JPS60708Y2 - カツプ式自動販売機のシロツプリザ−バ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカップ式自動販売機におけるシロップ原液の
供給ラインに介挿したシロップリザーバに関する。

頭記自動販売機で販売に供されるシロップの原液はシロ
ップコンテナと呼ばれる容器に予めシロップメーカのボ
トラで充填されており、このシロップコンテナをサービ
ス員が定期巡回して交換補充することが広く行われてい
る。

このような巡回補充方式を行う場合に、シロップコンテ
ナから直接シロップを取出してカップへ供給する方式で
は、補充サービス時点にシロップコンテナに多少の残留
分が残っていても次回の巡回サービス時点までの期間を
考慮してそのままそつくり新たなシロップコンテナに取
替られる。

したがって今迄販売を行っていたシロップコンテナの残
留分のシロップ原液は廃棄されることになり不経済であ
る。

かかる問題に対処して、従来シロップリザーバと呼ばれ
る機内常設の補助タンクを新たに追加してシロップ原液
の供給ラインの途中に介挿し、シロップ補充に際しての
シロップコンテナの取替時にはシロップ残留分をシロッ
プリザーバへ移して貯留し、コンテナを空にして取替え
られるようにした対策が実施されている。

かかる従来方式のシロップ系統を図示すると第１図のご
とくである。

図において１はシロップ原液を収容したシロップコンテ
ナ、２は自動販売機のベンドステージに搬出されたカッ
プ、３はシロップコンテナ１とベンドステージとの間に
配管したシロップラインのパイプ、４はシロップライン
に接続したシロップバルブ、５はシロップコンテナ１に
接続したシロップ加圧送液用の炭酸ガスボンベ、６が本
考案の対象となるシロップリザーバである。

なおシロップ原液希釈用の水は鎖線で示した給水ライン
７を通じてカップ２へ供給される。

給水ライン７は水道に接続した水リザーバ７１、送水ポ
ンプ７２、冷却器７３などから成る。

また図示してないが必要により炭酸水ラインも具備して
おり、炭酸水は前記した炭酸ガスボンベ５と給水ライン
７に接続したカーボネータで作られる。

前記シロップコンテナ１およびシロップリザーバ６はそ
れぞれ入口、出口コネクタを具備していてパイプに接続
される。

ところで自動販売機は限られた寸法のキャビネット内に
数多くの各種部品を収納して構成されていて、これら各
種部品の機内レイアウトに関してはサービス性は勿論の
こと、できる限り余計な占有スペースを抑えてコンパク
ト化を図ることが望まれる。

かかる観点から第１図のようにシロップリザーバ６をシ
ロップコンテナ１と全く切離して機内に別置した従来の
構成を考えると、シロップリザーバ６をシロップライン
に接続するためのパイプ、ジヨイントなどの配置、取扱
いに問題点があり、シロップリザーバ６を機内に設置す
るにはシロップコンテナ１は別に犬きな占有スペースを
特徴とする特にシロップリザーバを備えてない在来旧型
の自動販売機にシロップリザーバをオプションとして追
加設置することは、機内の余裕スペースに加えて新たに
パイプ配管のレイアウトも考慮しなければならず、種々
な制約を受けて困難である。

本考案は上記の点にかんがみなされたものであり、その
目的はシロップラインとの接続を含めて機内接置のため
に要する占有スペースも少なくて済み、従来と較べてよ
り簡便な新規なシロップリザーバを提供することにある
。

以下本考案を図示実施例に基づき詳述する。

第２図において、８は本考案によるシロップリザーバで
あって、シロップコンテナ１の上に積み重ねて搭載設置
し、かつその入口コネクタは接続パイプを介することな
しに直接シロップコンテナ１の出口に直結してシロップ
ラインに介挿されている。

このシロップリザーバ８の詳細構造は第３図のことくで
ある。

第３図において、シロップリザーバ８の密閉構造の本体
容器８１は支持およびガイドを兼ねた受座８２を介して
シロップコンテナ１の上に搭載支持されている。

更に本体容器８１にはその底部に設けてシロップコンテ
ナ１の上面に開口した出口に直結される入口コネクタ８
３、該入口コネクタ８３に接続して上端を本体容器８１
内の上部空間に開口した入口バイブ８４、下端を本体容
器内の底部に開口した出口バイブ８５、出口バイブ８５
に接続して本体容器８１の上面に設けた出口コネクタ８
６、および本体容器８１の頂面に設けたガス抜き用のレ
リーフバルブ８７から構成されている。

なお８８は本体容器８１の荷重を受座８２で受けさせ、
入口コネクタ８３に不用な荷重が加わらないようにＩ７
た支えばねである。

上記の構成でシロップコンテナ１の入口側へ炭酸ガスを
加圧すれば、シロップ原液はコンテナ１の出口よりシロ
ップリザーバ８の入口バイブ８４を経て本体容器８１へ
移り、ここから販売指令に基づくシロップラインのシロ
ップ弁の開動作により出口バイブ８５を通じて送液され
る。

なおレリーフバルブ８７はシロップコンテナの取替時な
ど必要により手動操作して余分なガスを排気させる。

上記したシロップリザーバの設置により、まずシロップ
コンテナ１の取替時に今迄販売を行っていたコンテナ内
に多少のシロップ残留分があっても、これをシロップリ
ザーバ８へ移し替えてコンテナを空にすることができ、
不経済な残留シロップの廃棄が避けられる。

しかも第１図の従来構成ト較べてシロップコンテナとシ
ロップリザーバとの間を接続するパイプ、ジヨイント類
が省略できかつシロップリザーバはシロップコンテナに
積み重ねて配置されているので、接続配管が簡単てしか
も据付けのための占有スペースも少なくて済む利点が得
られる。

特に在来の旧型自動販売機にシロップリザーバをオプシ
ョンとして追加設置する場合にも、旧来使われていた例
えば容積が５ガロンのシロップコンテナを３ガロンのシ
ロップコンテナに変え、これに２ガロンのシロップリザ
ーバを組合わせることにより、機内スペースおよびシロ
ップラインの配管パイプなどをそのまま生かしてシロッ
プリザーバを設置することも可能であるなど、省スペー
ス、サービス性の向上が図れる。

なお第３図におけるシロップリザーバの支持構造を利用
して支えばね８８と並べてシロップリザーバの本体容器
の重量に応動する検知スイッチを設けることにより、簡
易にシロップの売切検知を行うことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来におけるシロップ系統の配管図、第２図は
本考案実施例によるシロップ系統の配管図、第３図は第
２図におけるシロップリザーバの詳細構造を示す断面図
である。 １・・・・・・シロップコンテナ、３・・・・・・シロ
ップラインのパイプ、５・・・・・・加圧ガスボンベ、
訃・・・・・シロップリザーバ、８１・・・・・・本体
容器、８２・・・・・・受座、８３・・・・・・入口コ
ネクタ、８４・・・・・・入口バイブ、８５・・・・・
・出口バイブ、８６・・・・・・出口コネクタ、８７・
・・・・・ガス抜用レリーフバルブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス加圧により送液を行うシロツプコンテイナから引出
   したシロップラインに接続されるシロップリザーバであ
   って、密封構造の本体容器と、該容器をシロツプコンテ
   イナの上に搭載支持する受座と、本体容器の底部に設け
   てシロップコンテナのシロップ出口に直結される入口コ
   ネクタと、入口コネクタに接続され上端を本体容器内の
   上部に開口した入口バイブと、下端を本体容器内の底部
   に開口した出口バイブと、出口バイブと接続され本体容
   器に設けられた出口コネクタと、本体容器に取付けられ
   たガス抜き用レリーフバルブとで構成したことを特徴と
   するカップ式自動販売機のシロップリザーバ。