JPS607338Y2 - ロツク機構付き容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、ロック機構をキャップに付設させた容器に係る
。

従来、容器体に対するキャップの嵌合は、容器体口頚部
に対する螺合等で行っているが、キャップに簡単なロッ
ク機構を設けることが出来れば、他物が当る等してキャ
ップが外れることがなく便利である。

本案はそのような目的により考案したもので、以下図面
について説明する。

まず第１図から第３図が示す実施例について説明すると
、１は口頚部２を有する容器体で、その口頚部の基部に
は凹部３が周設させである。

４は上記容器体の口頚部に嵌合可能に設けた中空かつ半
球状のキャップである。

該キャップの周壁４ａの対向部分外面には上下方向に凹
溝５，５が設けてあり、かつその凹溝底壁の対向部分に
はピン嵌合孔６，６が穿設させである。

キャップの頂部にもそれ等凹溝の延長曲面上に第２凹溝
７を設けてもよい。

上記ピン嵌合孔６，６はキャップを容器体口頚部に嵌合
させたとき、ピン嵌合孔延長線上に凹部３が位置するよ
う設けておく。

８は半環状の弾性を有するロック部材で、その両端内面
からはピン９，９が突出させである。

該ロック部材はそのピンを上記ピン嵌合孔６，６内に入
れ、かつその両端内面部を凹溝５，５内に嵌合した状態
で、キャップに対して跨設可能とするもので、第２図が
示すように、このときピン先端は凹部３内に嵌合できる
よう設けておく。

ロック部材８の内面をキャップ周壁の凹溝に近接する周
壁外面とはピン引戻し機構を形成する。

つまり第１図が示すように凹溝５，５の底壁ははＳ゛垂
直あるに対してキャップの周壁は下端を大径とするテー
パ状であるため、凹溝５，５は周壁上方において消失し
、よって第２図の状態からロック部材８をピン９，９を
中心に水平方向に倒すと、ロック部材内面は周壁のテー
パ部に案内されてその両端部間隔を拡げることとなり、
よって第３図Ａが示すピン先端が凹部３内に嵌合する状
態から、第３図Ｂのピン先端がピン嵌合孔６内に引戻さ
れることとなり、よってキャップ４は容器体口頚部から
取外すことが可能となる。

該状態から再びロック部材を起立させると、該部材の弾
性によって、第３図Ａが示すように両端内面部が凹溝５
，５内に嵌合してピン９，９の先端は凹部３．３内に嵌
合し、よってキャップ４は容器体口頚部にロックされる
ものである。

第４図、第５図は他の実施例を示す。

該実施例では容器体１およびキャップ４を平面四角形状
としたもので、キャップ周壁４ａは横断面四角形状の垂
直壁としてあり、又ロック部材８は、第５図が示すよう
に把手兼用としたものである。

該実施例の場合は、凹部３を周設する必要はない。

又ピン引戻し機構は、凹溝５の側壁を下方は急傾斜で、
上方にいたるに従い、弛やかとなる傾斜の傾斜壁５ａ、
５ａとして形成させである。

該実施例の場合は、キャップに装着させた状態で、起立
状態から把手兼用のロック部材を倒すに従い、ロック部
材内面が上記傾斜壁５ａ、５ａに乗り上び、よってその
乗り上げに従ってピン９，９先端が凹部３，３から抜出
すものである。

尚、上記第１、第２実施例では共に凹溝５，５を上下方
向に形成させたが、凹溝を水平方向に形成させれば、ロ
ック部材を倒したときにロックし、起立時に該ロックが
外れるようにすることが出来る。

本案は上記構成とするものであり、よってピンを中心と
してロック部材を正逆方向に回動させるだけでキャップ
のロックを行い、又外すことが出来ることとなり、該操
作を極めて容易に行うことが出来て便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案容器の分解斜視図、第２図は該容器の一
部を切欠いた斜視図、第３図はロック機構を説明するた
めの図で、同図Ａはロック状態、同図Ｂはロックが外れ
た状態をそれぞれ示す要部拡大断面図、第４図は他実施
例で示す分解斜視図、第５図は第４図実施例での容器の
斜視図である。 １・・・・・・容器体、４・・・・・・キャップ、８・
・・・・・ロック部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 口頚部２の一部に凹部３，３を有する容器体１と、 ｉｉ 上記容器体口頚部に嵌合可能であると共に周壁
   の対向部分外面に凹溝５，５を、又該凹溝底壁の対向部
   分にはそれぞれピン嵌合孔６，６を穿設させたキャップ
   ４と、 ｉｉｉ 上記キャップの凹溝５，５内に両端内面部を
   嵌合させてキャップの外面上に跨設させたほぼ半環状の
   弾性を有するロック部材８と、 ｉｖ 上記ロック部材の両端部内面から突出され、キ
   ャップ周壁のピン嵌合孔６，６を介して容器体口頚部の
   凹部内に先端部を嵌合させたピン９．９と、 ■ 上記ロック部材の内面とキャップの凹溝と該凹溝に
   近接する周壁外面部分とで形成させたピン引戻し機構と
   、 からなるロック機構付き容器。