JPS607352B2 - コネクタのインサ−ト部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コネクタのインサート部材に関するもので
ある。

中空のハウジングおよび１個またはそれ以上の電気接点
部村を支持する内部インサート部材を利用する電気コネ
クでは、インサート部材をハウジングの不動止め表面間
の所定の正しい位置に正確に位置決めしてこれらの表面
にしっかりとあてることは特にハウジングが一体構造で
ある場合に困難であることがいまいまある。

インサート部材の製造に際しては製造公差のために鞠線
方向の寸法に幾らかの変動が生ずるのが普通である。止
め表面を軸線方向寸法の下限範囲値より大きな軸線方向
寸法を収納できるよう離間すると、インサート部材と止
め表面の一方との間に僅かな隙間が生じ、インサート部
村が若干動くようになることがしばしばある。この問題
点に対する一つの解決策は異なった鼠線方向寸法のイン
サート部材を収納できるよう調節可能な部材に止め表面
の一方を形成することであった。

止め表面の一方を別個のハウジング上に設けてインサー
ト部材にしっかりと掛合するよう藤線方向に動かす場合
もある。他の方法では、波型座金または他のばね部材に
より調節可能な止め表面を設けて軸線方向寸法が異なる
インサート部材を受け入れるようにしている。テーパが
ついた保持リムをハウジングのテーパ表面にあてて位置
させ、この保持リングを止め表面としてィンサ−ト部材
を保持するものもある。しかし「 この止め表面の藤線
方向位置は掛合するテーパ表面の部分およびインサート
部村の鼠線方向寸法によって変わってしまう。別個のハ
ウジング上にまたは別個の保持手段に調節可能な止め表
面を形成する上述した保持技術は電気コネクタの価格お
よび複雑さを増大する。

従って、インサート部材を不動の止め表面間にしっかり
と保持するとともにインサート部材の鞠線方向の幾らか
の変動は許容する電気コネクタを提供することが望まし
い。本発明コネクタのインサート部材はコネクタのハウ
ジング内の制限通路に一方から挿入してこのハウジング
の内側の対向する半径方向の２個の肩部間に保持され少
なくとも１個の接点部材を有するインサート部材におい
て、前記インサート部材を前記ハウジング内に取付けた
後、前記ハウジングの肩部のうち入口に近い肩部が掛合
する前記インサート部材の部分に、弾性変形して前記肩
部と掛合する弾刀性部分を設けたことを特徴とする。

このように構成することによって、コネク夕のハウジン
グやインサート部材に製造上の誤差があってもコネクタ
のハウジング内の所定距離離間した肩部間にインサート
部材を緊密にはめこむことができる。

所定距離を超えるとインサート部材の弾力性部分の延長
部は肩部の一方において変形することによりインサート
部材上に所望の保持肩部を形成する部分である。本発明
の好適な実施例では、弾力性部分に隣接するインサート
部材の部分に直径を大きくしたカラーを設ける。

このようにして、インサート部材の挿入部材の端部が他
方の肩部に当って位置決めされるまで、弾力性部分を変
形しないよう保護する。このようにして、保護カラーを
制限通路および制限通路を限定する壁を超えて内方に位
置させ、ハウジングの後部の肩部が弾刀性部分を変形さ
せる。本発明によれば弾力性部分を半径方向に圧縮する
ことによって変形させることによりインサート部材を軸
線方向および回転方向に保持する表面を形成することが
できトー体に形成されたハウジング内に内方に対向する
半径方向肩部間にインサート部材をしっかりとはめるこ
とができ、インサート部村を基準表面に対して実質上隙
間なくまたは鞄線方向に動かないよう正確に位置決めす
ることができる。

本発明を図面につき説明する。

第１図はリセプタクル１２およびプラグ１４を有する電
気コネクタ１０を示し、バョネット鶏止装置によってこ
れ等コネクタ部村を着脱可能にロックするための連結リ
ング！６によってリセプタクルおよびプラグを部分的に
整合連結している。

リセプタクル１２はハウジング１８を具え、このハウジ
ングには長さ方向軸線に沿って延在する内部空洞２８を
形成し、この空洞には所定の糠線方向距離（符号２８で
示す）だけ分離した第１の半径方向の肩部２４および第
２の半径方向の肩部２６で示すインサート保持手段を設
ける。保持ディスク３０および前部のインサート３２で
示すような複数個のインサート部材を肩部２４および２
６としつかりと掛合するよう位置させ、これらには鞠線
に沿って整列する鞠線方向開□３４および３６をそれぞ
れ形成し「 これらの閉口内に１個またはそれ以上の接
点部材３８を位置させ、後方で導体４０１こ接続する。
リセプタクル１２の後方にはシール用グロメット４２お
よび保持ナット４４を位置させる。同様に、プラグ１４
のハウジング４６には保持ディスク４８および前端のイ
ンサート５０を収納する。軸線方向に整列する開□５２
を保持ディスク４８１こ設け、１個またはそれ以上の接
点５６を支持するためのインサート５０‘こ関口５４を
設ける。インサート内で接点を軸線方向に保持するため
、保持部村５８に掛合するフランジ５７を接点５６上に
設ける。接点５６を後方で導体６０１こよって外部の回
路に接続し、シール用グロメット６２および保持ナット
６４をコネクタ部村の後部に設ける。第１および２図に
示すように、インサート部材を保持ディスク４８および
インサート５０で構成し、保持ディスクとインサートと
には軸線方向に延材するスリーブ部分６８および７０を
設ける。これらスリーブ部分は互に抜き差しでき、少な
くとも一方のスリーブの遊端部分は他方のインサートの
対向する肩部に衝合する。通路６６はインサートを空洞
４９内に取り付けるための入口を提供し、この通路６６
を内周壁８６（第５図参照）によって区画する。第２図
には、本発明の保持方法により保持ディスクを変形する
前のインサート部材を示す。

保持ディスク４８は外側に環状をなすカラー７２で示す
ように直径を拡大した保護部分を具え「 これを保持デ
ィスクの鞠線に直角をなす方向に保持ディＺスク４８の
まわりに延在する。入口傾斜路７４をカラー７２の挿入
方向７５（第２図に矢印で示す）にカラー７２が細くな
るように配置し、ハウジング４６の通路６６内での保持
ディスクの位置決めを容易にする。第２図で見てカラー
７２の弾Ｚカ性部分７６を設け、この弾力性部分７６を
保持ディスクの鞄線にほぼ平行に軸線方向に所定の距離
延在して軸線方向に延在する複数個の高い地点を形成し
、これらを保持ディスクの軸線に直角に離間し、変形し
た時に保持肩部になるようにする。この高い地点を半径
方向外方に配置し、拡大ベースを与えるよう内方にテー
パにする。第３および４図に示すように〜 ローレット
条溝８０の形状の高い地点７８を弾力性カラー部材とし
て保持ディスク４８の外周のまわりに複数個の絹８２に
なるよう配置し「保持ディスクの外周のまわりに離間し
た複数個の保持表面を形成する。

他の形状のローレット条溝の例を第７図に示す。第５図
には、内部空洞４９並びに所定の鞠線方向距離だけ分離
した第１の半径方向の肩部５３および第２の半径方向の
肩部５５を有するハウジング４６を示す。インサート部
材を第１の半径方向の肩部５３まで空洞４９に入れるた
め制限通路６６を形成し、カラー７２が空洞４９内を鞠
線方向に通過する際通路６６内を移動中カラー７２と弾
力性部分７６とを圧縮するためのインサート圧縮手段に
通路の壁８６がなるようにする。インサート部材の最終
的位置決めは迅速動作で行うのがよい。すなわち、カラ
ー７２を空洞４９内に押入し、壁８６と肩部５５の連結
部８７において壁８６が弾力性部分７６を圧縮変形し、
第１および６図に示すように変形部分８８を形成して保
持ディスクを保持するようにする。保持ディスク４８を
必要なだけ圧縮するため、制限通路６６をカラー７２お
よび弾力性部分Ｔ６より僅かに４・さくし、壁部分８６
により加えられる圧縮力にプラスチック材料が永久変形
することなく耐え得る充分な表面区域をカラーＴ２が有
するようにする。

弾力性部分７６の外径寸法をカラー７２の外蓬寸法と同
様の寸法とするが、カラー７２に加わる力と同一の力に
は耐えられない区域が弾力性部分によって形成される。
カラー７２が内部空洞４９内を通過する際、弾力性部分
７６は壁８６と、半径方向の肩部５５を有する連結部８
７とによって恒久的に変形して変形部分８８が形成され
る。この部分の保持表面は第６図には保持ディスク４８
を鞠線方向および回転方向に保持する半径方向の肩部８
９および鞠線方向表面９０で示す。第６図に示すように
弾力性部分７６は半径方向の肩部５５を横切って鞠線方
向に延在し、この部分は変形して保持ディスク４８を挿
入方向とは反対の方向に鞠線方向に動かないよう抑止す
る。変形すると、弾力性部分？６は一部通路６６内に位
置したままで壁８６によって圧縮掛合状態に保持され、
保持ディスク４８を回転しないよう保持する。 け
本発明の保持系はワンピースハウジング内に一体に形成
された保持肩部５３および５５を有するハウジングとと
もに用いるのが特に好適であり、空洞４９を通路Ｓ６の
寸法より相当大きくする。

１個またはそれ以上のプラスチック製のインサート部材
を電気コネクタハウジング４６内で所定の鞄線方向距離
（符号５９で示す）分離した第１および第２の対向する
半径方向の肩部５３および５５間にしっかりと保持して
取り付ける方法は次のように行うのが有利である。

半径方向の肩部５３と５５とを分離する軸線方向距離を
超えて延在する肩部６７および弾力性部分７６で示され
る保持タ部分をインサート５０と保持ディスク４８とに
設け、制限通路６６の壁部分８６および壁部分８６と半
径方向肩部５５との連結部８７で示されるような変形手
段をハウジング４６に設け、インサート５０の半径方向
の肩部６７をハウジングの第ｌｏの半径方向の肩部５３
にあてて位置させるようインサート部材をハウジング内
に第２図に矢印で示す取付方向７５藤線方向に移動させ
、第２の半径方向の肩部５５と鶏合する第２の半径方向
の表面８９を生ずる弾刀性部分７６を変形させることに
よって実施する。保持ディスクとインサートとを空洞内
に移動させるためには、肩部５５および空洞４９に通ず
る制限入口通路６６‘こインサートの弾刀性部分を変形
させるための手段を具える壁部分韓６を形成することに
よって達成するのが好適である。保持ディスクには保持
ディスクが最終取付位置に位置するまで弾刀性部分を保
護するため弾力！性部分？６に軸線方向に隣接する保護
部分であるカラー７２を設けるのが好適である。それぞ
れハウジング４６並びに保持ディスク亀８およびインサ
ート５８を製造するに際しては、部分品の製造による公
差変動のため、ハウジングの軸線方向寸法５９がインサ
ート部材の保護部分の軸線方向寸法に対応しない結果と
なり勝ちである。

本発明の保持系はハウジングの軸線方向寸法５９を越え
て延長するように弾力性部分をインサート部材に設け、
インサート部材を取付けるハウジング４６の肩部覇９に
よって弾か性部分を変形させるから「インサート部材の
寸法が上限寸法と下限寸法との間に変化するィンサ−卜
部材のグループの中からインサート部材を選択するだけ
で製造公差に基づく上述の問題点を解決する。以下に限
定されることはないが一例を挙げると、カラー７２は保
持ディスク４８の前方挿入部分の上方に約０．２５４柳
（０．０１０インチ）隆起し、約１．０１６側（０．０
４０インチ）軸線方向に延在し「 ローレット条溝は鞄
線方向に約０．５０８柳（０．０２０インチ）延在し「
その外怪寸法はカラーと同じである。

カラー７２の直径は約０．８６３６職（０．０３４イン
チ）、通路６６は約１．１６８４肋（０．０４６インチ
）である。ハウジング４８および４６はアルミニウムの
ような金属が好ましく、保持ディスク３０、及びインサ
ート４８蔓 ６８‘ま永久変形することができるプラス
チックで形成する。ポリアロマチックスルフオンのよう
な熱可塑性材料が好適である。

【図面の簡単な説明】

第翼図は本発明の一例を示す部分断面側面図、第２図は
第１図のインサート複合体の部分断面側面図、第３図は
第２図のインサート部材の側面断面図、第４図は第３図
のインサート部材の端面図ｔ第５図は第１図のハウジン
グの側面断面図、第６図は１図の部分断面図、第７図は
第４図のローレット部分の他の形状である。 ｉＱ…電気コネクタ「 １２・・・リセプタクル、１４
．．・プラグ〜 １６…連結リング、１８，４６・・・
ハウジング、２０，鶴６…内部空洞、２４，２６，５３
，５ふ ６７側肩部、３８，４８・・・保持ディスク、
３２，５０…インサート、３４，３６，５２，５４…開
□、３８，５６…接点部材、４０，６０…導体、４２，
６２…シール用グロメツト、４４，６４…保持ナット、
５７・・。 フランジ、５８…保持部材ｔ ６６・・・制限通路、６
８，７０…スリーブ部分、７２…カラー、７４・・・入
口傾斜面「 ７６…弾力性部分し ？８…高い地点、８
０…ローレツト条溝「 蚤６…壁部分、８７・・・連結
部「 ８８・・・変形部分、８９・・・肩部「 ９０…
軸線方向表面。ＦＩＧＩＰ富Ｇ・２ ｒ！Ｇ３ ＦＩＧ．４ ＦＩＧ．５ ｒＩＧ．６ ＦＩＧ．７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コネクタのハウジング内の制限通路に一方から挿入
   してこのハウジング内側の対向する半径方向の２個の肩
   部間に保持され少なくとも１個の接点部材を有するイン
   サート部材において、前記インサート部材を前記ハウジ
   ング内に取付けた時、前記ハウジングの肩部のうち入口
   に近い肩部が掛合する前記インサート部材の部分に、弾
   性変形して前記肩部と掛合する弾力性部分を設けたこと
   を特徴とするコネクタのインサート部材。 ２ 前記弾力性部分の外周部分に複数個の軸線方向に延
   在する部分を形成してなる特許請求の範囲第１項に記載
   のコネクタのインサート部材。 ３ 前記弾力性部分に隣接する前記インサート部材の部
   分に直径を大きくしたカラーを設けた特許請求の範囲第
   １項に記載のコネクタのインサート部材。 ４ 前記制限通路内で前記インサート部材を位置決めす
   る入口傾斜面を前記カラーの外周表面区域の前方に設け
   た特許請求の範囲第３項に記載のコネクタのインサート
   部材。 ５ 前記インサート部材に直径を大きくしたカラーを設
   け、軸線方向に延在するローレツト条溝を前記カラーの
   外周表面区域に設けて前記弾力性部分を構成した特許請
   求の範囲第１項に記載のコネクタのインサート部材。