JPS608286B2 - 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法 - Google Patents

表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法

Info

Publication number
JPS608286B2
JPS608286B2 JP3708379A JP3708379A JPS608286B2 JP S608286 B2 JPS608286 B2 JP S608286B2 JP 3708379 A JP3708379 A JP 3708379A JP 3708379 A JP3708379 A JP 3708379A JP S608286 B2 JPS608286 B2 JP S608286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
layer
impact
mill
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3708379A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55131120A (en
Inventor
行俊 畑野
栄 浅川
俊彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koshuha Netsuren KK
Original Assignee
Koshuha Netsuren KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koshuha Netsuren KK filed Critical Koshuha Netsuren KK
Priority to JP3708379A priority Critical patent/JPS608286B2/ja
Publication of JPS55131120A publication Critical patent/JPS55131120A/ja
Publication of JPS608286B2 publication Critical patent/JPS608286B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロッドミル用ロッドの素材の表層部に、当該
素材外径のほぼ5〜15%の範囲の厚みの熱処理による
硬化層を形成した耐摩耗性と耐衝撃性とを兼ね備えたロ
ッドミル用ロッドおよびその製造方法に関するものであ
る。
近年、土木・建設工事の増加に伴って、コンクリート用
の骨材としての砂が不・足を来し、その代替物を得るた
め、ロッドミルを利用した岩石からの製砂が盛んに行わ
れている。
また、ロッドミルは鉄鉱石の破砕、セメント原料やガラ
ス原料等の破砕、粉砕など多方面で使用されている。し
かして、ロッドミル用のロッドとしては、従来鋼製の直
径60〜9仇舷程度の綾村を特別の処理を施すことなく
素材のままで用いているので、通常80畑時間程度使用
されると摩耗し、廃却されている。このように、従釆の
この種のロッドは、比較的短時間で損耗してしまうので
、その交換のためロッドミル装置の運転停止を頻繁に行
わざるをえず、低附加価値を量産でカバーしている当該
業界においては、稼動時間の減少による生産性の低下が
重大な問題点となっている。このため、。ッドの耐用時
間を少しでも長くすることを目的として、一部では特殊
鋼からなるロッドを使用しているが、この場合でも耐用
時間はせし、ぜし、1000〜120餌時間であって、
特殊鋼使用によるコストアップに見合う耐用時間の伸長
は期待できず、効果的であるとはいえない。元来、ロッ
ドの耐摩耗性を向上させるためには、ロッドそのものの
硬度を高くすればよいはずであるが、ロッドミル装置の
目的、用途ならびに構造上から、単にロッドの硬度その
ものを高くするだけでは問題は解決されない。逆に硬度
の向上のみをはかると、ロッドの靭性が失われ、製砂中
の衝撃によってロッド折損にもとづくロッドミル装置の
破損を生ずる事態が発生する恐れがあるため、素材のま
)で使用されていたのが実状である。これを第1図a,
bについて説明しよう。
ロッドミル装置1の回転ドラム2内に給石フィーダー3
を通って送られて来た原石4は、ギア6および回転ドラ
ム2の外周に設けられているギア7を介し駆動装置5に
よって回転される回転ドラム2内で粉砕される。
回転ドラム2内には回転ドラム2の長手方向に沿い、そ
の長さにほぼ等しい長さの多数本のロッド8が挿入され
ている。回転ドラム2の内周には、内周が波型断面の内
張り9が貼られている。回転ドラム2の回転に伴ってロ
ッド8は内張り9の波型の谷に係止され、回転ドラム2
のたとえば矢印Bへの回転に従って8′,8″と谷に係
止された状態で上昇し、8″で示す位置まで至った時、
重力によって矢印Cの如く8″′で示す位置に落下する
。なお、第1図aにおいて1川ま原石入口、11は回転
ドラム2の回転軸を兼ねた原石通路、11′は回転軸、
12は回転軸11,11′の軸受である。
回転ドラム2の回転に伴う原石とロッドとの相対的運動
により、ロッド8とロッド8との間の原石4は転動の際
に押し潰され、あるいはロッドの落下による衝撃で破砕
、粉砕され紬砂とされる。
ところが、粉砕すべき原石4も元来相当の硬度のもので
あり、また、ロッド8同志の接触および衝突も加わるた
め、ロッド‘まそのような摩耗、衝撃にも十分耐えるも
のであることが必要である。もし、衝突によってロッド
8が折損すると短くなった折損片が回転ドラム2の回転
によって回転ドラムの長手方向に並列な挿入位置からず
れて自由に転動し、内張り9を被り、はてはロッドミル
装置の破損を招くことに,なる。このように、ロッドミ
ル用ロツド‘こは、耐摩耗性の向上が望まれているにも
拘らず、従来は耐衝撃性のために素材のもつ靭性をその
まま生かす目的で素材のまま使用されていた。
本発明は、従来のこの種のロッド‘こおける上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、耐用時間を
従釆と比し2〜3倍に伸長可能な、耐摩耗性に優れ、か
つ耐衝撃性をも兼ね備えたロッドミル用ロッドを提供し
ようとするものである。
本発明を第2図a〜第4図に従って説明する。
本発明にかかるロッドは第2図a,bに示すごとく、。
ッド素材8の表層部に硬化層81を形成し、当該硬化層
によって耐摩耗性を付与するとともに、ロッドの心部は
素材のままとして、素材82の有する級性を生かした耐
衝撃性を備えさせるようにしたもので、特に本発明はロ
ッドにとって望ましい耐摩耗性と耐衝撃性を兼備させる
ためには、ロッド表層部の硬化層81と中心部の熱処理
の及んでいない素材のままの部分82とを如何なる割合
にすればよいか、換言すれば、素材外径に対し硬化層の
厚みを如何なる割合に設定すればよいかについての解決
を与えた点にその特徴がある。ロッド素材8の表層部に
硬化層81を形成する手段としては、高周波または中間
周波を用いた誘導加熱による焼入れ、または素材に所定
周波を用いた直接通電による表層部のみの加熱、急冷に
よる焼入れ、あるいはフレーム・ハードニングもしくは
炉加熱による焼入れ等を用いることができる。
本発明者は、硬化層の厚みが、ロッド素材の外径に対し
如何なる割合であれば、耐衝撃性を充分に保持しうるか
を見出すため衝撃試験を行った。
その一部を以下に示す。実験例 1 1 供試体 材質:SAE1552相当の鋼榛 寸法:長さ・・・lm 直径…第1表に示すとおり、75側〜90側にわたる4
種 2 素材に対する熱処理 直径の異なる供試体ごとに第1表に示すように異つた深
さの有効硬化層を誘導加熱焼入れにより形成し、電気炉
による焼戻しを行い、下記の硬度を有する供談体IZ本
を得た。
供試体表面硬度 HRc50 3 衝撃試験方法 第3図に示す衝撃試験機を用いて行った。
衝撃試験機13は架台14の回転軸15を介して回転自
在に支承されている。回転軸15には軸直角方向におい
て900毎にへだてた位置にコイルバネのごとき可榛体
16〜16′′′の一端が固定され、それらの他端にボ
ール・ハンマ17〜17′′′が固着されている。図示
しない駆動源の駆動による回転軸15の回転に伴ってボ
ール・ハンマ17〜17肌は回転軸15を中心として矢
印D方向へ周回し、当該周回におけるボール・ハンマ1
7の軌道R上におかれている供試体18を順次ボール・
ハンマー7〜17川で蓮打する。上記衝撃試験機13を
用いて各供試体18につき、打撃における衝撃荷重を1
50k9のに設定し、打撃位置を時々変えながら打撃数
50方回までの衝撃試験を行った。
言主1:打撃における衝撃荷重を150k9のに設定し
たのは製砂現場での実測が不可能であるので、後述する
第2の実験に用いたロ ッドミル装置の回転ドラムの直径が2400側であった
ので、当該回転ドラムの回転に伴って波型内張り(ライ
ナー)の谷に 係止されて上昇した重量150kgのロッドが回転ドラ
ム底部にあるロッド上の原石まで落下する距離を1肌と
想定した上で 行った計算値を衝撃試験機に発現させた ものである。
言王2:一般に使われているロッドミル2仇Pmでの公
知のロッドの平均耐用時間である80餌時間にロッドが
受ける衝撃は50万回程度と推定される。
4 試験結果 第1表に示すとおりであった。
上記試験結果から明らかなように、ロッド表層部の有効
硬化層81の深さ日がロッドの直径Dの16%以上にな
ると50万回の衝撃試験には耐えられず、ほぼ10方回
以下で折損している。従って、ロッドの直径をDとし、
当該ロッドを熱処理して得た表層部の有効硬化層の深さ
を日として、H/D<15%が衝撃に対する安全圏内と
判断された。本発明者は更に製砂用のロッドミル装置に
本発明にか)るロッドと公知の特殊鋼材によるロッドと
を同時に挿入し、耐摩耗実験を行った。実験例 2 1 供試体 第2表のとおりである。
2 実験方法 本発明にかかる供試体5本と特殊鋼材からなる従来品5
本とを製砂中のロッドミル装置に挿入し、所定時間経過
ごとに当該装置の駆動を停め、回転ドラム中にある各供
試体の長手方向中央部、細砂出口部端部および原石入口
部端部におけるそれぞれの直径を測定した。
3 実験結果 第1表 第2表 本発明品と特殊鋼材からなる従来品の各5本についての
測定結果の平均を第4図に曲線で示す。
第4図においてL−1,L−2およびL−3で示される
曲線は本発明にかかるロッドの中央部、出口部端部およ
び入口部端部における所定時間経過後の平均直径で表わ
される摩耗度を示す曲線であり、M−1,M−2および
M−3で示される曲線は従来ロッドのそれぞれの該当部
における平均直径で表わされる摩耗度を示す曲線である
。ロッドは摩耗によって両端末の直径が3仇吻程度以下
になると使用限界にきたものとして通常回転ドラムより
抜き出され廃却されるが、特殊鋼材からなる従来品Mで
は80加持間程度で端末直径が30側まで摩耗し、廃却
の対象となっている。
これに対し、本発明にかかるロッドLでは端末径3仇岬
こ摩耗するまで165風時間を要している。
上記実験結果から、本発明にかかるロッドLにおいては
、焼入れ硬化処理が充分な効果を奏していることが証明
されるとともに、硬化層81の所定の厚みが耐衝撃性と
の関連において耐用時間を向上せしめていることも証明
される。すなわち、本発明におけるロッドの中央部L−
1において硬化層とそれに続く熱処理影響層が摩耗し終
った142畑時間頃から摩耗曲線は従釆ロッドの中央部
M−1のそれとほぼ平行しているからである。従って通
常の表面焼入れにおける2〜3脚の硬化層ではロッドの
耐用時間の伸長はあまり期待できず、少くとも通常使用
されている60〜9物奴ぐのロッドにおいては少くとも
4側以上で、かつ耐衝撃性の限度に可及的に近い例えば
8仇ゆでのロッド‘こあっては12脚の硬化層となる如
く、ロッド素材の直径に対する有効硬化層の厚みを5〜
15%とするように熱処理することによって、耐摩耗性
をも備えたロッドミル用ロッドを得ることが可能である
ことが確認された。又上記実験例は、熱処理を施した供
試体の有効硬化層の硬度がHRc50のものを用いて行
った結果についてであるが、その後本発明者が行った種
々の実験結果をまとめたところ、破砕、粉細する原石の
種類形状によって、その原石の硬度や耐衝撃力が異り、
従ってこれら条件を勘案してロッドの硬化層の硬度をH
Rc40〜55の範囲内において設定して対応せしめれ
ば当該ロッドの耐用時間を飛躍的に延ばし得ることが判
明している。
本発明によれば、ロッドの耐用時間を従来品のそれの2
倍〜3倍程度伸ばすことが可能で、従って、ロッドミル
装置の駆動を停止してロッドの交換を行う回数が大中に
削減され、生産性の向上に寄与するところ多大である。
図面の簡単な説明第1図aはロッドミル装置の1例を示
す正面図「第1図bは第1図aのA−A′線断面図、第
2図aは本発明にかかるロッドミル用ロッドの正面図、
第2図bは第2図aの断面図、第2図cは第2図aのE
−E′線断面図、第3図aは本発明に関する耐衝撃試験
において用いた試験機を示す正面図、第3図bは第3図
aの側面図、第4図は本発明にかかるロッドと特殊鋼材
からなる従来品との耐摩耗性の比較を示す線図である。
8・・・・・・ロッドミル用ロッド、81・・・・・・
有効硬化層。
第1図 (o) 第1図(け 第2図(o) 第2図(b) 第2図 でc) 第3図の 第3図 (1)) 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外径に対して5〜15%の範囲の厚みのある有効硬
    化層を表層部に有するロツドミル用ロツド。 2 ロツドミル用ロツドの素材を、表層部から当該素材
    の外径の5〜15%の範囲の厚みに亘り焼入可能な温度
    まで、所定の加熱手段により加熱して急冷することによ
    り、当該素材外径の、少なくとも5〜15%の範囲の厚
    みを有する有効硬化層を形成することを特徴とするロツ
    ドミル用ロツドの製造方法。
JP3708379A 1979-03-30 1979-03-30 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法 Expired JPS608286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3708379A JPS608286B2 (ja) 1979-03-30 1979-03-30 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3708379A JPS608286B2 (ja) 1979-03-30 1979-03-30 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55131120A JPS55131120A (en) 1980-10-11
JPS608286B2 true JPS608286B2 (ja) 1985-03-01

Family

ID=12487650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3708379A Expired JPS608286B2 (ja) 1979-03-30 1979-03-30 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS608286B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3278098B2 (ja) * 1995-08-11 2002-04-30 新東工業株式会社 鋳物砂エヤレ−ション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55131120A (en) 1980-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI71352B (fi) Austenitiskt staol med hoeg noetningsbestaendighet
AU2016102338A4 (en) Replacement Cone Crusher Wear Liners
JP5550359B2 (ja) 自動車懸架用コイルばね
JPS608286B2 (ja) 表層部に有効硬化層を有するロッドミル用ロッドおよびその製造方法
US3585086A (en) Leaf spring elements having high fatigue and wear resistance and method of producing the same
JP2020070474A (ja) オーステナイト鋼材及びその製造方法、並びに耐摩耗性部品
US4602416A (en) High strength crushing bar and a process for manufacturing
EP3479915B1 (en) Roll outer layer material for hot rolling and composite roll for hot rolling
JPH01177323A (ja) 高靭性鋼
US6080247A (en) Comminuting media comprising martensitic/austenitic steel containing retained work-transformable austenite
JP4016721B2 (ja) 継目無鋼管の製造方法
US2310987A (en) Grinding ball and the method of making the same
JPS5858316A (ja) Pcコンクリート製品の製造方法
JPS62136523A (ja) 冷間圧延用ワ−クロ−ルの製造法
CN104120353A (zh) 一种球磨机用耐磨钢球
JPH06104850B2 (ja) 粉砕ロッドの製法
JPS5853938B2 (ja) ロッドミル用ロッド及びその製造方法
JP2004002968A (ja) 中空鋼六角ロッドおよびその高周波焼入れ方法
JP4103658B2 (ja) 耐衝撃貫通性及び加工性に優れた広幅鋼板の製造方法
Nair et al. Mechanical characteristics of Quenched and Self-Tempered (QST or TMT) steel reinforcing bars used in concrete structures
US20240044358A1 (en) Crankshaft and method of manufacturing the same
JPH0356642A (ja) 熱間圧延用鍛造ロール及びその製造法
JPH0229726B2 (ja)
GB2060000A (en) Method of treating tool steel die materials
CN109518075A (zh) 一种高强度耐磨实心铁球及其生产工艺