JPS607403Y2 - 植生蛇カゴ - Google Patents
植生蛇カゴInfo
- Publication number
- JPS607403Y2 JPS607403Y2 JP1975134348U JP13434875U JPS607403Y2 JP S607403 Y2 JPS607403 Y2 JP S607403Y2 JP 1975134348 U JP1975134348 U JP 1975134348U JP 13434875 U JP13434875 U JP 13434875U JP S607403 Y2 JPS607403 Y2 JP S607403Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vegetation
- stones
- gabion
- bag
- wire mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、石礫等の堆積する山復傾斜地において、石礫
等の移動を防止して確実に植生導入を図る植生蛇カゴに
関するものである。
等の移動を防止して確実に植生導入を図る植生蛇カゴに
関するものである。
我国には地勢急峻な山岳地帯に広大な荒廃地が点在して
いる。
いる。
これ等の荒廃地は年々土砂が崩壊流失して、災害の原因
をなくしているので、適切な土壌保全を行なって災害を
未然に防止することは、治山事業の上から極めわ重要で
ある。
をなくしているので、適切な土壌保全を行なって災害を
未然に防止することは、治山事業の上から極めわ重要で
ある。
またこのような荒廃地は、国立公園内の山岳地にも多く
点在し、風致上好ましくないものであった。
点在し、風致上好ましくないものであった。
これ等の山岳荒廃地を詳細に調査すると、荒廃地の周辺
は若干進入植生により緑化されている所もあるが、荒廃
地の中央部には周辺からの石礫が落下堆積し、全く植生
の進入を防げているのである。
は若干進入植生により緑化されている所もあるが、荒廃
地の中央部には周辺からの石礫が落下堆積し、全く植生
の進入を防げているのである。
このような荒廃地は従来谷止堰提等を構築し、山腹崩壊
の進行を阻止することが実施されていたがコンクリート
鉄材等、膨大な資材を要し多量な経費、労力を使用しな
がら、風致上も好ましくなくまたこれなどは単に崩壊の
進行を阻止するのみであり、これとても完全に崩壊を阻
止するものではなかった。
の進行を阻止することが実施されていたがコンクリート
鉄材等、膨大な資材を要し多量な経費、労力を使用しな
がら、風致上も好ましくなくまたこれなどは単に崩壊の
進行を阻止するのみであり、これとても完全に崩壊を阻
止するものではなかった。
本考案者等は上記した山岳荒廃地に、植生を導入して崩
壊の進行を阻止しながら、景観を回復するにはいかにす
ればよいか現地状況をつぶさに検討した所、このような
荒廃地にも植生基盤さえつくれば植生が可能と考え、植
生基盤として客土することを試みたが、これは兄事失敗
した。
壊の進行を阻止しながら、景観を回復するにはいかにす
ればよいか現地状況をつぶさに検討した所、このような
荒廃地にも植生基盤さえつくれば植生が可能と考え、植
生基盤として客土することを試みたが、これは兄事失敗
した。
それは堆積する石礫が移動することと、石礫の間隙より
客土が容易に流失してしまうからである。
客土が容易に流失してしまうからである。
そこでこの石礫の移動を止める為に堆積する石礫を金網
で形威した袋状物に充填して蛇カゴとすると堆積する石
礫の移動を止めることができ、またこの蛇カゴが最近業
界で議論されている緑化の基礎工として、有効であると
いう知見を得てこの蛇カゴと植生基体とを組合わせすれ
ば、石礫の移動を防止し山岳荒廃地の緑化が図れるとし
て、研究を重ねた結果本考案に到達した。
で形威した袋状物に充填して蛇カゴとすると堆積する石
礫の移動を止めることができ、またこの蛇カゴが最近業
界で議論されている緑化の基礎工として、有効であると
いう知見を得てこの蛇カゴと植生基体とを組合わせすれ
ば、石礫の移動を防止し山岳荒廃地の緑化が図れるとし
て、研究を重ねた結果本考案に到達した。
即ち本考案は、金網で形威した袋状物に、植物種子、肥
料及び植生基材を填充した植生袋と石礫を充填した植生
蛇カゴである。
料及び植生基材を填充した植生袋と石礫を充填した植生
蛇カゴである。
本考案を更に詳細に実施例を掲げながら説明する本考案
を実施するには、前述のような現場索道等の方法で蛇カ
ゴとなる金網袋１を持ち込み、荒廃地に堆積している石
礫を地盤に達するまでに除去して、等高線上の溝部を形
威しこの溝部に前記の金網袋１を敷設する。
を実施するには、前述のような現場索道等の方法で蛇カ
ゴとなる金網袋１を持ち込み、荒廃地に堆積している石
礫を地盤に達するまでに除去して、等高線上の溝部を形
威しこの溝部に前記の金網袋１を敷設する。
この金網袋１中には、後述する植生袋２を金網袋１の接
地面に沿って敷設し、植生袋２の上側及び周辺に溝部の
形成により除去された石礫３を充填して植生蛇カゴＡを
形成する。
地面に沿って敷設し、植生袋２の上側及び周辺に溝部の
形成により除去された石礫３を充填して植生蛇カゴＡを
形成する。
蛇カゴは、通常市販されている蛇カゴ、フトンカゴが使
用できる。
用できる。
植生袋２は樹木、草木等の種子を現地の気象、その他の
条件を考慮して選定し、これ等の種子を肥料、土壌改良
材、有機質、保水材、その他土壌等と混合して粗目の布
片に充填して構成する。
条件を考慮して選定し、これ等の種子を肥料、土壌改良
材、有機質、保水材、その他土壌等と混合して粗目の布
片に充填して構成する。
以上のような植生蛇カゴＡを、荒廃地の傾斜面に１．０
〜５．０ｍ間隔の等高線状に敷設するとか、又は石礫が
多い場合ジュータン状に全面に敷設する等して、荒廃地
に堆積している石礫のほとんどを植生蛇カゴＡとして固
定し、同時に植生の生育基盤も形成する。
〜５．０ｍ間隔の等高線状に敷設するとか、又は石礫が
多い場合ジュータン状に全面に敷設する等して、荒廃地
に堆積している石礫のほとんどを植生蛇カゴＡとして固
定し、同時に植生の生育基盤も形成する。
本考案の植生蛇カゴＡをより安定させる為には、蛇カゴ
の敷設前に蛇カゴの幅か、稍々広幅の段部４を形成する
とか、蛇カゴＡの敷設後蛇カゴＡの下側（谷側）もしく
は、蛇カゴを通して金属、木材等による杭５を打ち込ん
で蛇カゴをより安定させる場合がある。
の敷設前に蛇カゴの幅か、稍々広幅の段部４を形成する
とか、蛇カゴＡの敷設後蛇カゴＡの下側（谷側）もしく
は、蛇カゴを通して金属、木材等による杭５を打ち込ん
で蛇カゴをより安定させる場合がある。
本考案は以上のように、荒廃地に堆積している不安定な
石礫を、蛇カゴの充填材として使用することにより、石
礫を安定せしめると同時に植生蛇カゴの固定に役立つ。
石礫を、蛇カゴの充填材として使用することにより、石
礫を安定せしめると同時に植生蛇カゴの固定に役立つ。
又充填材の一部として植生袋を使用し、緑化の基礎工と
植生の生育基盤を同時に形成する植生蛇カゴであるから
、山岳荒廃地の崩壊の進行を阻止しながら、景観の回復
を図ることができる。
植生の生育基盤を同時に形成する植生蛇カゴであるから
、山岳荒廃地の崩壊の進行を阻止しながら、景観の回復
を図ることができる。
従って本考案は従来実施されている谷止堰堤等の構築物
のように、コンクリート、鉄材等の材料を大量に持ち込
む必要はな省力的であり、また植生蛇カゴを敷設するの
に除去した石礫を用いるから、除去した石礫の排除に困
らない等非常に経済的である。
のように、コンクリート、鉄材等の材料を大量に持ち込
む必要はな省力的であり、また植生蛇カゴを敷設するの
に除去した石礫を用いるから、除去した石礫の排除に困
らない等非常に経済的である。
またこのような構築物は、単に崩壊の進行を阻止するの
みで景観の回復は全く図れないのみか、かえって構築物
を設置したことにより、異物感を与え景観を悪くしてい
たのである。
みで景観の回復は全く図れないのみか、かえって構築物
を設置したことにより、異物感を与え景観を悪くしてい
たのである。
これに対して、本考案の植生蛇カゴは上記したように、
荒廃地の崩壊を阻止しつつ、植物の茎葉でこの荒廃地を
被覆して景観を回復せしめ、更に生長した植物の根部が
荒廃地の地盤に蔓延するので恒久的に土砂の崩壊を防止
することができる。
荒廃地の崩壊を阻止しつつ、植物の茎葉でこの荒廃地を
被覆して景観を回復せしめ、更に生長した植物の根部が
荒廃地の地盤に蔓延するので恒久的に土砂の崩壊を防止
することができる。
第１図、第２図は本考案の施工例の断面図、第３図は第
２図の施工例において植生の生育、繁茂状況を示す断面
図である。 図中、１の金網袋、２は植生袋、３は充填した石礫、Ａ
は本考案の植生蛇カゴである。
２図の施工例において植生の生育、繁茂状況を示す断面
図である。 図中、１の金網袋、２は植生袋、３は充填した石礫、Ａ
は本考案の植生蛇カゴである。
Claims (1)
- 金網で形威した袋状物に、植物種子、肥料及び植生基材
を填充した植生袋を、袋状物の表面に位置させ、その他
の部分には石礫を充填した植生蛇カゴ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1975134348U JPS607403Y2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | 植生蛇カゴ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1975134348U JPS607403Y2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | 植生蛇カゴ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5246503U JPS5246503U (ja) | 1977-04-01 |
| JPS607403Y2 true JPS607403Y2 (ja) | 1985-03-12 |
Family
ID=28614397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1975134348U Expired JPS607403Y2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | 植生蛇カゴ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS607403Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4827043U (ja) * | 1971-08-04 | 1973-04-02 |
-
1975
- 1975-09-29 JP JP1975134348U patent/JPS607403Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4827043U (ja) * | 1971-08-04 | 1973-04-02 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5246503U (ja) | 1977-04-01 |
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