JPS608929Y2 - 連続式遠心ブラスト機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続式遠心ブラスト機のチャンバに関するもの
である。

遠心ブラスト機のチャンバに製品を均一に供給並びに排
出するために、スクリューコンベアを備えた連続式遠心
ブラスト機は公知である。

ドラムとして構成したチャンバは、入口側に内側管部材
を有し、製品は前記内側管部材から外側管部材で構成し
たチャンバ内に落下し、次いで内部断面を占めるスクリ
ューによって強制的に移送される。

内外側管部材を有する構造及びプラストチャンバから出
るブラスト材に対する入口、出口チャンバの所望の密封
作用は、少くとも３段の螺旋壁の設置を必要とし、その
結果、チャンバの構造が長くなり、したがって、連続式
遠心ブラスト機の構造が長くなる。

更に、製品が内側管部材から外側管部材に落下するので
損傷し易く、特に脆弱な製品は破損率が高くなるという
欠点があった。

本考案の目的は上記の欠株を解消しようとするもので、
プラストチャンバを密閉する入口チャンバ及び出口チャ
ンバを備え、構造ができる限り短く、かつ、入口側と出
口側との高さの差が僅少な条件において、該チャンバに
よって製品の均一でソフトな供給、排出を保持するよう
にした連続式遠心ブラスト機を提供することである。

以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する
。

第１図において、連続式遠心ブラスト機Ｂのプラストチ
ャンバ１は、弾性部材で形成されたベルト３によって樋
２が構成されている。

樋２の上方には投射装置４が配設されており、樋２内を
転動して矢印５方向へ進む製品６がブラスト材の遠心放
射流によってブラスト処理されるように構成されている
。

矢印５方向から見て、プラストチャンバ１の前後には、
入口チャンバ７と、出口チャンバ８が配置されている。

出口チャンバ８に続いて、出口チャンバ８に固定され周
縁に孔を設けたドラム９を有する。

ブラスト材と製品６から分離された粉塵とからなる混合
物は、ドラム９の孔を通って下方の樋１０内に落下し、
次いで、移送装置１１によって再処理設備（図示しない
）に送られる。

ハウジング１３の中間壁１２に回転自在に装着された入
口チャンバ７、出口チャンバ８は、例えばチェーンドラ
イブ２６によって同期的に駆動されるように構成されて
いる。

樋２は円形に構成されており、ベルト３はチャンバ７．
８によって摩擦結合、又は、形状結合に基づき駆動され
、駆動電動機（図示しない）が、樋２、入口チャンバ７
、出口チャンバ８及びドラム９を同一回転数で駆動する
。

しかしながら、特定の作業又は、製品については、製品
６の排出速度が供給速度よりも速くなるよう出口チャン
バ８を樋２よりも高速で回転させることが望ましい。

このためには、樋２と出口チャンバ８との間に遊動リン
グを設け、出口チャンバ８について固有の駆動装置を設
ける必要がある。

更に、回転部分？、８，３．９のそれぞれについて、回
転数の異なる固有の駆動装置、又は、別の駆動装置ユニ
ットを設けることも可能である。

入口チャンバ７及び出口チャンバ８は同一構造であり、
好ましくは円筒形の管部材１４と、上記管部材の外径に
配置した螺旋状の溝体１５とから構成されている。

管部材１４の双方の開放端には、チャンバ７．８の同軸
の供給口１６及び排出口１７が形成されている。

チャンバ７．８を水平に配置した場合、製品供給部と排
出部との間には高さの差を有しない。

しかしながら製品の通過を改善するために遠心ブラスト
機Ｂを傾斜させた場合には、製品通過時に僅かな高さ損
失が生ずる。

管部材１４の周縁には軸線方向に相互にずれた二つの開
口１８．１９が設けられており、溝体１５は第１開口１
８から第２開口１９まで螺旋状に構成されている。

第２図においては、開口１８．１９が半径方向に約１８
０度、軸線方向に開口巾の約１７２だけ相互にずれてい
るので、溝体１５は開口１８の中心から開口１９の中心
まで管部材１４の周囲の約１７２を占めている。

したがって、チャンバ７．８の構造を短く簡単にするこ
とができる。

管部材１４の内径内には、双方の開口１８．１９の間に
管の内側横断面を閉鎖する壁２０が設けられている。

溝体１５は横断面が四角形で、螺旋状装入部２１と螺旋
状排出部２２と、該螺旋状装入部２１と螺旋状排出部２
２の間に配置された円孤状部分２３とからなっている。

溝体１５の両端２２．２３は管部材１４の外径にほぼ接
線状に接続されているので、製品６はソフトに供給、排
出がなされる。

長物、又は、引っ掛り易い製品については、溝体１５の
横断面を入口から出口へ向って拡大すれば有利である。

なお、溝体１５の横断面は四角形以下の形状であっても
よく、例えば、半円形、三角形、又は、多角形に構成す
ることもできる。

第３図の実施例は、横断面が半円形の溝体１５ａを有す
る構造を示し、第４図には、横断面が三角形の溝体１５
ｂと走行方向に円錐形に拡張した管部材１４ａとを有す
る構造を示している。

遠心ブラスト機Ｂ・は、入口チャンバ７側にハウジング
１３に固定された漏斗部材２４を有する。

移送装置２５によって供給される製品６は、この漏斗部
材２４を通って入口チャンバ７の管部材１４内に達する
。

製品６は、入口チャンバ７の回転によって開口１８を通
って溝体１５内にすべり込み、次いで、開口１９を通っ
て再び管部材１４内にすべり込む。

次に、製品６は、排出口１７を通ってプラストチャンバ
１に供給される。

そして製品６は、ブラスト処理後、出口チャンバ８に達
し入口チャンバ７におけると同様の態様で出口チャンバ
８を通過する。

出口チャンバ８を通過した製品６はドラム９内に入り、
浄化後、別の移送装置２７によって別の操作段に供給さ
れる。

上述のように本考案は、入口チャンバが供給口から同
軸の排出口に達する螺旋状の溝体と、該溝体の内径に軸
線方向に相互にずらした二つの開口を周縁に備えた管部
材を有し、二つの開口の間に管の内側横断面を閉鎖する
壁を設けたことによって、プラストチャンバの構造が短
くなるとともに、入口側と出口側の高さの差が小さくな
って、製品の供給、排出がソフトになり、製品の損傷や
破損の防止ができるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図は遠心ブラス
ト機の縦断面図、第２図は第１図における■−■断面図
、第３図、第４図は他の実施例を示す部分図である。 Ｂ・・・・・・連続式遠心ブラスト機、１・・・・・・
プラストチャンバ、２・・・・・・樋、７・・・・・・
入口チャンバ、８・・・・・・出口チャンバ、９・・・
・・・ドラム、１２・・・・・・中間壁、１３・・・・
・・ハウジング、１４・・・・・・管部材、１５・・・
・・・溝体、１６・・・・・・供給口、１７・・・・・
・排出口、１８．１９・・・・・・開口、２０・・・・
・・壁、２１・・・・・・螺旋状装入部、２２・・・・
・・螺旋状排出部、２３・・・・・・円孤状部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドラム又は、ベルト製樋によって構成されたプラストチ
   ャンバと、螺旋状移送装置を有し、回転する入口チャン
   バ及び出口チャンバとを有する連続式遠心ブラスト機に
   おいて、少くとも前記入口チャンバが、供給口から同軸
   の排出口に達する螺旋状の溝体と、該溝体の内径に軸線
   方向に相互にずらした二つの開口を周縁に備えた管部材
   を有し、二つの開口の間に管の内側横断面を閉鎖する壁
   を設けたことを特徴とする連続式遠心ブラスト機。