JPS609173Y2 - 梱包用合成樹脂発泡成形品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、梱包用台底樹脂発泡成形品に関するもので、
発泡成形品それ自体の外周面に文字、図形または模様が
具現している発泡成形品を工業的に有利に提供すること
を目的とするものである。

従来、この種の梱包用合成樹脂発泡物を使ってミシン、
船外機等の内容物を包装するとき、包装後、発泡物の外
周を更に文字、図形または模様等を印刷したダンボール
紙やフィルム・シートで被覆などして梱包品の美観、宣
伝又は商品イメージの向上を計っているのが通常である
。

しかしながら、この場合大変手間がかかるし、ダンボー
ル等の副資材の費用もかさむという欠点があった。

本考案は、上記欠点を一挙に解消できたもので、発泡倍
率または及び色彩等を異にする２種のポリスチレン系ま
たはポリオレフィン系の如き合成樹脂の予備発泡ビーズ
を使用して同一金型で二層成形してなる発泡成形品であ
って、初回の成形により成形品の表面に形成される文字
、図形または模様と同形の凹部又は凸部に、更に異種ビ
ーズを充填し、２回目の成形をして得られる、発泡成形
品それ自体に文字、図形または模様が具現されているこ
とを特徴とする梱包用合成樹脂発泡成形品を要旨とする
。

本考案にいう二層成形とは、金型の固定部側部に所望の
文字、図形または模様に相応した凹部又は凸部を設けた
金型を使用して、先づ予備発泡ビーズを充填して初回の
加熱成形を行った後、金型を開いて所望の間隙をつくり
、その間隙に初回とは発泡倍率、色彩等を異にする予備
発泡ビーズを充填する。

この際、金型開きによる間隙の大きさは初回で形成した
凹部又は凸部の深さより小であるか、または大であって
も該凹部又は凸部上端と金型のエッヂで形成される隙間
からビーズが洩れないような間隙でなければならない。

次いで、金型を締めて通常の加熱または片面のみの加熱
による２回目の成形を行うのである。

かくして、所望の文字、図形または模様が発泡成形品自
体に恰かも浮き上がったように具現される。

特に、第２回目の充填ビーズとして、初回のビーズより
低発泡のものを使用するときは外観が殊に美麗であり、
且つ強度も大きいので好適である。

上記の通り、本考案の二層成形してなる梱包用合皮樹脂
発泡成形品は、それ自体の表面に文字、図形または模様
が明瞭に具現していて、外観も充分美しいので、従来の
発泡物のように、その外周面を更に文字、図形または模
様を印刷したダンボール紙等で被覆する必要がなく、発
泡成形品そのままの姿で梱包用包装物として使用できる
ので実用価値の大きい考案である。

なお、本考案の発泡成形品は、使用にあたり、更に他の
紙・テープ等で荷造り包装しても差支えはない。

予備発泡ビーズとしては、ポリスチレン系、ポリオレフ
ィン系の合成樹脂予備ビーズが好んで用いられる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の１例の斜視図であって、二層成形した
発泡成形品を２ヶ組合わして使用した場合である。 １・・・・・・表面低発泡部、２・・・・・・凹状模様
、３・・・・・・包装用テープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発泡倍率または及び色彩等を異にする２種のポリスチレ
   ン系またはポリオレフィン系の如き合成樹脂の予備発泡
   ビーズを使用して同一金型で二層成形してなる発泡成形
   品であって、初回の成形により成形品の表面に形成され
   る文字、図形または模様と同形の凹部又は凸部に、更に
   異種ビーズを充填し、２回目の成形をして得られる、発
   泡成形品それ自体に文字、図形または模様が具現されて
   いることを特徴とする梱包用合皮樹脂発泡成形品。