JPS608922Y2 - ポリツシング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば押出機用スクリューのポリッシング装置
に関するものである。

従来より押出機用スクリュー等のつや出しく以下ポリッ
シングと云う）作業を行なう場合には作業台上に一対の
台本を配置し、これら一対の台木上に押出機用スクリュ
ーを安置せしめた状態で研摩布紙等を用いて人為的作業
により行なわれていた。

しかし、上記した様な人為的なポリッシング作業では多
大の時間と労力を要するだけでなく、その仕上げ面精度
にもバラツキが生じ、十分なものとすることは困難であ
った。

本考案は上述問題点に鑑み威されたものであり、上記し
た様に人為的作業にたよっていたスクリューのポリッシ
ング工程を自動化することによって、作業時間の短縮を
計ると共にその仕上げ面精度の同上をも合わせて計りう
るポリッシング装置を提供せんとするものである。

以下、本考案に係るポリッシング装置を示す一実施例に
基づいて詳細に説明する。

図面において、１は本考案ポリッシング装置であり、該
装置１は例えば旋盤の様な１つのベッドＢ上の両端に回
転駆動自在なチャック機構と、物品の回転支持可能なセ
ンター押し機構を備えた工作機械等を利用して、スクリ
ューＳを水平状の回転可能に支持させて使用するもので
ある。

すなわち、本考案ポリッシング装置１は上記ベッドＢ上
を縦方向（図示矢印方向）に移動自在な様に、その下面
四隅に走行ローラ２と案内ローラ３を夫々備えた矩形板
状の移動基台４と、該移動基台４上に支持部材５を介し
て所定高さに取付けられたサンドペーパグラインダ機構
６と、移動基台４上でポリッシング作業を施されるスク
リューＳに対して互いに接離移動可能に支持部材７およ
びスライド板８に取付けられて上記スクリューＳのねじ
谷部を挟持するための一対の案内板９を備えたガイド機
構１０とを具備してなるものである。

上記サンドペーパグラインダ機構６は、例えば支持部材
５にスライド自在に取付けられたプーリ１１のプーリ軸
を支承する軸受１２と、上記支持部材５からベッドＢの
横方向に延設された腕体１３の前後に夫々配設されたプ
ーリ１４，１５と、これらブーＩＪＩＩ、１４，１５間
に可回転に配備すしたエンドレスサンドペーパ１６と、
上記プーリ１１，１４，１５のどれか一つに適宜連着さ
せて上記エンドレスサンドペーパ１６を所要回転せしめ
るための例えば空気回転工具１７とから構成されている
。

なお、本実施例では走行ローラ２および案内ローラ３は
移動基台４下面に回転可能に固定配置した例を示したが
、その片側又は両側のローラ２゜３をベッドＢの横方向
にスライド可能に取付ければ、ベッドＢの巾の変更等に
も対処できる。

また、本実施例ではサンドペーパグラインダ機構６のエ
ンドレスサンドペーパ１６を３個のプーリ１１，１４，
１５で張設した例を示したが、腕体１３の前後に２個プ
ーリを配設するだけでも所期の目的を達成できることは
勿論である。

更にエンドレスサンドペーパ１６を所要回転せしめる手
段として空気回転工具１７を開示したが、何もこれに限
定される訳ではなく、モータと歯車伝達機構や■ベルト
等を用いて上記エンドレスサンドペーパ１６を所要回転
せしめても何等差支えない。

上述した如く構成されたポリッシング装置１を使用する
場合には、上記ガイド機構１０がチャック機構側にくる
ようベッドＢ上に載置せしめた後、一対の案内板９でポ
リッシング作業を行なうべくチャック機構とセンター押
し機構とで回転可能に支持されたスクリューＳのねじ谷
部を挟持すべくセットする。

次にエンドレスサンドペーパ１６の複面が上記スクリュ
ーＳに当接するように軸受１２および腕体１３を所定位
置にセットし、しかる後上記スクリューＳおよびエンド
レスサンドペーパ１６を所要回転せしめる。

しこうして本考案ポリッシング装置１はスクリューＳの
リードによって順次チャック機構側にベッドＢ上を移動
しながらエンドレスサンドペーパ１６にてスクリューＳ
に所定のポリッシング作業を施こすことになる。

以上述べた如く本考案ポリッシング装置は、ベッド上を
縦方向に移動可能な移動基台上に、ポリッシング作業を
施されるスクリューのねじ谷部を挟持して移動基台をね
じのリードにより案内動せしめるガイド機構と、該ガイ
ド機構の後方所定位置に配置されて、スクリューにポリ
ッシング作業を施こすエンドレスサンドペーパおよび該
エンドレスサンドペーパを所要回転せしめる空気回転工
具を備えたサンドペーパグラインダ機構とから構成され
たものであるために、従来の様な人為的作業と比較した
場合、作業時間およびその労力に格段の差が生じて製品
のコストダウンに寄与でき、又その仕上げ面精度もバラ
ツキなく高精度に行なえるために、本考案装置を用いて
ポリッシング作業を施されたスクリューを使用した押出
機の混錬押出し効果を高めることができる等の多大の効
果を有する考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案ポリッシング装置の一実施例を示した斜視
１図である。 １は本考案ポリッシング装置、２は走行ローラ、３は案
内ローラ、４は移動基台、５は支持部材、６はサンドペ
ーパグラインダ機構、７は支持部材、８はスライド板、
９は案内板、１０はガイド機構、１１，１４，１５はプ
ーリ、１３は腕体、１６はエンドレスサンドペーパ、１
７は空気回転工具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベッド上を縦方向に移動自在な様に、その四隅に走行ロ
   ーラと案内ローラを夫々備えた移動基台と、該移動基台
   上に支持部材を介して所定高さに取付けられるプーリを
   上記支持部材からベッドの横方向に延設された腕体の前
   後に夫々配設し、これら両プーリ間にエンドレスサンド
   ペーパを可回転に備えると共にこのエンドレスサンドペ
   ーパを所要回転せしめるための空気回転工具を備えたサ
   ンドペーパグラインダ機構と、移動基台上でポリッシン
   グ作業を施されるスクリューに対して互いに接離移動可
   能に支持部材およびスライド板に取付けられて上記スク
   リューを挾持する一対の案内板を備えたガイド機構とを
   具備し、上記エンドレスサンドペーパの腹面への当接と
   、上記ガイド機構による案内移動とにより自動的にポリ
   ッシング作業可能に構成して成ることを特徴とするポリ
   ッシング装置。