JPS6072147A - 陰極線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は例えばカラープロジェクタ−に用いる高輝度陰
極線管に適圧して好適な陰極線管装置に関する。

背景技術とその問題点 高輝度陰極線管は、螢光面に衝撃させる電子ビームのエ
ネルギーを大きくして高い輝度の再生光学像を得るよう
にしているが、この場合、螢光面への電子ビームの衝撃
によって或いはこれに加えて、例えば螢光面に対向して
管体内に、電子ビームの螢光面に対するランディング位
置を規制するンヤドウマスク、アパーチャグリル等の電
子ビーム到達位置決定用電極を設ける場合にお℃・ては
この電極に対する電子ビームの衝撃によって発生する熱
が電子ビームのエネルギーの増大化で、より著しくなる
。ところが、陰極線管管体の螢光面が形成された前面パ
ネル、即ちガラスパネルは、その熱伝導度が低いので、
特に連続動作時において熱の放散がしにくい前面パネル
中央における温度上昇が著しい。そのため螢光体にいわ
ゆる温度消光が生じる。この温度消光とは温度の上昇に
伴って螢光体の輝度が低下する現象であるが、この７：
希度消光は、各色の螢光体に関してその度合いが異なる
のでホワイトバランスに狂いを生じさせる。

そしてこの中央でのホワイトバランスの狂い（コ、著し
く画質を阻害するので、この中央で連続動作時ホワイト
バランスがとれるように各色の光学像の輝度を調整する
ことが考えられるが、この場合は周辺のホワイトバラン
スが崩れると共に全体の明るさを高めることができない
という欠点が生じる。

このことは例えばカラープロジェクタ−において各単色
の陰極線管より得た各色の画像をスクリーン上に合成投
射してカラー画像を得る場合においても、また或いは複
数の色の画像によるカラー画像を同一陰極線管に得て、
スクリーン上に投射するようにしたものの倒れにおいて
も問題となるところである。

そこでこの種高輝度陰極線管において、連続動作によっ
ても、その螢光面に温度消光を生じさせるような温度上
昇を来すことがないようにするにはその前面パネルを冷
却させる必要がある。この冷却は冷却ファンによってな
すことが考えられるが、この場合、管体の前面パネル面
に対する送風と共にパネル面に塵埃を送り込むことにな
り、この塵埃がパネル面に波光して見掛は上輝度劣化を
来す。またこの、ｌｌ＃１合、冷却ファンの騒音の問題
も生じる。

このような欠点を回避するものとして陰極細管管体の前
面パネルに接して透明液状冷却媒体、特に対流の生じ易
い液体を配してその冷却を行うようにするものが提案さ
れた。

このような液冷式陰極線管装置、特に密閉対流量の陰極
線管装置は、例えば第１図にその一部を断面としてパし
た側５面図を示すように、陰極細管ｆｉ＋の前面バネ／
Ｉ／（１ａ）の前方に例えばガラスより成る光透過性の
透明パネル（２）を、両パネル（１ａ）及び（２）間の
周辺部にリング状の熱伝導性に優れた金属枠（３）を介
在させて、この金属枠（３）によってパネル（１ａ）及
び（２）間の間隔を設定して対向配置させて成る。この
金属枠（３）とパネル（１ａ）の外面及びパネル（２）
の内面との間には樹脂接着剤によって接着されると共に
液密に封止されてパネル（２）及び（１ａ）間に液密空
間（５）が形成され、この液密空間（５）内に透明且つ
対流の生じ易い液状冷却媒体（Ｇｌが刺入充填される。

このような構成による陰極線管管体（１，１は、そのパ
ネル（１ａ）がほぼ垂直状態となるようにして動作され
る。

この場合、密閉空間（５）内に充填された冷却媒体（６
）は、陪極線管管体（１）の前面パネル（１ａ）に熱的
に密に配置される。したがってこのような構成によれば
、パネル（１ａ）に温度上昇が生じるとこれによって熱
せられた冷却媒体（６）が上方に移行し、これが空間（
５）内において対流を生じる。これによってパネル（１
ａ）の例えば中央部の熱といえどもこれが効果的に周辺
部に移行され、この周辺部に配された熱伝導性に優れた
例えばアルミニウムより成る金属枠（３；にその熱が伝
達されこの金属枠（３）中を伝達して金属枠の外気と接
触する外周部から熱の放散が行われる。

このような構成による陰極線管装置によればパネル（１
ａ）における温度上昇の抑制が比較的効果的に行われる
。

ところが近時、例えばプロジェクタにおいて、その陰極
線管の高島度、高解像度化が要求され、高輝度化に伴う
高パワー化が要求され、益々効果的な放熱が要求される
に至っている。

ところで斯る従来の陰極線管装置に於いては陰極線管管
体（１１の前面パネル（１ａ）は大気圧及び冷却媒体（
６１の液の圧力を考慮して比較的厚（例えば透明パネル
（２１の厚さと同じ５．７５陥の厚さのガラス板を使用
していた。

このガラス板は比較的熱の伝導性が悪く、この前面パネ
ル（１ａ）が比較的厚い為に螢光面（７）に発生した熱
が冷却媒体（６）に伝達しにくいので、この前面パネル
（１ａ）に於いて輝度差による温度差が部分的に生じ、
この陰極線管装置の高輝度化に限界があった。

発明の目的 本発明は斯る点に鑑み、更に高創（変化することができ
る様にすることを目的とする。

発明の概要 本発明は陰極線管管体の前面パネルの外面の有効画面の
周囲に金属枠が配され、この金属枠を介して透明パネル
が、この前面パネルに対してこの金属枠によって規定さ
れる間隔をもって対向されて前面パネルと透明パネルと
の間に液密空間が形成され、この液密空間内に低圧状態
にて透明液状冷却媒体が封入されて成るもので、斯る本
発明に依れば前面パネルを比較的薄くすることができ、
それだけ螢光面を冷却でき、より高輝度化を図ることが
できる。

実施例 以下第２図を参照しながら本発明陰極線管装置の一実施
例につき説明しよう。この第２図に於いて第１図に対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する
。

本例に於いては第２図に示す如く第１図に示す如き陰極
線管装置に於いて前面パネル（１ａ）をその厚さを比較
的薄く例えば３　ｗｎとし、透明パネル＋２１の厚さを
第１図と同様に例えば５．７５ｍｍとし、液状冷却媒体
（６）として熱伝導率の良い蒸気圧の低い例えば蒸気圧
が常温で１０　ｍＨｇ、１００℃で１６ｍｍＹＬｇのエ
チルグリコール又は蒸気圧が常温で１０　ｍｍｌ−１ｊ
ｑ。

２００℃で１０１ｎＨ９のジメチルシリコンオイルを用
い、この冷却媒体（６１を第４図、８５図に示す如く、
隘＆線管管体（１１の排気を行うときにこの液密空間（
５）の排気をも行い、低圧状態例えば１０　ｍｍｌ−１
９で注入して封止する。本例では金属枠（３）としては
旧料として熱放散の良い４２６合金、１８Ｃｒ合金等を
使用し第３図に示す如く構成する。第３図に於いて（３
ａ）は液注入口である。本例に依る陰極線管装置は、そ
の他第１図と同様に構成する。

この液密空間（５）に冷却媒体（６）を注入する場合の
例として第４図及び第５図に夫々示す。この第４図例に
於いて、（８）は排気用のロークリポンプを示し、この
ロークリポンプ（８）は１０喘ツ程度の排気をするもの
であり、（９）はデビュージョンポンプを示し、このデ
ビュージョンポンプ（９）は陰極線管管体（１）内を１
０〜１０　ｍＩ−Ｌ９に排気するものである。

又α０）は冷却媒体（６）を貯蔵しておくための貯蔵槽
、（Ｉｌｌ　（１２１及び（１３１は夫々コックである
。

次に冷却媒体（６）を注入する手順につき説明するに、
初めコックα２を閉じ、コック旧ノにより前面ノくネル
（１ａ）、透明パネル（２１及び金属枠（３１より成ろ
液密空間（５）を排気状態とし、排気ポンプ（８１Ｆ９
＋により陰極線管管体（１）を排気すると同時にこの液
孔空間（５）を排気し、陰極線管管体（１）の排気終了
後例えば１０　〜１０　ｍ）（９となったときにこの陰
極線管管体（１）を封止すると共にデビュージョンポン
プ（９）をオフとする。その後コック（Ｉ３）を開き冷
却媒体例えばジメチルシリコンオイ＃　（６１を貯Ｍ＠
（＋０１に所定量入れ、その後このコック０３１を閉じ
る。次にコック（１２＋を徐々に開き、この貯蔵槽（１
０）内の排気を行い、この排気が終了例えば１０　１Ｈ
＋Ｈ９となったときコック（１１１を切換え、冷却媒体
（６）をとの液密空間（５）に所定量注入する。その後
金属枠（３）の液注入口（３ａ）を封止して、チップオ
フする。この場合冷却媒体（６）は第２図に示す如く熱
膨張量を考慮して液密空間（５）に所定の空間を設ける
如くする。

次に第５゛図の場合につき説す」するに第５図に於いて
第４図に対応する部分には同−掬号を付し、その詳細説
明は省略する。

第５図に於いては、第４図のコック旧）及び（１２＋の
代りに１つのコックＩを用いて冷却媒体（６）を注入す
る様にしたものである。即ち第５図に於いては初めコッ
クα４により液密空間（５）を排気状態とし、陰極線管
管体（１）を排気すると同時にこの液密空間体（１１を
封止すると共にデビュージョンポンプ（９）をオフとす
る。次にコック（■３）より貯蔵槽（ｔｏ＋に冷却媒体
（６）を所定量入れ、このコックθ勘を閉めろ。次にコ
ックＱ４１によりロータリポンプ（８）を貯蔵槽（１０
）に継ぎ、この貯蔵槽（１０）を排気し、この貯蔵槽０
０）の排気終了後例えば１０　ａＢ、９となったときに
このコックａ４を切換えてこの貯蔵槽α０）と液密空間
（５１とを継ぎ、この液密空間（５）に冷却媒体（６）
を注入する。この液密空間（５）に冷却媒体（６）が所
定量注入されたとき、この液密空間（５）を封止し、そ
の後金属枠（３）の液注入口（３ａ）をチップオフする
。

本例に於いては液密空間（５）に冷却媒体（６）を注入
するときに低圧例えば１０　１ｒａｎＩ４．！９とした
状態で１−「い、との液密空間（５）を常に低圧状態に
保持しており且陰極線管管体（１１内も低圧例えば１０
　〜１．０　ｍＩＩｊｊに保持されているので前面パネ
ル（１ａ）に加わる気圧は小さく、この前面パネル（１
ａ）を薄く例えば３問としてもこの前面パネル（１ａ）
を構成するガラスがこわれることはない。

又本例に於いては、前面パネル（１ａ）を薄く例えば３
Ｗｎｎとしたのでそれだけ螢光面（７）より冷却媒体（
６）への熱の伝導が良くなり、螢光面（７）の温度をそ
れだけ下げることができ、より高輝度の陰極線管装置を
得ることができる。この第２図に於いてもその他は第１
図同様の作用効果が得られることは勿論である。

尚本発明は上述実施例に限ることなくその他種々の構成
が取り得ることは勿論である。

発明の効果 本発明に依れば前面パネル（１ａ）を比較的薄くするこ
とができ、それだけ螢光面（７）を冷却でき、より高輝
度の陰極線管装置を得ることができる利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の陰極線管装置の例を示す一部を断面とす
る側面図、第２図は不発、明陰極線管装置の一実施例を
示す一部を断面とする側面図、第３図は金属枠の例を示
す斜視図、第４図及び第５図１は夫々冷却媒体（６）の
注入装置の例を示す構成図である０ （１）は陰極線管管体、（１ａ）は前面ノくネル、（２
：しま透明パネル、（３）は金属枠、（５）は液密空間
、（６１＆ｉ？守却媒体、（７）は螢光面、（８）はロ
ータリボンフ゛、（９）ヲ１デビュージョンポンプであ
る。 代理人　伊藤　貞・・。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陰極線管管体の前面パネルの外面の有効画面の周囲に金
   属枠が配され、該金属枠を介して透明パネルが、上記前
   面パネルに対して上記金属枠によって規定される間隔を
   もって対向されて上記前面パネルと上記透明パネルとの
   間に液密空間が形成され、該液密空間内に低圧状態にて
   透明液状冷却媒体が封入されて成ることを特徴とする陰
   極線管装置。