以下にのべるような種々の理由で使用することが
困難になる。
、バリウム、リチウム、銅などの塩類は炎の中に送入さ
れることにより鮮やかな炎色反応を呈することはよく知
られている。しかし実験室的に行われている普通の方法
である塩水溶液の炎中への送入という方法は実用上には
多くの困難がある。すなわち、水溶液を噂霧、あるいは
水溶液でぬらした物体の送入という手段では炎色の発生
している時間は極めて短く、安定的に使用することは不
可能である。長時間にわたって、大きな炎着色度の変動
ないこ目視観測に耐えられるていどの着色状態を維持す
るには、多少の取扱い上の困難はあっても着色剤物質を
バーナ上部の炎と接触することのできる位置に固定する
手段を採用せざるを得ない。着色剤をバーナ上部に固定
する方法を採用する場合、炎色反応を発生する諸物質の
多くは以下にのべるような種々の理由で使用することが
困難になる。
本発明はそれらの問題点に耐え得るような着色剤の開発
に関する。炎色反応を呈する各種の塩類のうち、強い潮
解性を有する物質、たとえば塩化カルシウムはバーナ上
部に塗布・乾燥することが困難であるし、また稼動停止
時期に大気中から容易に吸湿し溶解流失してしまうので
実際上使用することができない。
に関する。炎色反応を呈する各種の塩類のうち、強い潮
解性を有する物質、たとえば塩化カルシウムはバーナ上
部に塗布・乾燥することが困難であるし、また稼動停止
時期に大気中から容易に吸湿し溶解流失してしまうので
実際上使用することができない。
また、硫酸塩の多くは熱分解によって数分後に難揮発性
の酸化物に変化し、炎色を発し難くなる。塩化鋼は有毒
であり、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウムなど硝酸塩の
多くは有害なN○×を発生するので一般の使用は好まし
くない。カリウム塩は比較的高価であるのに炎色の強度
(照度計により可視光線の照度として定量できる)はナ
トリウム塩に比較して約1/50に過ぎないのでいちじ
るしく不利である。本発明者は上記のような状況を考慮
して安価・無害な塩化ナトリウム(以下NaCiと略す
)および炭酸ナトリウム(以下Na2C03と略す)を
主にその炎輝度増大効果について検討した。NaCはた
はNa2C03の少量をバーナノズル上面に定量的に付
着させるために、NaCIおよびNa2C03の既知濃
度の水溶液を作り、その一定量をバーナノズル上面に塗
布して乾燥する方法によった。
の酸化物に変化し、炎色を発し難くなる。塩化鋼は有毒
であり、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウムなど硝酸塩の
多くは有害なN○×を発生するので一般の使用は好まし
くない。カリウム塩は比較的高価であるのに炎色の強度
(照度計により可視光線の照度として定量できる)はナ
トリウム塩に比較して約1/50に過ぎないのでいちじ
るしく不利である。本発明者は上記のような状況を考慮
して安価・無害な塩化ナトリウム(以下NaCiと略す
)および炭酸ナトリウム(以下Na2C03と略す)を
主にその炎輝度増大効果について検討した。NaCはた
はNa2C03の少量をバーナノズル上面に定量的に付
着させるために、NaCIおよびNa2C03の既知濃
度の水溶液を作り、その一定量をバーナノズル上面に塗
布して乾燥する方法によった。
NaCI付着量と炎輝度との相関は極めて不明瞭であっ
て、同じ付着量であっても120qoで完全乾燥したも
のの炎輝度は極めて低く、表面がじっとりうるむてし、
どに吸湿したものの炎輝度は高く、その差は約1:10
0にもおよぶ。もっとも輝度が高まる条件(90%以上
の湿度ふんし、気に1時間放置したもの)においてNa
CI付着量を調整すると炎輝度(ルックス表示)はNa
CI付着量に比例して増大することがわかった。ただし
、0.1の9/桝以上の厚みに達すると、それ以上Na
CI付着量を増大しても、炎輝度はほとんど増大しない
。−方、Na2C03の炎輝度増大効果は、付着時の湿
分の影響をほとんど受けず、Na2C03付着量の増大
にほぼ比例して炎輝度増大が認められた。この場合もほ
ぼ0.1の夕/桝以上の厚みに達するとそれ以上のNa
2C03付着量増大は大した効果をもたらさないし、N
a2C03を少量の水で練ってバーナノズル上面に塗布
した場合(付着量は1の9/灘てし、ど)でも炎輝度に
大差を生じない。前記のようにNaCIおよびNa2C
03は最適条件における炎輝度においてはほぼ同程度で
あるが実際に使用する時の炎輝度には大きな差が現われ
るし、一般的にNaC!が不安定で発色剤の性能として
は著しく劣っている。
て、同じ付着量であっても120qoで完全乾燥したも
のの炎輝度は極めて低く、表面がじっとりうるむてし、
どに吸湿したものの炎輝度は高く、その差は約1:10
0にもおよぶ。もっとも輝度が高まる条件(90%以上
の湿度ふんし、気に1時間放置したもの)においてNa
CI付着量を調整すると炎輝度(ルックス表示)はNa
CI付着量に比例して増大することがわかった。ただし
、0.1の9/桝以上の厚みに達すると、それ以上Na
CI付着量を増大しても、炎輝度はほとんど増大しない
。−方、Na2C03の炎輝度増大効果は、付着時の湿
分の影響をほとんど受けず、Na2C03付着量の増大
にほぼ比例して炎輝度増大が認められた。この場合もほ
ぼ0.1の夕/桝以上の厚みに達するとそれ以上のNa
2C03付着量増大は大した効果をもたらさないし、N
a2C03を少量の水で練ってバーナノズル上面に塗布
した場合(付着量は1の9/灘てし、ど)でも炎輝度に
大差を生じない。前記のようにNaCIおよびNa2C
03は最適条件における炎輝度においてはほぼ同程度で
あるが実際に使用する時の炎輝度には大きな差が現われ
るし、一般的にNaC!が不安定で発色剤の性能として
は著しく劣っている。
さらにこれらの塩は単独でもちいられる場合には次のよ
うな問題点がある。{ィー 付着物は容易に崩壊・粉化
・脱落する。
うな問題点がある。{ィー 付着物は容易に崩壊・粉化
・脱落する。
【〇ー 大気湿分の高い時には、潮解・流失することが
ある。し一 ノズルの金属をしだいに腐食して錆を生じ
る。このような諸性質を改善するために、無害な担体を
混合することをこころみた。
ある。し一 ノズルの金属をしだいに腐食して錆を生じ
る。このような諸性質を改善するために、無害な担体を
混合することをこころみた。
坦体はNaCIやNa2C03と反応せず、それ自身で
強固に固結して表面を封鎖することがないような粉末で
あれば何でもよいが、好ましくは炭酸カルシウム、酸化
マグネシウムなどである。炭酸カルシウムとNa2C0
3とも混合してバーナノズルに塗布した場合、その炎の
輝度が成分比によってどのように変化するかを第1図に
示した。
強固に固結して表面を封鎖することがないような粉末で
あれば何でもよいが、好ましくは炭酸カルシウム、酸化
マグネシウムなどである。炭酸カルシウムとNa2C0
3とも混合してバーナノズルに塗布した場合、その炎の
輝度が成分比によってどのように変化するかを第1図に
示した。
ただし燃料は水素10〆/分、バーナノズル口径は外径
2仇舷、内蓬は16肌であり、炎の輝度Lは炎から1肌
の距離における照度(ルックス)で表わす。第1図に示
されたように、増輝効果の弱い坦体にNa2C03を5
%ほど混和すると炎輝度は飛躍的に増大しその後NをC
03分が増大しても大差はない。
2仇舷、内蓬は16肌であり、炎の輝度Lは炎から1肌
の距離における照度(ルックス)で表わす。第1図に示
されたように、増輝効果の弱い坦体にNa2C03を5
%ほど混和すると炎輝度は飛躍的に増大しその後NをC
03分が増大しても大差はない。
Na2C03と他の担体との混合系でもこの傾向は基本
的に変らない。一方、NaCIと炭酸カルシウムの混合
系ではNaCI成分比の増大による炎輝度の飛躍的増大
は少なく、比較的なだらかな変化となる。これはNaC
I〜炭酸カルシウム系発色剤を長時間使用した時に、N
aCIの選択的蒸発により炎輝度はしだし、に低下する
が、Na2C03〜炭酸カルシウム系発色剤を長時間使
用した時にはNa2C03の選択的蒸発が進んでも少量
のNa2C03が残っておれば十分に炎輝度が維持でき
ることを意味する。いずれの場合でも担体を使用するこ
とによって前記の{小oーレ一の欠点、すなわち発色剤
の機械的強度・潮解流失性・ノズルの腐食などの諸問題
は大幅に改善することができる。
的に変らない。一方、NaCIと炭酸カルシウムの混合
系ではNaCI成分比の増大による炎輝度の飛躍的増大
は少なく、比較的なだらかな変化となる。これはNaC
I〜炭酸カルシウム系発色剤を長時間使用した時に、N
aCIの選択的蒸発により炎輝度はしだし、に低下する
が、Na2C03〜炭酸カルシウム系発色剤を長時間使
用した時にはNa2C03の選択的蒸発が進んでも少量
のNa2C03が残っておれば十分に炎輝度が維持でき
ることを意味する。いずれの場合でも担体を使用するこ
とによって前記の{小oーレ一の欠点、すなわち発色剤
の機械的強度・潮解流失性・ノズルの腐食などの諸問題
は大幅に改善することができる。
以上を要するにNa2CQを発色剤主剤として担体で薄
宜うすめたものをバーナノズル上端に塗布することが、
透明炎あるいは淡色炎の可視化のためにもっとも簡便か
つ有効でありかつ安全・無害・長寿命に使用することが
できる。
宜うすめたものをバーナノズル上端に塗布することが、
透明炎あるいは淡色炎の可視化のためにもっとも簡便か
つ有効でありかつ安全・無害・長寿命に使用することが
できる。
本発明を応用することによって、無色ないし淡色の炎(
水素「水素リッチの混合ガス、一酸化炭素、メタノール
、多量の水蒸気を吹込むバーナなどの炎)における炎の
認知およびその自規制御を主な燃焼条件を変動させるこ
となく連続的に行うことが可能になる。
水素「水素リッチの混合ガス、一酸化炭素、メタノール
、多量の水蒸気を吹込むバーナなどの炎)における炎の
認知およびその自規制御を主な燃焼条件を変動させるこ
となく連続的に行うことが可能になる。
第1図 Na2CQ〜CaC03系における水素炎発色
効果。
効果。
Claims (1)
- 1 炭酸ナトリウムを5重量%以上含有する物質をバー
ナノズル先端に付着させることを特徴とする淡色炎の可
視化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10745779A JPS609206B2 (ja) | 1979-08-22 | 1979-08-22 | 水素炎の着色剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10745779A JPS609206B2 (ja) | 1979-08-22 | 1979-08-22 | 水素炎の着色剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5630498A JPS5630498A (en) | 1981-03-27 |
JPS609206B2 true JPS609206B2 (ja) | 1985-03-08 |
Family
ID=14459647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10745779A Expired JPS609206B2 (ja) | 1979-08-22 | 1979-08-22 | 水素炎の着色剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609206B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5640744A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-17 | Hitachi Cable Ltd | Inspection device for external appearance of thread |
FR2549096B1 (fr) * | 1983-06-21 | 1985-11-08 | Superba Sa | Procede de controle automatique de fils textiles et appareil pour la mise en oeuvre de ce procede |
JPS60110968A (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-17 | 旭化成株式会社 | 走行糸条の毛羽検出装置 |
JPS61201072A (ja) * | 1985-03-04 | 1986-09-05 | 帝人株式会社 | 交絡糸の評価方法 |
CN115449411A (zh) * | 2021-06-08 | 2022-12-09 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种天然气水合物可视化反应容器 |
-
1979
- 1979-08-22 JP JP10745779A patent/JPS609206B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5630498A (en) | 1981-03-27 |
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