JPS6066211A - 密閉型保護ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高湿度環境下に設置された光ケーブル接続部
において、接続部保護用の密閉型プラスチックケース内
に経時的に水がたまる現象を抑制する構造に関するもの
である。

マンホールやハンドホールなどに設置される光ケーブル
接続部保護用の密閉ケースとして、軽量で加工性に優れ
たプラスチックを使用することが、建設時の作業性、経
済性の向上を図る上で有利である。しかしプラスチック
は透湿性を有するので・接続部がマンホールやハンドホ
ールなどの高湿度環境下に置かれると、ヒートサイクル
によるポンプ作用で経時的に内部に水がたまる欠点があ
る。

光ケーブルの接続部は内部に水が蓄積しても、メタリッ
クケーブルのように絶縁低下による混線や電食による断
線を生じることがないので、一般には問題は少ない。し
かし蓄水鎗が多くなると、寒冷期に氷結して光フアイバ
心線や心ｈａ続部に複雑な屈曲状態を生じさせ、伝送損
失の増加や最悪時には断線などを生じさせる危険があり
、その対策が必要とされていた。

本発明はこの欠点を解決するため、プラスチックケース
内面の少なくとも一部に、親水性物質からなる親水層も
しくは多孔質物質からなる拡散層を設けたものである。

以下図面により本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す通信ケーブル接続部の
部分断面図で、１．ｌ’は光ケーブル、２は光フアイバ
心線、８は光フアイバ心線接続部、４．４′は上下２分
割式のゲラステックケースで、・プラスチックケース４
，４′の内面４ａ、４ａ’に紙や木綿布などを貼り付け
て親水層４ｂ、４ｂ’を設けた構造になっている。上下
のプラスチックケースは、これら相互の接触面およびケ
ーブルとの接触面にシーリング材５を配した後、ねじ６
で締め付けて気密性を確保している。

次に本発明のプラスチック内面の親水層の効果について
説明する。表ＩＫは本発明の効果を確かめるために行っ
た加速実験の設定条件を示す。

表１ なお表１に記したポリエチレンパイプの両端は非透湿栓
で閉じである。

第２図はこの加速実験の結果で、横軸に時間（日数）、
縦軸にプラスチックケース内に＃積した水の量を示して
いる。第２図に示すＡはプラスチックケース単独の場合
、第２図に示すＢは全内面に親水層を設けた場合の蓄水
量であり、内面に親水層を設けることにより、顕著な蓄
水現象の抑制効果が生じることが判明した。

次に本発明において蓄水現象が抑制される理由について
説明する１、プラスチックケース内に水が“蓄積する原
因は、プラスチックを透過して内部に侵入した水蒸気が
温度の低下時に結露するためである。この後、温度が高
（なるとき、ケーブル接続部の周囲に多量の水がある（
マンホール内では接続部が水没していることも多い）の
で、外部蒸気圧は温度上昇にほぼ追随して上昇する。こ
れに対して、内部蒸気圧の上昇は後述するように水の蒸
発面積が小さいので、少し遅れる。このため、プラスチ
ックケース内外に蒸気圧差が生じて拡散・による水蒸気
の侵入を促し、侵入した水蒸気は温度の低下時に結露し
て蓄水量を増加させる。以上のような過程の繰り返しに
より、蓄水量が増加していく。

従って蓄水量を減少させるには、温度上昇時に外部湿度
の上昇と、できる限り同じ速度で内部湿度を上昇させる
ようにすればよく、このためには蓄積した水の蒸発面積
（表面積）を大きくすればよい。通常のプラスチックケ
ースでの蒸発面積はプラスチック表面が撥水性であるの
で、蓄積した水が水滴状になり極めて小さくなっている
。（前記実験例ではプラスチックケース内面積の’１５
００程度）。

一方、本発明ではプラスチックケースの内壁に親水性物
質からなる親水層を設けているので、蓄積した水は親水
層全体に拡張され、プ２スナックケ・−ス内面積と同等
以上の大きな蒸発面積を確保することができ、外部の湿
度の変化と内部の湿度のバランスを保つうえで、顕著な
効果を発揮する。

従ってこの考え方によれば、内層の材料は親水・性で、
かつ表面に微細な凹凸があって蒸発面積を大きくするこ
とができる紙、布類が適している。

また親水層の代わりに、スポンジや多孔質のポリウレタ
ン等の多孔質物質からなる拡散層を設けても、容器内部
の水分を内面全体に拡張することができ、同様の効果が
ある。

本発明の親水層もしくは拡散層の効果は極めて大きいの
で、必ずしも前記の例のように、プラスチックケースの
全内面に親水層もしくは拡散層を施す必要はなく、蓄水
量の許容条件に応じて内面の一部に施すようにしてもよ
い。

以上説明したように、本発明の密閉型保護ケースは、プ
ラスチックケース内面の蒸発面積を拡大する親水層もし
くは拡散層をもつので、外部からの水分の侵入が抑制さ
れ、経年的な蓄水量を大幅に減少させることができる利
点がある。

また本発明は、通常実施されている内部に樹脂を充填す
る方法、またはガスを流通する方法に比べて、極めて簡
易であるので、安価にして信頼度の高い光ケーブル接続
部を構成できる利点がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の部分断面図、第２図は加速
実験の結果で、蓄水量と時間との関係を示す図である。 １　、１’・・・光ケーブル、２・・・光フアイバ心線
、８・・・光フアイバ心線接続部、４．４’・・・プラ
スチックケース、４ａ、４ａ’・・・プラスチックケー
スの内面、４ｂ、４ｂ’・・・親、水層、５・・・シー
リング材、６・・・ねじ。 特許出願人　日本電信電話公社 、、ＱＱ−Ｊ、１１１゛ 同　弁理士　杉　村　興　作　ｑ＋　、’　）’　、、
、ｘ、、・４゜−・− 第１図 第２１ 時間（日数ン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｌ　光ケーブルの接続部、分岐部等のケーブル外被を取
   り除いた部分を保護する密閉型のプラスチックケースに
   おいて、プラスチックケースの内面の少な（とも一部が
   親水性物質からなる親水層か、もしくは多孔質物質から
   なる拡散層であることを特徴とする密閉型保護クース。