JPS606883Y2 - 円盤記録媒体用再生針 - Google Patents

円盤記録媒体用再生針

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Publication number
JPS606883Y2
JPS606883Y2 JP10039178U JP10039178U JPS606883Y2 JP S606883 Y2 JPS606883 Y2 JP S606883Y2 JP 10039178 U JP10039178 U JP 10039178U JP 10039178 U JP10039178 U JP 10039178U JP S606883 Y2 JPS606883 Y2 JP S606883Y2
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JP
Japan
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needle
diamond
playback
disc
ion implantation
Prior art date
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Expired
Application number
JP10039178U
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English (en)
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JPS5519350U (ja
Inventor
善朗 西脇
勲 大脇
哲郎 和泉
Original Assignee
日本ビクター株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は円盤記録媒体上の情報信号を相対的に走査して
可成するダイヤモンド製再生針に係り、特にダイヤモン
ド製再生針本体にイオン注入加工を施してその物性を変
化させて導体化させ、再生に際して発生する静電気を除
去してゴミ等の付着を無くしうるよう構成した円盤記録
媒体用再生針を提供することを目的とする。
現在、レコード再生針としてサファイヤ製再生針及びダ
イヤモンド製再生針が使用されている。
前者は耐摩耗性が充分でなく、寿命が短い欠点があった
後者については、耐摩耗性は良いが、塩化ビニール製レ
コードとの相対的走査に際して静電気が帯電する。
これにより、ダイヤモンド製再生針及びレコード盤に対
して空気中の塵埃又はディスクの削れ屑等が容易に付着
することになる。
従って、ダイヤモンド再生針による再生演奏時には、第
1図A及びBに示すように、ゴミ1がダイヤモンド再生
針2に付着し更には一部固着し、再生針2とレコード盤
3の音溝4との接触状態が悪化し、再生歪を増し、周波
数特性が悪化する。
なおゴミ1は同図Bに示すように、再生針2中レコ一ド
盤回転方向に対向する面側に多く付着する傾向がある。
更にこの状態が進行すると、再生針2が音溝4より完全
に浮き上り、再生不可能状態となるものである。
なお、このゴミ付着の問題は映像信号が記録形成された
ビデオディスクをダイヤモンド製再生針により相対的に
走査する場合にも生ずるものである。
本考案は上記欠点を除去したものであり、以下図面と共
にその各実施例について説明する。
第2図は本考案になる円盤記録媒体再生針の第1実施例
であり、オーディオレコード盤再生針として適用した場
合を示す。
ダイヤモンド製再生針本体10はダイヤモンド中一般に
産出される天然ダイヤモンド(TYPE −2B)を素
材として加工したものであり、その電気抵抗は非常に太
きく 1016オーム/センチ以上であり、このま)で
は静電気除去効果を有しない。
この再生針本体10は、基部をピアノ線11を介して金
属製ホルダ12に支持されている導電性カンチレバー1
3の先端に固着しである。
なお、ホルダ12内には、ピアノ線11の一端側を支持
するサスペンション部材14が止めねじ15により固定
しである。
また、金属製ホルダ12は導線16を介して接地されて
いる。
また、17はダンパである。
本発明においては、イオン注入加工面の物性を変えるこ
とを利用し、その一実施例として、切削研磨加工して得
たダイヤモンド製再生針10の先端よりカンチレバーに
より固着される個所に到る部分の表面全体にアルミニウ
ムイオンを注入する。
これにより、再生針本体10は図中梨地で示すイオン注
入面10aを形成し、このイオン注入面は1ぴオーム/
センチ程度の抵抗値となり、静電気を逃がすのに十分な
導電性を呈することになる。
これは、ダイヤモンドにAIイオンを注入することによ
り、ダイヤモンドの物性が変化するためと思われる。
また物性が変化する深さ寸法は、約3μm程度である。
なお、この導電性の物性は、実用上問題とならない程度
に長期間に亘って保たれる。
また非導電化した表面に必要に応じてイオン注入を再度
行なうことにより、表面の物性は再び導体化して再生さ
れる。
また、イオン注入面10aは研磨加工後の面と略同じ表
面状態であり、再生動作上支障は何ら生ぜず、むしろイ
オン注入により表面の耐摩耗性が向上する。
更に、ダイヤモンド再生針10の先端側表面の物性を導
電性とするために注入するイオンは、上記実施例でのア
ルミニウムイオンに限定されることなく、金属イオン及
び非金属イオンの別を問わず適宜他のイオンを適用する
ことも出来る。
なお、ダイヤモンド製再生針本体10として、電気抵抗
が10〜1013オーム/センチと低い■ゎ型ダイヤモ
ンドを素材として形成した場合には、上記のイオン注入
加工は不要となるが、この種のダイヤモンド素材は極め
て少量産出されるものであるため、再生針自体が極めて
高価となる。
上記再生針本体10によりレコード盤18を演奏する場
合、再生針本体10は矢印A方向に回転するレコード盤
18の音溝19を相対的に走査する。
このとき、再生針本体10と音溝19との相対的添接走
査により、再生針本体10と音溝19には静電気が発生
して帯電しようとするが、この発生した静電気はイオン
注入面10aを通してカンチレバー13に導かれ、更に
、ピアノ線11、サスペンション部材14、止めねじ1
5、ホルダ12、導線16を通してアースに導かれて除
去される。
これにより、ダイヤモンド再生針本体10及び音溝19
への帯電現象は無くなり、塵埃、レコード削れ屑等が再
生針本体10及び音溝19に静電気の作用により吸着す
ることが無くなる。
従って、ダイヤモンド再生針本体10は塵埃等が付着し
ていない状態で、同様に塵埃等が付着していない音溝1
9を相対的に走査することになり、塵埃付着に因る歪及
び周波数特性悪化を伴なうことなく、レコード再生動作
が良好に行なわれる。
更に、イオン注入面10aの耐摩耗性が向上することに
より、再生針本体10へのコミ付着の無いことと相俟っ
て、ダイヤモンド再生針本体10の寿命はイオン注入加
工を施してないダイヤモンド再生針本体に比べて約1.
5倍に延びる。
第3図は本考案になる再生針の第2実施例であり、同様
にオーディオレコード盤再生針として適用した場合を示
す。
同図中、第2図に示す構成部分と同−構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。
ダイヤモンド再生針本体20において、イオン注入加工
は、音溝19と接する先端部分(イオン注入先端面20
a)とこの部分よりカンチレバーに到る再生針の稜線部
(イオン注入稜線部20b)とに施しである。
レコード演奏時に、音溝19とダイヤモンド再生針本体
20との間で発生した静電気は、イオン注入先端面20
a及びイオン注入稜線部20bを通じてカンチレバー1
3に導かれ、以後前記実施例の場合と同様な経路を経て
アースに導かれて除去される。
従って、本実施例の場合においても前記第1実施例の場
合と同様の効果が得られる。
なお、上記第1及び第2実施例において、ダイヤモンド
再生針本体10.20へのイオン注入加工は、再生針本
体単体の状態又は再生針本体をカンチレバー13に固着
した状態で行なわれる。
第4図は本考案になる再生針の第3実施例であり、TE
D方式(圧力走査形)のビデオディスク再生装置の再生
針に適用した場合を示す。
そり形のダイヤモンド製再生針30は導電性接着剤31
によりセラミック圧電素子32の下面に接着しである。
セラミック圧電素子32は、導電性カンチレバー33の
先端下面に導電性接着剤34により接着しである導電性
ダンパー35の下面に、導電性接着剤36により接着し
である。
ダイヤモンド製再生針本体30には、その感圧部を含む
下側部分にイオン注入加工が施してあり、図中梨地で示
すイオン注入面30aが形威しである。
また、導線37は一端を再生針30のイオン注入面30
aに固着され、他端が導電性カンチレバー33に固着し
である。
カンチレバー33は導線38を通してアースされている
ビデオディスク再生時、薄いビデオディスク40は固定
テーブル41上を矢印B方向に高速回転し、ダイヤモン
ド製再生針本体30はビデオディスク40に添接して情
報溝を相対的に高速度で走査する。
情報信号は圧電素子32の上下面電極32a、32bよ
り検出される。
また、再生針本体30とビデオディスク40との相対的
添接走査により、両者に静電気が発生して帯電しようと
するが、この発生した静電気は導電性のイオン注入面3
0aを通腰更に導線37を介してカンチレバー33に導
かれ、更に導線38を通してアースに導かれて除去され
る。
これにより、ダイヤモンド再生針本体30及びビデオデ
ィスク40への帯電現象は無くなり、塵埃等の再生針本
体30及びビデオディスク40への静電気による付着が
無くなり、再生針本体30は塵埃付着による悪影響無く
再生動作を行ないうる。
また、イオン注入面30aは耐摩耗性に優れた性質を有
し、ダイヤモンド再生針30の摩耗による寿命が伸びる
上述の如く、本考案になる円盤記録媒体用再生針によれ
ば、レコード盤等の円盤状記録媒体に添接しこれを相対
的に添接走査して情報信号を再生するダイヤモンド製再
生針本体の表面をイオン注入加工により導体化させてな
る構成としであるため、記録媒体再生動作に際して生ず
る静電気を除去して、ダイヤモンド製再生針本体及び記
録媒体への帯電を無くすことが出来、これによりダイヤ
モンド製再生針本体及び記録媒体へのゴミ等の静電気の
作用による付着を無くして、レコード盤用再生針本体に
ついては、再生歪特性及び周波数特性を向上させること
が出来、更には、ダイヤモンド製再生針本体の耐摩耗性
が向上して摩耗寿命を長くし得、また静電気除去効果を
長期間に亘って発揮させることが出来、また更には必要
に応じて導電性表面を再生し得る等の優れた特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A及び夫々従来のレコード盤用ダイヤモンド針本
体へのゴミ付着状態を示す正面図及び側面図、第2図及
び第3図は夫々本考案になる円盤記録媒体用再生針をオ
ーディオレコード盤用再生針に適用した場合の実施例を
示す図、第4図は本考案再生針をビデオディスク用再生
針に適用した場合の実施例を示す図である。 10.20.30・・・・・・ダイヤモンド再生針本体
、10a、20a、30a・・・・・・イオン注入面、
30b・・・・・・イオン注入稜線部、12・・・・・
・ホルダ、13.33・・・・・・カンチレバー、16
,37,38・・・・・・導線、18・・・・・・レコ
ード盤、19・・・・・・音溝、31・・・・・・セラ
ミック圧電素子、40・・・・・・ビデオディスク、4
1・・・・・・固定テーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 情報信号が幾何学的形状の変化として記録された円盤状
    記録媒体に添接しこれを相対的に走査して該情報信号を
    再生するダイヤモンド製再生針本体の表面をイオン注入
    加工により導体化させてなる円盤記録媒体用再生針。
JP10039178U 1978-07-21 1978-07-21 円盤記録媒体用再生針 Expired JPS606883Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10039178U JPS606883Y2 (ja) 1978-07-21 1978-07-21 円盤記録媒体用再生針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10039178U JPS606883Y2 (ja) 1978-07-21 1978-07-21 円盤記録媒体用再生針

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Publication Number Publication Date
JPS5519350U JPS5519350U (ja) 1980-02-07
JPS606883Y2 true JPS606883Y2 (ja) 1985-03-07

Family

ID=29038044

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JP10039178U Expired JPS606883Y2 (ja) 1978-07-21 1978-07-21 円盤記録媒体用再生針

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