JPS608770Y2 - 手付き食器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は登山、キャンプ、ハイキング等に用いられる合
成樹脂製の食器に係り、特にその手付き食器の改良に関
するものである。

従来この種の食器にあっては、アルミニュームによって
つくられるか、又は合成樹脂製のものがほとんどである
。

がしかし、アルミニューム製のものにあっては例えば茶
や、スープ等の熱いものを飲むとき、食器そのものが熱
くなり、飲みずらいなどの欠点があるため青少年のキャ
ンプでは合成樹脂製の食器が使用されている。

しかしながらこれら合成樹脂製の食器には取手がついて
いないために手が滑って火傷をしてしまう例もあるほど
使用に不便があった。

また、仮に取手がついていてもその取付は方法に難点が
あり高価なものとなっているなど数々の欠点があった。

そこで本考案は従来のこれら欠点を解消するためになさ
れたもので、合成樹脂製食器に取手をつけることにより
安全で且つ安価な食器を提供しようとするものである。

以下図面に示す実施例に基づいて本考案の構成を詳細に
説明すると、食器１はポリプロピレンなどの可撓性のあ
る樹脂でつくられ、上端部２の適宜個所に符号３で示さ
れる取手取付は部材が食器１と１体に設けられてなり、
該部材３の下端縁にストッパー４を設けると共に、該部
材３の両側に開放口を有する嵌合凹入部６を対称的に形
成し、該嵌合凹入部６の開放口にはテーパ一部５と先端
が鉤状を呈してなる突起部７とを相対向して設ける。

該部材３に取付けられる取手８は、例えばナイロン樹脂
などでつくられ第２図に示すように、嵌合部９が直状を
呈しており、符号１０で示されるように掘孔が形成され
る。

本考案は、以上のような構成を有するものであるから取
付は部材３の嵌合凹入部６に取手の直状を呈してなる嵌
合部９を押嵌合し、同様に部材３の対称的に形成された
嵌合凹入部６にも取手８の嵌合部９を嵌合することによ
り第５図に示すように食器本体１に取手８が取付けられ
るところとなる。

この時部材３の開放開口ヨ、テーパ一部５が設けられて
いるので取手８の嵌合部９は容易に嵌合することができ
、また該部材３に嵌合された取手８の嵌合部９は先端が
鉤状を呈してなる突起部７により部材３と取手８との嵌
合状態が解放されてしまうことが無い。

さらに食器本体１と部材３とは１体に可撓性のあるポリ
プロピレン樹脂により作られているのでその弾性と相俟
って嵌合状態は保持される。

さらに本考案によれば、取手８を持って食事中に取手が
一定以上遊動しないようにも考案されている。

部材３の下端縁に設けられたストッパー４は、第６図に
示すように、取手８の下方部に当接し、取手８が一定以
上遊動しない役目を果たすものである。

以上説明したように本考案に係る手付き食器は、部材３
と食器本体１とは１体につくられ、部材３に設けられた
嵌合凹入部６に取手８の嵌合部９を嵌合するだけで合成
樹脂製食器に取手を取付けることができ、また取手の取
付けも特別な加工を施す必要がなく、安価な食器を提供
することができるばかりでなく、部材３の下端縁に設け
られたスツパー４の作用により取手８は一定以上遊動す
ることが無い効果をも奏するので青少年にも安心して使
用できる食器を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手付き食器の要部斜視図である。 （取手取付は前）第２図は取手の側面図。 第３図は、第１図の平面図、第４図は第１図の正面図。 第５図は取手取付は状態における側面図。 第６図は第５図における片方取手の取除時の側面図。 １・・・・・・食器、２・・・・・・上端部、３・・曲
部材、４・・・・・・ストッパー、５・・・・・・テー
パ一部、６・・・・・・嵌合凹入部、７・・・・・・突
起部、８・・・・・・取手、９・・・・・・嵌合部、１
０・・・・・・掘孔。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 可撓性のある合成樹脂で作られた食器におい
   て該食器本体１の上端適宜個所に取手取付は部材３を食
   器本体１と１体に設けてなり、該部材の下端縁にストッ
   パー４を設けると共に、核部３の両側に開放口を有する
   嵌合凹入部６を対称的に形成し、該嵌合凹入部６の開放
   口にはテーパ一部５と突起部７とを相対向して設けたこ
   とを特徴とする手付き食器。
2. （２）当該食器本体はポリプロピレン樹脂でつくられ取
   手はナイロン樹脂でつくられてなる実用新案登録請求の
   範囲第（１）項記載の手付き食器。