JPS6068833A - 血流速測定位置の自動設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、超音波パルス信号を被測定血管に向かって
照射し、そのエコーに含まれるドプラ信号から該血管の
血流速度を知る場合に、前記被測定血管の位置を設定す
るために用いられる血流速測定位置の自動設定装置に関
する。

（ロ）従来技術 従来、被測定血管の位置設定は、その部分の断層像を見
ながら行っている。しかし、血流速測定のために超音波
パルスを体内に照射するときは、その測定上の理由によ
り、断層像を見ることができない。そのため、測定途中
などで測定位置がずれた場合には、いったん測定を中断
し、再度、断層像を見ながら測定位置を設定しなおすと
いう煩わしさがある。

一方、断層装置がないシングル・プローブのパルスドプ
ラ装置を用いる場合などでは、被測定血管を探すのに高
度の熟練を要するから、容易にこれを行うことができな
い。

（ハ）目的 この発明は、血流速測定位置の設定が容易で、前記測定
位置のずれを自動的に修正しうる血流速測定位置の自動
設定装置を提供することを目的としている。

（ニ）構成 この発明の原理を第１図によって説明する。

身体表面Ｓの所定の位置に設置された超音波プローブ１
から超音波パルス信号を被測定血管２に照射する。その
後、予め設定されたｔ１〜ｔｎ（ｎは任意整数）の時間
遅れごとに、エコーをサンプリングする。そして、サン
プリングされたエコーに所定のドプラ信号が含まれてい
るかを検出する。ドプラ信号が含まれていれば、以後、
その時間遅れｔによりエコーをサンプリングする。この
ようにして、被測定位置３が被測定血管２に自動的にセ
ラ・トされる。

従って、この発明に係る血流速測定位置の自動設定装置
は、適宜に処理されたエコーを入力するサンプリング手
段と、前記サンプリング手段の出力からドプラ信号を検
出する検出手段と、前記検出手段がドプラ信号を検出し
て−ないときは、超音波パルス信号が照射された後、予
め定められたｔ１〜ｔｎ（ｎは任意整数）の時間遅れご
とにサンプリング手段のゲートを開かしめ、一方、検出
手段がドプラ信号を゛検出しているときは、当該時間遅
れでもって、前記ゲートを開かしめるようにサンプリン
グ手段を制御する制御手段を具備したことを特徴として
いる。

（ホ）実施例 第２図はこの発明に係る血流速測定位置の自動設定装置
の一実施例の構成を略示したブロック図！ である。

同図において、１は例えば２．５Ｍｌ１ｚの超音波振動
子を含む超音波プローブである。２は送波回路であって
、超音波プローブ１を駆動する。３は受波回路であって
、超音波プローブ１に人力したエコーを増幅する。４は
例えば２．５ＭＨｚの正弦波である基準波を発生する発
振器である。５は移相器であって、前記基準波を９０度
移相する。６ａおよび６ｂは受波回路３の出力信号に基
準波または９０度移相した基準波を乗する掛算器である
。７ａおよび７ｂは掛算器６ａ、　６ｂの各出力を与え
られる低域フィルタである。８Ａおよび８ｂはサンプリ
ング回路であって、低域フィルタ７ａおよび７ｂを通過
した信号をサンプリングする。９は送波タイミング回路
であって、基準波を入力することにより、超音波パルス
信号を発生されるトリガを一定の間隔で送波回路２に与
える。１０はサンプリング回路８ａ、８ｂに含まれるケ
ートの開閉を制御するサンプルホールドタイミング回路
である。回路１０は例えばカウンタによって、超音波パ
ルスが発・已られた後、前記ゲートを開く時間遅れが任
意に設定される。１１は検波回路などから成るドプラ信
号検出回路であって、サンプルボールド回路８ｂの出力
信号に含まれるドプラ信号を検出する。

次に、上述した構成を備えた実施例の動作を説明する。

第３図は第２図に示した実施例の各部の動作波形図であ
る。

送波タイミング回路９から、同図１ａ）に示ずようなト
リガが送波回路２に与えられる。その結果、超音波プロ
ーブ１は、同図（ｂ）に示すような超音波パルスＳ１を
被測定血管に向けて発する。しかして、超音波パルスＳ
１が発せられて一定時間の後、ドプラ信号にｉっで周波
数変調されたエコーＳ２が受波回路３に入力する。

受渡回路３の出力信号は、掛算器６八、６ｂに与えられ
る。掛算器６ａばこれに・基準波を、掛算器６ｂは９０
度移相基準波をそれぞれ乗じ、その出力信号を低域フィ
ルタ７ａおよび７ｂに与える。低域フィルタ７ａおよび
７ｂを通過した信号は、サンプルボールド回路８ａおよ
び８ｂに入力する。

一方、サンプルボールド回路８ａ、８ｂは、サンプルホ
ールドタイミング回路１０から、同図（Ｃ；）〜（ｆ）
に示すような、ゲート制御信号を与えている。このゲー
ト制御信号は、同図（ａｌに示すトリガよりそれぞれｔ
１〜ｔｎ　（ｎは任意整数）の時間遅れを有している。

したがって、サンプルホールド回路８ａ、８ｂは、超音
波パルスＳＬが発せられた後、前記ｔ１〜ｔｎ時間経過
ごとに入力信号をサンプリングする。

しかして、サンプルホールド回路８ｂの出力の一部はド
プラ信号検出回路１１に与えられる。ドプラ信号検出回
路１１は、同図＋ｅ）に示すように、時間遅れｔのゲー
ト信号が発せられたときにサンプリングされた出力から
ドプラ信号を検出する。ドプラ信号を検出した回路１１
は、サンプルボールドタイミング回路１０に所定の検出
信号を与える。

以後、ドプラ信号検出回路１１がドプラ信号を検出して
いる間、サンプルホールドタイミング回路１０は該時間
遅れｔのゲート制御信号を発する。

そして、測定中に何等かの原因で測定位置がずれた場合
、ドプラ信号検出回路１１はドプラ信号を検出しなくな
る。その結果、サンプルホールドタイミング回路１０は
前記ｔ１〜ｔｎの時間遅れでもってゲート信号を発し、
ドプラ信号を検出するゲート制御信号の時間遅れを自動
的に設定する。　−このようにして、血流速を測定すべ
き血管に測定位置が自動的に設定される。

サンプルホールド回路８ａおよび８ｂの出力は、この装
置の次段に接続される図示しない、例えば、高速フーリ
エ変換器（ＦＦＴ）などに与えられる。

その結果、該被測定血管の位置、血流速などが測定され
る。

なお、サンプルホールドタイミング回路１０に予め設定
される時間遅゛れｔｌ”ｔｎは、被測定血管のある範囲
に応じて任意に設定される。例えば、オペレータが被測
定血管があると思われる領域に応じて時間遅れのいわゆ
るウィンドを設定することもできる。この範囲でサンプ
ルホールド回路８ａ、８ｂのゲートが開かれる結果、ド
プラ信号を検出する位置に測定位置が自動的に設定され
る。これにより、超音波パルス照射方向に複数の血管が
あっても、測定したい血管のドプラ信号のみを得ること
ができる。

また、上述の実施例では、サンプルホールド回路８ｂの
出力の一部をドプラ信号検出回路１１に与えたが、これ
は回路８ａの出力の一部を与えるものであってもよいこ
とは勿論である。

−（へ）効果 この発明に係る血流速測定位置の自動設定装置は、エコ
ーからドプラ信号を検出することに基づき、サンプルボ
ールド回路のゲー１−を開く時間遅れを決定するから、
測定位置の設定が容易に行うことができる。

また、測定位置がずれても、自動的にドプラ信号を検出
する前記時間遅れを選択するから、測定位置の修正が自
動的に行われる。したがって、従来の装置のように測定
を中止して、再度、測定位置の設定を手動で行う必要が
なく、実使用上便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の詳細な説明するための図、第２図は
この発明に係る血流速測定位置の自動設定装置の一実施
例の構成を略示したブロック図、第３図は第２図に示し
た実施例の各部の動作波形図である。 １・・・超音波プローブ、２・−・・送波回路、３・・
・受波回路、４・・・発振器、５・・・移相器、６ａ、
６ｂ・・・、掛算器、７ａ、７ｂ・・・低域フィルタ、
８ａ、８ｂ・・・サンプルホールド回路、９・・・送波
タイミング回路、１０・・・サンプルホールドタイミン
グ回路、１１・・・ドプラ信号検出回路。 特許出願人　株式会社　島津製作所 代理人　弁理士　大　西　孝　治

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）超音波パルス信号を被測定血管に向かって照射し
   、そのエコーに含まれるドプラ信号から該血管の匣流速
   度を測定する際に、前記被測定血管の位置を設定するた
   めに用いられる装置において、適宜に処理されたエコー
   を入力するサンプリング手段と、 前記サンプリング手段の出力からドプラ信号を検出する
   検出手段と、 前記検出手段がドプラ信号を検出していないときは、超
   音波パルス信号が照′１４（された後、予め定められた
   ｔ１〜ｔｎ（ｎは任意整数）の時間遅れごとにサンプリ
   ング手段のゲートを開かしめ、一方、検出手段がドプラ
   信号を検出しているときは、当該時間遅れでもって、前
   記ゲートを開かしめるようにサンプリング手段を制御す
   る制御手段を具備したことを特徴とする血流速測定位置
   の自動設定装置。