JPS607802Y2 - 砕土機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、砕土機に関する。

この種砕土機においては、筒体内部に投入供給された塊
土中に誤って石や木片などの障害物が介入することがあ
る。

小さな石や木片の場合にはさほどでもないが、かなり大
きくなるとこの石や木片が砕土杆先端と筒体内面との間
に挟まって損傷したり或は他物との衝突によって不快な
衝撃音を発する欠点があった。

本考案はこのような実情に鑑みなされたもので、簡単な
構成によって従来の欠点を除去せしめ、筒体に対する投
入塊土の円滑な搬送を行わせ砕土効率の向上及び筒体や
砕土杆の損傷防止を合理的に行わせようとするものであ
る。

図面について実施例の詳細を説明すると、脚１ａ、ｌｂ
によって傾斜的に支持された受台２の左右端に夫々側枠
３ａｙ３ｂを設け、該両側枠３ａｔ３ｂ間に金網、パン
チプレートなどの素材にて形威された多数の孔４を備え
た円筒体５を低速回転可能に傾斜横架せしめる。

そしてこの円筒体５の両端に補強リング６ａ、６ｂを設
け、この部分を上記側枠３ａ、３ｂに設けた少くとも３
個の転輪７に支持させる。

また第１図から明らかなように、上記補強リング６ａｔ
６ｂに円筒体５の中心部を中心として上進方向に向けて
傾斜しかつ放射状に設けられたアーム８の先端が固定さ
れ、この各アーム８の集合点に軸受部９を設け、この両
軸受部９間に第２図に示すような多角形状の回転軸１０
を高速回転可能に軸架せしめ、更にこの回転軸１０には
適当間隔毎に交互９０’づ）位相を遅らせて砕土杆１１
が設けである。

そしてこの砕土杆１１の中央部に回転軸１０の断面形状
に適嵌する孔を設けてこれを回転軸１゜に挿通し、また
砕土杆の板面が回転軸１０の軸線方向と直交するように
なっている。

１２は各砕土杆１１間の仕切パイプ、１３は回転軸１０
に対して各砕土杆１１及び仕切パイプ１２を締付は固定
するための締付はナツトである。

また上記砕土杆１１は第１図から明らかなように、円筒
体５の傾斜上端側に臨んでいる砕土杆を放出口側の砕土
杆より短小に形威し、この短小砕土杆１１の先端と円筒
体の内面との間に他に比べ大きな間隔を設け、投入初期
の塊土が放出口方向に向は移送し易いようにしである。

尚塊土供給口側に臨む砕土杆１１を短かくする範囲は、
図に示すように数本即ち円筒体５の中途部に至るまでの
砕土杆を順次土供給口側方向に向は順次短小とするか、
或は範囲の砕土杆を一律に同じ長さに短かくするか、或
は土供給口側から放出口側に至る砕土杆を順次長く形成
するかは任意であって、実施例のものに特定されるもの
ではない。

上記一方の脚１ｂ間には台板１４が橋架してあり、この
上にモータ１５が設けである。

該モータ１５の駆動軸１６端にはプーリ１７がとりつけ
られ、このプーリ１７と上記回転軸１０端に設けられた
プーリ１８とはベルト１９によって接続され、また一方
の側枠３ｂに軸架した軸２０の一端に設けた比較的径大
のプーリ２１と上記モータの軸１６に設けた径小のプー
リ２２とはベルト２３にて夫々接続されている。

而して回転軸１０と軸２０とは夫々別個のモータによっ
て回転駆動してもよい。

そして上記軸２０の延長他端には上述した転輪７が遊嵌
してあり、更にこの軸２０の他端には径小のギヤー２４
が設けられ、該ギヤー２４は上記円筒体５の一側外周に
設けたギヤー２５に噛合せしめ、円筒体５が低速回転す
るようにしである。

上記円筒体に設けるギヤー２５は上記補強リング６ｂに
形成してもよいし、また別個に設けてもよい。

また上記回転軸１０とモータの軸１６との間に懸架され
たベルト１９には、上記受台２にとりつけた受板２６に
下端を軸支した操作レバー２７と同軸に設けたテンショ
ンアーム２８端に軸支せるテンションプーリ２９が接離
可能に圧接されている。

３０は塊土供給用のホッパーで、上記側枠３ａにとりつ
けられその供給口は上記円筒体５の傾斜上端部に開口連
通してあり、また円筒体５の傾斜下端部には規定粒土以
上の同士や石、草根などの異物を放出ガイドするシュー
ト３１が臨設してあり、該シュート３１は側枠３ｂの下
部に設けられている。

そしてこのシュート３１に設けた孔３２に上記ベルト１
９および２３が挿通してあり、排出する異物がベルト１
９，２３に当接しないよう平面形状が山形状のベルトカ
バー３３がシュート上に設けである。

また第２図に示す３４は少くとも円筒体５の下面を除い
た他の面を被覆する安全カバーで、この安全カバー３４
の下端縁部をネジ３５にて受台２に固定する。

図中３６は円筒体の傾斜下端に設けた掻出板、３７はホ
ッパー２６の外側に設けた持手である。

また第１図のように一方の脚１ａには円筒体５の傾斜角
度調節用の螺杵３８が螺着してあり、他方の脚１ｂ下端
には移動輪３９が設けである。

図中４０は操作レバー２７のストッパーである。

次に作用について説明すると、ホッパー３０に投入され
た塊土は斜設せしめた低速回転の円筒体５に送られ高速
回転している砕土杆１１により徐々に砕細され円筒体５
の多数の孔４より規定粒土以下の土は落下し、容器等に
回収される。

規定粒土以上の同士は円筒体の傾斜下方端に移送され掻
出し板３６の作用で放出口より放出される。

このような作業中、塊土といっしょに小石や木片等の異
物が投入された時砕土杆と小石、木片の当接する音や他
の手段で気づいた時に回転軸１゜を駆動しているベルト
１９を張設せしめているテンションプーリ２゛９の操作
レバー２７を第２図紙面左方向に回動するとテンション
とベルトは離れてベルト１９はたわみ、モータ１５と回
転軸の伝動が切れて砕土杆の回転は停止し、筒体のみ低
速回転して投入された小石や木片を塊土と）もに砕土杆
の間を通過移送され放出口より放出される。

放出されたら又レバー２７をベルト張設方向に回動しテ
ンションプーリ２９にてベルト１９を張設することで回
転軸１０に伝動され、作業は続行する。

このように本考案によれば、作業中塊土といっしょに小
石や木片が投入された場合砕土杆を回転せしめている回
転軸のみを簡単な操作で停止することができ、小石や木
片などの異物と砕土杆とを無意味に衝突させずに、これ
らを放出しうることから砕土杆や筒体に損傷がなく作業
ができるなど実用上の効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断正面図、第２図は一部切欠側面図である。 １ ａ、 １ ｂ＝脚、２・曲・受台、３ａｔ３ｂ−
・・・・・側枠、４・・曲孔、５・・開門筒体、７・・
・・・・転輪、８・・・・・・アーム、９・・・・・・
軸受部、１０・・・・・・回転軸、１１・・・・・・砕
土杆、１５・・・・・・モータ、１６・・・・・・駆動
軸、１７，１８・・・・・・プーリ、１９・・・・・・
ヘルド、２０・・・・・・軸、２１，２２・・・・・・
プーリ、２３・・・・・・ベルト、２４，２５・・・・
・・ギヤー、２６・・・・・・受板、２７・・・・・・
操作レバー、２８・・・・・・テンションアーム、２９
・・・・・・テンションプーリ、３０・・・・・・ホッ
パー、３１・・・・・・シュート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （ａ） 機枠に対して多数の孔を設けた筒体を回転自
   在に斜設せしめ、該筒体の傾斜上端部に土供給口を設け
   るとともに、傾斜下端部に放出口を形威し、更に、上記
   筒体の内部に筒体の軸線にそって回転軸を軸架し、この
   軸に砕士杆を適当間隔毎に設け、上記筒体とこの砕土杆
   を備えた回転軸の回転により投入せる塊土を砕細するよ
   うにした装置において、 （ｂ） 上記筒体及び砕土杆を備えた回転軸に、夫々
   各別に回転伝達機を連結し、 （Ｃ） 上記砕土杆を設けた回転軸の上記回転伝達機
   構に、動力接話機構を付設したことを特徴とする砕土機
   。